ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Ray your Hands On Me (12" Single) / The Thompson Twins

2014年01月25日 | アナログ・レコード

Twins

Ray your Hands On Me (12" Single) / The Thompson Twins (1985)

80年代にいくつものヒットを飛ばしたグループ、トンプソン・ツインズ(The Thompson Twins)の12インチ・シングル・レコード。この曲はそろそろピークを迎えた頃の作品だったと思う。曲調といい、コーラスといい、彼ららしい作品だが、初期~中期の異形のエレクトリック・ポップという面は若干薄れて、彼らの特徴は残しつつもしっかりプロデュースされたポップ・ミュージックという感じ。アルバムを購入するまでには至らなかったが、MTVでよく見ていたし、ポップ・センスは好きだったなぁ。サビのメロディーなんかも本当に印象的。これら80年代前半の12インチ・シングルは「何とかミックス」のはしりの頃だったけど、どれも刺激的だったなぁ。今では中古店の段ボール箱に二束三文で刺さっている事が多い。またそういうレコードに「レンタル」のシールが貼ってある事が多く、当時僅かながら自分も利用したレンタル・レコード文化の名残りを見る事が出来る。自分はいまいち好きになれなかったな、人が針を落としたレコード。それが今ではぜーんぜん平気。

当時、テレビ朝日系列の小林克也司会の音楽番組「ベストヒットUSA」でヴォーカルのトム・ベイリー(Tom Bailey)と紅一点のアラナ・カリー(Alannah Currie)は「いとこ」かなんかって紹介された覚えがあるんだけど、調べてみたら2人はのちに結婚したらしい(現在は離婚)ので自分の記憶違いだったのかも。でもこのレコードを聴いて、30年も前のそんな仔細な事を思い出すのだから人間の記憶って凄いというか、しょうもないというか(笑)。大事な事はすぐ忘れるのに…。もう少し役に立つところにそのメモリーを消費して欲しいものです。

中古店にて購入(¥105)

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烈風 (Reppoo) / Styx

2013年10月26日 | アナログ・レコード

Styx

烈風 (Reppoo) / Styx (1981)

スティクス(Styx)の1981年発売の来日記念盤アナログ・レコード。当時は持っていなかったが、100円コーナーに刺さっていたのでつい購入。日本独自編集で、インパクトあるジャケットといい、コンパクトにまとまったベスト的選曲といい、なかなかの好盤。こういう思い切ったアートワークや選曲での発売を各国の担当レコード会社の裁量に任されて発売出来ていた事が素晴しい。ま、「酢亭久洲=スティクス」の当て字には脱力するが。

自分が初めてスティクスを聴いたのはNHKで放送されていた貴重な洋楽番組「ヤング・ミュージック・ショー」の武道館ライヴの映像だった(こういう人も多いのでは?)。当時我が家には新し物好きの父が購入したビクター製のビデオテープレコーダーがすでにあった。当時の記憶を基に検索をかけてみると、なんと当時の値段は約25万円(!)とのこと。確かに録画用のVHS生テープが1本5,000円位した記憶があるからそんなものかもしれない。そこにこのスティクスの武道館ライヴ映像も録画して何度も見たからあの番組の印象は強い。

ちなみにその当時のビデオ・デッキがこれ↓ チャンネルがアナログ・ダイヤルだ(!)

Victor

つまり時期的にはあの名盤「Paradise Theater」には間に合っておらず、後追い。もちろん番組を見た後にレコードを買いに走ったのは言うまでもない。それでもヒット曲「Babe」ぐらいは聴いていたかな。

スティクスはバンドとして行き着いた先が、邦題「ミスター・ロボット」として知られる「Kilroy Was Here」だったのでキワモノっぽいイメージは拭えないが(笑)、ストーリー性を含んだプログレっぽい展開に、アメリカらしいハード・ロックとポップが組み合わさった多彩で面白い音楽性を持っていた。「Paradise~」に収録の「Half Penny Two Penny」のハードなギター・リフなんて今でもしびれるほどかっこいい。日本では某評論家達が「産業ロック」と名付けて揶揄したために、あまり音楽性うんぬんで語られることのなかったバンドだが、人気は安定してあったように思う。久しぶりに聴いたが、編集盤で内容がバラバラとはいえ、なかなか良かった。バンドに歌える人間が3人もいるというのはなかなかの強み。

