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「当代記 巻一」を読む 1

(「門出大井川」の商業施設、11月12日オープン)

夕方、女房と散歩に出る。今日はオープンが間近な商業施設「門出大井川」まで足を延ばした。敷地内に入れて、建物のそばまで行く。ガラス張りの内部は設備もほとんど完成したようで、お店などが入るばかりになっているように見えた。ガラス張りの外壁に「11月12日オープン」のポスターが張られていた。

今日から、「当代記 巻一」を読み始める。「当代記」は寛永年間(1624~1644)頃に成立したとされる史書である。編纂者は姫路藩主松平忠明と言われる。全九巻九冊。家康の業績を中心に、天文年間の三好氏の事跡から織田信長の上洛を経て、江戸時代初期の慶長二十年(1615)の期間の出来事を記す。ここでは、その巻一のみを読む積りである。家康の遠州での活躍が、どの程度入っているだろうか。

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「当代記 巻一」の解読を始める。

  當代記 巻一
三好修理大夫、息男(そくなん)孫四郎、後、筑前守と改名、廿三歳にして病死。(天文年中より二十年、天下主)
舎弟豊前守、後、日休、阿波国王。
二男左京大夫。
同十川(そかう) 修理大夫内、悉皆(しっかい)出頭。後、天下所司代。元来は和州五百住一、僕者(ぼくしゃ)なり。
同安宅(あたき) 松永弾正忠久秀。
※ 息男(そくなん)➜ むすこ。子息。
※ 悉皆(しっかい)➜ 残らず。すっかり。
※ 僕者(ぼくしゃ)➜ 男の召使い。下男。


三好修理大夫、元来細川家侍頭(さむらいがしら)、住国は四国なり。天文年中(1532~1555)、頻りに武運を開き、大身となる。天下を保つこと二十年余、(大永年中与り永禄十一戊辰まで、天下を保つこと四十余年)常に歌道を好まれ、連歌専ら数奇(すき)なり。この兄弟衆、何れも連歌を好む士(さむらい)、修大(修理大夫)を始め、当世の器用(きよう)なり。畿内、丹波、播磨、但馬、淡路、四国、都合十三ヶ国の主なり。筑前守(修理大夫嫡男)万端(ばんたん)、器用者なり。然れども、若気(わかげ)の間、行跡荒々(あらあら)としたり。
※ 数奇(すき)➜ 風流・風雅に心を寄せること。
※ 器用(きよう)➜ すぐれた才能のあること。また、その人。
※ 万端(ばんたん)➜ ある事についてのあらゆる事柄・方法。
※ 若気(わかげ)➜ 年若い人の血気にはやる気持。若者の未熟で無分別な気持。わかぎ。
※ 荒々(あらあら)➜ 荒々しく振る舞うさまのこと。

(「当代記 巻一」の解読、つづく)

読書:「恋のぬるぬる膳 潜入味見方同心 1」 風野真知雄 著
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