ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

大黒屋瑞庵 @名古屋市千種区・今池

2024年04月02日 | 名古屋(千種区・守山区 老舗)

今池で昼食に立ち寄ったのは駅から北上した住宅街にある麺類食堂「大黒屋瑞庵」。昭和初期創業なんて情報もあるようだが定かではない。主人は高齢だがしゃきっとしていて、自分が店に入る前も出前に出て行ったようだ。店内はテーブル席と小上がり席があるが、小上がり席は塞いで使っていない様子。テーブル席に品書きは置いてなかったが、店内に写真入りのボードが沢山置いてある。迷っているとこういう麺類食堂ではあまり見ない「肉汁つけ麺」というのが写真無しで貼ってあったのでそれにしてみることに。女将さんにお願いすると「うどんのことでいいですか?」と訊かれたので「ハイ」と返事。ご飯が付くらしいが食べ切れないかもとお断りした。

外から帰ってきた主人が調理。しばらくして盆にのった「肉汁つけ麺(うどん)」が届いた。小皿の冷奴、切干大根付き。刻みネギと粉唐辛子は別皿に。胡麻が浮かぶつけ汁には薄切りの豚バラ肉がたっぷり。斜め切りのネギも入っていて、脂があるので熱々。ざるに盛られたうどんには刻み海苔が振られている。うどんは強くはないがコシのあるタイプ。これを濃いつけ汁にしっかりと浸して手繰る。旨い。豚肉が多いのでうどんひと啜りづつに一緒に口に入るのがイイ。どんどん啜っていって、つけ汁に残った具材も平らげた。本当はここに蕎麦湯(うどん湯?)を少し足したりして飲み干したいが、そういう事もしてくれるのかな? 出ては来なかったので勘定してもらった。(勘定は¥950)

 

めん処 大黒屋 瑞庵

愛知県名古屋市千種区内山2-7-11

 

( 名古屋 なごや 今池 いまいけ 内山 うちやま 大黒屋瑞庵 だいこくやずいあん 蕎麦 饂飩 麺処 つけうどん 肉汁つけうどん )

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餅勘 @名古屋市千種区・千種

2024年03月22日 | 名古屋(千種区・守山区 老舗)

千種の飯田街道から少し北へ行った所にある和菓子屋「餅勘」へ。こちら創業は大正元年(1912)だとのこと。駐車場を探して辺りをグルグルと周ったが見付けられなかったので、店前の一方通行の道路に一時停車して店内へ。こちらに立ち寄ったのは妻の好きな「鬼まんじゅう」で有名だと知ったから。でも店内のショーケースを見回しても見当たらない…。出ていらした主人に訊くと既に売り切れていて、これから作る分はあと2時間位後になるとのこと。決して便利な場所にある店ではないが人気なんだなァ。さすがにそれだけは待っていられず、残っている品の中から「いちご大福」と「大島まんじゅう」をお願いして包んでもらった。

家に帰って妻と分けっこ。「いちご大福」の苺を包んでいるのは真っ白で軟らかい羽二重餅。餡は白餡で、その甘さと苺の酸味とが一緒に口の中で溢れてくる。やっぱり最初にこれを考えた人は天才だ。「大島まんじゅう」は黒糖の入った薄茶色の皮に包まれた饅頭。中はつぶ餡。口に入れるとやや水分が少なめの感じなので、熱いお茶と一緒にいただくとちょうどいい旨さ。今回は買い逃してしまったが、こちらは名古屋の桃の節句の菓子「おこしもん(おしもん)※」も扱っているのだそう。買い逃してしまったが来年こそ。店のインスタを覗いたらやはり「鬼まんじゅう」は売り切れになる日が多い様子。次こそは。(勘定は¥720)

※米粉を熱湯で練って型にはめ、取り出したものに色粉をつけて彩る、桃の節句のお雛様に供えられる郷土菓子

 

御菓子司 餅勘

愛知県名古屋市千種区今池2-27-26

 

( 名古屋 なごや ちくさ もちかん 和菓子 おにまんじゅう 鬼饅頭 苺大福 おこしもち 郷土菓子 )

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宮平 @名古屋市千種区・内山

2024年03月16日 | 名古屋(千種区・守山区 老舗)

