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「慶應四年日録/徳元」を読む 73


庭のキンモクセイ

畑の渋柿、残りは57個あって翌日に加工を終えた。二年目の渋柿の木は122個で、初年の木の51個を加えて、173個の干柿が出来た。あと二日ほどで干し上がる。

明日の金谷宿大学、2講座の準備に丸二日ほど掛かった。今日の午後、金谷郷土史研究会に出席した。島田市博物館の学芸員、篠ヶ谷路人氏の、駿河山遺跡発掘の話を聞いた。出席者6人のために、お話しして頂き、感謝であった。

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「慶應四年日録/徳元」の解読を続ける。

  廿八日  雨
薩州様、馬荷物、当宿へ御滞留にて、日割りに附け送り候処、今日にて、
荷物、御人数とも、一ㇳ切に相成り申し候。今日、一作殿出府、書き上げ物
持参。この間、非常の事これ有り候に付、心信節句致し候。出勤、神詣で。
当夏、川除け普請、出来栄え見分致し候。

  廿九日  晴
昨日、出来栄え川除け見分致し候に付、今日地方(じかた)へ出で、相談の上、
※ 地方(じかた)➜ 江戸時代、町方に対して、農村のこと。転じて、農村における民政一般をいう。
(つくろ)い所、石、坪など、取極め候積りの処、庄兵衛殿も暑気(あつけ)
※ 暑気(あつけ)➜ 暑さのために病気になること。あつさあたり。しょきあたり。
由。一作殿も出府。これにより、追ってに致し候積り。洞兵、難病の由。
出勤。五月中、日締め算当(さんとう)薩州様、目録頂戴の分にて、日待ち
※ 算当(さんとう)➜ 勘定すること。計算しておよその見当をつけること。
致す。作米拾八俵、小島友吉殿へ一八にて売渡し候。
(つづく) 

読書:「公方 鬼役 二十七」 坂岡真 著
読書:「菜の花月 おっとり聖四郎事件控 8」 井川香四郎 著
読書:「美女競べ 三人佐平次捕物帳」 小杉健治 著
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