ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

とん八 @名古屋市東区・代官町

2016年06月30日 | 名古屋(東区・北区)

ずいぶんと日が長くなったある平日の夕方。目当ての店の開店時間までにはまだ時間が充分にあったので、近隣の近代建築を歩いて散策。日差しの関係で夕方は写真が撮りにくいが、素晴らしい建物をいくつか見学することが出来た。時間になって目指したのは代官町にある「とん八」。創業はよく分からないが昭和23年(1948)だという記述もある串カツとおでんの店。間口はかなり狭いが、中に入ると長いカウンターが奥に続く。赤いビニールのスツールなど、いかにも昭和な佇まい。壁に掲げられた品書きも潔いくらい少なく「串カツ」「味噌おでん」「関東煮」「御飯」「赤だし」の5種類のみ。もちろんまだ先客はおらず、適当な席に座り、主人に瓶ビールを注文し、串カツを揚げてもらった。

キリンの一番搾りをコップに注ぎ、ひと口「ウメーッ!(心の声)」と流し込んだあと、串カツはまずはソースで、その後は味噌でお願いした。味噌はもちろん、揚がった串カツを味噌おでんの入った鍋にドボンと浸けてから皿に置いてくれる。カリカリのソース味と濃い色の味噌を吸ってふやけた味噌味。どちらもビールに合わない訳はない。関東煮(関西風おでん)もあるのは意外だったが、追加はもちろん味噌おでん。大根と牛スジをお願いした。名古屋の味噌おでんらしく色は真っ黒に濃いが味はあっさりめ(←この地方出身じゃない人には意外だろう)。まだ早い時間というのもあるかもしれないが、もう少しコクが欲しいと感じるくらいあっさり。気を付けないと何本でもいけちゃうなァ。黙々と作業を進める主人は、若造の自分に対しても言葉遣いが丁寧で、物腰柔らかく、とても気持ちがいい。1人で呑んでいると(面倒くさくて)なるべく口を開きたくない時もあるが、こちらの主人は放っておいてくれるのでうれしい。串カツをもう一度お代わりして、ごちそうさま。旨かった。(勘定は¥1,700程)

 

 

↓ 以前から何度も訪れている「太陽商工ビル(太陽ビル)」(昭和6年・1931・建造)。この日は平日なので入口が開いていて、内部も見ることが出来た。うれしい。

 

建物の状態が良かったにも関わらず、すぐ近くの「エザキ株式会社」がまさかの解体、消失してしまっており、近代建築好きはますます緊張感が高まる今日この頃…。

 

 

↓ こういった近代建築では一点物の照明も見どころ。大量生産品を多用する現代と違い、それぞれ味があって素敵。

 

↓ 以前は紹介していないが隣の「日本陶磁器センター新館」(昭和33年・1958・建造)も、建造から60年近く経つ建物だ。

↓ 圧倒的な存在感と威厳のある、布池の「カトリック布池協会」(昭和37年・1962・建造)。そびえ建つ2本の尖塔は50mの高さがあるのだとか。※国登録有形文化財

 

↓ 近くで見つけた一般住宅(というにはあまりに立派)。有名な建物なのか詳細は知らないが、高い塀に囲まれた敷地内には蔵や洋館も見える。

 

とん八

愛知県名古屋市東区代官町32-5

( 代官町 だいかんちょう 横代官 よこだいかん 高岳 たかおか とんはち とんぱち 味噌串カツ 串かつ おでん みそおでん 近代建築 太洋株式会社 太洋商工株式会社 有形文化財 )

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らーめん亭 @名古屋市中区・栄 (※閉店)

2016年06月29日 | 名古屋(中区)

今年で50周年を迎えるという「中日ビル」。その地階にある中華料理の店「らーめん亭」。店は食品売り場フロアーの端にあり、コの字カウンターと壁向きのカウンター、それに小さいテーブル席。特に古い訳ではないが昭和の雰囲気のする店だ。大きく放たれた入口はすぐ目の前がカウンター。場所はいいし、オープンだから入り易いし、中休みが無いので外れた時間でも食事にありつけて便利なのだろう、昼時を外した時間だったがこの日も客入りは良く、人気の程が分かる。同じフロアに沖縄の食材を扱う店があるので何度か来ているが、店には入ったことがなかった。たしか「天津飯」が人気だと聞いていたので中へ。