日曜祝日休みの店なのでなかなか訪れる機会の無かった内山の「宮平」へ初訪問。機会を伺ってもう何年経ったやら…。今池駅から歩いて店へ。通り沿いの建物の間にひっそりと昭和な家屋が残っていて、提灯と白い暖簾が出ていた。中に入ると土間にテーブル席が6つ程。先客は若いのが1人と高齢の方が1人。出ていらしたのはエプロンをした年配の主人。もっと高齢の方がやっていらっしゃると思っていたので意外。壁に掛けられた札の品書きは「ライス(大)(中)(小)」「赤だし」「キリンビール(大)」のみ。取るものも取り敢えず「キリンビール(大)」をお願いする。ショーケースの中には出来上がった惣菜の皿(フライ、煮物、焼物等)が並んでいる。商品に名前は付いていないので、主人に「コレは?」と尋ねると「ナスと人参とピーマンの肉味噌炒めです。」と教えてくれた。「温めましょうか?」と訊いてくれるのでお願いした。

ビールをコップに注ぎ、グイッと。ウメーッ(まだ明るいもの)。温めてくれた「肉味噌炒め」には貝割れ大根が散らしてある。肉味噌には少し辛さがあって、ナスの切りが大きく、ビールの供にちょうどいい感じ。壁に並べられた酒のミニ瓶や、額に入った旧札を眺めながら杯を進める。途中でまたケースを眺めに。次に選んだのは「エビカツ」。これも温め直してもらう。付け合わせは千切りキャベツで、マヨネーズがボトルのままテーブルに置かれた。主人が近所の方で初めて店に来たという客と話しているのが聞こえてきた。主人によると、やはりこの辺りでは一番古い店らしく、創業は戦前か終戦直後らしい。残った「エビカツ」をビールで流し込み、勘定してもらった。次は煮魚か焼魚とライス、赤だしをいただきに来ようっと。(勘定は¥980)

 

 

宮平

愛知県名古屋市千種区内山2-3-4

 

( 名古屋 なごや ちくさ うちやま みやへい みやひら 食堂 大衆食堂 酒場 めし 昼飲み )

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稲の家本店 @名古屋市千種区・吹上

2024年03月14日 | 名古屋(千種区・守山区 老舗)

名古屋市内ってやたらとポルシェが目に付くよなァ、なんて思いながら車で走っていたある日、新栄~吹上の飯田街道沿いにある麺類食堂「稲の家」へ。以前に娘を車に乗せていた時に「あ、お父さんの好きそうな店!」と見破られていた店だ(苦笑)。実は以前に何度も訪れているが、なぜか定休日かコロナ休み?に来てしまったり、駐車場が見当たらずウロウロしたり。駐車場は道路を渡った反対側に数台分あると最近知ったが、満車で見送ったことも。今回やっとのことで訪問出来た。この屋号は市内にいくつもあるが、関係があるかどうかは不明。「愛知県めんるい組合」のHPからすると、昭和12年(1937)に東京で創業し、戦後昭和25年(1950)に名古屋に移転したのだとか。すごい歴史だ。

2つある入口のひとつから暖簾をくぐる。店内はテーブル席が沢山。使ってはいなさそうだが寿司屋のようなカウンター席もある。入口が2つだし、昔は中を仕切って使っていたのかも。階段もあるので上に座敷とかもあるんだろう。厨房も広く、中の様子は分からない。さっそく品書きを眺める。本当は麺類と絶滅危惧の「志の田丼」か「木の葉丼」を頼もうと思っていたが、すでに止めてしまっているようで品書きに記述が無い。そこでお願いしたのは「きしめん」と「いなり寿司」。

さほどかからず「きしめん」と「いなり寿司」が運ばれた。「きしめん」のつゆが真っ黒! ここまで色付きの濃いつゆは覚えが無い。四角い揚げが2枚と赤縁のカマボコがのっている。刻みネギは別皿で。さっそくつゆを飲んでみると、かなりの甘口。もちろんきしめんの赤つゆはうどんと比べて甘味が強い場合が多いが、ここまで甘いつゆも経験が無いと思う。面白いなァ。麺は薄平打ち。茹で加減は軟らかめ。「いなり寿司」は揚げに黒胡麻が振ってあって甘酢生姜付き。ごはんの酢の加減は強くなく優しい口当たり。どちらも美味しくいただいた。(勘定は¥610)

