ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Sugar Mountain: Live At Canterbury House 1968 / Neil Young

2021年06月30日 | クラシック・ロック

Sugar Mountain: Live At Canterbury House 1968 / Neil Young (2008)

ニール・ヤング(Neil Young)の"Archives Performance Series"の第3弾。1968年のミシガン州カンタベリーハウスでの録音。自分が購入したのはCDのみのヴァージョンだが、高音質のDVD付きの2枚組が標準になるのかな。観客の声が近いのでどんな所か調べてみたら、ミシガン大学内にある教会の施設だとのこと。写真で見ると小さな戸建ての一軒家という感じ。もちろんステージなんて無さそうで、居間で演っているような感じかも。どおりで客が近いはずだ。ニールはバッファロー・スプリングフィールド(Buffalo Springfield)を脱退したばかりで22歳。演奏はギター1本の完全アコースティック。

若々しいニールの歌声が新鮮。1曲1曲丁寧に演奏している印象で静かに進行していくが、曲間にはお喋りをして観客を笑わせているアットホームな雰囲気(日本盤には対訳が載っているそう)。収録曲はまだバッファロー時代の曲が多く過渡期という感じはあるが、初々しいニールの特徴ある歌声がじっくりと味わえる。ここで演奏される音楽は”フォーク・ミュージック”と呼んで差し支えないと思うが、この繊細な歌い方の青年が、将来エレクトリック・ギターをガンガン弾いて、フィードバック、ノイズまでアルバムにしてしまうとは到底想像がつかない。

オークションにて購入(¥575)

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ヒヨコ @岐阜県多治見市

2021年06月29日 | 岐阜県(東濃)

多治見市に行く度に開いているかなと覗いては閉まってばかりだった喫茶店「ヒヨコ」。自分が来られるのはほとんど日曜なので日曜休みだろうことは想像出来たが、ある祝日に覗いてみるとやはり休み。ということは祝日も休みかなと思っていたのだが、午後になって店の前の道を通ると電気が点いて営業中。あれ?、ひょっとしていつも午後から開いているのかな(未確認)。この日は雨の中、ある建物目当てで周辺を車でグルグルと迷走していたので、昼食をこちらでいただこうと店の横の駐車場に車を停めた。店に入るとカウンターの向こうには主人1人。こちらは何といっても店内のポップな意匠が見どころ。主人の向こうにある棚の照明もかっこいいし、天井やパーティションからニョキッと出ているブルーの円筒形の照明が素敵。先客が居なかったので撮らせてもらった(写真下)。最初は点灯していなかったのに、自分がキョロキョロしていたからか、主人が照明を点灯してくれた。これ暗くなってからも見てみたいなァ。

注文したのは「イタリアンスパゲティ」。この東海地方の特に古い店には、いわゆる”ナポリタン・スパゲティー”を”イタリアン”と称する店が多い。自分はそれを当たり前に思っていたが、外に出ないと分からないことってあるものだ。編みカゴに入ったソースとタバスコ、一味唐辛子が用意され、紙ナプキンを巻いたフォークが置かれた。ノイズの入ったラジオをBGMに出来上がりを待つ。

出来上がった「イタリアンスパゲティ」が運ばれた。こちらはこの地方ではお馴染みの鉄板スタイル。スパゲティーの下には玉子液が流し込まれている。いわゆる”玉子敷き鉄板スパ”だ。スパゲティーにはベーコン、赤ウインナー、玉ねぎ、ピーマンという具材。最初から粉チーズが振ってある。青いのは青海苔かな。フォークでくるくると巻き、下の玉子を絡めていただく。大抵の店ではすぐに玉子液が固まって玉子焼きみたくなってしまうが、こちらのは熱が通っても軟らか。絡まるとケチャップの酸味がマイルドになって、旨い。玉子は味わいもマイルドなのでクリームかミルクでも加えてあるだろうか。あっという間に平らげた。水を沢山飲んだので、コーヒーはまた別の機会に。(勘定は¥600)

 ← 点灯中

 


 

↓ 元町にある「元町公民館」(建築詳細不明)。ここいらの道は細く一方通行で、通り過ぎると延々と遠くまで走らされ、元に戻れない迷路のような道だ。何度もウロウロしてやっと車を停めることが出来た。見ものは何といっても前面をモザイクタイル画で装飾してあるところ。さすが焼物の町。

 

 

↓ 公民館の前には「明治天皇御料水」という井戸があった。

 


