ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Duets / Johnny Cash & June Carter Cash

2022年05月07日 | カントリー

Duets / Johnny Cash & June Carter Cash (2006)

ジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)と最愛の妻、ジューン・カーター(June Carter, のちにJune Carter Cash)のデュエット・ソングを集めたコンピレーション盤。最終曲はボックス・セット「The Legend」のリサーチの際に彼のスタジオで発見された未発表曲らしいが、他は既に発表済みの曲のはず。ジューンはかの有名な音楽一家、カーター・ファミリー(The Carter Family)に生まれ、彼女自身もキャッシュと同様にアメリカン・ミュージックへの功績が大きい。キャッシュのヒット曲「Ring Of Fire」も彼女が作曲していたとは今まで全然知らなかった。このコンピでは04と07のみがキャッシュが作曲に関わった曲で、後はカヴァー曲が占めている。

冒頭はボブ・ディラン(Bob Dylan)のカヴァー。60年代の終わりから70年代の初めにかけてキャッシュは相当ディランにご執心だったとみえて、曲をカヴァーしたり、一緒にテレビ出演したりと活動を共にしている。彼女は野太い声も出せるので、キャッシュの低音ヴォーカルと張り合う「Jackson」のような曲がライヴでのお約束。このアルバムにはスタジオ・ヴァージョンが収録されている(フェード・アウトが惜しい)。05はかの名ライヴ盤「At San Quentin」からのライヴ。凶悪犯罪者ばかり収容されていた男ばかりの監獄にジューン1人女性としてステージに上がるって、いくら警官に守られているとはいえ勇気あるなァ。70年代にキャッシュのコンサートが大がかりなショーに変貌した時でもジューンとのデュエットは続いている。彼女とのデュエットはショーには無くてはならない趣向だったのだろう。

中古店にて購入(¥550)

  • Label ‏ : ‎ Columbia/Legacy Euro
  • ASIN ‏ : ‎ B000DXSFA6
  • Disc ‏ : ‎ 1
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カントリー・ロックの逆襲’98~テイク・イット・イージー / Various Artists

2021年11月25日 | カントリー

カントリー・ロックの逆襲’98~テイク・イット・イージー / Various Artists (1998)

The Country-Rockin' Trust」と称してカントリー・ロックを特集した企画物。主幸者は誰か知らないのだが、ジャケなどの流れからするとレコードコレクターズ誌とかディスクユニオンが絡んでいそう(←ライナーちゃんと読め)。好物のストーンズ(The Rolling Stones)とか、スワンプ・ロックとかに関わり合いは深かったにも関わらず、若い頃はあまり積極的に聴いてこなかったカントリー・ロックだが、だんだん効く機会が増え耳も慣れてきた。姉妹盤がどれくらい出ているのか知らないが、この98年盤に収録されている曲とアーティストは以下の通り。

01 Take It Easy - Jackson Browne
02 I Must Be High - Wilco
03 Little Sister - Dwight Yoakam
04 She - Gram Parsons
05 You Know The Rest - Steve Earle
06 Willin' - Little Feat
07 Shoot For The Moon - Poco
08 Never Ending Song Of Love - Delaney & Bonnie & Friends
09 Luxury Liner - Emmylou Harris
10 Paid In Advance - Commander Cody & His Planet Airmen
11 Caryatid Easy - Son Volt
12 Colorado - Stephen Stills Manassas
13 Faded Love - Doug Sahm And Band
14 Down In The Curchyard - Chris Hillman
15 Turn Around - The Beau Brummels
16 Silver Threads And Golden Needles - Linda Ronstadt
17 Sugar Magnolia - The Grateful Dead
18 Kind Woman - Buffalo Springfield

有名曲、有名アーティストが多く、とっつきやすいラインナップ。リトル・フィートやスティーヴン・スティルスのマナサスにカントリーっていうイメージは無かったけれど、こうして選曲された曲を聴いてみると、なるほどそういう素地もしっかりあったんだなァと再認識出来る。ま、あまり間口を広げすぎると、ただでさえCDの収納場所に困っているのにまた増やしてしまうから、こういうコンピ盤で聴く程度にしておこう。でもマナサスはちょっと気になったりして(笑)。

ネットオークションにて購入(¥1,084)

  • Label ‏ : ‎ ダブリューイーエー・ジャパン
  • ASIN ‏ : ‎ B00000J9WM
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Gilded Palace of Sin and Burrito Deluxe / The Flying Burrito Bros

2020年12月31日 | カントリー

Gilded Palace of Sin and Burrito Deluxe / The Flying Burrito Bros (1997)

