ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

中 @愛知県豊橋市

2019年12月25日 | 愛知県(三河)

早朝から一日中、豊橋市内をウロウロした後、さすがに疲れて銭湯「石巻湯」で休息。ゆっくり浸かって喉カラッカラの状態に。この日はもう夕飯を済ましてから帰る旨を嫁に伝えていたので、喉の渇きを癒やす為に餃子店をハシゴすることに。最近まで豊橋と聞いて餃子をイメージすることは無かったが、実は市内に専門店が何軒もあって市民のソウルフードみたくなっているという事を聞き及んですごく興味が沸いていた。向かったのは「中(ちゅん)」。駅の西口から少し離れたところに店がある。まだ夕方の早い時間帯だったが既に暖簾が掛かっていた。だが中に入ってビックリ、店内にズラッと行列が出来ている。なのにカウンター席に座って食べているのは1人だけ。並んでいるのはみな持ち帰り客なのだった。不思議な気持ちでカウンター席に腰掛けて、壁に掛かった品書きから「ぎょうざ・並」と「ビール」をお願いする。と言ってもこちらそもそも「ぎょうざ」と「ビール」とソフトドリンクしか無い。ライスさえ無いのだ。並んでいる人は10人以上いるので、果たして店内で食べる自分の番がどこに組み込まれているのかは分からない。それにしてもこの比率の違いときたら。

まずはキンキンに冷えたビール(スーパードライ大瓶)でこっそりと乾杯。ウメーッ。その後ろでは次々と後客が入ってきて列が繋がっていく…。しばらくして「ぎょうざ」が到着。並でも8個あり、もやしが添えてある(そういえばお隣の浜松餃子も…)。背後に並ばれているので何だか落ち着かないが、早速熱々をつまんでいった。皮がフカフカで餡の味付けはしっかりめ。あぁ旨い。餡はしっかりめに練られているようだ。この揚げ蒸したような焼き方と、厚めの皮の食感で思いだすのは、形は違えどやはり「ホワイト餃子」。しっかりとヴォリュームがある「ぎょうざ」をそのままで、あるいは酢醤油などで味を変えながらいただいた。現在店内で食べているのは自分1人だけ(笑)。後客がすぐに来るので並びの数は全然減っていかない。最初からハシゴ予定だったのでお代わりは我慢。銭湯の後なのでかなり”効く”が、次行ってみよう。(勘定は¥950)

 


 

↓ 八町通にある「石巻湯」。なぜか男湯のドアだけ鍵がかかっていて、自分ともう1人の客が締め出し…。女湯に来たお客さんに番台を呼んでもらい開けてもらった。なのに男湯にはすでに客が居る不思議(誰かが閉めた?・苦笑)。こじんまりとして年季が入っている。「ラジゥム」〔ママ〕なんて記述も。サウナは壊れていたが、やや熱めのいい湯加減で気持ち良かった。疲れた腰をさすっていたら”もんもん”の入ったおじさんに「これいいよ!」と”超音波”と書かれたジェットを勧められる(笑)。雑談した任侠のおじさん曰く「俺なんて1週間にビール1本だけだよ。」とのこと。ボクは無理です(笑)(←即答)。

 

↓ 「愛知大学」の敷地から少し離れた場所に建つ「愛知大学公館(旧・旧陸軍第15師団長官舎)」(明治45年・1912・建造)。現在は日常的に使われている風ではないが整備はされている様子。洋館の方も窓から覗いてみればよかった…。

 

 

 

 


 

ぎょうざ 中

愛知県豊橋市花田三番町123

 

( 豊橋 とよはし ちゅん 餃子 ギョウザ ギョーザ ぎょうざ 豊橋餃子 持ち帰り テイクアウト 近代建築 陸軍第15師団 帝国陸軍 銭湯 )

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江戸っ子 @名古屋市東区・代官町

2019年12月25日 | 名古屋(東区・北区)