A-Side
1  Borrowed Time
2  Crystal Ball   
3  A.D. 1928
4  Rockin' The Paradise
5  Suite Madame Blue
6  Boat On The River

B-Side
1  Come Sail Away 
2  Renegade
3  Miss America   
4  Blue Collar Man (Long Nights)
5  Babe 

(中古店にて購入¥105)

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Union Of The Snake (12" Single) / Duran Duran

2013年06月14日 | アナログ・レコード

Union

Union Of The Snake (12" Single) / Duran Duran (1983)

デュラン・デュラン(Duran Duran)のヒット・シングルの12インチ盤。一世を風靡していた彼らの12インチ・ヴァージョンはどれも結構売れていたと思う。当時12インチ盤はだいたい1,200~1,500円。今だったらCDアルバム1枚買えてしまう値段だが、ファンはせっせとアルバムとシングルを買い揃えていたのだ。自分はデュラン・デュランのファンという訳ではないが、結構聴いていた。当時は今のように音楽媒体があふれている訳ではなかったので、洋楽好きな人はビデオ・クリップを紹介するTV番組(小林克也の「ベストヒットUSA」とか)などを通して、ジャンルに関わらずどれも耳を通していたんじゃないのかな。自分はそういう番組に文字通りかじりついて聴いていた。

この別ヴァージョンも充分に楽しめる出来です。ミックスの名前は違うけれど欧米発売のThe Monkey Mixと同じじゃないかな、たぶん。

A-1  Union Of The Snake (Super Mix)   
B-1  Union Of The Snake (Single Version)   
B-2  Secret Oktober 

中古店にて購入(¥100)

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Love Of The Common People (12" Maxi-Single) / Paul Young

2013年06月01日 | アナログ・レコード

Paulyouong

Love Of The Common People (12" Maxi-Single) / Paul Young (1984)

80年代にいくつかヒット作品を出したポール・ヤング(Paul Young)の12インチ・シングル輸入米盤。B面はこれもヒットしたシングル「Come Back And Stay」のエクステンデッド・ミックス。元曲は82年発売なので、イギリスや世界でのヒットを見てアメリカで両A面みたいにして出されたものだろうか。「Love Of ~」の方は1970年のNicky Thomasのレゲエ・ヒット曲。自分はトロージャン(Trojan)・レーベルのコンピでそちらの方をよく聴いたのでこの曲には馴染みがある。このミックスもジャマイカっぽさを強調している。

ポール・ヤングは80年代にヒット出す前にすでにキャリアがあり、いわゆるブルー・アイド・ソウルの実力派という触れ込みだった。ハスキーな声と歌唱力で歌を聴かせる一方、アルバムの中には当時最先端の音だったサンプリングのいわゆる「オーケストラ・ヒット」を採用していたりもしていた。ヒットした曲のほとんどはソウル・ミュージックのカヴァー曲じゃなかったかな。何年だったのかは覚えていないが、80年代に来日して名古屋市公会堂でライヴがあり、2階席で見た覚えがある。どんな内容だったかはあんまり覚えていない。たしかどこかにチケットの半券がしまってあるはずなんだけど…。

A-1  Love Of The Common People (Extended Club Mix)
B-1  Come Back And Stay (Extended Club Mix)

リサイクル店にて購入(¥50)

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Lies (12" Maxi-Single) / Thompson Twins

2013年05月28日 | アナログ・レコード

Twins

Lies (12" Maxi-Single Japan) / Thompson Twins (1984)

これは日本のみの発売だろうか、トンプソン・ツインズ(Thompson Twins)のヒット曲「ライズ(Lies)」の12インチ・シングル盤。同曲のロング・ヴァージョン他全4曲を収録。「Lies」が筆頭だがジャケットは84年に発売されたシングル「You Take Me Up」を流用している。

トンプソン・ツインズはMTV時代に大ヒットを記録したバンド。あの時期ならではのポップなんだけれど、容姿、曲調を含めて少し不思議な雰囲気が売り。確かヴォーカル担当の2人は兄妹かいとこかなんかの噂があったんじゃなかったか(でも調べてみると2人は後に結婚していたようだからガセか)。自分はここにも収録されている「We Are Detective」のPVが大好きだったな。今見ると他愛もないビデオだが。ロング・ヴァージョンは聴いた事がなかったので嬉しい。このバンドのポップ・センスは結構好きだったが、これら一連のヒットの後はフェード・アウトして解散してしまった。