カウンターに座り、迷うことなく「天津飯」を注文。カウンターの反対側ではビールと餃子をやっつけている輩が居るが、自分まだ用事があるので我慢、我慢。すると壁に貼られた品書きを見回している時間もないほど素早く、給仕のおばちゃんによって天津飯が運ばれた。レンゲで濃いめの色の甘酢餡がかかった玉子とご飯をひと口。最近はどこも”ふわとろ”などと称し、柔らかく玉子を焼いた天津飯が主流なので、昭和仕様のパンパンに硬めの玉子焼きに驚く。餡の量は少なめ。そういや昔の天津飯ってこんなのが多かった気がするナー。この調理時間と料理の熱さからいくと、いくらなんでも玉子焼き部分は作り置きしているかもしれない(未確認)。意外にも濃い見た目のインパクトとは違い、味付けは薄め。特に上品な作りではないので、もっとベタに分かり易い味の方が良さそうな気もするが…。添えてある紅生姜を挟みながらいただいた。どうしてこの天津飯が有名なのか分からないが、クラシックな造りと価格が郷愁を誘うのだろうか(笑)。次は「天・炒飯」(天津飯の中身が炒飯)か「中・炒飯」(中華飯の中身が炒飯)かな。(勘定は¥500)

※平成30年3月末を以って閉店しました

 

らーめん亭

愛知県名古屋市中区栄4-1-1 中日ビル B1F

( 栄 さかえ 中日ビル 中日ビルディング 地下 地階 ラーメン亭 天津飯 てんしんはん 中華料理 ラーメン屋 )

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Original Album Classics / Mahavishnu Orchestra

2016年06月28日 | プログレッシヴ

Original Album Classics / Mahavishnu Orchestra (2007)

相変わらず学習せず、こういうセット物を買ってしまうわ、自分にプログレ的なものは向いていないと何度も経験したはずなのに、ひょっとしてこれならと購入してしまうわ、と迷走が続いている「皆もすなるプログレといふものを、我もしてみむとてするなり」シリーズ続編。今回購入したのはマハヴィヌシュ・オーケストラ(Mahavishnu Orchestra)の5枚組廉価紙ジャケセット。安けりゃいいってもんでもないが、1枚200円ならハズしても…という訳の分からない損失計算を元に聴いてみた次第。彼らをプログレと呼ぶのには両論あると思うが(初期は別として)これをジャズあるいはジャズ・ロック、あるいはフュージョンとも括りづらいので困った(一般的にはジャズ・ロックなのかな)。ので、自分が聴いてみた感触に基づき「プログレ」にカテゴライズしてみる。もちろんこのバンドに対する予備知識はほとんど無く、唯知っていたのは、あのジョン・マクラフリン(John McLaughlin)の作ったバンドという事ぐらい。ジョン・マクラフリンと言えばエレクトリック期のマイルス・デイビス(Miles Davis)のアルバムに何枚も参加し、名前が曲名にも採用されているという超絶テク・ギタリスト。

時期がエレクトリック・マイルスと被っているので、特に最初の頃のアルバムではマイルスのアルバムでも展開したようなジャズ・ロックを聴くことができ、なかなか幸先良い。もうギターの音なのかどうなのか分からなくなってしまうほどのバカが付くほどのテクニック。メインと言っても過言ではないくらいバイオリンの音もかなり効果的で重要な音楽的ファクターになっている。インド音楽の影響が強く感じられる曲もあり壮大。後年になると更にそういった感じになってくる。ただ自分の音楽的趣向としてはそういったものに音楽的カタルシスが感じられるかというと…。つまり、正直「イケない」。ジャズ・ファンクっぽい曲などではいいんだけどなァ(ファンの方、すいません)。などとムラがありつつも結構ターンテーブル(といってもCDだが)に載せる機会は多くなっている。特に3枚目のライヴ盤はイイ。

オークションにて購入(¥1,000)

  • CD (2007/11/16)
  • Disc : 5
  • Format: Box set, CD, Import
  • Label : Columbia
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トキワ1921 (3) @岐阜県関市

2016年06月27日 | 岐阜県(中濃・老舗)

もうこのブログで3回も紹介している岐阜県関市の「トキワ1921」(もちろん行った数はもっと多い)。この日はたまたま仕事終わりに近くに居たので店を目指す。近くに大きな病院はあるものの、店舗は住宅地の中でさしたる目標物も無いので、いつもこの辺だったと近くにまでは来るが、結局グルグルと周る羽目になる。何度来てもダメ。全然覚えられない…。どこか通り沿いに案内看板でも作ってくれないかなァ(苦笑)。やっとたどり着いた店の前まで来ると、この日は車も何台も停まっていて盛況。中もほぼ満員だった。ちょっとだけ洒落た店内なので、オッサン1人はちょっと肩身が狭い。注文はオムライスの「トキワ」をW(ダブル)で。元々オムライスとハンバーグしかない店だが、いつもこれしか頼んだことない。

