ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

一八食堂 @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2016年01月31日 | 岐阜県(岐阜)

JR岐阜駅の北西、住宅が密集する古い町並みにある大衆食堂「一八食堂」。道も広くないし、この辺りでは車が停められないなと思っていたら、店からの少しの所に駐車場があるのを知ったので(ただし大変停め辛い駐車場なので注意)初めて訪問してみた。日曜の昼だったが、周囲にあまり人気は無く、間口の狭い店は一見にはやや入り辛い雰囲気。暖簾をくぐり中に入ると、意外にも(失礼)先客が3組も(しかも若い客ばかり)。店は奥に長く、一番奥が厨房で、手前に小さいテーブル席が3つと小上がり席が3つとこじんまりしている。こちらの主人は岐阜の老舗中華そば屋「丸デブ総本店」に在籍したこともあったのだとか。店の創業は昭和36年(1961)とのこと。名前からも分かる通り、名古屋の麺類食堂の一大勢力「一八(いっぱち)」に勤め、名前をもらったのだそう(注・どこの一八かは不明)。中華そばをはじめ、色々な品があるが「カツめし」が有名だと聞いていたので、もちろんそれを給仕の女将さんに注文。

のどかにNHKのど自慢が流れるテレビをボケーっと眺めながら待っていると、先にお茶、お浸し、大根おろし、漬物、味噌汁が運ばれ、満を持して「カツめし」が登場。丼ぶりの端からカツがはみ出るほどのヴォリュームだ。丼ぶりの中には千切りキャベツと大きなカツがカットされてのっており、上からとろみの強い味噌だれがかかっている(キャベツにも)。言わば味噌カツ丼。たれは甘く濃い。カツはロース肉で脂身もしっかりあり、厚みも充分ある。ご飯の量もたっぷり。隣の席の男性が大盛を頼んでいたが、すごい盛りだった。濃い味だが、口休めに大根おろしと漬物でさっぱり出来る(この大根おろしはどの品にも付くもので、カツにかけるものではないです)。小鉢なども含めて全部やっつけるとかなりの量。お腹いっぱいになった。値付けも安いし、若い人達が通うのも分かる気がする。(勘定は¥550)

この後の記事はこちら (2)(3)(4

 

一八食堂

岐阜県岐阜市昭和町1-15

※閉店されたとのことです(令和4年9月現在)

 

( 岐阜 岐阜市 ぎふ 一八食堂 いっぱち食堂 一八 いっぱち カツめし カツ飯 カツ丼 味噌カツ丼 麺類食堂 大衆食堂 丸デブ 閉店 廃業 )

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Peace And Love / The Pogues

2016年01月30日 | パンク・ニューウェーヴ

Peace And Love / The Pogues (1989)

ポーグス(The Pogues)を初めて聴いたのは90年代初め頃だったと思う。クラッシュ(The Clahs)のジョー・ストラマー(Joe Strummer)の関係からたどり着き、プロデュースはもちろん、共演、ついにはグループ参加してツアーまでしてしまうに及んで、聴かずにはいられなかった。その時に購入したのは1991年に発売されたベスト盤。でも最初に音を聴いたときには、あまりにもアイリッシュ・スタイルが濃い音に面食らったのも確か。ヴォーカルのシェーン・マクゴーワン(Shane MacGowan)がその昔パンクスで、唾を吐きつつポゴ・ダンス(一説には彼が創始とか)を踊っていたのも、昔「パンク・ロック・ムービー」を見て知っていたので、もっとパンク色が強いのかと思っていた。縦笛やアコーディオン、バンジョーをかき鳴らすそのスタイルは、便宜上「パンク・ニューウェーヴ」のカテゴリーに入れたが、どう聴いてもパンクとは言えない。ただ繰り返し聴いていると、歯抜けシェーンの酔いどれヴォーカルと、多彩な演奏がだんだんしっくりしてくるから不思議。ベストの続編も購入して、だんだん好きになり愛聴した。

こちらは1989年のアルバム「Peace and Love」。プロデュースはブリティッシュ・ニュー・ウェーヴ系のバンドやストーンズ(The Rolling Stones)との仕事で有名なスティーヴ・リリーホワイト(Steve Lillywhite)。インストで始まるアルバムは、彼らの魅力である少し哀愁が漂うメロディーと、多人数バンドならではのごった煮感、そしてシェーンのヨレヨレのヴォーカルが楽しめる。グループとしてもノリに乗っていた頃だろう(この後シェーンはアルコールなどの影響でメンバーに手を焼かせ、遂にはバンドから離れざるを得なくなる)。やはり唯一無二のバンドだ。ライヴでは好不調がかなりあったようだが、アルバムで聴く彼のヴォーカルは味があってイイ。安心して聴いていられる。歌詞については全く理解していないが、アイルランド独自の文化や、歴史的背景、イギリス本土との微妙な関係などの知識があったら、もっともっと楽しめるのかも。

中古店にて購入(¥257)

  • CD (2004/12/25)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Original recording remastered, Import
  • Label : Warner Spec. Mkt. UK

( ザ・ポーグス ポーグズ シェイン・マガウアン シェーン・マゴーワン シェーン・マクゴウワン シェーン・マクゴーワン )

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初野屋 @岐阜県美濃市

2016年01月29日 | 岐阜県(中濃)

岐阜県美濃市の風情ある「うだつの上がる町並み」を少し脇に入った所にある中華料理の店「初野屋」。店の前の通りは車1台分の細い路地だが、しっかり駐車場がある。いたって庶民的な中華料理の店で、旅館も営んでいるようだ。店に入ってカウンターに座ろうとすると、女将さんが「こっちの方がテレビが見れるよ」とテーブル席に誘って下さった。もちろん好意は無にせずテーブル席へ。メニューもあるが、カウンターの上にはラミネートしたサンプル写真が沢山貼ってある。その中から「伝統の味・藤マの味」と書かれた炒飯と、餃子を注文。ただ、後からどれだけ調べてみても「藤マ」の意味が分からない。今度訊いてみなきゃ。テレビの相撲中継を眺めながら料理を待つ。厨房の中には年輩の主人(たぶん)のみ。HPには「AR-Cシェフ」なる若い人物が写っているが何者なのかも分からない(笑)。息子?孫?。カウンターでないので調理の様子が分からないのは残念だが、鍋を振る音を聞いて待つ。

まず最初に炒飯が登場。平皿に随分としっかりした量の炒飯。えっ、大盛?って思うくらいの量。蒲鉾と人参が小さく切ってあり、肉片も細かい。しっかりと米の一粒一粒が油をまとっていて、旨い。これこそ自分の思うパラパラの炒飯。最近世間では「パラパラ」と「パサパサ」をはき違えていることが多いが、個人的には米粒が油をしっかりまとっていて欲しい。スープ無しじゃ喉につかえてしまうような炒飯では…(スープも付いていたが、これはよくある味)。でも世間的にはこの炒飯は「しっとり」って言うんだろうなァ。それにしても量も多く、満足。

すぐ後には餃子が来た。タレ用のくぼみがついた餃子皿に7個。その姿はどう見ても「焼き」というよりは「揚げ」餃子。タレは最初からくぼみにたっぷりと入れられていて、通常の酢醤油のタイプと違い、少し粘り気のある甘辛酸っぱいタレ。これと似たような餃子とタレは隣の関市にある古い中華料理屋「若竹」で味わったことがある。何か関係があるのかな?。もちろん熱々で、口に放り込んだら当たり前のように火傷(笑)。でも熱々を頬張るのを止めることは出来ない。怒涛のように食べ、席を立つと、女将さんが「え!もう食べたの?」とビックリ顔。ええ自分、食べるの早いんです。外に出ると主人も一緒に出てきた。何の用事かなと思えば、狭い道路へバックする自分の車を誘導して下さるのだった。かたじけなし。(勘定は¥980)

この後の記事はこちら

 

↑ 車の1台も通らず、ひっそりと静まり返る、町屋が並ぶ夜の通り。

 

中華 初野屋

岐阜県美濃市永重町1958-1

( 美濃 美濃市 みの 中華料理 中華飯店 初野屋 はつのや 初野飯店 初野屋旅館 チャーハン 揚げ餃子 ぎょうざ ギョーザ うだつの上がる うだつ )

 

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dippin' / Hank Mobley

2016年01月28日 | ジャズ

dippin' / Hank Mobley (1965)

「訳も分からずブルーノートのアルバムを激安で買っちゃったよ」シリーズ第4弾。テナー・サックス奏者、ハンク・モブレイ(Hank Mobley)の1965年の作品「dippin'」。ラテン風味の軽やかでなリズムに乗り、軽快でファンキーなラッパが聴ける。リーダーはモブレイだが、トランペットのリー・モーガン(Lee Morgan)の存在感も充分。どちらがリーダーと言われても分からないかも(笑)。パーソネルは、

Hank Mobley (t.sax.)
Lee Morgan (tp.)
Harold Mabern, Jr. (p.)
Larry Ridley (ba.)
Billy Higgins (dr.)

の5人。ゴキゲンな1「The Dip」、有名な2「Recado Bossa Nova」の他にも、退屈な曲のない楽しいアルバムだ。ジャズ・ロック的なリズムのアプローチもあり、取っ付き易い。お約束のソロ合戦も含みながら、メロウな5を挟みつつ、あっという間の40分強。冗漫なところが無いって素晴らしい。 

中古店にて購入(¥180)

  • CD (2007/7/25)
  • Disc : 1
  • Label : TOSHIBA-EMI LIMITED

( ハンク・モブレー )

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光村 @名古屋市北区・清水

2016年01月27日 | 名古屋(東区・北区)

昼に前を通ると待ちの客が溢れていることも多い清水の「光村」。41号線沿いに大きな建物が建つ。HPを覗いてみると創業は昭和48年(1973)だそう。店主の口上が載っているが「名古屋ヴァージョン」っていうのもあって面白い。この日は休日の昼だったから、案の上駐車場はほぼいっぱい。運良く外に出た車と入れ替わって、すぐに駐車することが出来た。店の中に入ると、L字のカウンターとテーブル席。1階はさほど広くなさそうだが、2階にも座敷などがあるそうだ。もちろん客でいっぱいだったが、待つことなくカウンターに座ることが出来た。丼ぶりなんて予約して喰うもんじゃないしね。天丼とかき揚げ丼で迷ったが、外壁に大きくわざわざ「かき揚げ」とも謳っているくらいだからと「かき揚げ丼」を注文した。ごま油のいい香りが漂うなか、厨房内は職人がいっぱいで活気がある。これだけ人数がいても、しっかり主人も揚げ鍋の前に立っている。職人たちは和気あいあいと作業していて明るい。手際よく揚げたり、つゆをかけたりしている作業を見ているのは楽しいもの。浅漬けの小皿が置かれ、しばらくしてかき揚げ丼が完成。

丼ぶりの上のかき揚げには、かかっていないところが無いか確かめるように濃い色のつゆがしっかり衣に回しかけられている。揚げ油はサラダ油とごま油のブレンドらしいが、ごま油とたれの香りが相まっていい香り。丼ぶりいっぱいに広がったかき揚げをまずひと口。サクサクカリカリの天丼が多い昨今、こちらは江戸前天婦羅らしさたっぷりで、つゆを吸った衣が少ししっとりしていて自分好み。個人的には天丼はこれでなくっちゃと思う。サクサクの天ぷらなら丼ぶりじゃなく一品づつ揚げてもらった方がいい。たれの色は濃いがサラッとしているのもいい。この地では珍しく七色は「やげん堀」が置いてある。少しづつ振って風味を楽しんだ。海老は小さくちぎられていて食感は柔らかめ。ご飯の量は普通でも充分。つゆが沢山浸みたご飯と赤出汁の蜆の味噌汁は合うなァ。大店だからと侮っていたが、旨い丼ぶりだった。人気があるのも納得。あっという間に食べ終わり、自分が勘定をする頃には外に待ち客も。それでも回転は良いようで、次々に店に吸い込まれていく。ここの天ぷらなら次はカウンターで一品づつ揚げてもらって食べてみたい。(勘定は¥1,300)