代官町にある古い食堂「江戸っ子」へ。すでに60年近くの歴史があるようだ。こちらは朝からやっているので「朝定食」をいただきたいとずっと思っていたのだが、なかなかそんな機会は見つけることが出来ず、結局ある日の午後遅い時間に暖簾をくぐることになった。通し営業なのは有難い。中に入ると土間にテーブルが4つ程あり、調理場前の棚におかず類が並んでいる。先客はおらず、外れた時間だという事もあって品数は少ない。女将さんと若い衆が居たが「カツとかコロッケなら出来ますよ。」と声をかけてもらった。この日は午前の早い時間に食事は済ませていたし、揚げ物の気分では無かったので、棚に並んだおかずの中から「煮魚」を選択。電子レンジで温め直してくれる。「なます」があったので皿を取り、後はもう家に帰るだけだったので「清酒・1合」を燗でお願いした。

酒は朱い常滑焼の徳利と猪口で運ばれた。「煮魚」はスーパーでもよく見る赤魚かな。しっかりと濃いめ甘めの味付け。でもしつこくない。酒の肴としても旨いが、これはやっぱりご飯が合うだろうな。「なます」の酸っぱさで口をリセットしつつ、テレビの情報番組を見ながら酒をやる。のんびりとしていて幸せな午後。他のおかずとご飯と豚汁を頼もうかどうか迷っていたが、酒の量はやや多めで(味わいは薄め・笑)余すくらいだったので、思い切って切り上げた。次は昼前のおかずの多い時間帯に寄って”自分定食”をいただこう。(勘定は¥800)

 

 


 

↓ 店の向かいにある老舗喫茶「モンブラン」が入る長屋(建築詳細不明)。こういう長屋も本当に少なくなってきた。

↓ 主税町の近代建築をササっといくつか再訪。「旧・豊田佐助邸」(洋館:大正12年以前、和館:大正12年・1923・建造)。

 

 

 

↓ アプローチが狭いので写真の撮り辛い「旧・春田鉄次郎邸」(大正13年頃・1924・建造)。平日のこの辺りは人通りも少なくひっそり。

 

 


 

 

大衆食堂 江戸っ子

愛知県名古屋市東区代官町17-10

 

( 名古屋 なごや だいかんちょう えどっこ 江戸っ子食堂 食堂 朝食 めし 豚汁 日替り弁当 定食 老舗 近代建築 文化のみち )

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日之出食堂 (3) @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2019年12月24日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜グランドホテルで仕事の用事があったある日、用事が済んだ後はホテルでフルコースの料理とフリードリンクが用意されていたのだが…、普段顔を合わせたこともない見知らぬ人達とのコース料理は遠慮したい気分だったので、ちょっと勿体無いかなとは思ったけれど事前に断っておいた。そしてのんびりと歩いて向かったのは…「日之出食堂」(笑)。夜に来るのは初めてかも。庇看板の”之出”は台風で飛んだのかな。ここは通し営業だと思ったが、まだ5時を過ぎたばかりの早い時間とあって、ご高齢の夫婦は客席で休んでいらっしゃった。申し訳なし。カウンター席に着いて注文したのは「エスカロップ定食」。以前から食べてみたかった品だ。「エスカロップ」というと北海道は根室のご当地洋食として有名。炒めたライスの上にトンカツがのり、デミグラスソースがかけてある物と認識している(未食)。でもどういう経緯でこちらのメニューにラインナップされているのかは分からない。ここは「トルコライス」といい、「チキングレー」(※現在はメニュー落ち)といい、本当にメニューが不思議。どうやってこの岐阜市まで(というか親父さんまで)伝播したのだろう。定食だと通常ラーメン鉢に入ったスープと大盛ライスが出てきてしまうので、女将さんに「スープとご飯は半分で。」と告げておく。さっそく主人の調理が始まった。

L字カウンターの短辺に座ったので主人の所作がよく見える。大きなカツを揚げ始め、寸胴に入ったたっぷりのスープに火を入れた。主人が北京鍋を熱して何か炒め始めた。そこにケチャップとお好み焼きソース(!)らしきものを投入している。しかもそれをカツの上にかけるんじゃなく、しっかりと鍋での中で一緒に煮込んでいるようだ(細かい所までは見えない)。そして完成した「エスカロップ定食」が女将さんによって運ばれる。

