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「慶應四年日録/徳元」を読む 74

渋柿と謎の実

裏の畑であだばえで成った渋柿の内、干柿に適さない熟れたものを、
10数個そのまま置いて熟させたところ、渋が抜けて、
とろとろの甘柿になった。(写真左)食べると甘くて美味しい。
小さい渋柿は、干柿にしないで、こんな食べ方も悪くない。

写真右は今朝、女房が裏の畑に成っていたと、
採ってきた黄色い実。植えた覚えもない。
想像するに、夏にマクワウリを買ってよく食べていたから
捨てた種が目を出して、今頃実を付けたのかもしれない。
雑草だらけの裏の畑には色々と驚かされ、
楽しませて貰っている。

昨日は、金谷宿大学、古文書解読2講座を実施した。経験者コースの出席者が少なくて、少し心配であった。

今日、午後、少し長く散歩した。大代川の土手で、何人かの近所の人に出会った。皆んな頑張って歩いている。

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「慶應四年日録/徳元」の解読を続ける。

  七月朔日  曇り、晴れ
今日出勤、取り調べ致すべきの処、洞兵病見舞に出で候内、追々衰弱に付、
帰り候様にも至り申さず。これにより、家内見取り居候内、終に病死致し
候に付、親類へ知らせ書き致し遣わし候。夕刻帰宅。

  二日  曇り、晴れ
当年、八木間村前へ、両村触れ、川除け出し分、見分。洞兵方へ出で、
跡相続方の処、談示の上、弟五兵衛へ順養子にて申し談示。
※ 順養子(じゅんようし)➜ 弟が実兄の養子となること。また、その養子。

  三日  晴れ、曇り、雨、雷、晴れ
昼後よりも出で、洞兵葬送出会(しゅっかい)。出店(でみせ)、吉兵衛病気に付、
看病人相雇い遣わし。

  四日  晴れ、曇り
儀兵衛殿と、渡辺国蔵一条に付、由比宿郷右衛門と談判中、粗意(そい)
※ 粗意(そい)➜ 大まかな意向。
行き違いの義、出来候に付、右宿方同勤ども罷り出で、談判の積りに付。
今般、田安様へ郷村人別、御引き渡し請印、かたがた、地方(じかた)にて
罷り出で候様、申され候に付、出役致し候。

  五日  晴れ、雨
右手続き書控え致し、丹平方へ出す。

  六日  雨
御役所へ出で、請印致す。尚又、御番所へ出で、仰せ渡され、請印致し候。
(つづく)

読書:「海より深し 取次屋栄三」 岡本さとる 著
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