ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

二ツ玉 @名古屋市西区・円頓寺

2018年01月31日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

円頓寺本町商店街にある麺類食堂「二ツ玉」へ。出典は忘れてしまったがかなり歴史のある店だと聞いた事がある。円頓寺界隈では色々な店で食事しているが、こちらの暖簾をくぐるのは初めて。商店街と南北の道路の交差点にあり建物は新しい。中に入るとテーブル席が4つ、小上がり席が2つとこじんまりとした佇まい。カレーやハヤシもある自分の好きな和洋食揃った店だがこの日はきしめんを食べようと思っていた。けれど品書きを見ていて気が変わり、和風のご飯物が食べたくなったので「志の田とじ丼」を注文。

東海地方の麺類食堂では当たり前にある「しのだ丼」だが、自分の知る限り他の地方では見ない独特なもの。これこそ”なごやめし”だと吹聴すべきだと思うのだが、地味過ぎてあまり取り上げられることのない不遇な食べ物(笑)。同様な丼物に「木の葉丼」があるがこれは関西地方かららしい。でも関西では当たり前に玉子でとじてあり、親子丼の鶏肉の代わりが蒲鉾と椎茸という感じだけれど、東海地方の「木の葉丼」はたいてい玉子とじではなく、味の染みた椎茸と赤い縁の蒲鉾(朱板)がメインになっているので、やはり関西の木の葉丼とは似て非なるものだ。ただこのままではこの2つの東海地方独特の丼物が平準化されて絶滅してしまう可能性もある。

という訳で「志の田」が「とじ」てあるのは名古屋では珍しく、わざわざ「志の田とじ丼」となっているので気になった次第。しばらくして運ばれた「志の田とじ丼」は、想像とは違って玉子とじでも色がかなり濃いもの。揚げ(しのだ)は”黒い”と言って差し支えないくらい色濃く染まっている。他には蒲鉾と長葱。つゆの味はやや甘め。この基本のつゆの色が濃いんだな。でも色ほど味は濃く感じず、揚げに沁みたつゆがご飯と合わさると旨い。添えられた味噌汁とたくあんを挟みつついただいた。後から知ったがこちらのうどんやきしめんのつゆは、濃い色の多い東海地方のつゆの中でもかなり濃い色をしているようでそちらも気になる。好きな洋食の前に、次はきしめんかうどんを食べてみたいナ。(勘定は¥650)

 


 

↓ 一部好事家から親しみを込めて”食べかけのトウモロコシ”と称される名駅太閤口の「チサンイン名古屋(チサンホテル)」(昭和48年・1973・建造)。土地が3角形に近かったから考えられたデザインだとか。中は10階まで続くらせん階段になっているらしい。一度深酒をした時にでも泊まってみたいナ(笑)。

 

 


 

めん処 二ツ玉

愛知県名古屋市西区那古野 2-13-20

 

( 名古屋 なごや ふたつたま 麺類食堂 大衆食堂 麺処 うどん きしめん 志乃田丼 篠田丼 志のだ丼 円頓寺商店街 えんどうじ商店街 円頓寺本町 チサンホテル あかいた )

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The Art Of McCartney (2CD+DVD) / Various Artists

2018年01月30日 | DVD

The Art Of McCartney / Various Artists (2014)

ポール・マッカートニー(Paul McCartney )のトリビュート盤。通常の2枚組CDにメイキングのDVDが付いた3枚組。一部複数曲収録されているアーティストも居るが、全34曲というヴォリューム。どこかのレーベルがこっそりと出すトリビュート盤とは違って大々的に企画されたプロジェクトのようで、何しろ参加メンバーの豪華さといったら物凄い。ポールの曲をカヴァーするとなるとどんな大物アーティストでも気合が入りまくりになるのだろうが(入りまくりのロジャー・ダルトリーは血管が切れそう・笑)、総じてオリジナルに忠実なアレンジで冒険はせず突飛なアレンジは見当たらない。なので誰が聴いても違和感を持つことは無さそう。稀代のメロディー・メイカーであるポールの曲をそんなにイジることは出来ないわな。

