ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Sultans Of Swing : The Very Best Of / Dire Straits

2018年03月31日 | クラシック・ロック

Sultans Of Swing : The Very Best Of / Dire Straits (1998)

ダイアー・ストレイツ(Dire Straits)のベスト盤を購入。自分が彼らのアルバムを初めて買ったのは同世代の数多の人と同じく80年代の「Money For Nothing」が大ヒットした後。もちろんこのベスト盤のタイトルにもなっている1978年のヒット曲「Sultans Of Swing(邦題:悲しきサルタン)」はすでに聴いていたが、それで引っ掛かった訳ではなかった。その後83年にEP盤で発表された「Twistin' By The Pool」という曲が好きになって注目することに。今思えばこの曲の能天気さは彼らにとって珍しいパターンだったのだが、当時はそのPVを繰り返し見た覚えがある。そして1985年の先述のヒット曲があり、アルバム「Brothers In Arms」の購入となる。

自分にとって彼らの音楽は当初とても捉えどころがなくて、分かり易いあのヒット曲が出るまでは手が出せないでいた。今ではとても信じられないが、当時雑誌などでは彼らも”ニューウェーヴ”として括られていたように思う。名盤「Brothers In Arms」だって数曲を除いてはポップな出来ではないので、中高生当時の自分にはあまりピンと来なかったというのが正直なところ。彼らの地味な曲が”沁みる”ようになったのはまだ最近。自分が彼らと同じような感触を持つバンドが先年末亡くなったトム・ペティ率いるトム・ペティ&ハートブレーカーズ(Tom Petty & The Heartbreakers)。どちらも80年代にポップなヒットを放っているものの、本質はもっとグッと腰を落としたカントリー・フレーヴァーのある渋い曲が多い。どちらもダルな歌い方っていうのも似ている。書いていて思ったが、どちらも80年代にボブ・ディラン(Bob Dylan)と共演していた。確かにボブにはこういう音楽を演(や)る人がピッタリとくる気がする。

ブックオフにて購入(¥500)

  • CD (1998/10/27)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Warner Bros / Wea
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バロッサ (4) @岐阜県岐阜市

2018年03月30日 | 岐阜県(岐阜)

まだとても寒かった2月のある晩に「バロッサ」へ。マフラーと手袋をマダムに預けて、すんなりとカウンターの主人の前の特等席へ。せっかくバーに来たら主人の所作を見たいもの。まずいただいたのはシンプルにして奥深い「ジントニック」。自宅でも自分で作るのだが、何でこうも違うものか(笑)。グラスや氷を含めて使っているものが違うのはもちろんだが、主人の所作によるほんの微量な調整がこの1杯を”似て非なるもの”にしているのが分かる。至福。主人の言葉が添えられているメニューを今回もじっくりと読んでしまう。これ印刷して欲しいくらい。下手なカクテル教書よりも勉強になる。

座っている場所が、目の前で絶え間なく作られていく数々のカクテルがサーヴされる場所なので、全部片っ端から呑んでみたくなる罪な席だ(笑)。次は季節の果物で作ってもらう。選んだのは岐阜産の甘夏。岐阜で甘夏を作っているって知らなかったのだが、旬がこの時期だというのも初めて知った。甘さ、爽やかさだけでなく甘夏特有の苦味もしっかりと感じられて、旨い。主人曰く岐阜はフルーツ王国と言っていいくらい果物が豊富なのだとか。地元に居てもそんなイメージ無かったなァ。

このあたりで了、と思っていたが、隣の方が注文していた「ストロベリーマティーニ」がいかにも旨そう。普段いちごが家にあっても家族に譲ってそんなに食べもしないのに(オッサンになってから果物にあまり執着しない…)、この時はなぜか無性に味わってみたく、自分もお願いした。これが香りから味から素晴らしいものだった。こういう果物を使った甘さが感じられるカクテルってあまり自分から注文しないが、作る人が作るとこうなるのか。瞠目。後日愛読している漫画「酒のほそ道」を読んでいたらフルーツを使ったカクテルにまつわる自分と全く同じようなエピソードが…(苦笑)。(勘定は¥4,320)

以前の記事はこちら (1)(2)(3

 

cocktailier BAROSSA (バロッサ)

岐阜県岐阜市金宝町1-12 Port-A 2F

 

( 岐阜 ぎふ バロッサ バーバロッサ バー オーセンティックバー BAR コクテリエ 中垣繁幸 サントリー ザ・カクテルコンペティション 二番街 )

