ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

日之出食堂 @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2014年08月01日 | 岐阜県(岐阜)

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岐阜市の長良高校の近くにある食堂「日之出食堂」。盛りのいい店として知られていて、その筋(デカ盛りとか大食いの方達)ではけっこう有名。元は中華料理屋だったようで、今でも店の表のガラスにはうっすらと「広東料理」という文字を読む事が出来る。老齢のご夫婦で経営されていて、調理は御主人。様々な定食メニューの他に、なぜか長崎で有名な「トルコライス」があるというので行ってみた。

雨の降る休日の昼どき、暖簾をくぐると店の中にはもうもうとした煙が。カウンター席にはすでに先客が数名いて、デカ盛りメニューとして知られる肉の天ぷら定食をやっつけている。おかずはもちろんのこと、ご飯はどんぶりだし、スープもラーメン丼。さすがの盛りっぷりだ。自分は最初から決めていたのでトルコライスを注文した。

世間一般で知られるトルコライスは、長崎のピラフ、ナポリタンスパゲッティ、デミのかかった豚カツが平皿に盛られたもの。その他にも大阪や神戸にも内容が違うものが存在するとのこと。本場で食べたことがないので味については何とも言えないが、だいたいの想像はつく。でもこちらで提供されるトルコライスはどこのものとも違うとの事。カウンターの中では主人が黙々と調理を始めている。鶏の唐揚げも入るようで、次々と揚がった熱々の唐揚げを事も無げに素手で掴み、まな板の上へ(笑)。女将さんが普通の白いご飯を盛った平皿の上に、ネギの入った玉子薄焼き、鶏の唐揚げ、胡瓜、トマト、チャーシューが盛られ、運ばれてきた。すごい、どことも違うオリジナルなトルコライス。

玉子焼きは中華っぽいやや塩の効いた味付けで、これに餡でもかかったら天津飯といったところ。それぞれの具を融合させるような特別なソースは無いのだが、食べ進めると、胡瓜やトマトがいい感じのアクセントに。生の胡瓜とご飯って新鮮(笑)。そういえば、鶏の唐揚げ以外の具は、まるで冷やし中華だ。どうしてこれがトルコライスという名前で岐阜県のこのお店に残ったのかとても興味深い。店が暇だったら主人にでも尋ねてみるところだが、地元に愛されているとみえて、この後もたくさん客が入ってきたので、また次の機会に。次は盛りのいいメニューにチャレンジしてみようか、それともメニューで気になる「チキングレー」か「エスカロップ」にしようか…。(勘定は¥700)

この後の記事はこちらこちら

 

日之出食堂

岐阜県岐阜市長良真生町2丁目15

※残念ながら閉店されました(令和4年11月現在)

 

( 日の出食堂 日ノ出食堂 ひので食堂 ひのでしょくどう 閉店 廃業 )


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