プロデューサーはRalph Sallという人物で、詳しいことは知らないがポールとの仕事もある人物のようで、どちらかというと映画畑での仕事が多いのかな。自分の持っているドアーズのトリビュート盤も彼の仕事だったようだ。人選と選曲はプロデューサー主導だったようで、どれも破綻無くまとまっており、特に気に入ったカヴァーがあるわけではないが、逆に言うと失敗していないということかも。しっかり検証していないけれど、演奏は主にポールのツアー・バンドの面々が担ったらしい。どのヴォーカルもそれぞれのアーティストの色がしっかり出ていて、あまり細かい事には突っ込まず「へーあの人がこの曲ね」ぐらいの気持ちで聴くととても楽しいアルバム。

DVDはアルバムのメイキング。ピックアップされたアーティストのレコーディング風景とインタビュー、それにプロデューサーのコメントを中心としている。ハンディ・カメラで撮ったような映像中心だけれど、コンパクトにまとまっていて、企画の背景や意図が分かり易い。日本語字幕は無いけれど英語字幕があるので理解の助けになるだろう。発売スタイルは様々のようで、この他にボーナス・トラックが付いた盤もあり、そのボーナス・トラックには8アーティスト8曲が存在する。そっちの面々(Robert Smith、Booker T-Jones、Ronnie Spector、Darlene Love、Ian McCulloch、Wanda Jackson etc)も凄くて聴きたいんだけどなァ…。

CD1

01 Billy Joel - Maybe I'm Amazed
02 Bob Dylan - Things We Said Today   
03 Heart - Band On The Run   
04 Steve Miller - Junior's Farm   
05 Yusuf / Cat Stevens - The Long And Winding Road   
06 Harry Connick, Jr. - My Love   
07 Brian Wilson - Wanderlust   
08 Corinne Bailey Rae - Bluebird   
09 Willie Nelson - Yesterday   
10 Jeff Lynne - Junk   
11 Barry Gibb - When I'm 64   
12 Jamie Cullum - Every Night   
13 Kiss - Venus And Mars / Rock Show   
14 Paul Rodgers - Let Me Roll It   
15 Roger Daltrey - Helter Skelter   
16 Def Leppard - Helen Wheels   
17 The Cure Featuring James McCartney - Hello Goodbye

CD2

01 Billy Joel - Live And Let Die   
02 Chrissie Hynde - Let It Be   
03 Robin Zander & Rick Nielsen - Jet   
04 Joe Elliott - Hi Hi Hi   
05 Heart - Letting Go   
06 Steve Miller - Hey Jude   
07 Owl City - Listen To What The Man Said   
08 Perry Farrell - Got To Get You Into My Life   
09 Dion - Drive My Car   
20 Allen Toussaint - Lady Madonna   
21 Dr. John - Let Em In   
22 Smokey Robinson - So Bad   
23 The Airborne Toxic Event - No More Lonely Nights   
24 Alice Cooper - Eleanor Rigby   
25 Toots Hibbert - With Sly & Robbie Come And Get It   
26 B.B. King - On The Way   
27 Sammy Hagar - Birthday 

オークションにて購入(¥925)

  • CD (2014/11/17)
  • Disc : 3
  • Format : CD+DVD Import
  • Label : Arctic Poppy
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ちちや (2) @岐阜県土岐市

2018年01月30日 | 岐阜県(東濃)

「てりかつ丼」で有名な土岐市のレストラン「ちちや」へ。店の裏にある駐車場に車を停め、裏口から店に入る。昼食には遅めの時間だったが客入りは良し。さすがいつも人気の店だ。この日は「かつ丼」ではなく最初から「オムライス」を食べようと思ってやって来た。席に座って注文するも、何故か今日は出来ないとの給仕のお姉さんのつれない返事…。ショック…完全にその”クチ”になっていた。あわててメニューを眺めるも代替案がなかなか見つからない。またかつ丼という手もあったが、何故かこの日はそんな気にならない。こういう店には珍しくカレーは無いし…。熟読したメニューに”当店自慢の料理”という文言を見つけ、結局「ハンバーグステーキ(サラダ・ライス付)」を注文した。