この後の記事はこちら

天ぷら かき揚げ 光村

愛知県名古屋市北区清水3-19-18

( 清水 清水口 みつむら 天麩羅 天婦羅 てんぷら かきあげ 天丼 かき揚げ丼 江戸前 江戸前天ぷら ゴマ油 七色 七味 やげん堀 やげんぼり )

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Head Hunters / Herbie Hancock

2016年01月26日 | ソウル・ファンク・R&B

Head Hunters / Herbie Hancock (1973)

ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)の73年の名アルバム「ヘッド・ハンターズ」。便宜上、ジャズでカテゴリー分けしようと思ったが、やっぱりこれはファンクだナ。1973年と言えば、御大マイルス・デイビス(Miles Davis)は「On The Corner」(1972)の後。どっぷりとファンクの波に浸かり、ジャズでさえない全く新しい音を出していた頃。それに比べるとこのハービー・ハンコックはファンクと言っても大人しく感じるくらい。でもよく考えたら数年前まで折り目正しい(?)ジャズを演っていたんだから、その変節の幅といったらかなりのもの。当時はいわゆるブラック・パワーが台頭していた頃で、政治的にも文化的にも黒人や黒人文化の影響が強い時代。60年代後半からミュージシャンに対しても過激な黒人政治団体からの圧力があったと聞く。ジミヘン(Jimi Hendrix)、ジェームス・ブラウン(James Brown)、先述のマイルスなどの大物ミュージシャンには特に様々な干渉があったそうだから、そういうものや「アフリカ」など、自分のルーツを意識しない訳にはいかなかったろう。

もとよりテクニック的には文句のつけようのない名ピアニストだし、進取の気風があることは後の活動でも充分理解出来る。62年の自身の名曲「Watermelon Man」のエレクトリック新解釈や、曲名がまんまで疾走感がすごい「Sly」(もちろんスライ・ストーンのことだろう)、70年代を象徴するフェンダー・ローズ(エレクトリック・ピアノ)の音色など、たった4曲の収録だが聴きどころはいっぱいだ。自分が最初にハービー・ハンコックを聴いたのは、80年代に青春を過ごした人なら知らない人はいない「Rockit」だったと思う。シュールなPVも良かったが、何と言っても1983年のグラミー賞授賞式でやったシンセドラムとスクラッチ、それにブレイクダンス(!)が登場する生演奏が衝撃的だった。この頃はまだ彼がジャズの名アーティストであることさえ知らなかったはず。それから遡っていくつか聴いてはいるものの、ジャズ期ファンク期も数枚止まり。一度腰を据えて聴いてみようか…。

ブックオフにて購入(¥500)

  • CD (1997/3/27)
  • Disc : 1
  • Format: Original recording remastered, Import
  • Label : Sony
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RACCONTO (ラコント) @岐阜県岐阜市

2016年01月25日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市徹明町のバス停付近で1985年に創業したというイタリアン・ジェラートの店「ラコント」。当時はイタリアン・ジェラート自体に馴染みが無く、初めて食べたときは、そのあまりの旨さに衝撃を受けた。滑らかな舌触りとフレッシュなフルーツの味と爽やかな口どけ。嫁もここのジェラートが大好きで、よく通ったなァ。レインボーっていうコーンの上に7種ものジェラートをのせたのもよく食べた。それがとても人気があったにもかかわらず閉店してしまい、残念な思いをした。数年前にラコントが復活しているという噂は聞いていたが、店がどこにあるのかは全然知らず、忘れてしまっていた。最近やっと場所を知り、ついでがあったので寄ってみた。一時は間借りをして営業していたようだが、店舗が新築されたよう(昨年5月だとのこと)。駐車場もたっぷりあるが、寒い中、満車の人気ぶり。少し待って駐車し、店の中へ。寒いからテラス席は空いていたものの、沢山の客でいっぱい。

2色のコーンを選び、お代を払い、ショーケースに入った沢山のジェラートを眺める。どれも旨そうでずばり選べないが、気分でイタリアの定番だという「ストラッチャテッラ」と「マロングラッセ」を注文した。盛り方も昔と同じ。早速外に出て口に含む。チョコチップが入った「ストラッチャテッラ」はミルクの風味。濃厚かと思いきや意外とさっぱり。口どけよく美味しい。「マロングラッセ」は栗の風味は控えめだが、ほんのり洋酒の風味があり、これまた美味しい。硬めのコーンもカリッとして旨く、懐かしい味を楽しんだ。嫁を連れてこなくっちゃ。暖かくなったらもっと混むんだろうなァ。(勘定は¥380)

この後の記事はこちら (2)(3

Gotoya Dolce RACCONTO (ラコント)

岐阜県岐阜市美園町2-11

 

( 岐阜 ぎふ ラコント 後藤家 イタリアンジェラート stracciatella ストラッチャテーラ アイスクリーム ジェラテリア GELATERIA 徹明町 )

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The Sounds of India / Ravi Shankar

2016年01月24日 | ワールド・アンビエント

The Sounds of India / Ravi Shankar (1968)

ジョージ・ハリスン(George Harrison)らとの関係でロック・ファンにも馴染みのラヴィ・シャンカル(Ravi Shankar)。ちなみに今をときめくアナウシュカ・シャンカル(Anoushka Shankar)や、ノラ・ジョーンズ(Norah Jones)は彼の娘。自分はつい最近までマハリシ・ヨギ(Maharishi Mahesh Yogi)とごっちゃになっていた(恥)。シタールという楽器にはストーンズ(The Rolling Stones)のブライアン・ジョーンズ(Brian Jones)から入り、ビートルズ(The Beatles)の曲や、ジョージのソロで少し聴いて知ったくち。音色や音楽は結構好きだが、いざ彼の音楽に触れようとすると、無数にあるアルバムや編集盤の中からどれを選択すべきか全く分からないので、今までにシタールが演奏されるアルバムを購入したことはない。

こちらのアルバムはたまたま中古店で見つけた、メジャーのコロンビア・レーベルから発売された”初心者の為のインド音楽の紹介”とでもいうような変則的なアルバム。どの曲の前にも欧米人向けに英語で簡単なインド音楽の説明がある。この声が彼の声なのかも知らないが、音楽として聴くには正直ちょっと邪魔。ラヴィ・シャンカルが実際にインド音楽家としてどの程度の地位にいる人なのかも知らないが、確かにタブラと組み合わさった音色と音階、それに(実際のところどうなのか知らないが)超絶技巧の複雑な旋律はクセになる。当時のロック・アーティストはどう捉えていたんだろうか。もちろん60年代後半にハマったフラワー・ムーヴメント渦中の欧米のアーティストは、(宗教的なものを別とすると)ドラッグの影響も大きかったとは思うが…。みんながこぞって「インド」に向かったのは今から考えてもちょっと不思議。

中古店にて購入(¥580)

  • CD (1989/8/9)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Sony

( ラビ・シャンカール ラヴィ・シャンカール ラビ・シャンカル アナウシュカ・シャンカール )

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ききょうや食堂 @岐阜県関市 (※閉店)

2016年01月23日 | 岐阜県(中濃)

岐阜県関市にある麺類食堂「ききょうや食堂」。大きな通り沿いにあるのだが、この店の前を通ると道路端にいつも「にごみうどん」〔ママ〕と看板が出ていて気になっていた(ちなみに夏季は「冷やし中華」に変わる)。どちらかというとひっそりとした佇まいなので、なんとなく入ることが出来なかったが、たまたま仕事で遅くなった折に店の前を通った際、ふとハンドルを切って駐車場に車を入れた。かなり古い店のようだが、創業年等は不明。土間にテーブル席が3つと、小上がり席が3つ。老齢のご夫婦でやっていらっしゃるが、こういう店では珍しく夜10時まで営業しているようだ。メニューには麺類食堂らしく、うどん類、丼ぶり物の他に中華そばや洋食メニューが並ぶ。品名の後にはなぜか全部カロリー表記が(笑)。迷ったが好物のオムライスを頼んでみることに。ちなみにカロリーは656kcal。細かい(笑)。