大きな楕円の平皿に盛られた「エスカロップ定食」は迫力ある大きなカツが濃い色のソースをたっぷりと纏って鎮座している。添えられているのは大量の千切りキャベツときゅうり、トマト。野菜には最初から線状にマヨネーズがかけられていた…(→苦手)。早速エスカロップを口に入れる。ソースはかなり甘めの味付け。煮込まれているのでカツの衣はもちろんゆるゆるに。ソースの中にとろっとした口当たりのものが入っていて最初何か分からなかったが、途中で火入れしたトマトだと気づいた。これがなかなか面白い風味を加えている。全体の味付けは自分には甘過ぎるので酢を足したり、辛子をつけたりしてご飯を掻き込んだ。ご飯は半分でお願いしてもまだ普通サイズの茶碗に多めの量だが、スープは常識的な量だった(←普段が多過ぎ・笑)。それでもさすが「日之出食堂」、カツも大きいし、キャベツも多いのでお腹はいっぱいに。これでご飯が普通サイズ(大茶碗に山盛り)でスープも普通サイズ(ラーメン鉢)だったら食べ切れなかったかも。ビール頼まなくてヨカッタ…。勘定してもらった時には何人も客が入って来て忙しくなったので、”エスカロップ”の由来を訊くのはまた別の機会に。(勘定は¥1,550)

以前の記事はこちらとこちら

 

日之出食堂

岐阜県岐阜市長良真生町2-15

※残念ながら閉店されました(令和4年11月現在)

 

 ( 岐阜 ぎふ 長良 ながら ひので食堂 日ノ出食堂 日の出食堂 中華 中華料理 中国料理 エスカロップ スカロップ トルコライス チキングレー定食 オタフクソース 閉店 廃業 ) 

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Forever Changes / Love

2019年12月23日 | クラシック・ロック

Forever Changes / Love (1968)

アーサー・リー(Arthur Lee)率いるラヴ(Love)の名盤。アナログで所有しているが、これはリマスターされボーナストラックの付いたCD。久しぶりに聴きたいなと思ってもレコード棚を探さずに、ネットでポチッとする体たらく…。”率いる”なんて書いたけれど、アーサー・リーは謎の多いアーティストで、同世代の他のアーティストと比較して情報が圧倒的に少ない。もう亡くなっているけれど、このラヴでの活動以外、個人的には彼の消息はほとんど聞いたことが無く、天才と称されるアーティストであったにも関わらず、亡くなる前にこのアルバムを再演するコンサートを開いたと聞いたことがある程度…。この名盤にしてもアメリカでの売上はさっぱりだったらしいし、発売後にバンド・メンバーを全部入れ替えている(実質上の解散)。

自分が彼らを聴くきっかけになったのはパンクにハマっていた頃。ダムド(The Damned)がこのアルバムにも収録されている「Alone Again Or」をカヴァーしていて、そのメロディーが新鮮だった。今聴いてもその導入部のフラメンコのようなギターからマリアッチのようなブラスが加わるサビ、ブリッジ部分とエスニックな香りがプンプン。レーベルが同じエレクトラで同時期に活躍したドアーズ(The Doors)にも同じ風味の曲「Spanish Caravan」があるが、当時のフラワー・ムーヴメントにそういう流行りでもあったろうか(話によるとレーベルにドアーズを推したのはアーサー・リーだったらしい)。聴いていくとアコースティックな楽器を多用した曲が多く、フォークとサイケデリックの融合といった感じ。音楽だけ聴いたらアーサー・リーが黒人だなんて誰も思わないだろう。はっきりと分かり易いヒット曲が収録されている訳ではないのでつかみどころがないが、不思議な魅力のあるアルバムだ。

オークションにて購入(¥617)

  • CD (2001/3/22)
  • Disc : 1
  • Label : イーストウエスト・ジャパン
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山水本店 (2) @岐阜県美濃市

2019年12月23日 | 岐阜県(中濃・老舗)

岐阜県美濃市の古い街並みの中にある食堂「山水」へ。創業大正元年(1912)という歴史ある店だ。店横の駐車場に車を停め、店中へ。開店してすぐだったので先客は居なかったが、自分の後に続々と年配の客が入って来た。言動からすると観光客も多い様子。テーブル席に座って品書きを眺める。以前の訪問時に気になった「えびカレー丼」を注文しようとすると、視線の先の壁に掛かった品書きに「ミックス丼」なるものが目に入った。いつものように急に心変わり。内容の説明書きは一切無かったが(どんなものか分からない品って楽しいので)給仕の女性に「ミックス丼」をお願いする。すると「カレーですけど…。」とひと言(←言わないでいいのに…)。「ハイ。」