動揺したまま待っていると(笑)、まず紙ナプキンでカチカチに巻かれたカトラリーが置かれ、トマトの入ったグリーンサラダが運ばれた。最初からサウザンアイランド・ドレッシングがかかっている。そして四角い鉄板皿にジュージューと音を立てながらハンバーグが登場。”合挽メンチ200g使用”というハンバーグはなかなかにデカい。ハンバーグの脇には目玉焼き。つけ合わせはインゲン、人参、ポテトフライ、細いスパゲティーと素晴らしいヴォリューム。ライスには珍しく紅生姜が添えてある。玉ねぎ片が見えるデミグラス・ソースは、甘みも酸味も突出していないしっかりとしたコクのあるタイプ。古い店に多い肉がみっちりと入った食感で、旨い。ライスと交互に熱々をやっつけた。こういう鉄板皿で提供されるつけ合わせは、ぬるかったり手を抜いたものも多いが、どれもしっかりと熱くて良かった。お腹もいっぱい。残念だったのは目玉焼きに火が入り過ぎていたこと。鉄板の上だから尚更だろうが、早い段階で黄身を崩そうと思ってもそうはいかず、白身も若干焦げ気味。次こそはオムライスを食べるゾ。(勘定は¥1,080)

 

以前の記事はこちら

ファミリーレストラン ちゝや

岐阜県土岐市泉町久尻32-11

 

( 土岐 とき ちちや Chichiya ファミリーレストランちちや チチヤ かつ丼てり てりかつ丼 てりカツ丼 洋食 オムライス ハンバーグ )

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栄飯店 @岐阜県岐阜市

2018年01月29日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜駅の南口。こんな古そうな建物に新しい中華料理屋が、と来てみたら、交番の近くにあった「栄飯店」がここに移転したのだそう。以前は居酒屋だった建物らしい。前の店は入ったことがないのだが、店に入るとその頃に使っていたであろう古い品書きのボードがそのまま壁に貼ってあった。新しめ(だろう)のメニューは別の紙短冊に書かれて壁に貼ってある。カウンター席とテーブル席2つのこじんまりした店内。ご夫婦でやっていらっしゃるようだ。昼時だったのでセット物が値打ちだというのは分かっていたのだが、ビールを呑みたい順番は変えられない。カウンター席に座って瓶ビールと「餃子」をお願いする。

餃子は主人がその場で包んでから焼きが始まった。先に運ばれたビールはアサヒのドライ。餃子はやや小振りのものが8つ程。口当たりが軽くてなかなか旨い。少しまだビールが残っているくらいのタイミングでもう一度品書きを吟味する。「海老掛飯」なるものも気になったが、紙短冊に「あんかけチャーハン」があったので頼んでみた。主人は慣れた手つきで北京鍋を振り、炒めたチャーハンを綺麗にお玉に全部入れてポンと皿にひっくり返す。上から餡がかけられて登場。ネギのスープが添えられている。とろみのついた餡は醤油濃いものではなくいい感じ。下のチャーハンも昔ながらの調味料を使っているだろうが味付けは適度で、すでに餃子を食べている自分には濃過ぎず旨いチャーハンだった。次は「海老掛飯」がどんなものか試してみたいナ。(勘定は¥1,650)

中華料理 栄飯店

岐阜県岐阜市加納本町6-20

 

( 岐阜 ぎふ 岐阜駅 岐阜駅南口 さかえはんてん 中国料理 ラーメン 中華そば ギョーザ ぎょうざ )

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熱田神宮会館 (2) @名古屋市熱田区・熱田

2018年01月28日 | 名古屋(熱田区・中川区)