 

 

ヒヨコ

岐阜県多治見市日ノ出町2-47-1

 

( 多治見 たじみ 喫茶ヒヨコ 喫茶店 純喫茶 コーヒー 珈琲 スパゲッティー スパゲティー イタリアン ナポリタン イタスパ 鉄板スパゲティー モザイクタイル 豆タイル )

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スタイン @岐阜県大垣市

2021年06月28日 | 岐阜県(西濃)

ある休日に岐阜県大垣市の大垣城の北にある喫茶店「スタイン」に寄ってみた。店は緑色のタイル壁を貼った古いビルの2階にある。階段にある看板には”Established 1971”とあったので昭和46年(1971)の創業だろう。50年という長い歴史のある店だ。古ぼけた階段を昇っていくと入口がある。中に入ってみてビックリ、ダウンライト照明のお洒落な造り。外は閑散としているが客入りもしっかり。壁が綺麗なので改装した様子だ。新しそうに見える部分はナチュラルウッドで造作してある。古いダークウッドの棚もあったりするので再利用しているのだろう。グラインダーはフジローヤル製の物が置いてあった。

お冷やを置いて注文を取りに来た給仕の年配女性はメニューを持って来なかったし、周りで何か食べている人は居なかったので何があるのかは分からなかったが、後から調べてみると食事メニューもあるようだ。この時はどのみちコーヒーだけいただこうと思っていたので「ホットコーヒーを」とひと言。程なくしてノリタケのカップとソーサーでコーヒーが運ばれた。柿の種付き。外看板からいくとコーヒーの仕入れは「いろは珈琲」という大垣市内の会社かな。すっきりとした味わいで旨かった。ほっとひと息。飲み干して勘定してもらってビックリ。安いなァ。(勘定¥300)

 

 


 

↓ 市街地を流れる水門川沿いを歩いていて「大垣湯」(建築詳細不明)と書いてある建物を見付けた。もちろん既に廃業済みで、今は歯科医院が入っているようだ。煙突も撤去されていたが、いつ頃までやっていた銭湯だろうか。

 

 

 

 


 

 

コーヒーハウス スタイン

岐阜県大垣市高屋町1-48

 

( 大垣 おおがき 喫茶スタイン COFFEE HOUSE STEIN 喫茶 純喫茶 老舗 コーヒー 珈琲 銭湯 銭湯建築 )

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甘太郎 (2) @名古屋市西区・円頓寺

2021年06月27日 | 名古屋(中村区・西区)

円頓寺本町商店街を通った時に、小腹が空いたなと「甘太郎」へ。というより、通りがかったら寄らずにはいられなかったというべきか。次々と買い求める客が出入りして盛況だ。相変わらず保温用の鉄板の上には、すでに焼かれて銀紙と白い紙の包みでくるんだ2つ折りのお好み焼きがどっさりと並べられている。この日選んだのは「お好み焼・イカ玉子入」。「はい。」とそのまま渡されてお勘定。作り置きとはいえ、持っていられないくらい熱々だ。行儀が悪いが歩きながらすぐに包みを解いた。

こちらの「お好み焼」はいわゆる薄焼きより少し厚みがある感じ。さっそくかぶりつく。アチッ。皮の部分はやや糊化しているものの、軟らかくて少し甘めのソースが生地に合っている。玉子は黄身がそのまま出てきたので潰さず焼いているのかな。イカの風味も加わって、旨い。もう店から遠ざかっていたが、戻ってもう1枚買おうかなと思ったが、何とか自重。こちら店名に”甘”と付くだけあって「鬼まんじゅう」「ういろ」「おはぎ」などの甘味も売っている。次はそれらを買ってみようかな。(勘定は¥150)

以前の記事はこちら

 


 

↓ 円頓寺商店街を東に抜けると堀川に架かる「五條橋」(昭和13年・1938・建造)。工事中の現場を下に降りて眺めてみた。橋脚他はコンクリート造り。いつ頃の物かは分からないがレンガを使っている部分も見えている。五條の文字には「條」と「条」の表記のゆれがある。

 

 

↓ 五條橋の西詰近くにある予約制の創作料理レストラン「満愛貴(まあき)(旧・杉本家蔵)」(大正4年・1915・建造)。中に入ったことは無いが、石積みの蔵が改造してあり、名古屋市の認定地域建造物資産に指定されている。

 

 

 


 

甘太郎本舗

愛知県名古屋市西区那古野2-19-24

 