 

稲の家本店

愛知県名古屋市千種区千種1-14-20

 

( 名古屋 なごや いねのや いねのやほんてん 稲乃家 稲の家 麺類食堂 大衆食堂 食堂 丼物 定食 うどん そば しのだ丼 このは丼 )

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中屋パン @名古屋市千種区・今池 (3)

2023年07月06日 | 名古屋(千種区・守山区 老舗)

今池に行くと大抵立ち寄るのが創業昭和11年(1936)の「中屋パン」。圧倒的な数で並んでいるのは代名詞の「あんドーナツ」だけれど、色々な菓子パン、惣菜パン等が並んでいる。トレイとトングを取って選んだのは「極上クリームパン」「桜もちアンパン」「豚まんドーナツ」、そしてもちろん「あんドーナツ」の4種類。

家に持ち帰って妻と分けっこ。「極上クリームパン」は軟らかいパン生地の中に滑らかなクリームが詰められている。”極上”と名乗るだけあって確かに旨い。「桜もちアンパン」は中に桜餅(またはその風味の具材)が入っているんだろうと思ったが、どうもそんな感じじゃない。真ん中に入っているのはレーズンか?ひょっとして思ったのと違うやつを取って来てしまったとか…。「豚まんドーナツ」は当然豚まんの中身が…と想像がつくが、これの名前を知らずに食べた妻が「カレーパンだよね?」と(苦笑)。いやいやどうしてそう思った?カレーの要素は無いと思うが…。外の甘いドーナツ部分に引っ張られたか(笑)。そして定番の「あんドーナツ」。これは丸々1個食べたことないという妻に全部進呈。(勘定は¥800程)

以前の記事はこちら (1)(2

 


 

↓ 繁華な町のビルの合間にひっそりと佇む古い商店(建築詳細不明)。ガラス木戸の中を覗いてみたが、何を商っている店なのかはよく分からなかった(骨董屋?)。

 

 


 

 

中屋パン

愛知県名古屋市千種区今池1-9-16

 

( 名古屋 なごや 今池 いまいけ なかやパン あんドーナツ 餡ドーナツ アンドーナツ 老舗 パン屋 ベーカリー 近代建築 骨董品 )

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大盛屋 @名古屋市千種区・今池

2023年05月17日 | 名古屋(千種区・守山区 老舗)

今池の広小路通沿いにある蕎麦の「大盛屋」へ。正確な創業年は分からないが60年以上経っているそう(古い木製看板には”創業五十年”とある)。外観はあっさりしているので大通りではあまり目立たない店構え。中に入って暖簾の掛かった戸を開けると、店内はカウンター席とテーブル席が3つほど。ご高齢の主人と女将、職人、それにご家族でやっていらっしゃる様子。カウンター席に腰掛けると濃い粉茶が出てきた。この日は地下鉄で来ていたので「板わさ」と「燗酒(菊正宗)本醸造」をどん燗(ぬる燗)でお願いする。

シュッとした品のいい陶器の徳利と猪口で酒をいただく。「板わさ」は歯応えのある調子の良い白い蒲鉾で、添えてある山葵とわさび漬で。いい感じ。追加で「せいろ」をお願いした。丸い笊に盛られて出てきた「せいろ」は、麺肌の白い更科蕎麦。店名からもっと大衆的な蕎麦かなと思っていたので意外だった(店名の由来は分からないが特に”大盛”の品は見当たらない)。つゆは色は濃くないが出汁感がかなり強めで、ちょっと他に無い感じ。量もたっぷりとある。喉越しの良い蕎麦をちょん漬けでなく、しっかりとつゆに浸していただいた。旨い。手繰った蕎麦の麺線がかなり長い。後から出された蕎麦湯は少しとろみのあるタイプ。自分は蕎麦を食べる時には刻みネギは使わず、蕎麦湯の時にだけ使うことが多い。刻みネギって店によっては調子の良くないものが出てくることもあるが、こちらの刻みネギは風味も良かったので、つゆに落として蕎麦湯を注ぎ、たっぷりと味わった。(勘定は¥2,050)

 

 

そば処 大盛屋

愛知県名古屋市千種区内山3-33-15

 