「熱田神宮会館」にて恒例の取引先関係者との賀詞交歓会。去年はぽかぽか陽気でマフラーの下で薄っすら汗ばむこともあったと記憶しているが、この日は天気晴朗なれど、極寒。突き刺すような寒さで午後からは降雪も予想されている。クロークにかばんを預け、皆で外を歩き神楽殿へ。全員揃って神楽と共にご祈願。お神酒を口にして無事終了。その後、神宮会館に戻り会場にての立食パーティー。

”偉いさま”の挨拶の後、乾杯。苦手なパーティー料理だが、横のブースには調理人が居て、握り寿司、天ぷら、蕎麦が並んでいるのでそちらでまず空っぽのお腹にちょっと入れておく。後は自分で真ん中に並んだ各種の料理を取りに行かなくてはならない。自分は皿を持ってウロウロするブュッフェが大嫌い。もちろんこういうパーティーも同じ。どうせこの後は同席した知人と一緒に名駅辺りで呑むんだし、と知人が持って来てくれた料理を一緒にちょっとだけつまみ、後はコンパニオンのお姉さんが逐一持って来てくれる皿をつつくだけにしておいた(ただし、予報通り午後に天気が崩れ、結局早く帰るはめになるのだが…涙)。

さすがに温かい料理は多くないのでビールやワインだけだとさほど酒も進まない。日本酒も頼めば出てくるんだろうけれど誰も呑んでいなかったのでお願いするのは止めにしておいた。以前には無かった「海鮮丼」なんてものも用意されていたりと料理もなかなか工夫されている(食べなかったが)。食材も安くないものが多いし、料理の味はこういうパーティー料理にしては悪くない。でもオッサンばかりなので料理も沢山残っていていかにもモッタイナイ。もっと色々食べれば良かったかな。無事お開きとなって「きよめ餅総本家」の「栗入りきよめ餅」をお土産にもらい解散。

以前の記事はこちら

 


 

↓ 境内にある「信長塀」(永禄3年・1560)。信長が桶狭間出陣の時、神宮に必勝祈願をして勝利したのでお礼として奉納した築地塀(ついじべい)。瓦を土と石灰を油で練り固め、積み重ねてあるのだそう。

 


 

熱田神宮会館

愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1-1

 

( 名古屋 なごや 熱田神宮 熱田神宮会館 神宮前 あつた神宮 あつたさん あつたじんぐうかいかん あつたの森 )

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井ざわ @岐阜県多治見市

2018年01月28日 | 岐阜県(東濃)

今年最初の連休に多治見市へ。すこしお湿りのある天候だったが歩くには差し支えなく、傘を片手に路地から路地へと歩き回る。昼を採ったのは人気の蕎麦店「井ざわ」。今では東京にも店があるという向かいの鰻の老舗「澤千」の関係店らしい。いつも駐車場がいっぱいの盛況で、前には並びがあって入るのを止めたこともある。この日は自分はすんなりと入れたものの、すぐ後には案の定待ちが出るほどの盛況ぶり。まだ角松が出ている店先から中へ。シックな店内は暗めの照明でお約束のジャズが流れ、給仕の若い女性が沢山。カウンター席に案内され、これまたお約束の蕎麦茶が出される。店内にはファミリー客が多い。シンプルに「ざるそば」を注文。自分の座っている席の前はシンクがあり、入れ代わり立ち代わり色々な作業が行われているのでちょっとせわしない。

厨房は見えないが、しばらくして奥から運ばれた蕎麦は細めの切り。ちょっと平打ちっぽい打ち方。早速手繰ってみる。しっかりと締められていて硬めの口当たり。盛りは少なめに見えたが崩していくと普通に量はありそう。つゆはこの地方ではあまり味わったことがないくらいの辛汁。キリッとしていて旨い。笊をひっくり返して蕎麦を盛ったり、かなりの辛汁だったりと、ひょっとして浅草の「並木藪蕎麦」を意識していたりして…。「人気のグループ企業の店=無難」という公式を覆すような、こういう振り切ったつゆの蕎麦を手繰ることが出来るとは思っていなかったので嬉しい誤算だった。手繰り終わっても蕎麦湯が来なかったので、給仕の女性に告げて持ってきてもらう。蕎麦湯はとろっとしたタイプ。つゆの足しは徳利に入っていたので、何杯も作っていただいた。(勘定は¥1,080)