テレビを眺めながら待っていると「ミックス(カレー)丼」が到着。ちゃんとグラスのお冷も添えられた。カレーと言われてから想像した通り、たっぷりの和風カレー餡の下に海老フライが1本と、半分にカットされたひと口ヒレカツが2つ入っていて、餡には青ネギが使われている。早速海老をつまんでガブリッ。立派な海老で食べ応えがある太さとプリッとした食感。これは旨い。カツの方もちゃんと揚げたてのようで、熱々の餡を絡めながら箸を進めていく。カレー餡にはしっかりと辛さもあり、すぐに体がホカホカに。丼物で匙を使うのは嫌いなので、丼ぶりをがしっと掴んでとろとろのところを掻き込んだ。次は麺類を食べてみよう。(勘定は¥850)

以前の記事はこちら

 

山水本店

岐阜県美濃市本住町1902-2

 

( 美濃 みの さんすい 山水 さんすいほんてん 老舗 麺類食堂 大衆食堂 ランチ 丼物 うどん そば うだつの上がる町 )

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三愛 @愛知県豊橋市

2019年12月22日 | 愛知県(三河)

豊橋市内散策中の”アフタヌーンティー”(←そんなかっこいいもんじゃない)は、豊橋市公会堂近くの交差点にあるホットケーキで有名だという「三愛」へ。歩道橋をヒーヒー言いながら渡り(豊橋市街って歩道橋多くないか?)店に辿り着くと、店のドアには無情にも「現在満席」のサインが…。こんな午後の外れた時間でも満席になっているのか…と引き返そうとすると、店の方が出ていらして「空いてますのでどうぞ。」と招き入れてくれた。札をひっくり返すのを忘れていたようだ。店に入るとテーブルが3つ、マックスで8人程しか客席がないこじんまりとした空間。そうか、そりゃすぐ満席になるわと合点がいく。店は年配の主人と女性でやっていらっしゃるようだ。木製の硬い2人掛けの椅子に腰掛けてメニューを見せてもらう。コーヒーは店先に”おすすめ”とあった「バリ・アラビカ」のストレートコーヒーを。ホットケーキは、沢山の種類の中から「レーズン入りホットケーキ」をお願いした。9㎜の鉄板で焼くというホットケーキは女性の方が調理し、コーヒーを主人が担当するようだ。コーヒーは豆にも様々な種類があり値段もやや高め。

しばらくして洒落たヨーロッパ調のカップとソーサーでコーヒーが、そして白っぽいバターが添えられた「ホットケーキ」が運ばれた。まずはコーヒーに口をつける。すっきりとした口当たりで酸味がしっかりと感じられるもの。そして2枚重ねで綺麗な焼き目が付いた「ホットケーキ」にナイフを入れる。サクッとナイフが入るが口に含むと中はしっとり。レーズンがたっぷりと入っている。これは旨い。ラム酒も入っているそうだ。バターを塗ったり、別添えのシロップをかけたり、両方を使ったりと色々組み合わせながらいただいた。その場では見かけなかったがホットケーキにはたっぷりの生クリームやフルーツを使った色々な種類があるそうだ。食べてみたいものだが、オッサンにはちょっと勇気が必要か…。店の外に待ち客が出たのでさっさと済まして勘定してもらった。(勘定は¥1,400程)

 


 

↓ 愛知大学構内にある下見板張りの建物「愛知大学綜合郷土研究所(旧・陸軍歩兵第60聯隊将校集会所)」(明治41年・1908・建造)。現在は新しい建物に機能移転している様子。長い廊下が建物を貫いていて、基礎部分は煉瓦造り。この廊下に軍靴の音が鳴り響いていたはず。鬼瓦や当時正面だったろう出入口には陸軍を示す☆マークが残っていた。

 

 

 

 

 


 

ホットケーキと珈琲の店 三愛

愛知県豊橋市八町通2-37

 

( 豊橋 とよはし さんあい コーヒー パンケーキ 喫茶店 純喫茶 近代建築 第15師団 歩兵第60連隊 軍都 日本帝国陸軍 )