この日は厨房の様子は伺い知ることが出来ない席だったが、思ったよりも早くオムライスが運ばれた。「トキワ」と名付けられたオムライスはごくシンプルな「包む」タイプのもの。中はケチャップライスで、玉子の上からケチャップがかけられている。オムレツをのっけて割る、いわゆる「タンポポ・オムライス」はこちらでは「のってるオムライス」という品名だが、自分はそのタイプのオムライスに相変わらず興味ゼロ。しっかり下まで巻いてあるオムライスは相変わらず形もとてもきれい。Wなので少し大きいが、それでもきれいなフォルムはそのまま。玉子もふわりと焼かれていて、焼きムラや焦げ目は一切なし。中のケチャップライスは少ししっとりとしていて、中身と玉子の部分との融合(←これ重要)もあり、教科書のようなオムライス。この日も以前と変わらず美味しくいただいた。満足(勘定は¥800)

以前の記事はこちらこちら

トキワ1921

岐阜県関市鋳物師屋5-9

( 関 関市 せき トキワ トキワ食堂 厨房1921 トキワ1921 オムライス のってるオムライス ハンバーグ )

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きよめ餅総本家 @名古屋市熱田区・神宮前

2016年06月26日 | 名古屋(熱田区・中川区 老舗)

熱田神宮へ行った際に道路を渡って「きよめ餅総本家」へ。熱田神宮にもともとあったという「きよめ茶屋」(創業天明5年・1785)が起源らしいが、こちらの店舗の創業はよく分からない。風格あるこの大きな建物は昭和30年代に建てられたものだとか。ガラス引戸を開け中へ。シンプルにショーケースが並ぶ店内には店員さんがひとり。実は本で見た「藤団子(とうだんご)」という干菓子を目当てに行ったのだが、これは毎月15日のみに発売されるものなのだとか。知らなかった…。残念。という訳で基本の「きよめ餅」と好物の最中「丸八最中」を購入した。

羽二重餅にくるまれたきよめ餅はこし餡で、ふわっとした柔かい手触り。肌理の細かい餅に「きよめ」と焼印が押してある。口に運ぶと餅の伸びが素晴らしい。丸八最中は薄めの皮(最中種・もなかだね)。詰めたてなのか、こういうものなのか、サクッといい食感。こし餡、つぶ餡、抹茶餡の3種があったが購入したのはつぶ餡。口に入れると小豆の食感がしっかりと口に残って、これも旨い。次こそはなんとかして「藤団子」を買ってみたいが、都合良く15日に買いに来られるだろうか…。(勘定は各¥120/個)

この後の記事はこちら

 

 

↓ 熱田神宮の中にある「龍影閣」(明治11年・1878・建造、移設)。元々は大須に品評所として建てられ、明治天皇の休憩所(便殿)としても使われた。その後、庄内公園~熱田神宮へと移設されたのだそう。国の登録有形文化財。

↓ 南下すると名鉄の線路脇にある「名古屋市上下水道局熱田ポンプ所」(大正12年・1923・建造)。10~15年周期で機器の更新を行い、今なお現役なのだとか。表側も見てみたいナ。

 

きよめ餅総本家

愛知県名古屋市熱田区神宮3-7-21

( 熱田区 あつた 熱田神宮 あつたじんぐう 神宮前 きよめもち とうだんご もなか モナカ 和菓子 干菓子 近代建築 有形文化財 名古屋市水道局 )

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The Box Set / Kiss

2016年06月25日 | ハードロック

  

The Box Set / Kiss (2001)

オリジナル・アルバムを全部所持してから買うべきなのがボックス・セット。とは言え、つい手を出してしまうのもボックス・セット(笑)。"にわか"キッス(Kiss)ファンの自分も70年代のアルバムはすでに全部手に入れているが(レヴューはまだ…)、80年代以降はポツポツと抜けているので、本来であればまだ手を出してはいけない代物。それでもヤフオクで見つけて、テキトーに入札しておいたらこの程度の値段での落札。うん、まぁまぁかな。布張りのシガー・ケース・タイプになっているボックスの中身は写真豊富なブックレットと5枚のCD(邦題は「地獄のシガー・ボックス」…)。限定盤はギターのハード・ケースを模したボックスに入っていた(邦題は「地獄のギター・ケース」…。ま、そうなるわな・笑)。CDは彼らのキャリアを俯瞰していて全94曲。そのうち約30曲が未発表なヴァージョン(デモ、ライヴ・テイクなど)とのこと。