 


 

↓ 近くで見つけたタイル壁に、縁が丸い窓枠の素敵な建物「ヤマ加商店」(建築詳細不明)。さすが陶磁器の町。入口は4枚ガラス木戸というのも渋い。

↓ 狭い路地を迷うように入っていって見つけた建物(建築詳細不明)。タイル壁が一面にだけ残っていて、上げ下げ窓に、残念ながら電柱が邪魔をしてしまっている丸窓がひとつ。何の建物だったんだろう?

 

 


 

そば処 井ざわ

岐阜県多治見市本町5-22

 

( 多治見 たじみ 井澤 いざわ 井沢 そば 蕎麦 蕎麦処 自家製麺石臼手打ち 手打ち 手打 澤千 さわせん 澤千グループ 近代建築 )

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Yours, Dreamily, / The Arcs

2018年01月27日 | オルタナティヴ・ロック

Yours, Dreamily, / The Arcs (2015)

2015年に発売されたブラック・キーズ(The Black Keys)のダン・オーバック(Dan Auerbach)の新しいバンド、ジ・アークス(The Arcs)のファースト・アルバム。もう音楽が頭からとめどなく溢れ出ているんだろうな。ソロ・アルバムには飽き足らず、別バンドまで作ってしまった。バンド・メンバーの詳細はよく知らないが当人を入れて6名。気になる音楽はというと、ダン得意の哀愁漂うメロディーにガレージっぽいサウンドが重なるもの…ってこれブラック・キーズやソロ作品と路線変わらないじゃないか…。ま、それが彼の音楽スタイルなんだろうけども、こうなってくるともうブラック・キーズの活動は望み薄なのだろうか…(2015年の来日公演中止が恨めしい…)。

彼の音楽を聴いていると、メロディーや楽器のタッチは70年代ロックを彷彿とさせるんだけれど、実際に例を出せるかというとそうもいかないという絶妙なニュー”レトロ”感。ただ元々2ピース・バンドのブラック・キーズのダイナミズムがツボにハマった自分としては、同様の路線を一般的なバンド形式で演られても、今ひとつしっくりこない。故に2009年のソロ作品も愛聴したかと言われるとそうでもなく、2014年のブラック・キーズの作品「Turn Blue」も過去の作品と比べると聴いた回数は少ないに違いない。故にこの作品も、ブラック・キーズやソロ作品と区別がつくかというと…、たぶん無理(笑)。気に入ったかと問われれば、正直「大して驚きもなければ面白くもない」とちょっと辛口に。

オークションにて購入(¥664)

  • CD (2015/9/11)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Nonesuch
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西アサヒ 天池店 @名古屋市昭和区・荒畑

2018年01月27日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

昭和区の辺りの路地をバイクでウロウロ。目当ての近代建築もありそうでなかなか見つからない。小腹が空いたのでちょっと休憩に向かったのは「西アサヒ天池店」。タイルでデザインされた素敵な5階建ての建物に店がある。こちら有名な円頓寺の「西アサヒ」の分店。あちらは現在新しい業態でお洒落に改装されてしまい興味を失ったが、こちらは昭和の純喫茶そのまま。縦長のガラスショーケースに並んだかっこいいドアノブを開けて入った店内は意匠が洒落ていて、ぶら下がったペンダント・ライトも素敵。さすがにビロードの張られたソファーはくたびれているが、間仕切りのドアガラスに基板状の模様が入っていたりと、こういう一点物のデザインが好きな自分にはビンビン来る空間。店は女性主人1人でやっていらっしゃるのかな。「コーヒー」と「玉子サンド」を注文した。

先客が居なかったのでさほど待つことなく「コーヒー」と作りたての「玉子サンド」が運ばれた。コーヒーはアルファベットで「Nishiasahi」とデザインされた銘が入ったソーサーにのせられている。なんと添えられたステンレスのシュガーポットにも同じデザインの銘が入っていた。カッコイイ。サッと蓋を開けてくれるのもスマート(使わないが)。「玉子サンド」(メニューにはエッグ・サンドと書かれている)は4切れの三角形にカットされていて、分厚い玉子焼きが挟んである。他にはキュウリを刻んでマヨネーズで和えたものが挟んであり、3枚使ったパンにはマーガリンと辛子が塗ってあるのかな。いちおう塩も置かれている。玉子焼きの熱で少ししっとりとしたパンを持ち上げ頬張る。まだ温かく、ふわっとした口当たりで旨い。コレコレ。辛子とかもちゃんと効いていて味のバランスも良く、コーヒーにもドンピシャで合う。円頓寺の新しい店もこちらの協力を得て味を再現したらしいが(※)、やっぱりこれはこの空間で食べないと。次は他のサンドイッチと、デザート「ハワイヤンモード」(内容不明)をいただいてみたいナ。(勘定は¥880)

※旧・西アサヒと天池店では使う卵の量は違うようです

この後の記事はこちら (2

 


 

 ↓ 山王通から入った路地で見つけた建物(建築詳細不明)。何の店だったんだろう、屋根からポツンとぶら下がっている照明が可愛らしい。

 

 


 

 

 

西アサヒ 天池店

愛知県名古屋市昭和区御器所3-10-3

※ずっと閉まっていましたが、南田神田さんの情報によると現在は営業を再開されたそうです(令和4年9月現在)

 

( 名古屋 なごや 荒畑 御器所 ごきそ 西アサヒ ニシアサヒ 喫茶 純喫茶 喫茶店 玉子サンド タマゴサンド たまごサンド 円頓寺商店街 えんどうじ 閉店 廃業 )

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ヨジハン文庫 @岐阜県岐阜市

2018年01月26日 | 岐阜県(岐阜)

嫁と待ち合わせをしていた午後遅く、時間合わせの為に川原町方面から歩いてきて市役所付近まで南下してきた。市役所前にあった昭和6年(1931)創業の書店「栄文堂書店」が閉店し、その跡に昨年4月にオープンしたという喫茶店「ヨジハン文庫」へ。本屋の看板はそのまま残して中が新しく作り直されている。以前も店の前を通ったのだが、どういう店なのか知らないオッサンには可愛らしすぎて少し入り辛かった。この日は店の前を通るとちょうど家族連れも入っていくところだったので、つられて自分もドアを開けてみる。壁一面の本棚の中には新品の本が並んでいる。でもかなり本のセレクトを絞っているようでその数は普通の本屋ほど多くない。なんでも書店のご家族が経営している喫茶店なんだそうだ。奥に小さいテーブル席もあったが、座ったのは本棚を目の前にしたカウンター席。メニューに「おやつセット」という飲物と菓子のセットがあったのでそれをお願いした。コーヒーは「ブレンド」「深煎り」「グアテマラ」の中から「深煎り」を選択。

棚の本は自由に手に取っていいようだが、新品だし飲食途中では気が引ける。”読み終わった本はカウンターへ”と書いてあったのは何でだろう(※)。結局本の背を眺めるだけで止めにしておいた。しばらくして運ばれた「おやつセット」はコーヒーとチョコシフォンハーフ、それにメレンゲクッキーが2種。ケーキには「ラムシロップをかけていいですか?」と尋ねられていたのでお願いしておいた。シフォンには生クリームが添えられているが甘過ぎず、シロップの甘みや香りと相まってコーヒーにぴったり。クッキーもあっさりとしたものだった。後から知ったのだが、旨いコーヒーは「シェルパ・コーヒー」のNo.6だとか。もちろん言われないと分からない(苦笑)。さすがに休日は人通りも少ないが、平日は人も多いだろうし、柳ヶ瀬から少し離れたこちら側にもこういう洒落た店が出来て若い人達が歩いてくると、町の為にもいいんじゃないかな。(勘定は¥650)