( 名古屋 なごや 今池 いまいけ おおもりや おおもり屋 蕎麦 そば 蕎麦切り そばきり 蕎麦前 かまぼこ さらしなそば )

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み乃龜 @名古屋市千種区・今池

2023年04月25日 | 名古屋(千種区・守山区 老舗)

今池の錦通で伺ったのはおかきの店「み乃龜(みのかめ)」。創業は昭和12年(1937)とのこと。店舗は大きなビルの1階にあるが目立つ看板がある訳でもなく、パッと見ておかき屋とは思えない外観なので知らない人も居るかも。店に入るとガラスショーケースに品が並び、横には喫茶スペースがある。この喫茶スペースに正式な店名があるのかどうか知らないが、店内にも案内は特に無く、大っぴらに宣伝している風でもないのでふらりと誰かが入ってくる雰囲気ではない。この日も着物を召したやんごとなきお姿の奥様らが静かにお茶を召し上がっていた(笑)。喫茶は次の機会にしておかきを物色。若い店員さんが丁寧に接客して下さる。購入したのは「あいさんさん」と「小亀」。包んでもらう間、ソファに腰掛けて待っていると梅こぶ茶とあられを持ってきて下さった。遠慮なくいただき、勘定も座ったままやらせてもらった。

家に持ち帰り、煎茶を煎れて妻と分けっこ。「あいさんさん」は、おかき、豆菓子、海老焼という3種類が入ったもの。海老焼(煎餅)ひとつとっても、入っている6~7種類全て風味や食感が違って楽しい。「小亀」は亀の形で中が中空になった醤油味のおかき。しっかり硬い食感が良い。ポイッと口に入れると香ばしい風味。どちらも旨かった。こういう店で買っていただくおかきや煎餅はスーパーなどで買う袋物と一味違う。原材料はそう変わらないけれど、やはり鮮度が違うのかな。喫茶スペースには「ぞうに」や「いそべあげ」もあるようだ。もち米を使う店だから旨いに違いない。次は喫茶目当てで行ってみようっと。(勘定は¥900程)

「喫茶みのかめ」の記事はこちら

 

御嘉季処 み乃龜

愛知県名古屋市千種区内山3-11-17

 

( 名古屋 なごや 今池 いまいけ み乃亀 みのかめ みの亀 和菓子 せんべい 煎餅 おかき あられ 喫茶 喫茶店 カフェ 餅 手土産 )

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かどふく本店 @名古屋市守山区・瓢箪山

2021年07月02日 | 名古屋(千種区・守山区 老舗)

守山区のひょうたん山駅近くの麺類食堂「かどふく本店」が6月30日を以って閉店するという話は前から聞いていたが、なかなか訪れる機会を作ることが出来なかった。かの有名な大女将が逝去されたということも実は最近まで知らなかった。いよいよ6月末が迫って半日だけ時間が出来たのでバイクを飛ばして店へ。ちょうど開店時間ぐらいに店に着いたが、すぐに何人かの男性1人客が入っていく。テーブル席のひとつに腰掛け、壁に札の掛かった”定価表”を眺める。もうこれが最後の訪問だろうことは分かっていたが、あれも食べたい、これも食べたいとなかなか注文が決まらない。若かった頃は用事でこの辺りに来る機会が多かったが、当時はこういう古い食堂に入る気もあまり無く、時が過ぎてしまった。あの頃に通っていればなァ…。結局欲張って「木ノ葉丼」と「チャーシューメン」という変な組み合わせになってしまった。調理は女将さん。給仕は若い男性。次々と客が入ってくるので大忙しだ。店の人と閉店を惜しむ常連客の会話を聞きながら出来上がりを待った。

