ざっくばらんなさんぽみち

お茶農家としての生活、プライベート、趣味(?)のバイクやカメラをおりまぜた、とってもざっくばらんなブログであります。

お茶農家・・・本格的生産の日々へ

2009年04月29日 06時57分41秒 | お茶作り
ちょっと豚インフルエンザが心配です。

とはいえ・・・今月22日から始まった新茶・・・だんだんと本格的な量の生葉を摘採して、製茶するようになってきました。
27日には、カブセ茶や、試験的にやっている無農薬茶畑の摘採、製茶を行いました。
カブセ茶は、当園の場合、寒冷紗という資材を、普通の洗濯バサミを使って茶の木に止めてあるだけなので・・・最近の強風で外れて、飛ばされそうになります。1日2回ほど見に行かないといけないので、刈り取って、ひと安心。もちろんカブセ茶の出来は良好!
無能役坊や(笑)の僕が、管理している無農薬畑では、ボカシ液肥の甲斐あってか、良さそうな芽が出てくれました。こちらも、良い出来のお茶になりました!

昨日も、良いお茶が出来ました。

毎年のことなんですが・・・オヤジが、『こんなお茶揉んだことがない!!(こんなに良いお茶は揉んだことがない。)』と言っています。毎年、同じことを言ってると思うけど・・・やっぱり1年丹精したので、そんな言葉がでるのですね。

これからも、しばらく忙しい日々が続きます。頑張ります。

ブログの更新も、たまにしかできませんが・・・また、見に来てくださいね!!


↑左が寒冷紗の掛けられていたカブセ茶と、右の露地もの。味、香り、色に違いがでます。左側は、上に寒冷紗がのっていたので、芽が寝ぐせみたいにねています。

↑無農薬畑も良い感じです。こんな、季節にお茶刈りできて気持ちいい・・・と言えるのはいつまででしょうか・・・シーズンが終わりに近づくにつれ、だんだんと疲れたり、芽が大きく重くなるので・・・しんどくなってきます。

それでも頑張り時ですので、ボチボチ頑張ります。

新茶始まりました!

2009年04月22日 22時03分03秒 | お茶作り
お茶刈り前に、オリンパスから電話・・・良かった。安心しました。

ようやく始まりました!新茶!
お茶農家にとって、一番の喜び!

畑で、お茶を刈り取り、工場ですぐに揉む(お茶を製造すること)ました。
今年は、気温の異常で、芽の大きさにムラがあります。大きい芽と小さい芽の差が激しいのです。小さい芽が大きくなるまで待てば、大きい芽はさらに大きくなり硬くなってしまう・・・なので、今日刈り採りました。

お茶は、原料である生の葉も大事。お茶農家は、生葉と呼びます。

お茶を揉む機械や技術、感性(センス)が大事。

基本は・・・生葉を蒸す→揉む→乾かす
単純なんだけど、単純ではない・・・僕は、自分の作ったものだからすごく感じるかもしれないけど、うちのお茶が好きです。・・・主になってやっているオヤジはすごいなぁ。春夏秋とお茶は芽が採れるけど、新茶の時期しかお茶を揉まない当園では、ほぼ1年ぶりにお茶を揉むわけだけど・・・だから一番最初は、緊張するらしいけど・・・やはり、経験と感性で揉むんですね。ちなみに、オヤジは、感性で揉むタイプ。この機械にどんな設定で、何分入れておくだとか、人に説明はあまりしない。基本を大事に、体で覚えろという感じです。
お茶を揉むには、基本が大事であります。
よく蒸して、よく細胞をいじめて揉んで、乾かす。

自分ちのお茶が好きじゃなきゃ・・・人に売れるはずはありませんもんね。


↑お茶刈りは二人用のお茶刈り機で息を合わせて行います。

↑昔は薪でお茶を揉んでいたようです。写真は重油を燃料にしたボイラ。重油やガスや電気など、効率的になりました。

↑蒸し機から出たばかりのところ。コンベアーに乗っていきます。お茶にとって、蒸すという工程にどれだけ時間を掛けるかで、出来上がりの形状を決めます。蒸し時間が短いと大きな外観の浅蒸し茶となります。蒸し時間が長いと細かい外観の深蒸し茶になります。うちは、中間の中蒸しかな??