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みずき @岐阜県可児市

2018年03月30日 | 岐阜県(中濃)

岐阜県可児市で昼食。自分の居た場所から近くに新しい蕎麦屋が出来たはず、と思い出して訪問したのは「みずき」。時々行くパン屋の近くに店があった。見かけは喫茶店のようだから居抜きだろうか。後から調べてみると昨年あたりに瑞浪市から移転したのだそうだ。駐車場に車を停め中へ。入口を開けるといきなり透明なビニールシートがあったので戸惑ったが、防寒断熱の為に取り付けられているようだ。中はカウンターとテーブル席。若いご夫婦で商っていらっしゃる様子。カウンター席に座って品書きを眺める。昼時は”きまぐれランチ”と称して少なめの蕎麦と「かき揚げ」などのセットが値打ちになっているようだが、蕎麦だけを食べたかったので「もりそば」を注文した。

主人の調理を眺めながら待ち、「もりそば」が完成。皿の上の丸すだれに盛られた蕎麦は150gだそう。”更科”というほどではないが蕎麦の色はやや白っぽい。さっそく手繰ってみる。口当たりはみずみずしくのど越しが良い。つゆは全体的にはキリッとしたタイプだが辛汁とまではいかず、少しだけ甘味を感じるもの。蕎麦とのバランスはいい。あっという間に手繰り終わり、猪口に刻み葱を足し、少しとろみのある蕎麦湯を注いで最後までいただいた。この辺りではいい感じの蕎麦を食べさせる店に覚えがなかったのでまた来ようっと。次は種物にしてみようかな。(勘定は¥800)

蕎麦 みずき

岐阜県可児市今渡2140-5

 

( 可児 かに いまわたり そばみずき ソバ 蕎麦 手打 手打ちそば ざるそば もりそば かき揚げ )

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長喜 @名古屋市北区・志賀本通 (※閉店)

2018年03月29日 | 名古屋(東区・北区)

名古屋市北区の志賀本通駅と黒川駅の間くらいにある大きな通り(この周辺は斜めの道が多く地理が全然覚えられない…)にあるいかにもという昭和の佇まいの喫茶店「長喜」。”町のオアシス””珈琲・食事”と書いてある通り、喫茶、食事のどちらでもいける喫茶店だ。昭和の喫茶店は街の洋食屋という側面もあり守備範囲が広いので重宝する。表に自転車を停めて中に入ると…、外からはとても想像出来ない程の盛況ぶり。店内はかなり広いのだがしっかりと客が入っている。男性1人客が多いが、年輩の女性グループや家族連れも。正直ガラガラかもと思っていたのでたじろいだ。凄い人気じゃないか。全体的に店内が霞んで煙たいのは調理の換気が良くないのだろう(笑)。メニューを眺め、ホールを1人で回して大忙しの給仕のお姉さんに店名を冠した「ながきスパ」ってどんなのか訊いてみると、”イタリアンの野菜無し”だとのこと。ちょっと違うなァと結局「ミートスパ」を注文した。

しばらくしてテーブルに紙ナプキンが巻かれたフォークとタバスコ、粉チーズ、そしてウスターソースが用意され、熱々の鉄板にのった「ミートスパ」が運ばれた。こちらは玉子液が敷かれたタイプではなく、目玉焼きが鉄板の上にのっている。素早く目玉焼きをスパの上に避難させ、スパからやっつける。ミートソースは少なめの量で、一般的な日本式ミートソースでもボロネーゼのようなトマト系でもない、デミグラスソースっぽいもの。焦がした玉ねぎの風味もある。スパゲッティは柔らかめの昭和仕様。途中で玉子の黄身を潰したりしてあまり味わったことのないソースの風味を楽しんだ。次は定食を食べてみようかな。(勘定は¥530)

 


 

↓ 現在の北区杉栄町辺りはその昔「城東園」という遊郭だった。その名残が少しだけ残っている路地を散策。広いお座敷とカフェーが連なった”らしい”建物(建築詳細不明)

 

 

 


 

 

長喜 稚児宮店

愛知県名古屋市北区稚児宮通1-47

※閉店されたようです(令和4年末現在)

 

( 名古屋 なごや 黒川 志賀本通 ちごのみや ながき 喫茶長喜 スパゲッティー 珈琲 コーヒー ランチ レストラン 近代建築 城東園 遊郭 妓楼建築 三業 )

