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白糸の滝は天然クーラー(上九の湯)

(天然クーラーの白糸の滝)

今日、女房と家を出かけるときは、ぼんやりと早川渓谷の奈良田の里温泉にゆくことをイメージしていた。奈良田の里温泉は時間が掛かり過ぎと設備が貧弱であるという理由で、東名高速に乗ってから、行き先を「上九の湯」に替えた。「上九の湯」なら、東名富士インターから西富士道路を北上すればいい。

途中、久しぶりに白糸の滝に寄りたいと言うので、立ち寄った。33℃の気温は滝に近づくにつれて下がり、滝のそばは日差しこそ厳しいが涼しい風が吹いていた。10℃位は低い気温の風であった。ここの水辺でしばらく遊んでいたいと思ったほどであった。

白糸の滝へ降りる通路の山側に、ユキノシタがびっしりと繁茂していた。花はほとんど終っている。標識によると植栽されたものだという。ユキノシタの自分の印象はあまり良いものではなかった。ふるさとの家では手洗い場の手水鉢の下、いつも水が掛かりじめじめしている所に、ユキノシタが群生していたからである。しかし後年、山で小さな花を咲かせているのに出会い、ユキノシタも悪くないと考えるようになった。


(イワタバコの花)

ユキノシタの中に一株だけイワタバコがあった。タバコの葉に似た大きな葉が特徴である。ちょうど鮮やかな紫色の花をつけていた。山を歩いてもなかなかイワタバコの花に出会うことはない。自分も二度目であった。

帰りに音止めの滝を見下ろした。この滝はその水量で圧倒されるものがある。しかし、観光コースとしては上から見下ろすだけで打ち捨てられているように見える。見上げるような位置に視点が持っていければ、面白い観光スポットになると思うのだが残念である。駐車料500円がサービスになると言うので、ここで昼食にした。

「上九の湯」は富士周遊道路から精進湖の脇を通って甲府へ抜ける国道358号線を進み、国道沿いの上九一色村の旧役場の裏にある。上九一色村はあの事件で全国区の名前になったが、悪いイメージが拭いきれていない。現在は甲府市に併合されて、村も村役場も残っていない。温泉施設は9年前に出来た施設である。あの事件が終った二年後のことである。

「上九の湯」は26湯目の日帰り温泉である。
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