↑蒸し具合をみよう・・・こんな感じに、ひねって茎の部分から水分が出たら良さそう。アスパラを想像していただければと・・・生のアスパラは、ひねると折れますね?火が通っていれば、ひねっても折れないですもんね??

↑いくつかの機械を経て・・・紅茶作りでも使う“揉捻機”というもの。細胞をいじめながら、揉む機械です。“芯水”を抜くのが大事なところ。

↑“精揉機”です。「ギィーコ、キーコ」と一番音がうるさい機械かな?この機械がお茶を撚ってくれます。仕組みは複雑で作った人は、すごいなと関心してしまいます。

↑精揉機に入って間もないお茶。もうしばらく精揉機で撚り込んでいきます。その後、タンスのような乾燥機で乾燥させます。そして、荒茶の完成です。


ティーパックって便利だね!?

2009年04月21日 22時13分58秒 | お茶作り
どうも、先日、お気に入りのカメラのオリンパスE-3が・・・ご入院deちょっとブルーなkeemon です。いくらかかるんだろう?撮像素子(?)もしくはローパスフィルター(?)に汚れらしきものが・・・なんでついたんだろう??
カメラはお金かかるから辞めます・・・まあ嘘ですけど・・・。

話は変わりまして・・・最近、お茶のパッケージメーカーさんが、シールや袋などインクジェットプリンターでオリジナルで作れる資材を売っていて、よく利用します。紀文紅茶の袋のシールもそうだったり・・・顔入りのシールを作ったり・・・すごく便利だし、作るのが楽しいんです。オーダーメイドでメーカーさんに作ってもらっても・・・たくさんいらない時や、自分のイメージに合ったシールが既製品にない時は、良いですよ。

最近は、ドーンという商売はないからチョコチョコやっているんです。

先日、頼んだのがティーバックを自分で作れる資材。一枚10円くらいと少しコストは気になるけど・・・入れるお茶より高くなることもありえるかなと思ったり。これも業者に頼めば、たくさん頼まないとだし・・・しょうがない。
ティーパックって便利だな・・・急須がなくても良いし、旅先でも使えるし、アウトドアでも重宝しそう・・・味も急須に近い味だし。
今回は、緑茶をメインに300個ほど作りました・・・手作業だと大変手間がかかります。
紀文紅茶(きーもんてぃー)もティーパックを試してみたけど・・・良いですね!!
1番は急須だろうけど、万事急須(笑)!ティーパックも便利です。


明日から、うちは新茶の開始・・・美味しくできると良いなっ!!


↑左が緑茶、右が紀文紅茶です。マグカップなどにそのまま入れるために茶葉の量は少なめですがメッシュ素材で、よく出ます。

便利な時代だから、いろいろなものを上手く利用したいものです。

カブセ茶を作るため

2009年04月20日 07時17分47秒 | お茶作り
17日にカブセ茶を作るためのネット張りをしました。場所は家の近くと、少し離れた畑。遮光ネットは寒冷紗など遮光率60%~70%のものを使用。
摘みとりまでの1週間~10日を目安にネットを掛けたまんますると・・・日の光が当たらないと、お茶は旨味が多く、渋味の成分はあまりなく、葉の緑色も濃くなる・・・もやしは白いのにね。カブセ茶は、玉露の簡易短期間版です。
このネット掛け作業は、1人ではできないので、オヤジと弟と僕で協力してやります。
遮光ネットを茶の木の枝に洗濯ばさみで止めているだけです・・・時折、風で外れていないか見に行く必要があります。
目的は・・・カブセ茶を作るということですけど・・・ブレンドの材料として使いたいと思います。昔は、手摘みのお茶を最高級クラスに構えたんですが・・・近所のベテランお茶摘み娘さんたちも減ってしまい、当園では何年か前から手摘みを辞めてしまいました。その代わりに、何か出来ないか?と始めたのがこれです。
お茶の木にとっては、日の光が当たらないと負担が大きいですが・・・もうしばらく我慢しておくれよ、お茶の木さん。こうするしか、ないんだよ。一軒のお茶農家で味に奥行きを持たせるには・・・。


↑こんな感じで、直掛けして、洗濯ばさみで止めるのです。風で、はずれないか一日2回くらいは見に行きます。手間がかかるので、ごく一部の畑だけの試みです。

↑めくって中を覗いてみました。・・・なーんだ・・・快適そうやないか??涼しそう。
そんなこといったら・・・お茶の木に怒られそうです。・・・お茶の木には、結構負荷がかかると思う。もう何日か我慢してください。摘みとり後は、太陽をいっぱい浴びてください。