グラム・パーソンズ(Gram Parsons)が在籍したフライング・ブリトー・ブラザーズ(The Flying Burrito Bros)の1969年に発表されたアルバム「Gilded Palace of Sin」と、1970年に発表された「Burrito Deluxe」の2イン1CDを購入。ストーンズ(The Rolling Stones)好きなら避けては通れないグラム・パーソンズ。一時は特にキース(Keith Richards)とべったりで、税金逃れの為に出国した南フランスのキース邸で撮られた写真や、カリフォルニアの砂漠地帯を旅行した写真で有名。実際にストーンズのアルバムにミュージシャンとして参加した形跡(クレジット)は無いと思うが、ストーンズの音楽のカントリー・サイドに大きな影響を与えたと言われる。ストーンズの名曲「Wild Horses」も、提供を受けた(それとも本当は共作?)彼らの方がストーンズよりも早く発表したはず。グラムと一緒にバーズ(The Byrds)を脱退したクリス・ヒルマン(Chris Hillman)が参加している。

彼が73、74年に残したソロ・アルバムは所有しているが、その前に当たるフライング・ブリトー・ブラザーズのアルバムは持っていなかった。彼とクリス・ヒルマンが結成したと言われるが、実際にどのくらいバンドの主導権を握っていたかはよく分からない。でも音を聴くかぎり、後のグラムのソロ作品と路線は変わらず、フィドル(バイオリン他の弦楽器)やマンドリン、それにドブロやスチールギターの音がフィーチャーされたカントリー・ロック。ヴォーカルはグラムとクリス・ヒルマンが左右トラックに分かれている。個人的にはロック系のアーティストが演るカントリー・テイストの曲は好きだが、もろにカントリー・ロックの曲と言うのは得意でなく、最近やっとバーズのカントリー期のアルバムやらを聴き出したばかり。ここではまさにカントリー・ロック(少なくとも自分がイメージする)そのものが収録されている。後の方のアルバムにはレオン・ラッセル(Leon Russell)もピアノで参加していた(知らなかった)。ミディアム・テンポで曲調も似ているものが多いので、本当はしっかり歌詞を理解しないと彼らの魅力は伝わってこないのかも。

オークションにて購入(¥880)

  • Label : Ume Imports
  • ASIN : B000024R2P
  • Disc : 1
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We're All Somebody From Somewhere / Steven Tyler

2016年12月09日 | カントリー

We're All Somebody From Somewhere / Steven Tyler (2016)

ベテランの新譜続き。エアロスミス(Aerosmith)のスティーヴン・タイラー(Steven Tyler)による初のソロ・アルバム。今までもソロ活動はしていたが、アルバムとしての発表は初めて。長い長いキャリアの中でむしろ今まで出ていなかったのが不思議なくらい。彼が今まで単発で発表してきたソロ曲やゲスト参加曲、サントラなんかに収録された曲なんかは出来の良いものが多かったので期待も大きかった(その割に購入が遅いが)。ただ「カントリー」アルバムだという情報が流れていたので若干の心配もあり…。個人的には2011年のソロ・シングル「(It) Feels So Good」の路線で行って欲しかったんだけどなァ。

アメリカにおいては日本では考えられないくらいカントリー・ミュージックの市場や影響がデカいので、やり過ぎて彼の良さがスポイルされていなければいいと思っていたが、アルバムを通して聴くと心配は杞憂に終わる。最初から最後までスティーヴン節は全開だし、音楽性もバンドの構成こそフィドルやバンジョーなんかが入っているのでカントリー色がかなり強い事に間違いないが、あまり「カントリー」と意識する必要もないくらい。でもある意味この中途半端さが批評家連中からの低評価につながっているのかもしれないナ。

2511などのPVが作成されているシングル曲(もういわゆるシングル・カットという形態ではないのかもしれないが)の出来はさすがに抜きん出ている。エアロスミスの名曲14「Janie's Got A Gun」をカントリー(というかアコースティック)ヴァージョンでリメイクしていたり、ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)で有名な15「Piece Of My Heart」(オリジナルはErma Franklin)を演っていたりと、ちょっとしたフックも効いている。ミドルテンポの曲が多いので、ちょっと中だるみするきらいもあるが(出来ればあと2曲くらい削っても…)、総じて楽しめた。でも傑作!と言えるかというと正直ちょっと微妙なのは間違いない。バンドの面子がどんなだかは映像を見ただけではピンと来ないが、来年4月に予定されている来日公演がどんな内容になるのか楽しみ(大阪へ行くのか、東京に行くのか、それとも行けないのか…)。

amazonにて購入(¥1,135)

