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「家忠日記 六」を読む 24

(水を呑むムサシ)

夕方の散歩にムサシを連れ出そうとすると、ムサシは水を呑みに行く。そう、犬だって熱中症にならないとは限らないから、水分補給は大切である。しかし、犬はごくごくと水を飲むような、口の構造になっていない。水を舌べらで舐めて、少しずつ水分を取るから、水を飲むに随分時間が掛かる。カメラでその様子を撮っていると、この後、吠え付かれた。

「家忠日記 六」の解読を続ける。

 天正十九年(1591)卯九月
 九月小
一日 甲子 
二日 乙丑 松井図書所へ、ふる舞いにて越し候。
三日 丙寅 晩より雨降る。腹中煩い候。お國おこりひきまを致し候。
      半助江戸より帰り候。大炊助女房、煩い能く候由候。
※ お國(おくに)- 家忠の次男、忠貞。
四日 丁卯 
五日 戊辰 いつもの法楽の連歌候。
      色香ただ 神代もかくや 烽(のろし)の茅(ち)  玄佐
※ 色香(いろか)- 色と香り。(ここは色気の意味ではない)

六日 己巳 御福松様衆、松井勘助所に、火事出来(しゅったい)候。
七日 庚午 本光寺、家普請候。
八日 辛未 寺西藤五郎、福松様より、当忍領の奉行に仰せ付けられ候て越し候。
九日 壬申 福松様衆ふる舞い候。鷲おとしの菱喰(ヒシクイ)取り候て越し候。
十日 癸酉 晩より雨降る。おこり再発候。

十一日甲戌 暮てより夜に入り雨降る。永ちゅう寺しゅんしょう、東堂御越し候。
十二日乙亥 東堂ふる舞い候。平右衛門、三川へ越し候。
十三日丙子 夜雨降る。御赤煩いにて‥‥‥‥度々候。
※ 御赤(おあか)- 家忠の三男、忠一。
十四日丁丑 夜雨降る。富長新大夫所より鮭越され候。
      お赤煩い能くも候わん‥‥入り候。
      夜分、少し能く候。御国おこり落ち候。
十五日戊寅 お赤煩い能く候。

十六日己卯 夜雨。おこり落ち候。伊熊蔵所より鷹の尾を乞いて越し候。
十七日庚辰 夜雨。お赤煩い同事候。
十八日辛巳 夜雨。お赤煩い同事候。
十九日壬午 夜雨。お赤煩い同事候。
廿日 癸未 晩雨降る。お赤煩い事候。台所前に井掘り候。

廿一日甲申 夜雨。同煩い同事候。
廿二日乙酉 夜雨。お赤煩いに、薬師堂坊主祈祷候。
廿三日丙戌 お赤少し能く候。
廿四日丁亥 伊熊蔵、熊谷へ越し候。関白様、唐へ御入りの事、相定り候由候。
廿五日戊子 申刻地震候。

廿六日己丑 夜雨降る。
廿七日庚寅 夜雨。お國おこりふるい候。
廿八日辛卯 夜雨。
廿九日壬辰 鵜殿兵庫、見舞い越し候。
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