goo

「慶應四年日録/徳元」を読む 72


今年も干柿作り始める
手前、焦げ茶色の細身の干し柿は、今年から実を付けたもので、
昨日加工して一日干したもの、51個。
ミカン色のやや丸っぽいのは、二年目の柿で、
今日は65個加工したばかり。明日もまだ残りがある。
何れも植えたものではなくて、自然に芽を出して実を付けるまでになった。
ことわざ通りであれば、8年かかっているはずだ。
よくも無事に育ったものだ。
実はまだ実を付けていないが、渋柿の同類の木はもう一本ある。

13日、金曜日は駿河古文書会で、静岡へ行く。
14日は金谷宿大学の歴史講座に出席。磐田市見附の町衆のはなし。今川の頃、見附の町衆は十年間ほど、自治が行われたという話。興味深い。
15日が竹下大井神社の秋祭り。子供みこしが廻って来るかと思い、祝儀を準備していたが、今年も来なかった。川向こうの番生寺の大井神社も、同じ秋祭りで、一日お囃子や掛け声が聞こえていた。

*******************

「慶應四年日録/徳元」の解読を続ける。

  廿七日  晴れ、曇り
出勤。御用留、写し。昨夜、田安様御船、清水湊へ御着船にて、駿府御城、
御請け取りに参り候由。御役々様方、今日、駿府へ御越し相成り候趣にて、
郷宿、村役人ども御出迎え致し候由。右に付、郷村御引き渡しに相成り候
趣にて、紺屋町御役所も、今日切りの由。これにより、儀兵衛殿出願一条
の義も、表向きには御取り上げもこれ無し。これにより、昨夜、吉野三五
郎様よりも、平右衛門、一作、宿内取り締り向きの義、申し談じたき趣にて、
御書付参り候に付、十右衛門義は、斬罪の御届けのみにて帰り、一作殿、
帰宅由に付、出で、書上物の間中の義、咄し、宿内へ泊りこれ有り候。
金物商人、薩州様御兵卒の内にて御尋ねの処、胡乱(うろん)の義これ有り、
※ 胡乱(うろん)➜ 正体の怪しく疑わしいこと。
殊の外、難しき事件にも申すべきかの処、出生の次第、とくと相糺し候処、
如何(いかが)致す義もこれ無く、これにより、宿方にて、段々申し上げ候て、
御聞き済ましこれ有り候。
(つづく)

読書:「失踪願望。 コロナふらふら格闘編」 椎名誠 著
読書:「遠火 警視庁強行犯・樋口顕」 今野敏 著
読書:「潮来舟唄 小料理のどか屋人情帖35」 倉阪鬼一郎 著
読書:「暗殺 交代寄合伊那衆異聞 21」 佐伯泰英 著
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 「慶應四年日... 「慶應四年日... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。