ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

グリルスイス 銀座本店 @東京・銀座

2015年04月30日 | 東京都(老舗)

 

銀座3丁目にある老舗洋食屋「グリルスイス」。創業は昭和22年(1947)。何軒か先には日本の洋食屋の先駆けともいえる「煉瓦亭」(創業明治28年・1895)がある。こちらの店はカツカレー発祥の店として知られていて(その由来はこちら)、発祥好き、元祖好き(※)としてはやはり行かねばならない(笑)。紅白のビニールテントが可愛らしい店の間口は広くなく、左側にカウンター席、右と奥にはテーブル席、そして一番奥に厨房がある。雰囲気は「昭和」を保ったまま。給仕をしてくださったのは老齢の女将さん。案内して下さったテーブル席に腰かけ、もちろん迷うことなく「元祖カツカレー」を注文。カツカレー誕生のきっかけともなったジャイアンツの千葉氏の名前がついた「千葉さんのカツカレー」というメニューもあるのだが、そちらはカツも大きく、コールスローが付くようだ。待っている間には、常連の女性客がおひとりで「いつもの、お願いね。」なんて、昔から愛されている暖かい雰囲気。

(※ 食べ物の「発祥」「元祖」に関しては諸説ある場合がほとんど。白黒つけずに店の誇りとして受け入れるのがいいと思います)

まずカップに入ったスープが運ばれた。いつも同じスープなのかは知らないが、玉葱とじゃが芋で作ったポタージュ・スープ。熱々のスープを飲んで待っていると、カツカレーが登場。古い店なのでカレーも野菜がゴロゴロ入ったようなものを想像していたが、しっかりと煮込まれ、具材が溶け込んだ色濃いもの。辛さもちゃんとあって、その具合がいい。カツは肩ロース肉とのこと。脂身はほとんど見られない部位だった。一緒に食べてみると、当たり前だが豚肉の甘味とカレー・ルーの辛味があいまって、旨い。食べ歩いているのでご飯は少なめにしてもらったが、普通だったら大盛でもペロリといけるだろう。今となっては特段ほかと違う特色があるカレーとは言えないが、安心できる旨さ。でも昔からこの味だったのなら、当時は何歩も先を行く飛び抜けた旨さだったろう。それにしても日本のカレーって偉大だなァ。(勘定は¥1,080)

 

 ↑ 銀座に残る戦前の震災復興RC建築「泰明小学校」(昭和4年・1929建築)と、隣町の京橋にある現在修理中の「明治屋京橋ビル」(昭和8年・1933建築)

グリルスイス 銀座本店

東京都中央区銀座3-5-16

( 銀座 グリルスイス 銀座スイス 銀座グリルスイス 元祖カツカレー カツカレー 千葉さんのカツカレー カツカレー発祥の店 )

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The Best of Delaney & Bonnie

2015年04月29日 | クラシック・ロック

The Best of Delaney & Bonnie (1990)

ライノ(Rhino)社から出ているデラニー&ボニー(Delaney & Bonnie)のベスト盤(※最近では「ディレイニー」と発音基準での表記が多い)。「The Shindogs」(米TV音楽番組「Shindig!」のハウスバンド)出身で、ミュージシャンとしての才能に加えて、コンダクターとしての魅力で、既に超メジャーだったエリック・クラプトン(Eric Clapton)やジョージ・ハリソン(George Harrison)など錚々たる著名ミュージシャンが周辺に集まってきたデラニー・ブラムレット(Delanery Bramlett)と、当時の妻ボニー(Bonnie)のコンビ。ゴスペルやソウルなどの黒人音楽を上手く消化して、しっかりと地に足が付いた白人らしからぬソウルフルな楽曲が魅力の彼ら。両人共にまるで黒人シンガーのように歌えるという恵まれたコンビ。自分は周辺アーティストから入ったクチだが、正直最初は彼らの魅力が分かるまでに時間がかかった。何しろ派手なところの全く無い人達なので、曲の印象が残りにくいというか…。でも一度その音楽がしっくりハマると、豊潤な世界にどっぷり浸かることが出来る。そんな音楽はそう多くない。

彼ら周辺のアーティストを聴いていると、もれなくレオン・ラッセル(Leon Russell)、デレク&ドミノス(Derek & The Dominos)、ジョー・コッカー(Joe Cocker)、ブッカーT&ザ・MGズ(Booker T. & The MG's)、ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)、オールマン・ブラザーズ・バンド(The Allman Brothers Band)などの大物も聴くことになる。彼らの場合、取り巻くセッション・ミュージシャンも実力者揃いなので聴き逃せない。それらを辿っていくだけで大変だけれど、珠玉の音楽世界が待っているのは確実だし、色んな点が線となって結びついたりして新しい発見もあるので、掘り下げていく価値はある。ネイティヴな英(米)語スピーカーだったらというジレンマはいつもあるが、耳に入ってくる音楽だけでも充分に語りかけてくるから、難しい事は抜きにしても楽しめる。

まだ大企業レーベル化していなかったこの頃のライノ社は無敵で、リイシューもの、編集ものに関しては他の追従を許さなかった。アナログからデジタルへの初期のリマスタリングにも関わらず、マスタリング・エンジニアのビル・イングロット(Bill Inglot)の造る音は今聴いても違和感を感じないほど素晴しいもの。選曲も的を射ている。今となっては昔ほどの魅力を感じないレーベルになってしまったが、少々ジャケがイモ臭くても、この頃のライノの編集盤だったらジャンルに関わらず何でもおすすめです。

オークションにて購入(¥607)

  • CD (1990/11/27)
  • Disc: 1
  • Format: CD, Import
  • Label: Rhino

 

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うどんや 太門 (2) @名古屋市千種区・今池

2015年04月28日 | 名古屋(千種区・守山区)

久しぶりに「太門」へ。うどん屋でありながら酒場でもあると標榜している店。今池の路地にある白色を基調とした店は、外からでも中の様子が見えるが、いつも客でいっぱい。特に最近は満員で何度も断られたので、連れがいる事もあって開店時間に予約してからの訪問。扉には「酒場です」との貼紙が。麺打ち場兼厨房を囲むカウンター席10席程のみで、その端っこの席に案内され腰を下ろした。店は開店してすぐにいっぱいに。相変わらず人気があります。厨房には主人と奥様の他に若い男性が1人。

まず自分は前も頼んだ日本酒の「3種の利き酒セット」を注文。前は3種が決まっていたと思うけれど、今回は6種類程の一升瓶を目の前に並べてくれ、その中から3種を選んだ。この日は「九平次」と、「寶劒(宝剣)」と、あと何を選んだんだっけな。連れは焼酎を注文。最初から4種類の酒肴がのせられたのお通しが出るので、それだけで随分呑めそうだが、品書きから、ぽてとさらだ、焼き枝豆、炙り揚げなどを選んだ。焼き枝豆は焼いた皮の部分の香りが独特でなかなか旨い。自分でもやってみよう。

それぞれの酒を楽しみ、燗酒(これも選ばせてもらえたが、もう名前は覚えられない…)、「理想の」と冠がついたレッドアイなどを追加。もちろんこちらでの締めにはうどんを欠かすことが出来ない。この日は割合涼しかったが「ころ」を注文。冷たいつゆに、同じく冷やされた麺。艶々の麺肌で、前にもこんなにコシがあったっけ?と思うくらいしっかりとしたコシがあった。つゆは色も薄くスッキリとしているが、冷えていても出汁の風味はしっかりと感じられて、旨い。ぐいぐいと飲み干してしまった。人気で(おまけにみんな酒を呑むから長居する)なかなかすっと入れないのが残念だけれど、暑くなってきたら、他の冷たいうどんも食べたいなァ。(勘定は¥2,500/1人程)

前回の記事はこちら

うどんや 太門

愛知県名古屋市千種区今池5-9-18 衣笠ビル 1F

( 今池 うどんや太門 たもん 醸し人九平次 宝剣酒造 )

 

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本郷三原堂 @東京・本郷

2015年04月27日 | 東京都(老舗)

 

本郷3丁目の交差点にある「三原堂」。この屋号の店は都内、デパートなどに何軒もあるが、人形町の「三原堂本店」のHPに「姉妹店」としてあるので関係があるのだろう(ただしこの本郷三原堂のHPには何の記述も見当たらない)。昭和7年(1932)創業とあるから、本店(創業・明治10年・1877)の暖簾分けだろうか。店の前は交差点の狭い歩道で、午前の早い時間の店前は通勤、通学(もちろん東京大学)の人でいっぱい。そこを掻き分け店に入る。こちらの銘菓は何と言っても「大学最中」。創業当時からあるというが、戦前だから「帝国大学」の頃から名物だったはず。