キッスのブート(ブートレグ、海賊盤)は集めたことがないので、デモ・ヴァージョンを聴くのは初めて。どの曲を聴いても音の手触りこそ違うが、本質的には完成テイクと大きく変わらないものが多い。デモの段階でしっかり曲が完成されていたことがよく分かる。それでも微笑ましい程に軽かったり、早急だったりして違いを楽しむことが出来る。大抵のデモ・ヴァージョンって、どんな有名アーティストでもそうそう聴いてはいられないものがほとんどだが、ことキッスに関しては軽快に楽しめてなかなかイイ。全体的にバランスの良い選曲で、初心者でもなかなか楽しめるし、昔からのファンにとっては数多あるベストとは一線を画してうれしい選曲だろう。ライヴ・テイクは「Alive!」など正規盤収録曲が中心のはず(←ちゃんとライナー読めっ)。

キッスのいい時期をことごとく逃してきた自分は、やっとこの齢(よわい)になって普通に楽しめるようになった。若い頃だってベスト・アルバムは持っていたし、少しだけ聴いたアルバムもあったので、全く聴いたことがない訳ではなかったが、もっと早く掘り下げていればと後悔することしきり。そして個人的に再認識したのは、70年代に比べてあまり人気でない(と思われる)80年代以降のメイク無し時期の楽曲が嫌いではないこと。ロック・アイコンとしてのインパクトはメイク時代と比較して無きに等しいが、曲自体は悪くない。自分の聴き始めがこの頃だったというのもあるが見直した。その頃のアルバムも揃えないといけないな…。

オークションにて購入(¥4,017)

  • CD (2001/11/20)
  • Disc : 5
  • Format: Box set, Import
  • Label : Island / Mercury

 

 

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マーライオン @名古屋市東区・大曽根

2016年06月24日 | 名古屋(東区・北区)

娘の用事で大曽根へ。買い物を済ませ、空いたお腹を満たそうと、どこに行こうかとうろついていて、店先のいい匂いにつられて足が止まった「マーライオン」。名前の通りインドネシア(シンガポール)料理の店だ。こういう店には珍しく20年以上も続いているのだとか。エスニック料理店で出てくるアルミ製什器がなぜか苦手だという娘は最初渋ったが、ここはそんな食器で出てこないよ(知らんけど…たぶん)という親の無責任なアドヴァイスと匂いにつられてここに決定。店に入るとテーブル席とカウンター席のみでさほど広くないが、客でいっぱい。たまたまカウンター端が2席空いていたので着席。スタイリッシュでお洒落な内装とライティングで、上に大型の液晶モニターがあり、たまたまアイススケートがやっていたこともあって、まるでスポーツ・バーのような雰囲気。メニューを眺めて、取り敢えずおすすめっぽい品をいくつか選んで注文した。車なのでビールは呑めない…。

給仕は女性1人だが、厨房内も人は少ないようで注文が滞り、ちょっと皿出しが遅れ気味。後ろのテーブル席はかなり賑やかで(中年の)女子会みたいだし、注文が重なってしまったかな。隣の席の夫婦もやきもき…。しばらく待ってポツリポツリと品が揃ってきた。「青菜のスパイシー炒め」はしっかりとニンニクとオイスターソースが効いた絶妙な味付け。シャキシャキとして旨い。さほど辛くない。照り焼きっぽくやや甘い味付けの「鶏もも肉の紙包み揚げ」。これライスペーパーと思ってかぶりついたら普通ののクッキング・ペーパーだった(恥)。この時点で耐えられなくなり、やるせない妥協案のノンアルコール・ビールを追加。次に運ばれた「スパイシーフォーハン」。米粉の生地の麺の焼きそばといった風情。具は肉、もやし、玉子。きしめんのような平打ちで味付けは悪くないが「スパイシー」はどこかに置いてきた感じ。そして定番の「ハイナン風チキンライス」。こちらにはタレが3種付く(生姜、醤油、チリ)。外国のアジア食堂で食べるとチキンの骨は残っている場合が多いが、こちらはもちろんしっかり処理されており食べ易い。鶏もも肉はジューシーで、それだけでいただいたり、スープを吸ったライスを混ぜたりして楽しんだ。申し訳程度にのっていた好物のパクチーはもっと欲しいなァ。一時は取り寄せて自分で調理するほど好きだったタイ米も久しぶりに食べた。娘も満足したようで、一件落着。(勘定は¥3,500程)