全国茶品評会にむけて・・・JAハイナン青壮年部榛原支部

2009年04月19日 20時53分44秒 | お茶作り
昨日、毎年一番茶の始まる頃に先駆けて行われる、全国茶品評会へ出品にむけた青壮年部の製茶作業が行なわれました。
青壮年部員の各自の畑のお茶の葉をの持ち寄りでもっていきます。今年は、1人5㌔の生葉を持ち寄るのですが・・・まだ、うちの畑は、お茶の芽が小さくてかわいそうなくらいでした。大切に刈った割り当て分の生葉を何とか時間までに持っていけました。


↑みんなで持ち寄った生葉を茶工場にて、製茶します。

↑精揉機という工程。お茶をピンっとまっすぐによりこむところです。

品評会に出品するお茶づくり=美味しいお茶づくりではないようです。ただ、お茶を品評会で入賞させるべく審査の高評価を狙って作る技術が必要です・・・青壮年部員の先輩方の経験や感覚で行われ、協力して行われました。僕は、勉強不足で・・・わからないことばかりで、何もできないので・・・写真をたくさん撮っていました(意味不明です。)。
賞をとったあかつきには、僕の昨日撮った製造風景の写真が農協の広報誌に必要となるでしょう(笑)!
入賞できればと願います。

ノラ茶の木を手揉みしてみたけど・・・

2009年04月16日 08時57分20秒 | ざっくばらんなこと
昨日、ノラ茶の木を手揉みしてみました。お茶畑の近くには、人間の栽培管理する畑から落ちたこぼれダネが芽吹いています。・・・人間の栽培管理を受けない茶の木=ノラ茶の木と呼ぶことにします。ノラ茶の木は、雑種で、在来種ともいいます。落ちて、こぼれたから→落ちこぼれではありませんよ・・・人間の管理しているものより、自然のなかで立派に生きています。
例えば、代表的な“ヤブキタ”という品種のこぼれダネは・・・ヤブキタ×多品種や雑種 のタネになります。自家不和合性のためです。
そんなタネから生まれた、ノラ茶の木を、摘みとるのです。山や畑の脇で何十本かの小さな木から数本の芽を頂きました。物凄い数の組み合わせで自然交配したタネで生まれた1本、1本の木は同じ遺伝子を持っているわけでなく・・・様々な個性を持った数十種類のお茶の芽をブレンドして飲むことになります。味はふくらみをもつでしょうか?香りはどうでしょうか?個性がぶつかり、打ち消されてしまうのでしょうか?やはり、単一の優れた品種のみのほうが良いのでしょうか?

手揉みは、自己流(強いていうならkeemon流)&久しぶりで乾燥した海草みたくなりましたが・・・味がよければそれでいいんです・・・のはず(>_<)

生のお茶の芽500gくらいを揉み、出来上がりまで3時間くらいかかりました。できたお茶は100gくらいです。


↑片親(母木)に優秀な品種を持つタネから生まれたノラ茶の木は、良さそうな芽を出します。親に似ているものもあります。一部を拾い上げてみましたが、様々な芽があるのがお分りいただけますか?味が良いもの、香りに特徴のあるもの、繊維質の強いもの、など特徴も様々だと思います。ノラ茶の木の中から優秀なもの選び、茶畑を作るのも面白そうです。

↑干した海草の感じがしますね・・・ピンとは伸びていませんが・・・きっと僕の背筋が曲がる頃にピンっと伸びるようになるでしょうね(>_<)今年は、手揉みを練習することにします。

↑お茶のミテクレはトモカク・・・味はよろしい・・・たぶん明日あたりに飲むとお茶の味は変わります。作ってすぐ飲むのと、一晩たってから飲む味や香りは違います。水色は透明・・・お茶の葉の細胞をちゃんといじめてあげると、そこから繊細な味や香りが染み出てきます。