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CAFE ガーデン @岐阜県岐阜市

2018年03月28日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市内に”あの”中華そばが食べられる店があると知って訪問。しかもそれが提供されるのは喫茶店だというから興味津々。そのうえ朝でも大丈夫というので、わざわざある休日に朝食を抜いて朝9時半過ぎに店へ(笑)。するとありました「中華そば」の暖簾。道路側には「CAFEガーデン」と書かれた回転灯付きの看板も出ていて、ビルの1階にある店舗は暖簾以外どう見ても喫茶店。表に自転車を停め、中に入ってみた。中ももちろん喫茶店の造り。先客は1名で当たり前のようにモーニングサービスのコーヒーを飲んでいる。一瞬ためらったものの、壁に貼られた品書きはコーヒーよりも中華そばの方が大きく(笑)、調理場の丁寧な物腰の年輩の主人に「中華そば」を注文してみた。「まだお湯が沸いとらんで、ちょっとだけ待ってもらうけどいい?」と言われたので「早過ぎましたか?」と訊くと「そんなことないよ」とのお返事。給仕の奥様も「早くから食べに来る人おるんやよ」とおっしゃっていた。その後も後客はコーヒーの客。様子からすると常連の客が多いようだ(当たり前か)。

雑誌を読みながら待っているとしばらくして「中華そば」が登場。もう見た目から何から多治見の人気店「〇石家」と瓜二つ。見るからに分厚いチャーシューが3枚、赤い縁の蒲鉾(朱板)、刻みネギ、細メンマという布陣。スープも濃いめの色付けで、例の店のものと並んで提供されたら判別出来る自信なし(笑)。麺は黄色っぽく縮れのあるもの。スープが”お湯割り”かどうかは分からないが、啜ってみても同じように旨い。チャーシューは軽く1㎝を超える厚さがあるが柔らかくホロホロと崩れそうなのもよく似ている。完コピ(笑)。果たして本家から何らかの薫陶を受けているのか自己流なのかは知らないが、多治見や支店のある可児まで行かずともあの味が楽しめるのはいい。自分としては岐阜市内で(チェーン店じゃない)”朝ラー”が出来て、中休みが無いというところに魅力アリ。次はチャーシュー麺で。(勘定は¥750)

※現在は「中華そばガーデン」としてラーメン専門で営業中

この後の記事はこちら

 

CAFE ガーデン

岐阜県岐阜市加納南陽町2-73

 

( 岐阜 ぎふ 喫茶 喫茶ガーデン カフェガーデン 中華そば ラーメン 朝ラー お湯割り 大石家 おおいしや 多治見市 可児市 焼豚 あかいた )

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One Nation Under A Groove / Funkadelic

2018年03月27日 | ソウル・ファンク・R&B

One Nation Under A Groove / Funkadelic (1978)

ん?持っていたっけ、どうだったっけ…と店の棚を見て迷ったジョージ・クリントン(George Clinton)率いるファンカデリック(Funkadelic)の名盤「One Nation Under A Groove」。冒頭唐突に始まる有名な表題曲をはじめ、超の付く名盤なので当然すでに持っていると思っていたが、自信が無かったので安かったこともあり買って帰る(→持っていなかった)。表題曲が収録された様々なコンピ盤を持っているので当然オリジナル・アルバムも持っていると勘違いしていた。パーラメント(Parliament)もあるので系統立てて把握するのが難しい彼ら(自分はどちらかというとパーラメント名義の楽曲の方が好みのようだ)。後追いでファンになったので、過去には分厚い本まで購入して読んでみたが、結局さらに混沌としてしまった(笑)。いまだに曲だけ聴いたってどっちがファンカで、どっちがパーラメントかさっぱり分からない(苦笑)。

70年代後半と言えば世界的なディスコ・ブーム。華やかでポップなその時代のヒット曲とは毛色が違うが、ファンカデリックといったらやはりこのアルバムに収録されているような曲のイメージが強いんじゃないか。元々ハードなエレキ・ギターをフィーチャーしていたバンドなので驚かないが 「Who Says a Funk Band Can't Play Rock?!」なんていう曲名があるとニンマリとしてしまう。何とPファンクが来日するのだそうだ。でももちろん名古屋飛ばし、というよりフェスでの来日。若かりし頃なら仕事を預けて参戦しただろうが、もう今はムリ。彼らも出演するソニックマニアにはナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(My Bloody Valentine)が出演するので普通なら是が非でも幕張メッセまで行きたいところだが…(涙)。

ブックオフにて購入(¥108)

  • CD (1993/11/2)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Priority Records
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二葉軒 (恵那饅頭) @岐阜県中津川市