マーライオン

愛知県名古屋市東区矢田1-5-26

( 大曽根 おおぞね 矢田 やた Merlion 名古屋ドーム インドネシア料理 シンガポール料理 パクチー 海南鶏飯 ハイナンジーファン )

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雀おどり總本店 @名古屋市中区・栄

2016年06月23日 | 名古屋(中区 老舗)

名古屋・栄(さかえ)の大津通沿い、松坂屋南館の向かいにある甘味処、和菓子の店「雀おどり總本店」。賑やかな通りにあることもあって、時分時になると待ちが出ることもある人気の店だ。HPによると安政3年(1856年)の創業で現在7代目という由緒あるお店。昔は「宝餅」という屋号だったそうだ。今まで入ろうとした事が何度もあるが、大勢の女性客に混じって待つのは嫌なので見送っていた。この日は平日の外れた時間という事もあってか、空いていそうだったので中へ。手前は売り場になっていて、奥へ進むとテーブル席が並んでいる。店舗内は新しくしてあるが、この建物も昭和20年代のものらしい。落ち着いた琴の音のBGMが流れていて、女性の給仕が数名。店内はさすがに女性が多いが、年輩の男性1人客や、思いのほか若い人も。かき氷もあるから夏場はかなり混むだろうナ。

品書きから「蕨餅」を注文。踊る雀が絵付けされた湯呑みでお茶をいただきながらゆっくりと待った。しばらくして運ばれた蕨餅は氷の上に並べられていて、いかにも涼しげ。きな粉と黒蜜が添えてあり、どばっとかけてしまおうか迷ったが、ひとつづつかけたり、漬けたりしていただいた。黒蜜の濃厚な甘さときな粉の風味が少しだけ冷たい蕨餅にぴったり。もっちりとした弾力の蕨餅が喉を通るのが楽しい。勘定の際には「一口ういろ」をお土産にいただいた。選んだのは「栗入り抹茶」味。中に栗が入っていて控えめな甘さ。しっかりとした歯触りで美味しい。このういろ(ういろう)の他にも金魚羹(かん)や麩餅などこれからの季節で食べたい菓子がたくさん。また行こう。ちなみにHPによると、喫茶では雀踊の銘が入った「お客様が使用した箸を記念にそのままプレゼントしております」とのこと。そんな赤い箸が付いていたか覚えていないが、次は是非いただいてこようかな。(勘定は¥700)

この後の記事はこちら

 

 

雀おどり總本店 本店

愛知県名古屋市中区栄3-27-15

( 栄 さかえ 雀おどり総本店 雀踊總本店 雀をどり 雀踊り すずめおどり わらび餅 わらびもち カキ氷 かきごおり 和菓子 )

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Keep The Beat : The Very Best of / The English Beat

2016年06月22日 | レゲエ・スカ

Keep The Beat : The Very Best of / The English Beat (2012)

2トーン・スカ(2 Tone Ska)ムーヴメントの雄、ザ・ビート(The Beat)のベスト盤。彼らがイギリスで活動していた70年代の後半、アメリカにも同名バンドが居たとかで、ザ・イングリッシュ・ビート(The English Beat)とも名乗っていた。スペシャルズ(The Specials)が筆頭だったことは間違いのないこのムーヴメントだが、マッドネス(Madness)と並んで、彼らに勝るとも劣らない活躍だったザ・ビート。スペシャルズと同じように白人と黒人の混成バンドで、バンドは後にジェネラル・パブリック(General Public)やファイン・ヤング・カニバルズ(Fine Young Cannibals)に別れていく。

うっかりメモっておくのを忘れたのでどういう経緯でこのベスト盤を購入したか失念してしまった。オリジナル・アルバムは3枚ともアナログで所有しているし、随分前に発売されたベスト盤CDも持っている。収録曲もそんなに変わり映えしない。彼らがお気に入りだったとはいえ、そんな状況なので、きっとかなり安く見つけて購入したんだろうなァ…(完全に忘却。こんな事ばかりやっているからCDが増えるばかり…)。一時はバック・カタログが停滞した時期があった彼らだが、近年になってアーカイヴが整理され、英米それぞれでオリジナル・アルバムを含む再発音源、映像の発掘が進んで、途端に手に余るぐらいの物量になってきた。アメリカでは名門ライノ(Rhino)の流れを汲む「Shout! Factory」が発売元。で、このベスト盤はどうかと言うと…、いいんだなァ、やっぱり。聴き飽きた曲群にも関わらず。しっかりとオールド・スクールなスカ、レゲエを消化して、センス良く自分達の音になっている。軽快な有名曲に混じったスローな曲の出来がいいのがポイント。デイヴ・ウェイクリング(Dave Wakling)のかすれた特徴的な声が何とも切なくて、物悲しくて、イイ。最後の曲の選曲だけは意外だったが、入門者にはうってつけ。