( 名古屋 なごや 円頓寺 えんどうじ 円頓寺本町商店街 甘太郎 あまたろう あまたろうほんぽ お好み焼き おこのみやき 和菓子 近代建築 近代化遺産 )

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You Heard It Here First! / Various Artists

2021年06月26日 | ポップス・オールディーズ

You Heard It Here First! / Various Artists (2008)

オールディーズを始めとしたリイシューに強いAce Recordsから出たコンピレーション盤を購入。タイトルは日本語に訳しづらいが、実は日本盤も出ていて、そちらの邦題がなかなか素晴らしい。曰く…「この曲最初に演ったのうちらなんですけど…何か?」(笑)。つまりヒットしたアーティストのオリジナルと思われている曲が、実は他のアーティストの曲だったものばかりを集めた盤。ちなみに第2弾の方の邦題は「この曲最初に演ったのうちらなんですってば!!」(笑)。気になる収録曲とアーティストは以下の通り(カッコ内はヒットさせたアーティスト)。

01 Gloria Jones - Tainted Love  (Soft Cell)
02 Mark James - Suspicious Minds  (Elvis Presley)
03 The Wild Ones - Wild Thing  (The Troggs)
04 The Crickets - I Fought The Law  (The Bobby Fuller 4, The Clash)
05 Howlin' Wolf - The Red Rooster  (Sam Cooke, The Rolling Stones)
06 The Raindrops - Hanky Panky  (Tommy James & the Shandells)
07 Bessie Banks - Go Now  (The Moody Blues)
08 Priscilla Bowman & The Spaniels - A Rockin' Good Way  (Brook Benton & Dinah Washington)
09 Sammy Ambrose - This Diamond Ring  (Gary Lewis & the Playboys)
10 John D. Loudermilk - Tobacco Road  (Nashville Teens)
11 Yvonne Fair - I Found You  (James Brown)
12 Eddie Riff - Ain't That Loving You Baby  (Elvis Presley)
13 Richard Berry & The Pharaohs - Louie Louie  (The Kingsmen)
14 Barbie Gaye - My Boy Lollipop  (Millie)
15 The Little Darlings - Little Bit O'Soul  (The Music Explosion)
16 Johnny Darrell - Ruby, Don't Take Your Love To Town  (Kenny Rogers & the First Edition)
17 Hoagy Lands - Baby Let Me Hold Your Hand  (The Animals)
18 Muddy Waters - You Need Love  (Led Zeppelin)
19 Diane & Annita - A Groovy Kind Of Love  (The Mindbenders)
20 Ian & Sylvia - You Were On My Mind  (We Five, Chrispian St Peters)
21 Tommy Hunt - I Just Don't Know What To Do With Myself  (Dusty Springfield)
22 The Kingston Trio - Let's Get Together (Live)  (The Youngbloods, Dave Clark Five)
23 Joe Jones - California Sun  (The Rivieras)
24 Carson & Gaile - Something Stupid  (Frank & Nancy Sinatra)
25 The Leaves - Hey Joe, Where You Gonna Go  (Jimi Hendrix, Tim Rose)
26 Sunny Dae & The Knights - Rock Around The Clock  (Bill Haley & his Comets)

オールディーズに強いレーベルなので、自分のあまり知らない曲も入っているし、05のように周知の曲も入っているのだが、カヴァー曲好きにはとても面白い企画。リイシュー・レーベルらしく詳細なライナー・ノーツ付きなのも嬉しい(英語だけれど)。プレスリーはカヴァーが多いので納得だが、03、13、14、26などは、自分もカッコ内のアーティストがオリジナルだとばかり思っていた。中には改題して自分の曲のようにしているアーティストも居るので、こうして聴いてみると気付きが多くて楽しい。今でこそ権利関係にうるさくなったが、当時は滅茶苦茶だったとも聞く。オリジナル・アーティストや作曲者にちゃんと印税収入は渡っただろうか?

amazonにて購入(¥897)

  • Label : ‎ ACE
  • ASIN ‏ : ‎ B001CDF040
  • Disc ‏ : ‎ 1
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パティスリー小菊 @岐阜県羽島郡笠松町

2021年06月25日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

 