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森田屋 @名古屋市東区・赤塚

2019年12月21日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

最寄りの駅から近くないし、日曜休み、昼営業のみなのでなかなか伺う事が出来なかった赤塚の「森田屋」へ。創業は明治21年(1888)という歴史ある店。現在は4代目(3代目もご健在のはず)だとか。店前にはこの辺りには珍しく駐車場もある。最寄りの駅が遠いので有難い。店内は太い梁が見える落ち着いた雰囲気。いかにも蕎麦屋といった風情。店に入ったのは終業時間直前の午後2時過ぎだったが、店内には何組もの先客が居た。腰を下ろすと温かいお茶と冷たい水の両方が置かれる。品書きには最近うどん屋で幅を利かせている「かれー煮込みうどん」〔ママ〕や、老舗らしからぬ「牛モツ煮込み」なんて変わり種も。ご飯付きの味噌煮込みうどんに「アンドライス」〔ママ〕と書いてあるのが面白い(笑)。蕎麦とうどんの扱いは半々といったところか。「ビール中瓶」は載っていたけれど酒は無いのかな。食べてみたいものばかりだが、外看板の”登録商標・通蕎麦”というのが以前から気になっていた(”とおりそば”と読むようだ)。品書きには「通そば 温・冷(ころ)」と表記されている。これの”ころ”をお願いする。給仕女性は調理場へ「とおりそば、アイスひとつー!」と注文を伝えていた(笑)。

思いのほか時間がかかって塗りの椀で運ばれた「通蕎麦」は、底に敷かれた氷の上に蕎麦がのっており、刻みネギ、黒七味ののった大根おろしが別皿に、つゆは徳利に入っている。蕎麦の上には赤い茎のかいわれ大根が散らしてあった。蕎麦猪口につゆを入れ蕎麦を手繰る。蕎麦はやや平打ちっぽく、つるっとした麺肌でのど越し良く、旨い。蕎麦自体もしっかり絞められているようで冷たい。麺量はやや多めなのでざるそば等で感じる事の多い物足りなさは無い。どうして”通蕎麦”というのか訊くのを忘れてしまったが、温かいのでも食べてみたいなァ。サラッとした蕎麦湯をつゆに足して何杯もいただいた。次は聞き慣れない「式部うどん」「弥一そば」、夏季だけという「幅六きしころ」や、評判だと聞く「かつ丼」も食べてみたいなァ。(勘定は¥850)

 

 


 

↓ 19号線を挟んだ反対側の徳川町にある「名古屋陶磁器会館(旧・名古屋陶磁器貿易商工同業組合事務所)」(昭和7年・1932・建造)を再訪。イベント時や休日ばかりに寄っていたが、人の少ない平日の素の表情もまた良い。国の登録有形文化財に指定されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

森田屋

愛知県名古屋市東区赤塚町15

 

( 名古屋 なごや あかつか もりたや もりた屋 うどん そば 麺類食堂 丼物 カツ丼 老舗 みそ煮込みうどん みそにこみ 近代建築 国登録有形文化財 スクラッチタイル )

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友楽 @岐阜県岐阜市

2019年12月21日 | 岐阜県(岐阜)

いつものように「イトシン湯」の熱めの湯に浸かりたっぷりと汗を流した後に、歩いて「水谷」に向かうも店の外に人が溢れる盛況ぶり。諦めて新しく出来た酒場に向かったが、そちらは中に電気が灯って人が居るにも関わらず、まだこれからなのか休業日なのか扉は開いていなかったので、向かいの焼鳥屋「友楽」に入ってみる。隅切り部分がオープンな入口。カウンター席に腰掛ける。まずは喉を癒す為に瓶ビールを注文。出てきたのはキリンラガーの中瓶。ほうれん草のお浸しがお通しとして出てきた。喉カラッカラのところにグイッと杯を空ける。ウメーッ。こちらの焼鳥は炭で焼くよう。「しそつくね」「もも」「ハツ」「レバー」をお願いした。

まずは「しそつくね」。やや塩が強め。「もも」は指定はしなかったがたれで出てきた。少し小振り。「ハツ」はたれだったかどうか失念。これもやや小振り。そして「レバー」はたれ。どれも上手く焼いてあって旨い。ビールが無くなったので「房島屋・純米無濾過生」を追加。これは大きめのコップ+小皿でこぼしてくれる。コップの大きさで目尻が下がってしまう意地汚さ(笑)。追加の酒肴はおでんの「どて煮」と「厚揚げ」。味噌おでんだがさらっとした感じ。大振りでつゆをたっぷり吸っていて旨い。辛子をつけながらいただいた。グイッとやって勘定してもらっていたら、常連らしき年配の男性客に「おたく、呑むの早いねー。」と呆れられてしまった…(苦笑)。(勘定は¥2,400程)

