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「慶應四年日録/徳元」を読む 76

裏の畑のピラカンサ
雑草だらけの裏の畑、鳥が種を運んだのか
ピラカンサが秘かに枝を伸ばして
真っ赤な実をたわわにつけた

「慶應四年日録/徳元」の解読を続ける。

  十日  晴れ
事業取調べ。

  十一日  晴れ
稲虫付き候間、身延三光とかへ代参、龍爪山へ代参致したき趣き。右は先年、
※ 身延三光(みのぶさんこう)➜ 身延山久遠寺奥之院へ登る途中にある大光坊の三光堂のこと。三光天子(大明星天子・日天子・月天子)像を安置。
小前にてもそれぞれ差し出し、その余、地方にても差し出し候、代参御祈祷の
類例もこれ有り候間、右様相願う趣に付、然るべく相頼む旨、地方(じかた)
年番へ申そ答え置き候。出勤取調べ致す。

  十二日  晴れ
出勤。五月、六月、両月の分、差引勘定目録、相仕立つ。
晩、鰻飯に致し候。

  十三日  雨、大雷鳴
事業預り金、宿方へ相渡し、賄い致し候。

  十四日  曇り、雨、小雷
事業。

  十五日  雨、小雷
宅営致し候。

  十六日  曇り
右同断。川施餓鬼出張る。東見付往還、雨水吐け宜しからず候間、海の方へ
※ 川施餓鬼(かわせがき)➜ 水死人の霊を弔うために、川岸や舟の上で行う施餓鬼供養。
吐き方の処、見積り。

(つづく)
読書:「罠には罠 ご隠居は福の神 12」 井川香四郎 著
読書:「風の市兵衛」 辻堂魁 著
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