2018年03月27日 | 岐阜県(東濃・老舗)

中津川駅前の通りを南に下っていくと饅頭屋があった。壁面の看板には「中津川名物・恵那饅頭」とあり、ガラス張りのテナント店舗には「恵那饅頭」とあるのみの何ともシンプルな店構え。こんな質実剛健な佇まいなので、さぞかし名のある店に違いないと飛び込みで入ってみる。屋号は「二葉軒」というそうで(表の看板も後でよく見ると小さな字で”二葉軒”とあった)、創業は大正7年(1918)だとか。店に入ってびっくりしたが、並んでいるのは本当に「恵那饅頭」と名付けられた酒蒸し饅頭のみ。潔い。10個からの値段しか書いてなかったので、たぶん包みや箱で買うのが当たり前なんだろうけれど、帰っても嫁1人で(息子は多分食べない)、近くの両親は出掛けているのでおすそ分け出来ない。なので少量で分けてもらえるか女将さんに訊いてみた。「?」というような顔をされてしまったが無事購入。

家に持ち帰ってからいただいた。酒蒸し饅頭の皮は時間が経つと硬くなるので、本当は朝一番の出来立てが旨いのだろうが、さすがに家に着くとすでに夕方。包みを開けるとやや黄味がかった皮の中身はこし餡。鼻腔に抜ける香りは酒蒸し饅頭ならでは。皮はまだ柔らかさが残っていて、硬くなりつつあるところとのムラも食感として楽しめた。(勘定は¥80/個)

 


 

↓ 地歌舞伎が盛んな岐阜県の東濃地方~中濃地方。こちら恵那市飯地にある「五毛座(旧・飯地公民館)」(昭和26年・1951・建造)もそんな中のひとつ。登録有形文化財に指定されている。

 

↓ 現地に行くと山あいの本当に何もない所で、こんな地で連綿と行事が受け継がれていることに驚きを感じる。

 


 

 

二葉軒

岐阜県中津川市淀川町1-23

 

( 中津川 なかつがわ ふたばけん ふたば軒 えな饅頭 酒むし饅頭 酒蒸しまんじゅう さかむしまんじゅう 中津川駅 和菓子 地芝居 地歌舞伎 国登録有形文化財 )

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シオザワ @岐阜県可児市

2018年03月26日 | 岐阜県(中濃)

可児市で仕事があった際に、交通量が多くスーパーや様々なチェーン店などが建ち並ぶ通りの脇にある昔の商店街を通った。さすがに賑わいは無いもののまだ色々な商店が残っていて、やっていたらきっと入っていただろう食堂もあった。その通りで”てづくりサンドイッチ”と看板に書かれたパン屋さんを見つけたので入ってみた。ヤマザキパンの系列の店で米穀も扱っているようだ。

意外と広い店に入ると古びた商品パネルなんかが掛けてあるが、商品棚は空いていて今はもうたくさんの商品は仕入れていない様子。サンドイッチもショーケースタイプのガラス張りの冷蔵庫にほんの少し置いてあるのみ。女将さん曰く「ごめんねー、これだけになっちゃった…」と仰っていたので、午前中に大方売り切れてしまったのかもしれない。選んだのは玉子とトマトのサンドイッチ。

行儀が悪いが車に乗ってすぐに封を開けいただく。玉子の方は潰してマヨネーズと和えてあるものでキュウリも挟んである。トマトの方もパンにはマヨネーズが塗ってあるのかな。コンビニなんかの市販品よりもトマトの切りが厚くてなかなかいい。やっぱりパンはヤマザキパンなんだろうナ。昔は田舎のどの街にもこういうメーカー系列のパン屋さんがあって、自分の住んでいた町内にも”シキシマパン”の店があった。食パンは注文して店で切り出してもらっていたし、サンドイッチは店で作られたもの。生ケーキはそういう店で買うものだった。今そういう店はほとんど無くなってしまったなァ…。(勘定は¥180程)

シオザワ

岐阜県可児市広見815

 

( 可児 かに しおざわ 塩沢 塩沢米穀店 サンドイッチ サンドウィッチ パン ケーキ 山崎パン )