 

 

やき鳥 友楽

岐阜県岐阜市住田町2-8

 

( 岐阜 ぎふ 岐阜駅 JR岐阜駅 名鉄岐阜駅 玉宮 たまみや 焼鳥 やきとり ゆうらく 酒場 大衆酒場 居酒屋 おでん )

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キッス @名古屋・ドルフィンズ・アリーナ(愛知県体育館)

2019年12月20日 | ライヴ(日本公演)

キッス (12月19日 名古屋・ドルフィンズ・アリーナ<愛知県体育館>)

キッス(Kiss)が最終ツアー「End Of The Road World Tour」を行ってライヴ活動に終止符を打つと発表されたのは随分前のこと(すぐ復活しそうな気がするが・笑)。すでにアメリカ、カナダ、ヨーロッパ各国を回って、ついに日本へ(直前のオセアニアは中止)。前回の来日公演ではいい席が取れたが、その後チケット事情は転売目的の業者を排除するために厳しくなり、オークション等では玉数が激減。チケット入手もハコの大きい東京、大阪のドーム公演は問題ないだろうが、何と言っても愛知県体育館(昭和39年・1964・建造)はハコが小さいので(※7,000人程度)出来ればそこで観たい。最近の名古屋の洋楽ライヴ事情は完全氷河期。大物は素通りし、中堅だって寄り付かないヒドイ有り様。ったくプロモーターは何をやっているのか…(改修によるホール不足もあるらしいが…)。チケットの正規取得を目指すも、あっさりと先行予約に外れ、販売当日もネットはずっとフリーズしたまま…。ログイン出来たと思ったら、あっという間に売り切れ完売になってしまった。ただ、未練がましく販売終了後もアクセスしていると、接続後のキャンセルがあるのかなぜか一瞬だけ購入画面に再進入出来そうに。めげずに続けているとポロッとA席が1つだけ購入可になったのですかさずポチッと。…めでたく滑り込みギリギリセーフ。

もうこの情報洪水の中、セットリスト情報を遮断することは無理なので、しっかりと演奏曲を把握して公演日を待つ。日本最終公演が名古屋となるが、調べてみると1977年の初来日公演でもこの愛知県体育館を利用したようだ。40年以上の月日。相変わらず物販は無視して会場入り。

久しぶりにこの会場に入るが相変わらず天井が低く、まさに体育館。この会場もそろそろ増床新築移転の話があるようだ。そんなハコで世界有数のスーパー・ロック・バンドを観ることが出来るのだから幸せだ。しっかりと確かめもせず購入した自分の席は…、ほぼ正面ではあるが、ワイヤーでステージが真っ二つに(涙)。前回とのギャップがあまりにも激しいが、ま、取れただけ良しとしよう。自分は開演前のSEが(気分が盛り上がるので)すごく好きなのだが、時代の流れか動画付きの商業宣伝がその音楽を断絶する。しかもギリギリの時間までやるのだから腹立たしい。せめて30分前からは音楽のみにして欲しいものだ。

定刻より少し前にお約束ツェッペリン(Led Zeppelin)の「Rock And Roll」が流れ、一気にライヴ・モードに。曲の終わりを待たず「Alright, Nagoya! You wanted the best! …」の恒例アナウンスが入り、ドッカーンッとパイロ爆発してスタート。1から10まで全部お約束通りだが、1から10まで全部楽しい。 心なしかポール(Paul Stanley)の声がガサついているようだが、ともかくポールの体調が回復し、日本公演がこうして成功に終わって良かった。