※後から知ったのですが購入出来る本ではなく、店内で読むだけのようです

 


 

↓ 川原町の風情ある通りを何するでもなく歩く。

 

 


 

喫茶 ヨジハン文庫

岐阜県岐阜市神田町 1-6

 

( 岐阜 ぎふ よじはんぶんこ 喫茶 本屋 カフェ ランチ 栄文堂書店 シェルパコーヒー )

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野内 @岐阜県恵那市

2018年01月26日 | 岐阜県(東濃)

以前からずっと行きたいと思っていた恵那市の食事処「野内」。特徴的なカツ丼が有名で、岐阜県内のカツ丼”亜種”を食べ歩いている自分としては何としても伺いたい店だった。ただし場所が恵那駅や瑞浪駅からも離れていて、ついでなんてまるで無いので、今まで2度ほど機会はあったものの、時間の都合などで見送っていたのだった。この日はこの店目当てで出掛ける。万が一を恐れて家を出る前に電話で店に確認して、一杯のカツ丼の為に遠路はるばる1時間半以上も車を走らせた。峠を越え、山道を走って辿り着いた先は、周りに何もない里山といった雰囲気。店(写真下2枚)の前に車を停めたが…あれ?店が閉まっている。…何の事はない、道路を挟んだ斜め向かいに新店舗が出来て、昨年末にそちらに移転したのだった。そちらに行ってみると真新しい建物の横には広い駐車場があり、車がいっぱい。

 

店は平屋でピカピカ(当たり前)、中に入ってみるとなんとこの田舎で超満員の盛況。すごい人気。カウンター席、テーブル席、広い座敷、全て満席で待ちが出る程だった。古い店の面影は全く無く、大型液晶テレビのある町中のレストランといった感じ。給仕の女性が大勢立ち働いている。こちらの勝手な言い分だが”風情”は全く無く、正直がっかり…。あと20日早く訪問していれば…。こちら焼肉も他の定食もある店なのだが、見ている分にはほとんどが「かつ丼」を注文している様子。厨房を覗いてもかつ丼の大量生産状態のようだ。客層は自分のように他所から来た客ばかりかと思いきや、店員と親し気に呼び合う地元の人達が多く、近所に他の店も少ないため食事処として便利に利用されていいるのだろう。しっかり並ばせている訳でも待ちのリストを記入している訳でもないので入口付近はちょっとしたカオス状態。30分程待たされてやっとカウンター席のひとつに腰掛けた。もちろん注文は「かつ丼」一択。

座敷で使っている幼児用の「プピーッ」と鳴る椅子の無遠慮な音にイラつきながら(苦笑)待っていると、どんどん作られているからか、さほど待つことなく「かつ丼」が登場。濃いめの赤だしと漬物が添えられている。念願の「かつ丼」は揚がってタレをくぐらせたかつの上に半熟の目玉焼き状の玉子がのせられている。揚げられたかつは脂身多めの部位。タレは甘辛いのだが酸味は少なくサラッとしたもの。醤油ベースらしいのだが、カツの衣の油と相まって何ともいい味わい。玉子は焼かれているのか茹でられているのか分からないがタレが滲みて色付いている。途中で黄身を潰すとタレに混ざって風味が少し変わり、想像通り旨い。ご飯が少し柔らかめだったが美味しくいただいた。なるほど評判になるだけの事はある。シンプルだが他に無いかつ丼。出来れば旧店舗で食べたかったが(←まだ言ってる)、調子づいてそのうちチェーン店になったりしないだろうなァ…。HPには「㊙かつ丼に裏メニューがあるという噂が…」なんて思わせぶりな文言があるのだが…。(勘定は¥830)

この後の記事はこちら

 

お食事処 野内

岐阜県恵那市山岡町下手向439-1

 

( 岐阜 ぎふ 恵那 えな のうち カツ丼 かつ丼 かつどん 醤油かつ丼 しょうゆかつ丼 カツ丼亜種 亜種 食堂 移転 )

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