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平和園 (2) @名古屋市昭和区・川名

2018年03月26日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

昭和警察署の横にある中華料理店「平和園」に再訪。店先に自転車を停め、外気温が低くて露ぶいた扉を開ける。この日の先客は2名。調理場の高齢の主人はバンダナを頭に巻いていてカッコイイ。古びた店の内装で今まで気付かなかったが、カウンターの上にぶら下がる丸いカラフルなペンダントライトはなかなかお洒落(笑)。カウンターのガタガタの椅子に座り、振り返って壁に貼られた品書きの中から「焼飯(チャーハン)」と「モヤシラーメン」のセットを注文した。さっそく主人の鮮やかな手つきで調理が始まる。こういう佇まいの店なので後客も男性1人が多い。

まずはラーメンが提供された。「モヤシラーメン」と書いてあるし、値打ちなセットなので具はもやしだけかと思いきや、ちゃんとチャーシューは3枚も入っている。鶏ガラ醤油のスープにストレート麺。うん、やっぱり旨い。今風の旨味過多なラーメンとは別物だが、自分のようなオッサンにはピタッとハマる旨さ。食べ進むと炒めたもやしの風味が加わる。続いて「焼飯(チャーハン)」。上にカニカマがトッピングされているのが素敵(笑)。具材は刻んだチャーシューの端っこと玉子、乾燥海老。紅生姜も添えられている。チャーシューの端が沢山入っているのでいい塩梅の味付けに。一気呵成に掻き込み、ラーメンのスープで口中を潤した。自転車で暖かい恰好をしていたので汗だくに。次は「排骨飯」か「鳥球飯」か「中ヶ飯」〔ママ〕のどれかにいってみよう。(勘定は¥700)

以前の記事はこちら (1

この後の記事はこちら (3)(4

 


 

↓ 近くで見つけた一般住宅(建築詳細不明・場所失念)。日本家屋に応接用の洋館を足した戦前によく見られるタイプの住宅。破風や軒下、窓枠の装飾が洒落ている。

 

 


 

 

平和園

愛知県名古屋市昭和区広路通6-1

 

( 名古屋 なごや へいわえん 昭和警察署 中華料理 中国料理 ラーメン 中華そば 焼飯 やきめし 炒飯 チャーハン 名古屋の味 夏休み 近代建築 洋間 ) 

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植東 @岐阜県岐阜市

2018年03月25日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

先日「梅まつり」が行われた岐阜市の梅林公園。さすがにその日は人出が多く、公園内も屋台が沢山出て賑やかだった。その時はあまりの人出に素通りしただけだったのだが、もう一度公園に行ってみる。前週と違い人の数は減り落ち着いた感じ。それでも天気が良く、花を愛でる人達や家族連れで賑わっている。田楽で有名な「植東」の前まで行ってみると緋毛氈(ひもうせん)が敷かれた席が作ってあり、外でも田楽を楽しめるようだ。ちょうど営業開始時間だったので「豆腐でんがく」と「酒(白龍・純米)」の食券を買う。「どちらでお召し上がりになりますか?」と訊かれたので券売のすぐ前の席でいただくことにした。

売り子は女子高校生のアルバイト3名。他にも調理服を着た男性店員が沢山。後からも次々と客がやってきて、思い思いの席に着いて出来上がりを待ち始めた。親に連れられた子供達は非日常の飲食スペースに興奮気味だ。しばらくして田楽箱に入った「豆腐でんがく」と酒が運ばれた。酒は冷蔵の1合小瓶。「豆腐でんがく」は全部で5本。3本が赤味噌で2本が白味噌。木の芽が1枚のっている。手に取って見るとなんのことはない、1本の両面にそれぞれ赤味噌と白味噌が塗られているのだった。熱々を口に入れる。赤味噌の風味と白味噌の甘さ、両方が混じり合うのだが、これがなかなかいい。すぐに冷たいのを猪口でキュッと。旨い旨い。山椒をもらって振りかけたりして楽しんだ。日差しが暖かく、のんびりとした雰囲気もごちそう。見上げると(種類は全然分からないが)白い梅の花と、桜もちらほらと咲き始めていた。次はちゃんと店の中でもいただこう。(勘定は¥1,050)

この後の記事はこちら (2)(3

 


 

↓ 梅林公園内には蒸気機関車「D51-470」(昭和15年・1940・製造)が展示してある。園内の桜の老木もだんだんと桃色に。

 

↓ 金竜町の「梅林湯」(建築詳細不明)。味のある建物。いつ頃まで営業していたのだろう。

 

 


 

 

植東

岐阜県岐阜市梅林4

 

( 岐阜 ぎふ 梅林公園 ばいりん公園 うえとう 田楽 でんがく とうふ田楽 いも田楽 芋でんがく おでん 菜めし 菜飯 花見 銭湯 )

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