過去が見えるピアリス、未来が見えるユーロ。幼いころ生き別れになった双子の数奇な運命の物語。木下司のペンネームで角川書店「The Sneaker Special」に連載し、掲載紙の休刊と共に中断した未完のSF小説を、挿絵や扉絵などとともに収録。
アイディアはあって、でも漫画として描いている時間はとてもなくて、とりあえず小説として書いてみながら先を考えていたものの、掲載誌の休刊で連載が中断され、そのまま構想も忘れてしまった…という作品を一冊にまとめたものです。いかにも序盤で中断しており、挿し絵が多いせいもあって作者のイマジネーションは十分に伝わってくるので、とても残念です。今また考え始めたらまったく別の物語になってしまうだろうし…とのことで、作品が生まれるには時宜を得ることが必要なのだなあ、と残念です。
巻末インタビューで作者が小説で書くことは難しかった、と語っているとおり、漫画に比べたら文章は凡庸です。やはり彼女の才能は漫画にこそあるのだな、ということも如実にわかります。感性はまったく老いていない作家で、今も新作が楽しみですが、当人は残された時間と描いておきたいアイディアとの計算をうまくしないと…という時期には入っているのでしょうねえ。ぜひともがんばっていただきたいですし、熱く見守っていきたいと思っています。
アイディアはあって、でも漫画として描いている時間はとてもなくて、とりあえず小説として書いてみながら先を考えていたものの、掲載誌の休刊で連載が中断され、そのまま構想も忘れてしまった…という作品を一冊にまとめたものです。いかにも序盤で中断しており、挿し絵が多いせいもあって作者のイマジネーションは十分に伝わってくるので、とても残念です。今また考え始めたらまったく別の物語になってしまうだろうし…とのことで、作品が生まれるには時宜を得ることが必要なのだなあ、と残念です。
巻末インタビューで作者が小説で書くことは難しかった、と語っているとおり、漫画に比べたら文章は凡庸です。やはり彼女の才能は漫画にこそあるのだな、ということも如実にわかります。感性はまったく老いていない作家で、今も新作が楽しみですが、当人は残された時間と描いておきたいアイディアとの計算をうまくしないと…という時期には入っているのでしょうねえ。ぜひともがんばっていただきたいですし、熱く見守っていきたいと思っています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます