ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

お酒の神様 @名古屋市西区・円頓寺

2021年05月31日 | 名古屋(中村区・西区)

最近でこそ名駅周辺でも昼から呑める店が増えてきたが、日曜ともなるとなかなかそうもいかない。こちら円頓寺商店街にある「お酒の神様」は日曜でも昼から呑める貴重な店。店は老舗麺類食堂の「二ツ玉」の向かいにある。自分は歩くのはどれだけでも大丈夫だけれど、立呑みはあまり好きでないので今まで入ったことはなかったが、この日は公共交通機関で来ていたし、カラッと晴れて天気もいいので少し呑みたくなった。店先ではアーケードの下、何人かの男性が通箱で造ったテーブルに集まって呑んでいた(訪問4月・コロナ緊急事態宣言前)。店内に入り、壁に貼られたたくさんの種類の酒の紙短冊を眺める。「ホッピー」「バイスサワー」「トマトハイ」など、東京の下町の居酒屋で人気の酒も置いてある。ホワイトボードにも色々な酒が書いてあったが、この日はごく普通の燗酒が呑みたかったので、女性給仕に「大関・小(一合)」をお願いする。

燗つけマシーンに逆さまに刺してあった一升瓶がちょうど切れてしまったとかで、ひや(常温)も少しサービスしてくれた。ちゃんと”和らぎ水”を置いてくれるのは気が利いている。つまみはおでん鍋に入っている「牛すじ」と「厚あげ」。こちらのおでんは関東煮。からしを付けながらいただく。暑くも寒くもない絶好の陽気で、テレビではドラゴンズの野球中継(この頃はまだ希望を持っていた…)。外からはストリートミュージシャンの演奏するバイオリンとバンジョーの音や、男性客らの談笑する声が聞こえてくる。いい気分だなァ。追加で「マグロ中おち」を。小皿は無いので直接醤油をかけ、ねりわさびをたっぷりとつけていただく。こちら店内でなぜか蜂蜜を売っている。そういえば外にもそんな看板があったか。店に置いてあった本を手に取って読んでみると、先代が養蜂家だったらしい。買って帰ろうと思ったが、なぜか売っているのは中国産。止めておいた(笑)。だからか酒の中にも”ハニー○✕”というのがいつくかあったので、中から「生絞りハニーレモンチューハイ」を、そして「串かつ」を3本お願いした。「串かつ」はやや細め。蜂蜜の甘さはあれどすっきりとしたチューハイで流し込む。だんだん立っているのが辛くなってきたので勘定してもらう。次は他の酒も試してみようっと。(勘定は¥2,000程)

この後の記事はこちら (2

 

 

立呑み お酒の神様

愛知県名古屋市西区那古野2-12-5

 

( 名古屋 なごや 円頓寺 えんどうじ 円頓寺商店街 円頓寺本町 おさけのかみさま 立ち飲み 立飲み 立ち呑み 昼飲み 昼呑み 居酒屋 東進養蜂 )

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千歳楼 @岐阜県養老郡養老町

2021年05月30日 | 岐阜県(西濃・老舗)

どこにも出掛けられず燻っている高齢の母を連れだして出掛けたのは岐阜県養老町にある歴史ある宿「千歳楼(せんざいろう)」。以前にも建物を観に出掛けたことはあるが、折角なので泊まってみようと予約を入れた。創業は宝暦年間(1764)。建物は国の登録有形文化財にも指定されている。コロナ禍とはいえ、一応ゴールデンウィークを避けて予定を組み、HPからすんなり予約を取ることが出来た。ただ残念な事に予約を入れた日の天気予報は雨。しかも100%予報という運の悪さ。仕方なく宿でゆっくりすることにして、母には好きな本でも持ち込むよう伝えて車を走らせた。

養老の滝」に寄ったりしてから宿に向かう。ちょうど新緑の時期だったので雨に濡れた緑がとても綺麗。緑の中に佇む宿に到着し、脚の弱くなった母を先に女将に託し、自分は車を駐車場に停めて、傘を差して玄関先へ。正面玄関に掲げられた「千歳楼」の文字は日下部鳴鶴によるもので、玄関を上がった所にある書幅(しょふく)は幕末の剣豪、山岡鉄舟によるもの(「餘象杣」※カッコ内は書かれている文字)だそう。

 

 

今回予約して泊まらせてもらったのは、建物の一番奥にある「袖の間」。部屋の意匠は全て戦前の日本画家「竹内栖鳳(せいほう)」によるものという贅沢な部屋だ。天井が高く(3mあるらしい)、縁側もある素晴らしい造り。欄間から書幅(「翠嵐香」)から襖の扇面の絵から、全て竹内栖鳳によるものらしく、この部屋だけでも文化財級の素晴らしい空間。襖の手掛は笹や鶴の形を象っていたりと細かい部分の意匠も凝っていて、観ているだけで楽しい。ましてや泊まれるなんて。二方向に廻る縁側に立つと目に飛び込んでくる雨に濡れた一面の新緑が眩しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

館内は玄関口からフロントとサロンを過ぎ、長い廊下で各部屋に繋がっている。風呂はクラウドファンディングで新しく造ったというもの(窓枠などは古いものを利用している)。窓を開けると緑が見え、熱めの湯で気持ちがいい。玄関の方にあって部屋から遠いので、母はどう帰ったらよいか分からなくなって宿の方に連れて帰ってもらっていた(笑)。

 

 

夕食は部屋でいただく。先付に始まり、造り(3種)、焼魚(鮎)、飛騨牛、と馳走が続く。豪華な部屋でお大尽になったつもりで脇息にもたれかかりつつ舌鼓を打った。酒は「滝ビール」なる地ビール、瓶ビール(アサヒスーパードライ中瓶)、日本酒(美濃菊)を。廊下が長いのでお運びも大変だろうと、久しぶりにぽち袋で心付けを渡した(←最近そういう作法はとんとご無沙汰)。食事はたけのこご飯と蛤の吸物、デザートと、しっかりいただいて満腹。母もしっかりと食べて呑んで、堪能したようでなにより。少し寝酒をして、雨音を聞きながら床につく。

分かってはいたが、残念ながら翌日も雨。しかもかなりの降りだ。仕方がないので朝食をたっぷりといただき、この機会にと館内を散策したり、部屋で朝風呂にも入って窓の外を眺め、雨音を聞きながらゆっくりと過ごした。

 

 

 

 

 

帰り際には女将に2階の大広間を案内していただいた。2階への階段は昔の建物らしく急勾配(よって母は上がれず)。大広間での酒宴で酔って階段から落ちた人は多いんじゃないかナ(笑)。正面の書幅は有栖川宮熾仁親王によるもの(「千歳楼」)。もうひとつは三条実美によるもの(「千歳楼」)。それにしても、掛かっている書幅が教科書に出てくるような名だたる人物の筆ばかりで凄い。

 

 

建物は以前に立ち寄った時にも女将から説明を受けたことがあるが、傷みのひどい部分が多く、修繕にも莫大な費用がかかるので大変だとのこと(その為に今回の風呂の改修にはクラウドファンディングという策を使ったようだ)。特に台風が来襲するとヒヤヒヤだそう。実際、裏手には崩れていてシートで覆ってある部分もあるし、雨漏りがある箇所や、軋んでいる所、傾いている所があったりと苦労が伺える。

実際に泊まってみても、明治・大正時代の建物とあって決して便利に慣れた現代人にも都合が良い訳ではない。段差はあるし、襖は建て付けが悪くなっていたり、部屋の照明スイッチはなぜか廊下にあったり(笑)、窓の木枠の隙間から虫が入ってきたりもする。それでも建物をなるべく昔のまま維持しようと苦労されているとのこと。かつて様々な文化人が泊まっただろう歴史と風情のある建物を堪能することが出来て、満足して宿を後にした。(勘定は¥40,000程/2人)

 

文化人ゆかりの宿 千歳楼

岐阜県養老郡養老町養老公園1079

 

( 養老 ようろう せんざいろう 旅館 国登録有形文化財 近代建築 ) 

コメント (4)
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20 Beat Classics / Georgie Fame

2021年05月29日 | クラシック・ロック

20 Beat Classics / Georgie Fame (1980)

以前に70年代後半のコンピレーション盤を購入したジョージ―・フェイム(Georgie Fame)。でも彼といったらやっぱり60年代でしょうと購入した「20 Beat Classics」というコンピ盤。ジャケのフォントとかはチープだが、自分が彼らを知るきっかけとなった曲「Yeh Yeh」も収録されている便利な1枚。どう使い分けていたのか、ソロ名義の曲とバンド、ブルーフレームス(The Blue Flames)との共演名義の曲が混在している。

クレジットを見る限り、自作曲は1曲で、他はカヴァー曲のようだけれど、ロックの連中がシカゴ・ブルーズやR&Bに走ったのと同様、ジョージ―・フェイムはオルガンをフィーチャーしたジャジーなR&Bや、JB等のソウル~ファンク・ミュージックの方面に寄り添った選曲。故にポップさもあり軽やかだ。自分はレア・グルーヴの流れで聴くようになったけれど、当時はどんな層に支持されていたのだろう。やっぱりモッズの連中だったろうか。

オークションにて購入(¥310)

  • Label : Universal I.S.
  • ASIN : B000006V5Z
  • Disc : 1
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そーすどん @岐阜県岐阜市 (※移転)

2021年05月28日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市の柳津(やないづ)にあるソースカツの店「そーすどん」へ。店は幹線道路から少し脇へ入った所にある。駐車場に車を停め店の中へ。中はカウンター席と小さいテーブル席。奥には小上がり席もあるのかな。先客は主人と親しそうにしゃべっている常連客と思しき2組。カウンターの端に腰掛け、お品書きの中から一番先頭にあった「そーすかつ丼・みそ汁付き」を”ヒレ肉・2切”でお願いした。主人から「丼ですけど、ご飯少ないですよ。」と言われたが、大盛りにして残してもアレなので「はい、結構です」と返事(かつは1枚40g、御飯は150gだそう)。調理が始まった。色付きのパン粉を使って都度衣を付けられているかつは、お品書きの写真通り平べったく大きめ。

しばらくして「そーすかつ丼・ヒレ肉・2切」が登場。白味噌のみそ汁と細切りにしたたくあんが付いている。蓋付きのプラスチック製丼に盛られた「そーすかつ丼」は、ソースをくぐらせたかつの下に細目の千切りキャベツが敷かれている。ご飯の量は主人の言った通り控えめ。さっそく箸でかつを取ってガブッと。好物のかつにソースだもの、不味かろうはずがない。特製のさらっとしたソースの具合はすこぶる良く、旨い。千切りキャベツの量が多めでかつやご飯とのバランスはちょっと悪いが、あっという間に平らげた。ご飯の量はかつの枚数によって増えるようなので、次は3切か4切、それかご飯を大盛りにしてみようかな。(勘定は¥800)

 

そーすどん

岐阜県岐阜市柳津町南塚4-250

※2023年3月に岐阜県瑞穂市穂積1452-1に移転しました

 

( 岐阜 ぎふ 柳津 やないづ ソース丼 ソースカツ丼 ソースかつ丼 亜種 ランチ )

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エンペラー @愛知県春日井市

2021年05月27日 | 愛知県(尾張)

愛知県春日井市のたこ焼き屋「和ちゃん」に行った際、ブックマークしていたケーキ屋が近くだと知ってついでに寄ってみた。店の名前は「エンペラー」。創業は昭和52年(1977)だそう。こちらをブックマークしたのは最近時々購入している”たぬきケーキ”がある店だから。全国各地に点在するたぬきケーキだが、やはり古くからの店にあることがほとんど。店舗は幹線道路沿いに建つ大きな建物。横の駐車場に車を停め、店内に。早速たぬきケーキを探すと、あったあった。こちらでは「ポンタちゃん」と呼ばれているようだ(「ポン太ちゃん」と表記のぶれ有)。ガラスショーケースを見渡すと、見慣れた生菓子も目に入った。以前、色々食べ歩いたことがある”ピレーネ”だ。こちらでは「ファンシー」と呼ばれている。そうか、これもあったか。嬉しいナ。このブログでは何度も登場したこのケーキの説明はこちら↓。

愛知県を中心に何故かこの地方だけで昔から愛される生ケーキがある。「パリジャン」「ピレーネ」「ファンシー」「アントルメ」「マロン」「ポワロン」等、様々な名称で呼ばれているが、元を辿ると同じ菓子職人に行き着くのだとか(※)。※かつて一宮にあった「ボンボヌール」の工場長が開発したケーキで、独立して蟹江町「パリジャン」を開店し、現在東海地方他に散らばる弟子筋等の店で様々な商品名で受け継がれているとの事です。

妻の分と2つづつ購入して家に持ち帰った。「ポンタちゃん」は円筒形と言ったらいいのか、ちょっと背が高いタイプ。頭の部分がバタークリームで作られていて、胴体部分がスポンジ・ケーキ。チョコレートでくるまれ目鼻口が装飾されている。バタークリームっぽさは控えめ。「ファンシー」は四角く平べったいスポンジ・ケーキの四隅が折られた例の形。このケーキで味わいが大きく違うことはあまりなく(あるいは自分が違いに気付かず)、どこのを食べてもふわふわのスポンジと中の生クリームはあくまでも軽く。ひょいっと口の中に入ってしまう。どちらもおいしくいただいた。こちらは他にもクラシック(=昭和の意)なケーキが目に付いたので、また寄ってみよう。(勘定は¥1,000程)

 

 

パティスリー エンペラー

愛知県春日井市柏井町6-110-1

 

( 春日井 かすがい エンペラー 洋菓子 ケーキ EMPEROR たぬきケーキ ピレーネ パリジャン バタークリーム )

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角重 @名古屋市中村区・柳橋

2021年05月26日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

柳橋中央市場にもほど近い場所にある居酒屋「角重」へ。創業は昭和23年(1948)と古い。現在は3代目と4代目でやっていらっしゃるようだ。ずっと以前にも入ろうとしたことがあるが、満席で断られたことがある。日曜休みの店なのでなかなか機会を作ることが出来なかった。暖簾をくぐるとこの日はまだ早い時間帯とあって一番乗りのよう。中はテーブル席が5つ程と思ったよりもこじんまりとしていた。壁には相撲に関連した品が飾られている。浴衣姿の若い女の子2人が給仕。普段なら瓶ビールを頼むが、表に”ハッピーアワー”とあったのでノッてみた。「生ビール」をお願いする。そして焼鳥の「つくね」2本と「とりレバー」3本をお願いした。

まずは生ビールで喉を潤す。ウメー。程なくして「つくね」が供された。丸いのが3つ串に刺さっている。外側がカリッと焼き上げられ、旨い。「とりレバー」は濃いめのたれを纏っている。こちらも焼き加減良し。本当なら追加はこちらの名物「角重特製ちゃんこ鍋」をいただきたいのだが、残念ながら2名からしか注文出来ない。「牛すじどて煮」と普段あまり頼まない「レモンチューハイ」を追加した。「牛すじどて煮」はすじ肉以外の具材は角切りのこんにゃくのみ。上には刻みネギが散らしてある。名古屋でどて煮といったら八丁味噌ベースで黒に近い色合いのものが出てきても驚かないが、こちらは濃い色ではない。臭みもしっかり抜けていて味付けもくどくなく旨かった。コロナ禍(訪問4月)とあって客入りにも影響しているのか、給仕の女の子らも手持ち無沙汰。後客がまだ誰も入ってこないので、ソーシャルディスタンスを確保しつつ、この辺りで勘定してもらった。(勘定は¥2,000程)

 

 


 

↓ 納屋橋(昭和56年・1981・建造)の欄干から堀川を眺める。夜はライトアップされてとても綺麗だ。

 

 


 

 

柳ばし 角重

愛知県名古屋市中村区名駅南1-14-19

 

( 名古屋 なごや 柳橋 やなぎばし かどじゅう 老舗 居酒屋 ちゃんこ鍋 相撲 なやばし ハッピーアワー Happy Hour 都市景観重要建築物 )

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Right To Work : The Singles / Chelsea

2021年05月25日 | パンク・ニューウェーヴ

Right To Work : The Singles / Chelsea (2018)

ロンドン・パンクのバンドのひとつチェルシー(Chelsea)のシングル集を購入。若い頃はパンクのシングル盤を集めたりしていたので、彼らのStep-Forward Recordsから出た代表曲、表題のシングル「Right To Work」(ジャケ写真下)のジャケ付きシングルをまあまあの金額(多分¥2,000位)を支払って買った覚えがある。

ヴォーカルで中心人物のジーン・オクトーバー(Gene October)は、ティーンエイジャーのパンクスが闊歩する当時のロンドンにおいて、既にいくつもの社会人経験があった異色の人。正確な年齢は知らないが、当時すでに結構な年齢だったという記事か何かを読んだことがある。このバンド、実はあのビリー・アイドル(Billy Idol)らで有名なジェネレーションX(Generation X)の前身でもある。何でもステージ上でジーン以外がみんな辞めてしまい(苦笑)、ジーンが他のメンバーを集めてバンドを再編成したのだとか。

自分はシングルと1st.アルバム「Chelsea」を所有していたが、正直アルバムの方はあまり印象は無く、やっぱり「Right To Work」のイメージが強い(世に言う”一発屋”だ)。”働かせろ”っていうメッセージはパンクの一般的なイメージとは繋がらない気もするが、当時深刻な社会不況や移民問題などを抱えていたイギリスでは失業者が溢れていて、こういう曲が誕生する素地があった。ドイツ制作のパンクのドキュメンタリー映画「Punk In London」でもジーンがカメラに向かって吠えていたっけ。収録曲は聴いたことがない曲も多いが、後半はともかく前半は急造バンドとは思えないほど粒揃いでなかなかいい。

amazonにて購入(¥212)

  • Label : Plastic Head America
  • ASIN : B018SAHRC2
  • Disc : 1
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宝亭 (2) @岐阜県大垣市

2021年05月24日 | 岐阜県(西濃)

どんよりとした曇り空の下、昼食に向かったのは岐阜県大垣市の「宝亭」。休日ではあったが、曇天でコロナ禍とあってか駅前の通りは普段より更に閑散としている感じ。店前に車を停めて店内に入ると大人数の客2組が小上がりや奥の座敷に。自分はカウンター席に腰掛けメニューを見せてもらう。選んだのは「カツ・カレー定食」。カツカレーで”定食”ってどんなだろう。すぐに紙ナプキン巻のスプーン、そしてソースが用意された。奥に見える広い厨房の中は調理が主人だろう男性と女性2人、給仕は女性1人。他の客が大人数なので大忙しといったところ。

しばらくして自分の「カツ・カレー定食」が運ばれた。カツカレーは和風の陶器のカレー皿に盛られている。別皿には福神漬とたくあん。これにとろろ昆布の入った味噌汁が付く。カレーは角形に切った豚バラ肉が沢山入っている。ライスはやや少なめ。カツはやや小さめのものがのっている。カレーの辛さは大したことはないがやや塩分が強めの味付け。添えられたソースをたらしてみようと思ったらちょっと多めに出てしまった。でもそのソースの味が加わるとちょうどいい感じに。これまたやや塩分強めの味噌汁を挟みながらいただいた。(勘定は¥1,000)

以前の記事はこちら

 

とんかつの店 宝亭

岐阜県大垣市栗屋町45

 

( 大垣 おおがき たからてい たから亭 宝食堂 洋食 トンカツ とんかつ 豚かつ ミソかつ みそかつ カツカレー カツカレーライス )

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びぎん @名古屋市中区・栄

2021年05月23日 | 名古屋(中区 老舗)

コロナ禍だからかどうかは分からないが、何度も通った店や、もう一度行こうと思っていた店が無くなっていることが殊の外増えてきた。この日も久しぶりに昼食をと栄の”むつみ小路”にある「キッチン・ゲラン」を覗いたら、すでに新しい店舗の造作途中…。あぁ、残念。まだ他に辞めてしまった店がいっぱいありそうだなァ…。

昼食後に寄ったのは”珈琲だけの店”「びぎん」。創業は昭和26年(1951)だとか。かつては洋食店だったそう。先代が自家焙煎に早くから取り組んで”珈琲だけの店”になったのだとか。現在は代替わりして3代目らしい。階段を降りて地下の店の扉を開けると、中はカウンター席のみ。こちら看板通り、コーヒー以外は菓子も何も無く、もちろんモーニング・サービスとかも無い名古屋では珍しいコーヒー専門店。主人の前に腰掛けてメニューから”当店自慢の”とあった「モカブレンド」をお願いした。主人が豆をその場で挽いて、小さいネルを使って1杯づつ丁寧に淹れている。温められた小さめのカップに注いで完成。サーヴされた。

店に入った時からいい香りが漂っていたが、口元に近づけるとしっかりとした焙煎香が感じられる。ぐっと濃いめの味わいで、苦味もしっかり。旨い。個人的には何か甘いものをつまみたいところだけれど、本当に”珈琲だけ”で何も無いので仕方がない。店に入って来た他の客は、たまたまなのか2人とも本を広げていた。自分は店でそこまでゆっくり出来る性質ではないので、1杯をゆっくりと味わい、勘定してもらった。こちらでは自家焙煎した豆も売っているので次は買って帰ろうかな。(勘定は¥550)

 

 


 

↓ 取り壊しが決まっている「栄町ビル」(昭和39年・1964・建造)。今はもう中古レコード店と地階のグルメフロアの数軒が営業しているのみになって他の店舗は撤退が済んでいた。このビルでは色々食べたり買ったりしたなァ。

 

 

地階のグルメフロアにあった店舗の記事はこちら

・ジュース・サンドイッチ「うめや
・とんかつ・ハンバーグ「いし河
・天ぷら「松月
・スパゲッティ「チャオ
・喫茶「ペリカン

 


 

 

珈琲だけの店 びぎん

愛知県名古屋市中区栄3-4-26

 

( 名古屋 なごや 栄 さかえ びぎん コーヒー 珈琲 喫茶店 純喫茶 近代建築 栄町ビルグルメフロア 解体 閉店 )

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ラルゴ @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2021年05月22日 | 岐阜県(岐阜)

名古屋を中心とする東海地方で根強く愛される、通称”あんかけスパゲティー”。自分は今のところ物凄く好きという訳ではないのだが、なんやかんや言って時々食べに行っている。それでも若い頃は全然食べていなかったので、味、量共に多くの店が若者向きであるにも関わらず、オッサンになってからの方が沢山食べているかな。この日訪れたのは岐阜市の宇佐南にある「あんかけぱすたラルゴ」。店横の駐車場に車を停めて3階建ての建物に併設されたようなコンクリート打ちっ放しの外観の店内へ。喫茶店然とした店内は7分の客入り。意外と年配の客が多い。通常は値打ちなランチ・メニューがいくつかあるようだが、何でも3周年(※訪問4月)ということで、ランチは「ミラカン」(ウインナーや野菜の炒め)のみとのこと。自分はあんかけスパゲティーでは一番人気だろう「ミラカン」は特に好みでもないので、”トッピング無し”という「ベーシックパスタ」を注文した。

まずはレタスとハムのミニサラダ、そしてカップに入ったコンソメスープが供される。そして白い平皿に盛られた「ベーシックパスタ」が登場。上にはわずかに貝割れ大根が散らしてある。パスタはあんかけスパで通常使われるような極太(2.2㎜とか)ではなく通常のスパゲティーの太さ。ラードからくるのかテロンとした食感。こげ茶色のソースは後からじんわりとくるぐらいの控えめな辛さ。自分はしばしばあるストレートに胡椒辛さが強いあんかけスパよりはこういった感じの方が好き。ソースからはハーブ・スパイスの風味も感じられて旨い。最近食べたあんかけスパの中では一番好みのソースかも。するっと食べて勘定してもらうと、何と3周年の記念品として天然酵母の食パンが1斤がお土産に。何だか一番安いのを頼んでしまって申し訳ない(笑)。(勘定は¥650)

この後の記事はこちら (2

 

あんかけぱすた ラルゴ

岐阜県岐阜市宇佐南1-4-20

※令和5年12月25日を以って閉店されたとのことです

 

( 岐阜 ぎふ LARGO あんかけぱすたラルゴ あんかけパスタ あんかけスパゲティー あんかけスパ スパゲッティー スパゲティ ランチ 閉店 廃業 )

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