ショーマン・シップの塊、ジーン・シモンズ(Gene Simmons)のベロ出しカメラ目線がこれでもかと。バックドロップの映像があまりにも鮮明な為、ついそちらに目がいってしまう。上から見下ろしているのでステージ上部に設置してあるスクリーンが目に入らず、派手さが減衰しているのも…(これはアリーナ前方の特権だ)。こうしてみるとトミー・セイヤー(Tommy Thayer)って優秀なギタリストだなァ。やるべくことをキッチリ出来る技量(顔はジョー・ペリーがメイクしたようにしか見えないが・笑)。元々ファンとしてコピー・バンドで演奏し、ジーン及びバンドの雑用係を経てツアー・マネージャーに。そして正式にギタリストとしてメンバーになるんだから、これをアメリカン・ドリームと言わずして何と言おう。それと前回のツアーの時はどうだったか忘れてしまったが、エリック・シンガー(Eric Singer)の歌が上手いのに驚いた。中盤にはポールがクレーンを使って第2ステージへ空中移動。2階席の自分達の目の前に。あぁ、ここでも視界に入るワイヤーが恨めしい…。

そして終盤。客の年齢層は高いので、これで本当に終わりなのかという感慨というか寂しさが、自分の周囲の年配の観客に拡がっている感じがする(自分の隣の女性はどう見たって60代後半だ)。自分のような遅れてきたファンでもロックが好きである以上、若い頃からキッスは常に目にしていた。昔のメンバーの映像もヴィジョンに映るのだが、メイクをして、それこそ時代を超越した”アイコン”としての存在になっているので、あまり年をとったという感じがしない。それでもジーンがインタヴューで答えていたように、70歳を過ぎてあのへヴィーな衣装を着て2時間ショーをするのは並大抵な事ではない。自分達の終わりは自分達の手でコントロールしようとしているのはかっこいいこと。パフォーマンスは相変わらず素晴らしく、相も変わらずド派手で楽しいロックンロール・ショーなのだった。そしてオーラス、大量の紙吹雪とスモークが舞い上がり「Rock And Roll All Nite」で大団円。「End Of The Road World Tour」はまだまだ続くが、日本での公演はこれで見納め。素晴らしい2時間だった。

 

 

 

 

01. Detroit Rock City
02. Shout It Out Loud
03. Deuce
04. Say Yeah
05. I Love It Loud
06. Heaven’s on Fire
07. War Machine
08. Lick It Up
09. Calling Dr. Love
10. 100,000 Years
11. Cold Gin
12. God of Thunder
13. Psycho Circus
14. Let Me Go, Rock n Roll
15. SUKIYAKI
16. Love Gun
17. I Was Made for Lovin You
18. Do You Love Me
18. Black Diamond

<Encore>
19. Beth
20. Crazy Crazy Nights
21. Rock and Roll All Nite

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大脇 (3) @愛知県一宮市 (※閉店)

2019年12月19日 | 愛知県(尾張)

愛知県一宮市の駅東で呑んだ後、もう1軒と駅西に移動して居酒屋「平和」に向かうも休業日(←相変わらずちゃんと調べない)。そのまま帰ろうかどうしようかと迷って、うっかり「大脇」へ(笑)。付近は店舗もなく暗い。もう呑むのは止めて締めに「雲吞麺」でも食べて帰ろうと暖簾をくぐる。先客は1人。決め打ちで入ったつもりだったが、品書きを見て普段なら絶対に頼まないだろう「天津麺」に心変わりして注文した。AMラジオが鳴り響く鄙びた店内で出来上がりを待つ。

主人が麺を担当し、女将さんがアタマを作っている様子。主人はちゃんと麺をつまんで茹で加減を確認している。しばらくして出された「天津麺」は焼き目が付くほどしっかりと焼いた厚みある玉子焼きがのっている。まずはその玉子焼きを箸で割る。中には竹の子、葱、チャーシューが入っていて両面ともパンパンに焼いてあるが味付けは優しい。下から麺を手繰る。これは他と同様の細ストレート麺かな。スープは「中華そば」と違って”塩”のようだ。食感の違いは別として、玉子焼きがスープや麺の風味を邪魔をするでなくまとまっている。麺も細いがダレてなく、優しい味付けのスープと相まって、旨い。ホッとする味。スルスルっといただいた。もう少しでスープも全部飲んでしまうところだった(自重)。(勘定は¥550)

以前の記事はこちらこちら

 

大脇

愛知県一宮市新生2-12-5

 

( 一宮 いちのみや おおわき 大脇 中華そば やきそば 焼きそば 焼そば ソースあとがけ焼そば ワンタン 雲呑 炒飯 チャーハン 閉店 廃業 )

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