岐阜県の笠松町にある洋菓子屋「パティスリー小菊」に寄ってみた。店は所々に昔の街道の名残を留めた細い路地沿いにある。店横の駐車場に車を停めて店内へ。こちら洋菓子の店名と併記して「四ツ角屋」という店名も掲げてある。HPがあったので調べてみると、そもそもは昭和9年(1934)に和菓子屋の「㋣四ツ角屋」として開業したのだそう。店名に”菊”の文字が入っていることから分かるように、かつて岐阜市にあった洋菓子店「菊屋ベーカリー」で修業をして、洋菓子も作るようになったのだとか(にしても岐阜における「菊屋ベーカリー」の影響って凄いナ)。店に入るとガラスショーケースの中に洋菓子中心で並べてある。古い店とあって、置いてある洋菓子も最近自分の中で流行っているクラシックなタイプの品が多い。しっかりと地元に根付いているようで、先客が2組あったが一度に沢山買っていく客も多いようだ。その為か、ショーケースの中はは札だけ残っていて並んでいる品が多くない。「サバリン(※サバランのこちらでの名称)はまだありますか?」と尋ねると「今ちょうど全部出てしまいましたので、あと1時間ぐらいかかるのですが…。」と主人。それだけの時間は待っていられないので、別の品を選ぶことに。選んだのは「シュークリーム」「生パフ」「いちごのほほえみ」「アーモンドパイ」の4種。箱に詰めてもらい、家まで持ち帰る。

どれもクラシカルな表情をした生ケーキをいただく。「シュークリーム」は軽めな皮の中にカスタードクリーム。クリームが濃厚で旨い。同じ皮の「生パフ」は中に生クリームが。パフと呼ぶだけあって口当りが軽い。今は生クリームも入っているタイプが主流かもしれないが、こちらを”シュークリーム”とは呼ばないところが老舗ならではかな。「いちごのほほえみ」はスポンジの間に生クリームと苺が挟んである。つまりは苺ショートケーキの下の部分(笑)。これも軽くていくつでも食べられそう。「アーモンドパイ」はスライスしたアーモンドが使ってあり、しっとり。しっかりと甘い。この日はネットで購入した豆を挽いてコーヒーを淹れたが、これが大外れ。結局以前「イトウコーヒー」で購入した豆で淹れ直して、全てのケーキを味見した(←食べ過ぎ)。次こそ「サバリン」と、和菓子の方も買ってみよう。(勘定は¥1,000程)

この後の記事はこちら (2

 


 

↓ 近くで前から気になっていたガソリンスタンド「油重商店」(建築詳細不明)。これも看板建築と呼ぶかどうかは分からないが、古い日本家屋の商家に隣接したスタンドの姿がクラシックで洒落ていて素敵。店の脇には逆読みの防火水槽が残っていた。

 

 

 


 

パティスリー小菊 (Pâtisserie KOGIKU)

岐阜県羽島郡笠松町八幡町64

 

( 笠松 かさまつ  パティスリーこぎく こぎく よつかどや 洋菓子 和菓子 ケーキ 生ケーキ サバラン 近代建築 鮎鮓街道 )

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K (3) @岐阜県多治見市

2021年06月24日 | 岐阜県(東濃)

ある雨模様の休日、岐阜県多治見市の喫茶「K」へ。鉄板スパゲティーで有名で、創業は昭和36年(1961)と長い歴史がある人気店。実はこの店の向かいにある喫茶店へと思っていたのだけれど、今まで何度か訪れているわりに休業日ばかりで未だ入れないでいる。平日に来るのは難しいんだよなァ。雨で、コロナ禍で、と周辺は開いている店も少なく、雨宿りがてらこちらに入ることに。傘を畳んで店に入ると外の閑散とした雰囲気とは別で、こちらだけ大賑わい。給仕女性も3人があっちへこっちへと忙しそうだ。相変わらず人気あるなァ。とくに目当ては無かったので「イタリアンスパゲティ(玉子ひき)」をお願いしたが、注文を終えてすぐに「たまには別の物を…」という気持ちが芽生え…、慌ててお姉さんを呼び止め「インディアンスパゲティ」に変更してもらった。

しばらくして熱々の鉄板に盛られて湯気を立てた「インディアンスパゲティ」が運ばれた。「インディアン」はご存じの通りカレー味。カレーの上には細目のチーズとグリーンピースがのっている。フォークは一部にギザギザのあるパスタ用フォーク。ソースとタバスコは最初から卓上にあったんだっけ、持って来られたんだっけ。この品は最初から”玉子ひき(敷き)”。早速フォークでスパゲティを巻き、まだ固まっていない玉子のゆるい所をまとわりつかせて口の中へ。アヂーッ。玉子液があっという間に玉子焼きになってしまう高温だ。スパゲティはこれ以上無いくらいの軟らかさ。量はちょっと少なめか。マイルドなカレーなので、途中でソースをかけたりして口に運び、氷水を啜って冷ますの繰り返し。旨かった。次は未食の「鉄板ライス」を。(勘定は¥750)

