ざっくばらんなさんぽみち

お茶農家としての生活、プライベート、趣味(?)のバイクやカメラをおりまぜた、とってもざっくばらんなブログであります。

ヒヨコの話

2009年01月18日 22時47分52秒 | いきもの
ヒヨコってかわいいですよね!
ヒヨコは卵から生まれる。・・・不思議なのは、温めるとヒヨコになり、温めないとただの受精卵であるということ。売られている卵を温めれば良いわけでない。あくまでオスとメスが一緒に飼われる状況で産まれた卵である必要がある。
今、日本で飼われている採卵用のニワトリの多くは、外国からヒヨコを輸入したり、優秀な交配の親となるニワトリを外国から輸入しているようです。毎日、卵を一つ産む・・・当たり前の様に思える、そんな事を追求するために生き物として大事なものを現代のニワトリは失ってしまった・・・自分自身の卵を温め孵化させることを忘れてしまったのです・・・毎日卵を産み続けるために、人間がそうしたのです。
卵を産み温める行動を就巣性というのだけれども、それを取り去ったために。人間が温めないと卵は孵化させられない。チャボやウコッケイなどは就巣性があるので、卵を毎日産まない=産卵率が低い。本来、自分で温める分の卵を何個か産み、それから温めるということになるのだけれども。温めることをしないから、産み続ける。
なんだかおかしな話です。フランキで人間が温めないと現代のニワトリは生まれない。
ほぼ、毎日卵を産む、与えたエサを効率的に卵にできる・・・そのおかげで、栄養価の高い卵が安価で手に入るのも事実なんですが・・・昔は農家の庭先で何羽~何十羽飼われ、薬のように高値で取引されていたらしいです。
僕は、農家の基本はニワトリを庭先養鶏で飼うことが大事なんじゃないかと思いつつ飼いはじめたのです。

配合飼料、野菜残渣、雑草→ニワトリ→卵(食卓)、糞(堆肥として畑へ)→畑などの雑草や野菜残渣はニワトリへ

理想としては良いのですが・・・実際、口のあるものは大変です。なかなか思うようにはいきません。ニワトリは3年を過ぎると、あまり卵を産まなくなります。卵は産まなくてもエサは食べる。ある人に『古くなったニワトリを処分できないと鳥飼は出来ない。』と言われました。ほんとに、そんな現実があります。

ところでヒヨコは、21日間38℃(うる覚え)と一定の湿度を保つことで孵化します。人間が親鳥の代わりとなり、転卵という、一日に何度か卵を動かす作業も必要です。世の中には、フランキとして何個~何千個の卵を同時に孵化させられる機械があるけれど、ちょうどいい大きさのものでも五万円以上なので、簡単なものを自作しました。

・温度の管理ができる→サーモスタット(熱帯魚用バイメタル式試験管タイプ)
・湿度管理→湿度計
・温める→保温電球
箱は、洗い場用の、ふたつき水切りを利用。

ただ、孵化させる条件がそろえば、孵化しますので、簡単といえば簡単だけれども、転卵などはマメにやる必要があります。
僕は、2回ほど孵化させましたが、最近はやっていません。増やしても、もう飼うスペースもないですしね。保温冷庫などでも試みたことがありますが、何回も失敗もしました。


↑産まれたて・・・『やぁ、初めまして』って言ってるような感じです。この後、すぐ乾きフサフサしてきます。ちなみに、卵の固い殻も、湿度などの影響で、ヒヨコのくちばしでも割ることができるようになるらしい。

↑手におさまる大きさ・・・だけれども、あと二ヶ月もすれば大人なニワトリになっていきます。卵は五ヶ月くらい経たないと産み始めません。

↑よく見る白いニワトリのヒヨコは黄色ですが、この子は茶色のニワトリになるヒヨコです。

↑フサフサでしょう。でも、まだ体温の調整が出来ないから、保温した箱の中で飼う必要があります。