買って帰ったのだが、ちょっと時間が経ってしまっていて、最中種(皮)が湿気っていたので、案内にあった通り、少しオーブンで炙ってから食べてみた。平たい最中はやや大きめ。最中種には「篆書体(てんしょたい)」のような書体で「大學最中」と書かれている。これだけで何だかアカデミックな気分(笑)。たっぷりと餡が詰まっていて、艶のある餡はつぶ餡で、しっかり甘い。意外と最中種が薄いので餡を頬張っているよう。東大出身の人達はこれを持って故郷に錦を飾ったのだろうか…(自分には全く関係ないなァ)。(勘定は¥237/個)

 

 ↑ 「大學最中」の包みと、区役所とは思えない立派なタワー「文京シビックセンター」25Fの展望ラウンジ(無料)から見た湯島・上野・浅草方面

 

本郷 三原堂

東京都文京区本郷3-34-5

( 本郷 三原堂 大学最中 大学もなか 大學最中 大學もなか 本郷3丁目 東大 )

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Ultimate Best Of PUSA / The Presidents Of The United States Of America

2015年04月26日 | オルタナティヴ・ロック

Ultimate Best Of PUSA / The Presidents Of The United States Of America (2007)

2007年に発売されたザ・プレジデンツ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ(The Presidents Of The United States Of America)のベスト・アルバム。日本独自の編集アルバムで、彼らのキャリアから19曲が選ばれている。1995年のファーストだけで300万枚売ったというから一発屋的な感じに捉えられているかもしれないが、セカンド以降も曲の粒は揃っている。自分も最初聴いた時は何とも思わなかったが、すぐに覚える事が出来る簡潔、且つ印象的なメロディーで大好きになった。元々、3ピース・バンドで、2弦ベース、3弦ギターを駆使してという「キワモノ」的なイメージ(間違っていないが)が強く、メンバーのおよそロックらしくない容姿や、馬鹿馬鹿しい歌詞があいまって、あんまりまともに語られるようなバンドじゃなかった。でもロックに快楽原則が当てはまるとしたら、それを満たしてくれる要素をほぼ内包しているバンドだと言っては褒めすぎだろうか。

当時はグランジ全盛で、眉間に皺を寄せているようなバンドが多い中にあって、ポップでキッチュで、シンプルでカラッと明るかった。ふざけてはいるが、ギターのリフにはアイデアがいっぱい詰まっていて、曲も短いが簡潔によく練られている。そんなチラッと垣間見えるプロっぽいところも好きだった。結局5枚目までのオリジナル・アルバムといくつかの編集盤を買ったかな。現在ではブックオフなどの中古店で二束三文で売られているのが悲しいが、買って損はないです(でも面白音楽がダメな人には向かない)。現在は解散を経てまた活動しているようだが、あまりよく知らない。実際のライヴ演奏を聴いた事がないので、彼らの演奏の実力がどの程度なのかは知らないが、一度くらいは見てみたかった。日本に来る時にはレコード会社も、「来日」じゃなくて「訪日」なんて宣伝しているのが洒落てて面白かったなァ。

オークションにて購入(¥828)

  • CD (2007/8/8)
  • Disc: 1
  • Label: キングレコード
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割烹 嶋村 @東京・八重洲

2015年04月25日 | 東京都(老舗)

東京駅から歩いて数分の場所にある日本橋・八重洲の割烹「嶋村」。創業が嘉永3年(1850)という長い長い歴史のある店で、現代人と同じくランキングが大好きだった江戸の庶民の娯楽「番付」の料理部門では、最高ランクの「勧進元」と位置付けられていたりと、必ず名前が載っている老舗(こちらとかこちらの真ん中辺りにその名前が)。そんな店がまだ現代に残っているのもすごい。さぞかしお高いのかなと思いきや、昼には値打ちに定食類が食べられるとあって、東京に着いてすぐの昼どきに行ってみた。

店は割とざっくばらんな雰囲気。もちろん座敷には別の入り口があるのだろう(未確認)。細長い店内にはカウンターとテーブル席がいくつかあり、数名の給仕女性が立ち働いている。こちらは会席料理の他に、卵黄をたっぷり使った衣から「金ぷら」と名付けられた天婦羅が有名。前から名前が気になっていたので、もちろんその「金ぷら重」(金ぷら丼とも書いてあったりする)を注文。少し時間がかかるとの事で、すぐに給仕の女性が「これでもどうぞ」と日本橋の無料冊子などを持ってきて下さる心遣いがうれしい。そうしている間にも近所のOLやらサラリーマンが昼食を求めて店に入ってくる。「今日は何にしよう」なんて言っているところをみると、何度も足を運んでいる様子。2階にも案内されていたので、座敷があるのだろう。たぶん江戸~近代にはやんごとなき人しか口に出来なかったであろう嶋村の料理を、我々庶民が賞味出来るようになったとは、民主主義も悪くない(笑)。

しばらくして「おまちどうさま」と丼ぶりに入った「金ぷら重」が運ばれる。蓋を取るとドーンと大きい海老が2尾と、ししとう、それに香の物と味噌汁がつく。胡麻油の香りよい天ぷら、もとい金ぷらは、つゆにくぐらせてあるものの、出来たてでまだ張りを失っておらず、旨い。ただ自分は常にサクサクの衣じゃないとダメ派ではなく、つゆをたっぷりまとった柔らかい衣の天婦羅も好きです。というか天丼の場合はそっちの方が好きかな。大きくても胃にもたれなかったのは油がいいからだろうか。普通の天婦羅と何が違うの?と訊かれると困るが…。次に来た時には、江戸幕末の料理を再現したという土曜日限定の会席料理を食べてみたいなァ。(勘定は¥1,200)

 ↓ 東京駅を挟んで皇居側の大きなビルが立ち並ぶ谷間にある「平将門の首塚」と、東京銀行協会ビル」(大正5年・1916建築※ファサード保存のみ)

 

 ↓ 日本工業倶楽部会館」(大正9年・1920建築※部分保存・再現)。中を見学させてもらおうと試みたがシャットアウト…。残念。

 

割烹 嶋村

東京都中央区八重洲1-8-6

 

( 八重洲 日本橋 嶋村 金ぷら 会席料理 大江戸料理番付 番付 勧進元 料理通 近代建築 )

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SUSHI てさく (3) @名古屋市千種区・千種

2015年04月23日 | 名古屋(千種区・守山区)

仕事で一緒だった連れと昼食場所を探していて、久々に千種の「SUSHIてさく」へ。連れは初めての訪問とのこと。店の扉を開けると、いつもと違い空いていた。ちょうど第一陣が終わったタイミングだったろうか。カウンターに座り、ランチの握りを注文。以前は皿盛りとおまかせがあったが、現在はおまかせのみのよう。以前と変わらず、物腰やさしい店主がひとりで切り盛りしている。ビルに囲まれた場所であまり目立たない店だが、ガチャガチャしていなくて居心地がいい。

まず一品煮浸しが出て、握りが始まる。最初のタネは白身(平目)から。塩とレモンピールでサッパリ。シマアジも調子がいい。炙ったトロに醤油葱をのせたりと楽しませてくれる。連れは魚卵が苦手のはずだが、イクラを食べても平気な顔をしていた。後から訊いたら鮮度の良いものは全く大丈夫とのこと。なるほど。その後には海老、鳥貝、穴子などが出てきたかな。丁寧に1個づつ進み、最後は巻き物と玉子、それに味噌汁が出てきて終了。ゆっくりと出来たいいランチだった。連れも満足してくれた様子。またなんとか時間を作って夜に来なきゃ。(勘定は¥1,400)

以前の記事はこちらこちら

SUSHI てさく

愛知県名古屋市千種区内山3-22-9

( 千種 ちくさ SUSHI てさく すしてさく 鮨てさく 寿司てさく 寿してさく おまかせ握り ランチ )

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Original Album Classics / Run DMC

2015年04月22日 | ヒップホップ

Original Album Classics / Run DMC (2008)

ラップ、ヒップ・ホップを世界的にメジャーにしたとも言えるランDMC(Run DMC)。その5枚のアルバムを簡易紙ジャケットに入れたボックス使用の「オリジナル・アルバム・クラシックス」シリーズ。このシリーズは安価に代表作を楽しめるとあって、今までにいくつも購入している。各社から同様の企画で発売されているが、ボーナス・トラックを収録しているものと、そうでないものがあり、このランDMCの作品群にはボーナス・トラックが収録されている。

一番ヒットした作品は、やはり1986年の「Raising Hell」。今をときめくリック・ルービン(Rick Rubin)プロデュースで、エアロスミス(Aerosmith)他のハードロックのサンプリング・ギター・リフとの融合で、世界的な大ヒットとなった。自分が最初に買ったのもコレ。当時自分はそれまでにヒップ・ホップのオリジネーター(Glandmaster FlashやAfrica Banbata)をほとんど聴いたことがなかったので、その斬新な手法には驚いたなァ。高校生だった自分はこのアルバムをアメリカのショッピング・モールで購入し、中西部の片田舎で少し暮らした時に持って行って聴いていたんだけれど、あからさまにみんな拒否反応を示していたのが面白かった。世界的大ヒットだったにも関わらず、アメリカ国内でも当時まだヒップ・ホップはごく一部の都会でしか受け入れられていなくて、白人比率が高く、保守的なアメリカの田舎では全然受け入れられていなかったのだった。

こうして聴いてみると、ファースト「Run DMC」(1984)はスカスカな音ではあれど、スタイルは出来上がっていて、2枚目の「King of Rock」(1985)ではそのスタイルが完成されたと言っても過言ではない。逆に今聴くと、この1、2枚目あたりの音の方が新鮮で面白い。大ヒット作のあとで印象が薄く、バンドの状態としても様々な紆余曲折を経た「Tougher Than Leather」(1988)、「Back From Hell」(1996)も、決してアルバムのクオリティは低くなく、素晴らしい水準を保っているのはさすが。「Tougher Than~」なんて名盤と言ってもいいんじゃないか。ただ90年代も半ばになった「Back From~」辺りになると、巷にサンプリングが氾濫したことによって、あれだけ何をやっても面白かったヒップ・ホップが、「何をやっても面白くない」という状況になってしまったのは皮肉だ。もうこの頃になると、あらゆる方法論は出尽くしてしまった感がある。

オークションにて購入(¥1,414)

  • CD (2008/10/3)
  • Disc: 5
  • Format: Box set, CD, Import
  • Label: Arista Europe
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光葉 (みつは) (2) @岐阜県可児市

2015年04月21日 | 岐阜県(中濃)

しばらくぶりに岐阜県可児(かに)市にある割烹「光葉(みつは)」に。前回もランチだったが、昼時に近くに用事があったので、開店まで少し待ってみた。開店時間直前になると駐車場に車が何台も入ってくる。ほとんどがランチ目当ての女性グループのようだった。果たして予約なしの飛び込みで席が空いているだろうかと心配したが、カウンターが空いていたので滑り込むことが出来た。そのカウンターにも予約客が次から次へと入ってくる。ご婦人に大人気だ。割烹といってもこちらはテナントに入っている店なので、中はごく普通の和食店といった感じ。以前もそうだったが、ここのカウンター席、ランチの時は客がいっぱいでなくても詰めて座るよう案内される。人気ぶりが窺えるが、その間隔がかなり狭く窮屈なので、横に連れがいないとちょっとつらい。

厨房の中では若い板前が淡々と準備を進めている。ほとんどはお盆の上に予め用意された品がそのまま提供されるが、揚げもの一品だけはその場で揚げたてを提供してくれる。しばらくして目の前にお盆が置かれた。お造り、天ぷら、煮物、焼物、和え物と、様々な品が少しづつ小さな器に入れられてとてもにぎやか。ご飯や味噌汁の量も女性客に合わせてか、軽めの量。味付けはどれもしっかりめ。いろいろつまんで口に入れているうちに、板前から直接揚げ出し豆腐が出された。つゆの入った器に入れてくれるのだが「ジュッ」と音がするくらい熱々。一品温かいものが加わるだけで、グッと満足度が高くなります。

前回来た時には天ぷらも出来たてだったし、お造りの切りつけもその場でやっていたと記憶するが、今回は全て事前に調理済み。ま、これに関しては店に入ったタイミングもあるのだろう。値打ちなランチだから、回転を良くする必要があるので仕方がないか。相変わらず隣の席の人に気を使ってしまうくらい狭い間隔はやはりつらい。それにこの日は口開けの客だったにも関わらず、ご飯の状態がよろしくなかったなァ。夜にこの炊き方のご飯は出さないとは思うけれど…。(勘定は¥1,080)