以前の記事はこちらこちら

 

コーヒー・スパゲッティ K

岐阜県多治見市栄町2-5

 

( 多治見 たじみ ケイ ケー 喫茶K 鉄板スパ 鉄板スパゲッティー 玉子敷き イタリアン ナポリタン インディアン スパゲティー スパゲッティー )

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みよし @名古屋市西区・円頓寺

2021年06月23日 | 名古屋(中村区・西区)

閑古鳥が鳴いていた頃を経て、生まれ変わって成功した商店街としてメディアに取り上げられる事も多い円頓寺商店街。確かに活気は昔よりあるが、こうして時々訪れると新しい店の入れ替わりも結構激しいのに気付く。コロナ禍ともあってなかなか店を長続きさせるのは難しいかもしれない。この日も確認は出来なかったが、ひょっとして廃業されたかも、という店が何軒もあったし、あの「勝利亭」のあった土地は更地になっていた(隣の「芒種」は近くに移転)。そんな商店街の通りから路地を入った所にある麺類食堂「みよし」へ。創業は60年以上前になるのだとか(昭和32年という話も)。店先には出前用のカブが2台も停まっている。暖簾をくぐって中に入ると小上がり席が1つとテーブル席が5つほど。しっかりと客が入っている。幸い一番奥のテーブル席が空いたので座らせてもらった。歩いて来たので、品書きには無いものの壁に貼ってあったビールをお願いする(訪問・緊急事態宣言前)。

給仕の若女将がキリンラガーの大瓶を持って来てくれた。酒肴には「一口串揚げ」というピッタリなものがあったのでそれを。冷たいのをグイッとやる。やっぱり晴れた昼に呑むビールはウメーッ。届けられた「一口串揚げ」は、海老、いか、白身、かぼちゃ、いんげん、というラインナップ。付け合わせはドレッシングのかかった千切りキャベツ。別皿の中濃ソースをつけていただく。小さいが一口で放り込めてちょうどいい。すぐにビールで追っかけて口中を冷却。こんな感じで新しめの品も多く取り揃えているところを見ると代替わりしているだろうか。

さて締めには麺類を。外もだんだん暑くなってきたので「たぬきうどん」を「冷たいので」とお願いした。しばらくして届けられた「たぬきうどん」の水面には揚げ玉、ほうれん草、飾り切りしてある赤縁のカマボコがのっている。刻みネギは別皿で。先につゆを啜ってみると、古い食堂らしからぬ甘くないタイプ。うどんも角の立った張りのある麺で若々しく、旨い。するするといただいて勘定してもらった。日曜の麺類食堂の正しい使い方だ(笑)。いい気分で外に出て交差点に向かうと、ちょうど出前(引上げ?)のカブが出陣するところ(写真下2枚目)。(勘定は¥1,780)

 

 


 

↓ 名古屋市の登録地域建造物資産にも指定されている道具屋「松川屋」(昭和25年・1950・建造)。店先にもしっかりと現役感がある。

 

↓ 創業が大正2年(1913)という「化粧品のフジタ」(建築詳細不明)。今まで気付いていなかったが、2階を見上げてみたら、豆タイルを貼ったRのある壁に木枠の窓と、とても洒落た建物だった。

 

 


 

お食事処 みよし

愛知県名古屋市西区那古野1-13-3

 

( 名古屋 なごや なごの えんどうじ 円頓寺商店街 みよし 三好 出前 麺類食堂 大衆食堂 うどん そば 饂飩 蕎麦 味噌煮込み みそ煮込 きしめん 近代建築  )

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Velvet Underground & Nico (45th Anniversary New Deluxe Edition) / Velvet Underground & Nico

2021年06月22日 | クラシック・ロック

Velvet Underground & Nico (45th Anniversary New Deluxe Edition) / Velvet Underground & Nico (2012)

