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山間を近道-森町超散歩

(河村家住宅)

本日より4日間、中国へ出張する。この間の書込みは書き溜めしておいたものを息子に公開を頼んだ。このところ出張が多くて、書き溜め公開が増えて大変である。

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3日の木曜日、久しぶりに超散歩に出る。数えて7回目になる。出発は9時を少し回ったところであった。森町まで歩くというと、どんなコースを行くのだと不思議がる。コースは島田市大代を奥へつめて、掛川の原泉に下り、工事中の第二東名を見上げながら原田へ抜け、天浜線沿いに森町に至る。30kmはあるであろうと思った。

大代川の土手を行くと、あちこち桜の花盛りである。出来るだけ、車では素通りするところに立寄りたいと思った。その最初に寄ったのが大代岡穂平にある「河村家住宅」である。名前には聞いていたが立寄るのははじめてであった。

通りから150メートルほど入ったところに、背後の山に懐かれるように「河村家住宅」はあった。表札は出ているけれど、人の気配はなかった。今日は外から見せてもらうだけにした。もう人は住んでいないのだろうか。付属建物が崩れ始めている。町の文化財ならもう少し手を入れて置かないと、長くはもたないような気がした。

案内板によると、河村家の祖先は室町時代に遡ることができるという。代々庄屋をつとめ、江戸時代には幕府直轄の山林を管理する「御林守」をして、苗字帯刀を許されていた。建物は寛政5年(1793)に建てられた茅葺寄棟造りであると記されていた。今は茅葺屋根は鉄板で覆われている。周囲は大木・古木の屋敷林になっていた。河村家をこのままに置くのはもったいないと思った。河村家の了解が得られればの話だが、この住宅を中心に、山の暮らしの体験が出来る施設として整えれば、村おこしの目玉に出来る。街に近いところで山暮らしの体験が出来るのは大きな付加価値だと思う。


(古い宝物の残る白山神社)

大代最奥の集落、栗島に白山神社がある。道路を通ると川向こうに見える神社である。橋を渡って寄り道をした。案内板によると、白山神社には、山間の小さな社には珍しい、県指定文化財の鰐口、市指定文化財の経筒・銅鏡(神社内から出土)、市指定文化財の仏像(聖観音菩薩)の宝物がある。それぞれ平安から室町時代のもので、この地がいかに古くから開かれていたかが知れる。


(こんなところにわさび田)

その奥に、何度も車で通りながら気付かなかったが、道路の脇にわさび田を見つけた。こんなところによくぞ作ったという感じである。

「町民憩いの森」と名付けられた小公園のあたりは桜が満開であった。トンネルを越えた先で掛川市に入る。山の中の道に歩く人は居ない。時々忘れた頃に車が通る。またぱらぱらとある人家では、必ずと言っていいほど犬に激しく吠えられた。(明日へ続く)
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