ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Original Album Series / Buzzcocks

2019年12月05日 | パンク・ニューウェーヴ

Original Album Series / Buzzcocks (2014)

こういうまとめ買いはイケナイと分かっていてもつい手が伸びてしまう「Original Album Series」簡易紙ジャケCD5枚組。買い控えるどころか最近購入頻度が加速してしまっている(苦笑)。今回購入したのはバズコックス(Buzzcocks)。1976年セックス・ピストルズ(Sex Pistols)のライヴに感化され、すぐにバンド結成。もう翌年には一緒にツアーし、ファースト・アルバムを発表したという典型的なロンドン・パンクの”DIY(Do It Yourself)”型バンド。ハワード・ディヴォート(Howard Devoto・のちにMagazine結成)脱退後にヴォーカルを担当したギターのピート・シェリー(Pete Shelley)の飄々としたヴォーカルと、ギター中心にアイデア溢れるメロディー、胸にチクッと刺さるラヴ・ソングなど、現在のギター・ポップ・バンドのひな型と言っていい存在だ。このボックスに収録されているのは以下の5枚。

  1. Another Music In A Different Kitchen (1978)
  2. Love Bites (1978)
  3. Entertaining Friends (Live At The Hammersmith Odeon March 1979) (1992)
  4. A Different Kind Of Tension (1979)
  5. All Set (1996)

3枚目(ライヴ)と5枚目(再活動後のアルバム)以外のオリジナル・アルバムはアナログで所有しているが、どれもクオリティーが高くハズレ無し。どれだけ聴き倒したことか。40年以上経っても数多のバンドにリスペクトされ続ける至宝だ。ライヴ作品は90年代に入ってから発売されたものだが、当時(’79)発売されていたら良かったのにと思える安定の内容。彼らの場合、スタジオだろうとライヴだろうと終止テンションは変わらずいたってクールなので、物凄い名演というのも無いがハズレも無い。再活動後のオリジナル・アルバム「All Set」はさすがに印象に残る曲は少ないものの、今聴いても初期と変わらず聴いてすぐバズコックスだと分かるテクスチュアは見事。バズコックスのアルバムを聴いていると、若い頃に毎日のようにうろついていた西新宿の冬の夜景を思いだす(遠い眼…)。

オークションにて購入(¥1,045)

  • CD  (2014/6/10)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Parlophone
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天吉 @愛知県一宮市

2019年12月05日 | 愛知県(尾張・老舗)

愛知県一宮市で70年近くの歴史があるという天ぷら店「天吉」へ。以前から伺ってみたかった店だが日曜休みでなかなか叶わなかった。この日はある秋の祝日。祝日営業かどうかは知らなかったが、ダメモトで予約電話を入れてみると丁寧な受け答えで1席用意してくれた。告げた時間ちょうどに店へ。入ってすぐのカウンター席に「どちらでもどうぞ。」と案内される。威勢のいい主人と柔和な女将さん、それにてきぱきと礼儀正しい給仕の女性(娘さん?)。電話を受けてくれたのはこの方だろう。特に品書きは無く、おまかせで天ぷらひと揃えが始まるようだ。すかさずお酒を注文。銘柄は「灘一」ひとつなのかな。ぬる燗でお願いした。主人は無駄口こそないものの、上着とカバンを預けようとすると「金庫もあります。でも中身は置いていって。」なんて色々ボケてくれたりして楽しい。酒が出され、最初は給仕の女性が注いでくれた。こちら具材の準備、油への投入は主人、でも油から揚げるのは女将さん。全て主人が指示しながら揚げ時を女将さんに伝えている。どうしてそういう役割分担になっているのか知らないが面白い分業だ。

まずは海老が2本、銀杏、茄子、魚(ムツ?ハタ?失念)、鱚、烏賊、三つ葉、かき揚げなどが次々と出てきた。どれも火入れが素晴らしい。魚介は中心だけややレア気味に、その他は風味がしっかりと閉じ込められている。衣はしっかりと付いているタイプ。でも重くない。こちらは出てきた天ぷらが置かれたら、塩、またはおろし天つゆで間髪入れず口に入れていき、酒をあおるのみ。あぁ、旨い。もの凄い勢いで食べているので額に汗が。すぐにおしぼりを変えてくれ、また天ぷらと酒(お代わり)に没頭。追加を訊かれたが、これで充分。締めにはご飯と漬物が出る。酒を呑んだので「ひと口だけで結構です。」と言ったものの、お櫃から出てきたご飯の旨さに思わず「もう少しだけ…」とお代わり。主人も「ついであげなさい!」と煽るもんだからつい食べ過ぎた。この頃にはもう主人はお役御免とばかりに座敷の方で小休憩。席に着いてから約20分。ふう、と一息ついてお茶を啜っていると、一気呵成に食べ終えた自分に「天ぷら屋冥利に尽きます。」ともったいないお言葉。勘定してもらい店を後にする。給仕女性が「では今日も良い日になりますように!」と朗らかに見送ってくれた。(勘定は¥4,400程)

 

 


 

↓ 路地で見つけたクラシックな造りの現役理髪店(建築詳細不明・場所失念)。強い日差しで写真が上手く撮れなかったが、木戸、木枠窓がしっかりと残っていて渋い。曇りの時にもう一度観察してみたいナ。

 

 


 

天吉

愛知県一宮市栄1-10-11

 

( 一宮 いちのみや てんよし 天ぷらの天吉 未完成の味 天ぷら てんぷら 天婦羅 天麩羅 ミシュランプレート ミシュラン 近代建築 )

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