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(Velvet Underground)の記念すべきファースト・アルバムが発売されたのは1967年。当時はさっぱりなセールスだったこのアルバムも、現在ではロックを語るうえで絶対に外せない名盤の地位を確立している。自分が最初に聴いたのはまだ学生の頃だったけれど、冒頭でいきなり牧歌的に始まる「Sunday Morning」に戸惑い、その後に続くアヴァンギャルドな曲群と世界観にまた戸惑った。とどめはノイズの洪水「The Black Angel's Death Song」「European Sun」。結局、CD初盤、アナログ盤、リマスターCD、CDボックスセット、デラックス・エディションと、様々な形態で所有することになった。今では量販店にも売っていたりするので気恥ずかしいが、高校生の頃はアメリカのマイナーなレコード・ショップで買ってきたこのバナナのデザインのTシャツを着ていたこともあったなァ。

こちらは45周年記念で発売された新しいデラックス・エディション。当初2002年に発売されたデラックス・エディションはモノラル音源と、ニコ(Nico)のソロ・アルバム収録曲(演奏はVU)、シングル・ヴァージョンを収録していたが、この2012年盤はライヴ演奏を含む6枚組で発売された。今回自分が購入したのは2枚組で、オリジナル・アルバムの他に、「Scepter Studios acetate version」と呼ばれる別ヴァージョン、ファクトリーでのリハーサル音源が収録されているもの。そもそも音源の元になったそのアセテート盤(内輪でレコーディングの試聴用に作られる盤)は、2002年にフリーマーケットで75セントで購入されたもの。それがオークションに出されてファンの間で話題になった。自分は当時「Norman Dolph's original acetate recording」と称されたこの音源を、少し後になってからブートレグで聴いたが、プツプツと針音がするものの、あの名盤の別ヴァージョンの存在に興奮した。

こちらはさすが正規盤とあって音質も良く、もちろん針音も無い。いきなり件の「European Sun」「The Black Angel's Death Song」というノイジーな2曲から始まるのが刺激的。何でも9曲中この2曲を含む4曲は元テープから収録され、残り5曲は実際にアセテート盤から起こされているのだそう。ヴォーカルやギター・ソロが違ったり、曲自体長かったりと、オリジナルを聴きこんでいれば新鮮に楽しめる。にしても曲の構成などは意外にもほとんど変わらないので、これが正式発売までに手直しされた過程の方が興味深い。当時のロック界はまだブリティッシュ・ビート・バンドの旋風がようやく落ち着き、それぞれのバンドが、サイケデリックやフラワー・ムーヴメントの影響が強く出始めた頃。そんな時代に、ゲイ、SM、ドラッグ等のダークな世界を扱い、アンニュイなドイツ語訛りの女性を迎え入れ、フィードバックで不協和音を響かせ、ノイズの洪水をレコードに収めた先進性は、やっぱりスゴイ。

オークションにて購入(¥1,035)

  • Label : Polydor / Umgd
  • ASIN : B008RZ99DY
  • Disc : 2
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八千代 (3) @岐阜県岐阜市

2021年06月21日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

岐阜市柳ヶ瀬の日ノ出町通りにある創業昭和28年(1953)の「八千代」へ。店に入ると一番手前のテーブル席しか空いていなかった。コロナ禍とあって、間口の狭い店には”黙食にご協力お願いします”の貼紙があるが、先客のバーサンらは賑やかにお喋り(苦笑)。自分の前の若い男性客は、注文の品が届いて湯気を放っているのに放ったらかしで、延々とスマホをいじり続けている…。女将さんに「やきそば(豚小間、玉子入り)」をお願いした。いつもは薄焼きタイプの「お好み焼き」ばかり食べているが、こちらの”menu”の先頭は、実は「やきそば」なのだった。

しばらくして、女将が平皿に盛った「やきそば」を持って来てくれた。まだ黄身がとろっとしているだろう目玉焼きがのっていて、みじん切りの紅生姜が添えてある。豚小間が沢山入っているので脂は多く、ソースの味付けは濃いめ。芯に近いところのキャベツの細切りも入っていてシャクシャクとした食感も。途中で黄身を崩してミックス。油でテラテラと光った唇を拭き、お冷やを流し込んでご馳走様。勘定してもらったら、やっと件の男性が箸を取った。(勘定は¥560)

以前の記事はこちらこちら

 

八千代

岐阜県岐阜市日ノ出町2-16

 

( 岐阜 ぎふ やながせ 日ノ出町商店街 ひのでまち やちよ おこのみやき お好み焼 やきそば 焼きそば 焼そば 薄焼き うす焼き 一銭洋食 )

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