ようやっと・・・手に入れた・・・

2009年04月14日 22時56分29秒 | お茶作り
今日、雨のなか車を走らせ・・・ようやっと手に入れたホイロ紙(手揉み茶を作る台に張る大きい和紙)・・・相良の紙屋さんで売っていました。
前に買ったお店は、もう扱ってなくて・・・タウンページを調べて、電話で聞いたとこも扱ってない・・・遠くでは行くのも大変だし、近くで探したい・・・もしかしてと思い手揉みをしている友達にどこでホイロ紙を買ったか聞いてみました。
そしたら、友達に聞いたお店は扱ってないとのことだけど・・・その店の近くの小川紙屋さんなら扱っていると思うとのこと・・・早速電話して→在庫を確認→店へ直行→15枚購入。
良かった、良かった・・・これで安心して手揉みできます。
やはり、ホイロ紙とともに使うコンニャク糊だとかも手に入りにくいでしょうか?そんなに使うものでもないので、すぐ減るものでもないのですが・・・入手できるところは知っておきたいです。
そういえば、太平洋戦争末期に、コンニャク糊を和紙に塗って風船爆弾を作り、偏西風に乗せアメリカ本土に飛ばしたようです。
コンニャク糊を塗ると、紙が丈夫になり耐水性が増すようです・・・それに加え、お茶を揉むに当たっては、お茶が台の上を滑りやすくする働きがあります。

明日、山や畑の脇の在来種(雑種)というか、ノラ茶の木の芽を摘み集め、手揉み茶を作る予定です。楽しみであります。そういうお茶を小分けにパックして年中思い立ったら飲める状態にする・・・結局使わなかったパックスリー?ではなく、いつでも僕のリクエストを迎撃してくれる一煎パックに詰めておきたいと思います。
今季は、何度か手揉みし、手揉み茶の一煎パックをお茶を買ってくださるお客さんにも配りたいと思います・・・実行が大事ですが・・・果たしてやる気はもつでしょうか??

話かわって・・・先日、消防団に入団したんですが・・・辞令交付(これを受け、初めて消火作業に出動できる)の2日後にボヤが早朝あったんですが・・・どうして良いかわからず、火事場へいけなかったので・・・自覚を持たねばならぬと思いました。
それと、消防団のラッパ隊という隊にも所属することになり、練習し、行事の際にラッパを吹くのですが・・・まさか自分が、人生のなかでトランペット(?)などに触れるとは思ってもいませんでした(笑)。



↑文とは関係ないですが・・・うちのもみじです・・・秋は綺麗に色づかない気がしますが・・・春のほうがきれいな気もします。僕は、大器晩成型でありたいものです。

↑アケビの花でしょうか?沈丁花のような少し華やかな香りがします。

勝間田公園 つつじ祭

2009年04月13日 20時59分43秒 | ローカル
昨日と一昨日の土日、近くの勝間田公園(公園といっても歩く道が整備された山みたいなところです。)にて、つつじ祭が行われていました。この勝間田公園には、“ミヤマツツジ”というつつじが、山に群生しています。毎年、ここでは4月の中旬の土日にお祭をしています。
僕はそこへ、日曜の午後にちょっと行ってみました。友達が属する会が、山の中腹で、手揉みの新茶を揉んで、揉んだお茶を来場者に振舞っているところを見に行くためです。
そういえば、小学校のとき、友達とよく来たっけな・・・おばあちゃんにもらったお小遣いでトロピカルジュースがお決まりでした。中学に入ったあたりから、今まで・・・しばらく、来てませんでした。


↑ミヤマツツジです。薄紫色の花は、可愛らしく咲いております。

↑ツツジトンネルなどございます。見てのとおり山道となっています・・・足元お気をつけになって登ってください。

↑この状態になるまでの苦労は、とても大変です。何時間も揉み続け、各工程を経て、ようやくです。
“山の息吹”という品種のお茶の芽を揉んだようです。手揉みの新茶・・・そんな贅沢なものをツツジを見ながら、いただけるなんて・・・隣ではお団子などの売店もあるので、最高の組み合わせです。

↑可愛らしい茶娘さんたちにお茶をいただけるので、美味しいお茶が、さらに美味しく感じるはずです。・・・僕の時は、テーブルの上のお盆からとった気がしますけど・・・茶娘さん、僕にもお茶下さい。

↑お茶に関心があるのか、お茶を嗅いでいる少年。将来に期待です!!