  • CD (2016/7/15)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Universal
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At San Quentin (Legacy Edition) / Johnny Cash

2015年11月27日 | カントリー

At San Quentin (Legacy Edition CD+DVD) / Johnny Cash (2006)

ジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)の傑作、1969年発表の州立刑務所でのライヴ「At San Quentin」。自分がジョニー・キャッシュにハマるきっかけにもなったライヴ盤で、当時の世相、社会背景をも含め、時代を超えて聴き継がれていくだろう名作だ。アナログでは10曲入りだったが、2000年のCDリイシューでキャッシュの演奏が”コンプリート”とされ18曲入りとなった。この「レガシー・エディション」では、前座のカール・パーキンス(Carl Perkins)、妻ジューン・カーター(June Carter)を有するカーター・ファミリー(The Carter Family)などの演奏を含む公演の全貌が2枚のCDで明らかに。また、当時イギリスのグラナダTVで放映されたこの公演のドキュメンタリー番組をDVDで収録しているという充実した作品だ。

このサン・クエンティン刑務所はカリフォルニアで一番古い刑務所で、凶悪犯(死刑囚)を収容する刑務所として知られているらしい。当時の映像や写真を見ると、アメリカの刑務所特有の大らかさ(飲み物を片手に講堂に集まったりとか)はあるものの、警備する方もされる方もピリピリとした雰囲気が流れていて、会場入りするキャッシュも緊張していることが分かる。そんな中で人生の落伍者を歌ったり、人殺しの歌を歌ったりするんだから囚人達の胸にグッとこないはずはない。「この演奏は録音されてイギリスで放送されるんだ。奴らはあの曲を演れ、あの曲は演るな、あそこに立て、こうやって演じろ、なんて言ってくるけど、そんなの知ったこっちゃない。俺はお前らの好きな曲、それに俺の好きな曲を演るからな!」と啖呵を切るキャッシュは完全に反体制側だ。痺れるほどカッコイイ。極め付けはこの刑務所の名前を付けた曲「San Quentin」。もちろんここで初めて演奏され、完全に囚人側の視点に立ち、自分の運命とこの刑務所を呪う歌詞を知った時の囚人らの地鳴りするような驚きと歓声は、何度聴いても震えるほど凄い。

発表する音楽や発言、私生活、共にアウトローとして知られているキャッシュ。社会的弱者をかばうだけでなく、厳しい一撃をも加える彼の音楽はカントリーやゴスペルを基礎としているが、そんな音楽スタイルを超えてしまっている。

オークションにて購入(¥1,894)

  • CD (2006/11/16)
  • Disc : 3
  • Format: CD, Import
  • Label : Sony/Bmg

 

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The Legend / Johnny Cash

2015年07月03日 | カントリー

The Legend / Johnny Cash (2005)

今までにベストやら何やら何枚も買っているジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)の編集盤。これは2005年に発売された4枚組のボックス・セットで、現在ではブック付き、DVD付きなどの改訂版が発売されている。あまり興味は無いが、グラミー賞の「Best Boxed Or Special Limited Edition Packeage」なんていう賞も獲得しているのだとか。4枚はテーマ毎に分けられていて、

Disc 1 - Win, Place and Show: The Hits
Disc 2 - Old Favorites and New
Disc 3 - The Great American Songbook
Disc 4 - Family and Friends

となっている。1、2枚目で過去から現在のヒット曲、重要曲、3枚目では米国の歴史に残る曲のカヴァー、4枚目はファミリーや他のアーティストとのコラボを収録している。目新しい企画ではないが、つい入札してしまっていた。特に変わった音源は無さそうだが(しっかり調べてもいないけれど)、4枚目などはまとまっていて便利。奥方のジューン・カーター(June Carter Cash)や、子供達とのコラボ作品はもちろん、ボブ・ディラン(Bob Dylan)(→何度聴いてもスットコドッコイな出来・笑)、ウェイロン・ジェニングス(Waylon Jennings)、エルビス・コステロ(Elvis Costello)、レイ・チャールズ(Ray Charles)、U2など、錚々たるメンバーとの作品群が収録されている。米国に生まれ育った人には3枚目なんかはグッとくるのかもしれないが、残念ながら自分は知っている曲も少ないので厳しい。ただ、歌詞の辛辣さや風刺性は別として、垂れ流しで彼の低音の効いた歌声とシンプルな演奏を聴いているのはとても心地良いものがある。カントリーって昔は全然ピンとこなかったけどなァ。カントリーという保守的な音楽ジャンルのメイン・ストリームに居ながら、異端として君臨し続けたキャッシュ。お勧めは一連の60年代後半の刑務所慰問ライヴ作品と、晩年のアメリカン・レコーディングスから発売された作品群です。