料理は同時に配膳された。まずは「チャーシューメン」からいただく。金属製のレンゲが添えられている。チャーシューは5枚、それに細メンマと刻みネギがのっている。スープの色は濃いめ。かえしにたまり醤油でも使っているだろうか。それでも味が濃かったり、塩分が強い訳ではなく、じんわりと滲みる優しい味。麺は細縮れ。少しコショー(もちろんテーブルコショー)を振ってみたくなる。チャーシューは5枚。軟らかいが崩れない丁度いい塩梅だ。味の滲みた細メンマもいい感じ。旨いなァ。次は「木ノ葉丼」(壁の札には「木の葉丼」の表記も)。つゆを含ませた沢山の椎茸と、刻んだ赤縁の蒲鉾、ネギが入っていて、刻み海苔がかかっている。つゆの量はやや多め。もう古い食堂でしか見かけなくなった”木の葉丼”では椎茸は共通しているものの、味の加減や具材の種類は店によって様々。あまり椎茸の味が前に出ていないものもあるが、こちらのはしっかりと椎茸の味が前面に。これも旨いなァ。添えられたたくあんをつまみつつ、平らげた。席を立つ前にもう一度ラーメンのスープを啜ったりして。まだまだ客が入ってきているので席を空けて勘定してもらう。(勘定は¥1,320)

この日、残念だったのは店内で動画を撮影している輩が居たこと。この人、動画サイトにでもアップするつもりなのか、店の外では道路の真ん中にしゃがみ込んでクラクションを鳴らされているし、配膳された後には料理の位置や席を変えながら延々と撮影。それが終わると片手で撮影しつつ(!)片手に箸を持って丼物を食べていた。ボロボロ落としながら汚いし、異様。待ち客も居るというのに…。こんなことを店の中でやるなんて物凄いハートの強さだ(苦笑)。撮影していると周りが見えなくなるのか、それとも見ないようにしているのか…。自分が映りこんでいませんように。

以前の記事はこちら

※令和3年6月30日を以って閉店されましたが営業再開しているそうです(未確認・令和5年11月現在)

 

名代きしめん かどふく本店

愛知県名古屋市守山区長栄16-12

 

( 名古屋 なごや 瓢箪山 ひょうたん山 ひょうたんやま かどふく かどふくほんてん 麺類食堂 大衆食堂 食堂 中華そば ラーメン 閉店 廃業 )

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玉屋 @名古屋市千種区・覚王山

2020年02月26日 | 名古屋(千種区・守山区 老舗)

覚王山の日泰寺参道にある食堂「玉屋」。創業は大正2年(1913)という100年を超える歴史のある食堂だ。日曜休みなのでなかなか機会が作れなかったが、ある祝日にやっと訪問が叶った。開店してすぐの時間に店に着いたが、すでに数組の先客が。中はテーブルが5つ、小上がりが3つという造り。こちらの店は盛りが凄いことでも有名。名物のかつ丼を大盛にすると2合のご飯が出てくるというから恐ろしい。若い頃なら1度位チャレンジしたいところだが、オッサンが試して万が一にも残すのは嫌だし、食べ切れたとしても1日が終わってしまうのでもちろん注文はしない。壁に貼り出された品書きには食べたいものが沢山。カキフライ定食と激しく迷って、結局注文したのは「カツカレー」。給仕のおばちゃんに「ご飯少なめで。」と忘れず伝える。

しばらくして「カツカレー」が登場。ちゃんとお冷やも添えられた。その他にも小鉢のポテサラが付く。持ち手の付いた深めの楕円皿に盛られた「カツカレー」はご飯少なめにしてもらってもしっかりとした量。その上にカツが鎮座している。脇には赤い福神漬け。しっかりめに揚げられたカツの豚肉はかなり厚く、衣も厚め。細切れ肉が入ったビーフカレーはしっかりと辛味もあって旨い。カレーと合わさった時のカツの衣の旨さは言うまでもない。ガツガツと食べ進んでいった。この味なら普通盛(つまり他店の大盛以上)であっても問題なくいけただろうナ。向かいに相席で座った単身ご高齢のバーサンは「きしめん」に海老天をのせるカスタマイズ。きしめんのつゆの色がかなり濃くて旨そう。次はその「きしめん」か、それとも名物「かつ丼」か。横の席の夫婦が注文していた単品の「カキフライ」もなかなか立派な牡蠣を使っていた。あれをビールで…。悩みは尽きない。(勘定は¥920)

 

 


 