こういうイベントの準備はすごく大変だろうけど・・・すごく、接待される側は嬉しいですよね。来年は、僕も、揉み手として参加させてもらいたいなあ。
少し暑かったけど、天気に恵まれてよかったです。

この手揉み茶の様子を見て、僕も手揉みしたい気持ちになりました。釜炒り茶もしたいけど・・・近日中に手揉みします。
支度するかな・・・前買ったお店ではホイロに張る和紙が手に入らない・・・何とか探そう。

お茶と桜

2009年04月12日 08時55分36秒 | お茶作り
まず、最初に・・・この記事は、僕の頭の中を整理しながら、あさはかな知識のもとで書いています。間違い等あるかと思います・・・すみません。参考程度に・・・どうぞ。
桜とお茶・・・共通点っていうと??
同じ時期に咲いたり、芽吹いたり・・・正確に言うと、桜の後にお茶の芽の収穫になるわけですが。
少しだけ、かじると他にも共通点があると思います。
お茶と桜は・・・自家不和合性(じかふわごうせい)という性質があります(たぶんじゃまずいけど・・・たぶん)。
自家不和合性とは、一本の木に咲く花では、受粉ができず種ができないこと。その自家不和合性があると桜とお茶はどうなるだろう??
桜の品種は“ソメイヨシノ”、お茶の木の品種は“ヤブキタ”が有名で、全国に植えられている本数も多品種に比べ圧倒的に多いわけです。
“ソメイヨシノにはサクランボができない。”つまり、種ができない→なので、枝を切って、土に挿して増やす、挿し木で増やすようです。こうすると、すべてが、コピー(クローン??)となります。川の土手などには、ソメイヨシノのコピーが整列していて基本的には同時に咲きます。そして、桜前線が日本列島の南から北へと北上するというわけです。
お茶は少し違います。お茶の木には、“茶の実”という種になるものがつきます。じゃあ、その種で増やせばいいんでは・・・と思っても・・・じつは、その種は雑種のタネになります。近くにある、他の品種や山に生えた雑種のお茶の木の花粉を頂いたのです。ヤブキタのコピーが並べられた茶畑では、同一の木なので受粉できないのです。
お茶の木も桜の木でも、“品種”とは、自然にもしくは人為的に交配した雑種の中から優れたものを見つけるということになります。増やすには挿し木が基本のようです。
昔は、茶の実で増やしていたので、一つの茶畑でも1本、1本の茶の木がバラバラの早さで芽を出し、出る芽の色も様々だったようです。今は、同じ品種のコピーが植えてあるので、同時に均一の質の芽を出します。


↑ソメイヨシノ。山桜は、花も葉もだすのに対し、ソメイヨシノは、まず花だけを咲かせる。散り際もいさぎよいなど・・・日本人に愛される。
サクランボをつけないと思われえているソメイヨシノも、近くに相性のいい他の品種の桜があれば、サクランボがなるようです。そのサクランボは、食べれたものではないようです。

↑今の茶畑は、ヤブキタという品種が主。同時に芽を出します・・・品種化のおかげ。種で苗を作っていた昔は、バラバラに芽がでたり、赤みがかった芽の茶の木もなかにはみられたり。コピーという簡単な言葉では表せない、長い年月と苦労があっての品種の発見。単一の品種が増えたので、お茶の味に個性がなくなったり、病害虫の異常な繁殖だとか問題もあるわけですが・・・品種化がなかったらどうなっていたか??

↑もし、山や茶畑の脇にこぼれダネで生えた雑種の茶の木があって、その茶の木を気に入ったなら、挿し木で増やして畑にすれば、オリジナル品種の茶畑ができますね。味、香りがいい品種。たくさん採れる品種。早い時期に採れる品種。遅い時期に採れる品種。・・・ロマンがいっぱい。

近々、大きな中華なべなどを使い、山に生えたお茶の木で釜炒り茶を作ろうかなと思っています。たった一掴みのお茶を作るわけですが、本格的な新茶シーズンを前に気分を高めたい今日この頃です。
みなさんも、自宅の庭などに茶の木を植えて、フライパンやホットプレートや洗濯板などを使って、手軽にお茶作りしてみては??作り方でいろいろなお茶ができますよ!きっと、お茶屋さんやデパートにも売っていない最高の美味しいお茶ができるはずです。

正確でなく、わかりにくく、まとまりのない文章ですみませんでした。たまには難しいことを書きたいと思ったのです。こういうことをわかりやすく説明しようとすることで、自分の中が整理されてきます。
最後にひとこといわせてください。・・・『お茶にはロマンがある。』
読んでいただき、ありがとうございました。