オークションにて購入(¥1,800)

  • CD (2010/12/21)
  • Disc: 4
  • Format: Box set, CD, Import
  • Label: Sony Legacy
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American III: Solitary Man / Johnny Cash

2015年04月01日 | カントリー

American III: Solitary Man / Johnny Cash (2002)

ジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)のアメリカン・レコーディングス(American Recordings)第3弾。前作と同じリック・ルービン(Rick Rubin)がプロデューサーだが、今回から息子のジョン・カーター・キャッシュ(John Carter Cash)も加わっている。毎回本人より若い世代の曲の素晴しいカヴァー・ソングを採用しているこのシリーズだが、今回もトム・ぺティ(Tom Petty)、U2、ニック・ケイヴ(Nick Cave)などの曲がラインナップ。自分の子供と言っていいくらいの世代の曲を演るのだが、お祭り感覚、あるいは企画っぽいものではなく、完全に自分のモノにしてしまっているところはさすが。

冒頭のシンプルな1で、すぐにグイグイと引き込まれ、年老いて震えるキャッシュの声と音数の少ない演奏が凄味を加えている。これをカントリーと呼ぶか、ロックと呼ぶか、オルタナティヴと呼ぶかは分からないが、第3弾でも全くアルバムの質が落ちないのは驚異的。その中でも珠玉の作品はU2のカヴァー4だろうか。そしてこの次に出る、彼の生前最後の作品となるで、ナイン・インチ・ネイルズのあの名カヴァーとなる訳だ。そしてそのヴィデオ・クリップ撮影の数ヵ月後にヴィデオにも出演していた妻ジューン(June Carter)が無くなり、様々な紆余曲折がありながらも生涯愛した彼女を追うように4ヶ月後、自身の死を迎える。不謹慎だが、なんという完璧なシナリオ。合掌。 

シリーズの別作品はこちら パート1、 パート2、 パート4 

オークションにて購入(¥646)

  • CD (2002/3/5)
  • Disc: 1
  • Format: Import
  • Label: Lost Highway

 

 

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Live And Kickin' / Willie Nelson & Friends

2015年03月29日 | カントリー

Live And Kickin' / Willie Nelson & Friends (2003)

2003年に発売された、カントリー・ミュージックの大御所、ウイリー・ネルソン(Willie Nelson)と超のつく豪華なゲスト陣のライヴ共演アルバム。果たして御大と実際に交流があった人達なのかどうかは知らないが、物凄い面子。クラプトン(Eric Clapton)、ポール・サイモン(Paul Simon)、コステロ(Elvis Costello)、ZZトップ(ZZ Top)、レイ・チャールズ(Ray Charles)、そしてエアロスミス(Aerosmith)のスティーヴン・タイラー!(Steven Tyler)らの大物に加え、(あまりよく知らないが)若い女性陣も有名どころで超豪華。

ウイリー・ネルソンは、三つ編みのお下げ髪とバンダナがトレードマークで、自分の中では、どちらかというと当たり障りのないポップなカントリー・ミュージシャンのイメージが強かったが、長い現役生活のなかでは、様々な異ジャンル・アーティストとの共演や、活動があるようで、アメリカのカントリー・ミュージックを語る時には欠かせない重要人物だ。残念ながら個人的にはその作品に対峙した事は無いし、スタンダード曲以外、どれが代表作かも知らない。でもこの作品に限らず、そのリスペクトのされ方がすごいし、ジャンルの壁を越えているので、最近見直している。

このアルバムでの彼自身の歌、演奏は若干埋没気味。元々低い彼のキーを他のアーティストに合わせているのか、ゲストに花を持たせ過ぎているような気も。お祭り企画として捉えれば(実際そうだと思うけど)、仕方がないのだろう。演奏される曲はカントリーはもちろん、ブルース、レゲエ、ジャズ、ハードロック、エスニック、など様々な音楽ジャンルだし、豪華な面子なので充分に楽しめる。こういうお祭りは、やはり映像で見るべきだろうな。

amazonにて購入(¥344)

CD (2003/6/24)

  • Disc: 1
  • Format: CD, Import
  • Label: Lost Highway
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The Legend of Johnny Cash Vol.2 / Johnny Cash

2015年03月08日 | カントリー

The Legend of Johnny Cash Vol.2 / Johnny Cash (2007)