テレビを眺めて待っているとオムライスが登場。オールドスタイルなオムライスは玉子の皮がしっかりめに焼かれている。中はポーク・ケチャップライスで玉ねぎがたっぷり入り、シャキシャキとした食感が旨い。見た目では濃いかなと思った味はほどほどで、サラッと完食。壁を見回してみると大きな木の札に「元祖味噌焼うどん」なるものが。次はそれか、それともメニューで気になった「三色カツ丼」か。いやいや道路端に出ている「にごみうどん」か(←ただしメニューには載っていないんだよなァ・笑)。(勘定は¥700)

この後の記事はこちらこちら

※現在は閉店されているようです(令和3年現在)

 


 

↓ 長良川鉄道の「関駅(旧・国鉄美濃関駅)」(大正12年・1923・建造)。現在外壁補修中。往時のままの木造駅舎も古いが、外にある別棟のトイレもたじろぐほど古い(笑)。

  

 


 

ききょうや食堂

岐阜県関市栄町4-1-45

 

( 関市 関 せき ききょうや 桔梗屋食堂 洋食 カツ丼 三色カツ丼 オムライス にごみ にごみうどん 冷やし中華 味噌焼きうどん )

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Nothing has changed. / David Bowie

2016年01月22日 | クラシック・ロック

Nothing has changed. / David Bowie (2014)

娘に「まだこの人ばっかり聴いてるの?」と言われながらデヴィッド・ボウイ(David Bowie)追悼週間が続いている。他のアーティストの盤のレヴュー記事も出しているが、以前に書き溜めておいたもの。ボウイの死を知ってからは、オリジナル・アルバム、ベスト盤、編集盤、ブートレグ、収集音源を棚から引っ張り出して、ボウイばかり聴いている状態。そこへ亡くなる前に注文していた2014年発売のベスト・アルバム「Nothing has changed.」3枚組がやっと届いた。このベストが発表された時には新曲以外は既に所有している曲ばかりだと思って購入を見送っていた。まずアートワークが秀逸。鏡に映ったボウイの写真が年代毎に選ばれているが、そのどれも各時代の彼を象徴するような素晴らしい写真ばかり。

 

この他にも90年代、00年代の同様の写真がブックレットに使われている。オリジナル・プリントなのか、造られたものなのかは知らないが、少なくとも自分は初めて見る写真ばかりだった。各時代でこういう写真が揃うのはファッション・アイコンでもあった彼ならでは。

表ジャケットには「Nothing has changed.」とだけ書かれているが、ブックレットの中には「Everything has changed.」と書かれている。「変わり続けた」ボウイだからこそ重みがある2つの言葉。収録曲は通常のベストと違い、2014年当時の新曲から新しい順番に収録されているのが新鮮だった。最後はボウイと名乗る前の1964年の「David Jones」時代の曲で終わる。既に所有している曲ばかりと思っていたが、各曲はシングル・ヴァージョンやエディット・ヴァージョンなどを中心に編纂されていて、よく調べてみると自分が持っていないヴァージョンもあった。やっぱり発売されてすぐ買っとくべきだったナ。選曲は至極真っ当。まぁ、3枚組という制約上、自分のお気に入りの曲でベストに入ってもおかしくない曲が抜けているが、これは仕方がない。2001年に発売される予定だった未発表アルバム「Toy」からも選ばれているのがミソかな。

ビートルズ(The Beatles)やクイーン(Queen)、最近ではブラー(Blur)で有名な元EMI傘下のパーロフォン(Parlophone)レーベルから出ているのが意外だった。レコード業界も再編、再編で、昔のようなレーベル毎の”色”はもう無くなってしまっているが…。死去に伴い、多分これからも様々な編集盤、ベスト盤が出るのだろうが、これを超えるのはなかなか大変だゾ…(←また買うに決まっている)。合掌。

amazonにて購入(¥1,450)

  • CD (2014/11/17)
  • Disc : 3
  • Format: Import
  • Label : Sony
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