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サルスベリの花が咲く

(当家のサルスベリが花を付けた)

花の少ない真夏の当家の庭にサルスベリの白い花が咲いた。正確に言えばもっと前から咲いていたのだが、今日の夕方、気がついた。

サルスベリは百日紅とも書く。中国南部原産のミソハギ科の落葉高木で、古くから庭木として栽培されてきた。花は小花が群がり咲き、白の他に紫やピンクがある。サルスベリの名前は幹が太くなるとすべすべになり、猿も滑って落ちるというところから付いた名前である。

8月のお盆に帰郷すると、一日は必ず母の故郷の田舎にお墓参りに行くのが慣わしであった。父母が達者な間はずっと続いていた。蝉しぐれの中で、山の斜面のお墓の敷地には百日紅が満開であった。その百日紅は紫とピンクで、お盆の御参りに合わせるように、必ず花を咲かせていた。自宅の庭にサルスベリが欲しいと思ったのは、そんな記憶が潜在意識下で働いていたのかもしれない。

サルスベリは庭木としてそんなに大きくは出来ない。だから枝を切って丸坊主にしてしまう。それでも、春には芽を吹き、夏には花を咲かせる、大変強い木である。

思い出すと何年か花を見ない年もあった。父母が達者な頃は、静岡に来て夫婦して庭の剪定をしてくれた。その後は、農家が兼業の植木屋さんに年に1、2度剪定をしてもらう。そんな年に夏にサルスベリの花を見ないことが時々あった。

どうしてなのか、今改めてネットで「サルスベリ 剪定」で検索してみた。すると剪定の仕方で花の付き方が変ると書かれていた。サルスベリの花芽は、今年伸びた枝先に5~7月に付ける。春から初夏に剪定すると、花芽の付く枝を剪定してしまう場合があるという。剪定は、真冬を避けて11月下旬から3月頃までにすると間違いがない。春以降に剪定するなら、新しい枝を残し、古い枝を残すようにしなければならないようだ。

思い出してみると、父母も春にほとんど丸坊主に剪定していたような気がする。同じことを本職の植木屋さんもやっていたから、素人では無理もない。今年も初夏に植木屋さんが入ってくれたが、注意して剪定してくれたのであろう。枝もたわわに花を咲かせることが出来た。
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