パート1を持っていると、どんな内容であれ、ついついパート2も揃えたくなる性分です。これもパート1を持っているのでつい購入。コロンビア・レーベル以前のジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)のカタログは、もう訳が分からなくて、権利が複雑化しているのか、色んなレーベルから色んな編集盤が出ているので、途中からコロンビア(ソニー・レガシー)のものしか買わなくなった。ただ、これもレガシー・レコーディングスの筈だがユニバーサルから出ている…(日本でのみ?)。ジャケ裏にはアイランド、アメリカン・レコーディングス、コロンビア、レガシー、ユニバーサルのマークが並んでいる。何がどうなってんだか…。買収、買収、再編でよく分からないレコード会社の変遷。どこかに分かり易い説明はないものか。

ジャケットの凛々しいジョニー・キャッシュの姿を見よ。人を射すくめるような「Man In Black」(キャッシュはいつも黒ずくめの服装だった)の眼差し。ほんの少しの間アメリカに居た時でも自分が持っていた保守的で、カウボーイ・ハットで、甘ったるいラヴ・ソングが多くて、というカントリーのイメージは変わらなかったが、それを根底から覆したのは60年代後半のキャッシュの作品の数々だった。このベスト盤は数多いカタログの中の有名曲からパート1に含まれなかったヒット曲や名曲を収録したベスト盤。キャッシュの作品はマイルス(Miles Davis)やディラン(Bob Dylan)であったような、コロンビア時代のコンプリート・ボックスも発売されているが、消化しきれないのは目に見えているので購入しておらず、一部のオリジナル・アルバムを除いては編集盤で聴く事が多い。

このシリーズでは初期の作品のみならず、ディランとの共演や、晩年の再評価に繋がったAmerican Recordingsでの作品からも収録されているのがいい(15-19)。一貫してシンプルな作品が多いが、その迫力は充分だ。ひと言ひと言が重い。もう少し自分に英語の理解力があれば、彼の作品から滲み出てくる反逆(アウトロー)な部分がもっとダイレクトに感じられるだろうに。 

オークションにて購入(¥434)

  • CD (2007/3/14)
  • Disc: 1
  • Label: ユニバーサル インターナショナル

 

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MOJO Presents Johnny Cash... And Friends (MOJO Magazine) / Various Artists

2014年01月06日 | カントリー

新年あけましておめでとうございます。

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Cash

MOJO Presents Johnny Cash... And Friends (MOJO Magazine) / Various Artists (2013)

本年の一発目は「またこれか?」のお気に入り英音楽誌「MOJO」の2013年10月号の付録CD。カントリーのレジェンド、ジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)の特集コンピ盤。原題が示す通り、キャッシュ本人のみならず、同時代を生きた大御所の数々や、奥方ジューン・カーター(June Carter)、影響を受けたり、与えたりした現行アーティストのカヴァーなどとバラエティに富んだ内容。

ケースを開けてディスク(↓)が見えるとニンマリ。そう、これは米コロンビア・レーベルのレコード盤でおなじみの「Six Eyes」と呼ばれるデザインを模したもの。もちろん、現役時代にキャッシュが長い間在籍したレーベルだ。こういう遊びのセンスがニクイね、この雑誌は。

Cash3

ちなみにオリジナルのレーベル・デザインはこちら↓  

Cash2

自分がジョニー・キャッシュに入れ込んだのは過去に記述したとおり、アメリカン・レーベルへ移籍して、リック・ルービン(Rick Rubin)がプロデュースしてからだから彼の長いキャリアからすれば最晩年と言える。カントリー・ミュージックにはローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)などを通じて触れていたし、実際にアメリカに短期間住んだ学生時代には地方での絶大な影響力を目の当たりにしていた。ただ、心から「かっこいい」と思えたのはいまだにジョニー・キャッシュ1人だ。

英語を読むのが疲れるので、この雑誌の日本語版が出たらいいのになぁ…。

01   Lovin' Up A Storm - Jerry Lee Lewis   
02   Transfusion Blues - Johnny Cash   
03   Wanted Man - Nick Cave and The Bad Seeds      
04   Indian Queens - Nick Lowe   
05   New Whaling - Bonnie 'Prince' Billy   
06   If I Needed You - Townes Van Zandt   
07   Seasons of my Heart - George Jones
08   Dark as a Dungeon - Merle Travis
09   The Long Black Veil - Lefty Frizzell
10   As Long as I Live - Kitty Wells   
11   Jukebox Blues - June Carter      
12   Half A Man - Willie Nelson    
13   I've Been Everywhere - Hank Snow      
14   Lonely Weekends - Charlie Rich 
15   Never Again - Waylon Jennings

オークションにて購入(¥719)

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