購入先、価格(失念)

  • CD (2012/7/10)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • レーベル: Shout Factory

( Two Tone Ska, 2tone Ska, ツートーン・スカ, スペシャルズ,マッドネス,セレクター,スペシャルAKA )

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丸市 @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2016年06月21日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

食べ歩きをしていても、最近ではネット上に情報が氾濫しているので、全く情報なしの店に当たることはほとんどない。特に自分のように歴史ある店を中心に選択していると、既に店が存在していない場合も多いので、たいてい存続の下調べくらいはしていく。それでもギリギリアウト(廃業済み)だった事は何回もある。そんな状況なので、某ログやネット上のブログをはじめ、情報が載っていない店に飛び込むことは皆無に近い状況だが、情報無しに、たまたまエイヤッと入った店が自分の好みにピッタリだった時は踊り出しそうになる(以前はそれが普通だったんだけれど)。こちらの店、岐阜市花沢町の「丸市(丸市食堂)」は古くからの住宅街の中にあり、近くまで行ったことはあっても、店の存在さえ知らなかった。たまたま近代建築の匂いがしたので路地を車でウロウロしていたら、とてもいい感じの建物があり、その隣に暖簾が出ていたお店だ。場所が場所なのでよそ者を寄せ付けない店だったら嫌だなと店前でスマホを操るも、全く情報が出てこない。「今どきそんな店があるのかァ…」と、思い切って、シンプルに「麺類」とだけ染められた清々しい暖簾をくぐった。

意外にも(失礼)先客が2名。カウンターと土間にテーブル席がある。カウンターの上にはプラスチック製の板にメニューが筆字で書かれていて、洋食がメニューの筆頭。「おぉっ」と期待が膨らみ、値付けを見るとどれも安い。値段が値段だけにどんなのが出てくるのか想像もつかなかったが「オムライス」を注文した。店は老夫婦でまかなっていて、調理場を見ると鋳物コンロの上に昔ながらの木の蓋の羽釜があったりと期待が膨らむ一方。その佇まいは東京名古屋で何軒も経験した戦前からの洋食屋のような雰囲気もある(もちろんこちらは戦後だとは思うが※)。カウンターにも紙のメニューが貼り出してあり、洋食の他にも定番の麺類食堂メニューには「志のだ丼」や「中華そば」の文字も。しかも「モーニング」と称して9時から朝定食も提供しているらしい。すごいすごい。

思いのほか静かに調理が進み、しばらくして「オムライス」が紙ナプキンとスプーンと共に運ばれた。こちらの厨房、お2人の連携作業だが、ガチャガチャと無駄な音がほとんどしないその手際にもシビれる。薄焼きの玉子でしっかりと包まれたオムライスはきれいな紡錘形で平皿の上にのっている。つけ合わせは赤い福神漬。上からかかったケチャップは少なめ。その姿でもう味は保証されたようなもの。期待を胸にスプーンを入れると中はケチャップライス。控えめなやさしい味付けで何とも旨い。こんな場所で、こんな値段で、こんなにいい塩梅のクラシックなオムライスがいただけるとは!…大満足。これは通わねば。(勘定は¥500)

この後の記事はこちら (2)(3)(4)(5)(6

※平成28年8月末を以って閉店されました

 

↓ 「丸市」の隣にある件(くだん)の洋風建築(個人宅・詳細不明)。車で走っていて見つけたので、この建物については全然知らなかったが、素晴らしい”らしさ”が残っている。

 

↓ 明らかにここが以前の玄関口だったろう。医院か何かだったのだろうか。今は塞いでしまってあり、建物脇に裏の母屋へと通じる門がある。(※)

 

丸市(丸市食堂)

岐阜県岐阜市花沢町3-25

( 岐阜市 ぎふ まるいち まるいち食堂 洋食 麺類食堂 大衆食堂 中華そば 天ぷら中華 ラーメン 丼ぶり 近代建築 ) 

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