↓ 日泰寺参道から外れ、道路を挟んだ北東にある霊堂へ向かうと小高い丘の上に見えるのが「第一軍戦死者慰霊碑」(明治34年・1901・建造、のち移設)。日清戦争の戦死者の慰霊碑で東京砲兵工廠で鋳造されたもの。かつては現在の中区役所の前あたり、広小路のど真ん中に建てられていた(写真3枚目)。周囲を「愛知県庁」「愛知県会議事堂」「名古屋市役所」等が囲んでいたが、この慰霊碑の周囲を路面電車が通るたびにカーブで大きな音を立てるので議事の進行にも支障をきたしたのだとか(笑)。広小路も延長されて交通の邪魔になるという事で建立されて20年も経たないうちにこちらに移設されたとのこと。慰霊碑の周りの柵に使われているのは実際の大砲の砲身(七糎<センチ>山砲と七糎野砲だとか)。

 

 

 

↓ 特異な形の屋根が目を引く「東山配水塔(東山給水塔)」(昭和5年・1930・建造)。例年は年2回開放されていたが、周辺が工事中で最近は開放されていないよう。現在はこの慰霊碑側からが一番よく見える。いかにも古そうに見えるトンガリ屋根だが、実は昭和58年(1983)に設置された比較的新しいもの。にしても愛嬌があって秀逸なデザインだ。

 

↓ その給水塔の東側道沿いには名古屋市の上下水道100周年を記念した「飲水思源碑」という記念碑があり、その脇に「東山配水場2号配水池・水位計建屋」(大正2年・1913・建造、移設)があった。屋根下に碍子が付いているので、かつては電気の引き込みがあったようだ。

 

 


 

麺類食堂 玉屋

愛知県名古屋市千種区山門町2-47

 

( 名古屋 なごや 覚王山 かくおうざん たまや 玉屋食堂 麺類食堂 大衆食堂 にったいじ 大盛 デカ盛 かつどん 近代建築 名古屋市都市景観重要建築物 )

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大久手・山本屋 @名古屋市千種区・大久手

2019年07月19日 | 名古屋(千種区・守山区 老舗)

味噌煮込みうどんと言えば”山本屋”の屋号。現在、大門の「山本屋本店」、栄の「山本屋総本家」が2大勢力としてそれぞれ支店も展開している。どちらも同じ大須にあったという「山本屋」が始祖で、それぞれが分かれていったという大まかな歴史があるようだが、一時はそれぞれがHPなどで自分の店の正統性を主張して相手方に敵意剥き出しな記述もあったと記憶している。最近はどちらも以前のような店の歴史に関する詳しい記述は抑えているようで、それぞれ住み分けが出来ているのだろう(そもそも本店と総本家が違うと認識している人も多くなかったが…)。名古屋にはその2つの支店を名乗っていない「山本屋」もあり、こちら「大久手・山本屋」もそのひとつ。それでもこちらのHPを見てみると、その歴史については他のどこよりも詳しい記述があり、こちらが”総本家”の系列だと取ることが出来る。それでもいわゆる支店とは違うようで…。

店の前の駐車場に車を入れ中へ。開店してすぐの時間だったがすぐに後客が来たところをみると混雑が予想されるのだろう、カウンター席に案内された。もう注文は決まっているが一応品書きを眺めてみる。酒肴の一品物も充実している。何人も居る店員の1人に「玉子入り味噌煮込みうどん」をお願いした。しばらくして「味噌煮込みうどん」が土鍋で運ばれた。もちろんぐつぐつと煮えて水面が躍っている。穴の無い蓋を取って取り皿に使うのは上記2店と同様。中から手繰り寄せたのは縮れの入った剛麺。太さにばらつきがある。ややとろみのついたしっかりと濃い出汁を纏っていて、口に入れるとゴワッとした歯応え。うん、あの食感。中に落とされた玉子はまだゆるゆるだったので、煮込んだ後から落とされたものだろう。しばらく潰さず元の出汁を味わった後に、蓋の上に玉子を慎重に移動させて黄身をまとわりつかせた一口を楽しんだ。こういうガツンと濃い味噌煮込みのつゆが久しぶりだったので汁をすくうレンゲが止まらない。旨かった。(勘定は¥1,080)

 

大久手 山本屋 (山本屋大久手店)

愛知県名古屋市千種区大久手5-9-2

 

( 名古屋 なごや おおくて 大久手山本屋 山本屋 みそ煮込み みそにこみ 煮込みうどん みそ煮込みうどん きしめん 本店 総本家 島本万吉 )

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