平成18年に60歳を迎える。六十と縦に書くと傘に鍋蓋(亠)を載せた形である。で、「かさぶた(六十)日録」
かさぶた日録
「慶應四年日録/徳元」を読む 71
庭のチェリーセージ
昨日午後、まきのはら塾古文書講座を行った。終ってから、受講生のNさんと話し込んでいて、白板用のペンの入った箱さら、持ち帰ってしまった。今日の午前中に会場の榛原センターまで、返却に行く。
テレビが壊れて、この際、4Kテレビ替えて、今日設置が終わった。
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「慶應四年日録/徳元」の解読を続ける。
「慶應四年日録/徳元」の解読を続ける。
廿六日 大雨
昨日、御出立(しゅったつ)相成り候、薩州様御人数の内、金子(きんす)紛失の
次第、昨日、宿にて弁金致し候処、盗取人(ぬすっと)相分り候趣にて、
※ 弁金(べんきん)➜ 弁償金。
壱人縄目に及び、籠に乗せ、今朝、当宿へ参り、仰せられ候に付、昨日、
※ 縄目(なわめ)➜ 敵などにつかまって縄で縛られること。
金子紛失致し候義に付、宿方へも格外の迷惑相掛け候処、賊人数の内に
※ 格外(かくがい)➜ 並はずれていること。
これ有り候間、右を召し連れ参り候間、当宿にて斬罪に行われ候に付、
※ 斬罪(ざんざい)➜ 首をきる刑罰。うちくび。
右場所の義、その宿にて差図致しくれ候様、御談(はなし)に付、早速、寺院
相頼み候て助命の処、相願い候えども、今般の官軍の義、天子の御軍令に
相背き候に付、任じ難く、これにより相断る旨にて、御聞き届けこれ無く、
勝間浜にて斬罪に相成る。首、口書(くちがき)とも、海道へ相晒(さら)し候
※ 口書(くちがき)➜ 江戸時代、被疑者などの供述を記録したもの。
はずの処、右御免相願い候て、直(ただち)に首取り置きに相成り、
口書も建て申さず候。右に付、御役所へもその段御届けとして、
同役十右衛門殿出府。追って儀兵衛殿、一条、一応差し添えの義、
頼み遣わし申し候。
(つづく)
読書:「甘露の雨 おっとり聖四郎事件控 7」 井川香四郎 著
読書:「怨霊 三人佐平次捕物帳」 小杉健治 著
読書:「はぐれ忍び 江戸の御庭番 5」 藤井邦夫 著
読書:「福を呼ぶ賊 八丁堀「鬼彦組」組激闘篇」 鳥羽亮 著
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