前回の記事はこちら

割烹 光葉

岐阜県可児市広見5-143

( 可児 かに 割烹光葉 割烹 光葉 みつは  )

 

 

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イノーヴェ (Innover) @名古屋市東区・高岳

2015年04月20日 | 名古屋(東区・北区)

近代建築を観察しながらブラブラとしていた時に、タイル壁で味のある古い建物が目に入り、その1階が洒落た店になっていた。店はフレンチ・ビストロの「イノーヴェ(Innover)」。前から評判は耳にしていたが入った事がなかった。「あぁ、ここだったのか」と店の前まで行くと、ちょうど昼の開店準備中のオープンなキッチンが見え、天気のいいのどかな休日だったこともあって、とても雰囲気が良かったので飛び込みで入ってみた。予約がたくさん入っているようだったが、運よくカウンターに座る事が出来た。2階にも客席があるが、調理の様子を見る事が出来るのは嬉しい。厨房は意外と狭いが、オープンなだけに効率よく綺麗に整頓されていて、調理は主人ともう1人、給仕1人の3人の男性が切り盛りしている。2階には別の方が居るようで、調理された料理は厨房の隅にあるエレベーターで2階まで運ばれるよう。

ランチとはいえ、前菜とメインをそれぞれ5種類もの中から選ぶことが出来る。どれも旨そうで選ぶのが困難だったが、何とかそれぞれ2つを選び、調理を待つ。その間にも予約客が次から次へと入ってくる。予約なしで断られていた人もいたのでラッキーだったな。たまにオープンキッチンの店で、無駄な動きが見えてしまったり、テンパっている調理人を見る事があるが、見られているって大変だろうなァ。こちらの2人は飄々としていて、主人の大きな指示の声も無く、しっかりと分担された調理が手際良く進んでいくのを見るのは楽しい。

水とカットされたバゲットが用意され、思ったよりも早く前菜の牛ランプ肉のローストと、スライスした生野菜にビネグレット・ソースが添えられて運ばれた。薄くカットされた肉はしっかりとした食感で、仕上げは冷製サラダ仕立てだが火入れの具合もちょうど良く、旨い。メインは鰆(さわら)のポワレ。何切れもの切り身の下にショート・パスタが敷かれている。ソースはゆるめ、多めなので、スープのようにもいただける。こちらも鰆の風味がしっかり味わえて旨い。どちらの料理も味付けが控えめで、素材の味をしっかりと味わう事が出来るのがいい。最近はどんな料理でも、濃くて分かり易い味付けが流行りなので、こういう調理の出来る店に出会うとホッとします(ま、味濃い洋食も大好きなんだけれど…)。テンポ良くいただいた後には2階からバニラソースのかかった小さいケーキとコーヒーが運ばれた。調理が一段落した主人がホウボウの仕込みをし始めたので、コーヒーを飲みながら眺める。いかにも新鮮で旨そうなホウボウ。夜にどんな調理で出てくるんだろう。ランチの味には充分満足したが、内容に比してびっくりするほど安い値段にも満足。(勘定は¥1,500)

 ↑ 「イノーヴェ」の入っている「柴田ビル」。詳しい建築年は分からないが、タイル壁でなかなか味のあるビルだ。

 

 ↑ すぐ南の桜通沿いにある「太洋ビル(太洋商工ビル)」。建造は昭和6年(1931)。施工した大林組のHPに当時の写真がある。閉まっていて入れなかったのが残念。

 

 ↑ 太洋ビルの裏手にある「日本陶磁器センタービル」(昭和9年・1934建造)。窓枠などの傷みが目立つが、戦前のスクラッチタイル壁は健在。表は新ビル。

 ↑ そのまたすぐ近くには「エザキ株式会社(旧・同心会館)」(大正末期建築)。綺麗に保存、使用されている。近代建築好きにとって東区ってなんて素敵な場所…。

 

 ↑ 元宗教系の建物だったらしく、壁には動物を模したレリーフ(左は獅子、右は牛か象か猪か…)。ヒンドゥー教の神「ガネーシャ」のようにも見えるが…。

 

イノーヴェ (Innover)

愛知県名古屋市東区代官町29-18 柴田ビル 1F

( 代官町 泉 新栄 フレンチ ビストロ 近代建築 )

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