意外かもしれないが、ナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)のトレント・レズナー(Trent Raznor)はこの表題曲を「Option 30」という前身バンド時にカヴァーしている。彼は(たぶん)初期MTVどっぷり世代のはず。当時流行ったこのトンプソン・ツインズやユーリズミックス(Eurythmics)やアフター・ザ・ファイヤー(After The Fire)などのイギリス産エレクトロ・ポップに大きく影響を受けている。初期にはチラッとそういう面が音に出ていて、NINのファースト・アルバムの驚くほどのポップさも理解できる。

A-1 Lies (Long Version)
A-2 Down Tools
B-1 We Are Detective (Long Version)
B-2 Still Water

リサイクル店にて購入(¥100)

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Carnival (12" EP Vinyl ) / Duran Duran

2013年05月21日 | アナログ・レコード

Carnival

Carnival (12" Vinyl ) / Duran Duran (1982)

1982年というとデュラン・デュラン(Duran Duran)が最も乗りに乗っていた時期じゃないかな。出す曲出す曲全部ヒットしていたし、PVは豊富なアイデアと資金でクオリティは他を一歩も二歩もリードしていた。まさにMTVの申し子といった感じ。早くから様々なヴァージョンの可能性を追求し、PVでさえも放送禁止ヴァージョンを作ったりとかなりマニアックだった。

ただ学生とはいえ、男がデュラン・デュランを好きというのは正直あまり人に言えない事だった。当時は完全に女子のアイドル。家ではPVとか見まくっていたし、親戚の女の子が持っていたVHSのクリップ集(当時は高かったはず)なんかも貸してもらっていたが、外では「そんな女子供の好きそうな女々しいバンドなんて…ちゃんと演奏してんのか?」という風を装っていました(笑)。

今こうしてヴァージョンを聴いてみたり、PVを見直してみると…本当に良く出来てる。そういったプロモーションのアイデアに本人達がどこまで関わっていたのか分からないけど(←まだ疑ってる?)。ヴォーカルのサイモン(Simon Le Bon)なんて本当はそんなにかっこよくないのにかっこよく 見えるもん。彼らが今でも活動を続けているのは立派。たぶん未だに世界中に熱狂的なファンがいるんだろう。

この日本盤EP「カーニバル」は5曲入りで、彼らの大ヒット曲の別ヴァージョンが聴ける。昔は買う勇気がなかったので今買いました(笑)。

1. Rio (Part II) (Full 7" mix)
2. Hold Back The Rain (Re-mix) (Carnival Remix)
3. My Own Way (Night Version)
4. Hungry Like The Wolf ((Night Version)
5. New Religion (Carnival Remix)

リサイクル店で購入(¥100)

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Word Up ! (12" Maxi-Single Vinyl) / Cameo

2013年05月18日 | アナログ・レコード

Cameo

Word Up ! (12" Maxi-Single Vinyl) / Cameo (1986)

カメオ(Cameo)のヒット・シングル「ワード・アップ」の12インチ・シングル盤。当時大ヒットした。チープなシンセ・ドラムの音も懐かしいスッカスカのエレクトリック・ファンクだが一度聴いたら忘れられないインパクト。エイティーズ好きには一発屋の印象が大きいが、実はこの時点でキャリアは長く、ブラック・チャートではいくつかヒットもあったらしい。今調べると「キャメオ」と記述してある事が多いが当時を知る人間にとってはあくまで「カメオ」。

80年代のヒット曲には欠かせないPVはこちら。よく見るとヴォーカルのラリー・ブラックモン(Larry Blackmon)は怖いな。MTV世代にはこういうプチ・ミュージカルみたいなビデオはお約束。今見ると微笑ましい内容だが、当時は出るビデオ、出るビデオを食い入るように見てました。どれだけでも見ていられたから24時間放送する本場のMTVがうらやましかったなぁ(→ただ実際にアメリカで暮らすとそうでもない事をのちに知る)。

ちなみに「Word Up」とはアメリカの俗語で「はっきり本当の事を言う」ことらしい。もちろん当時は知らずに聴いていて、今調べました(笑)。

A1  Word Up! (12" Version)
A2  Word Up! (7" Vocal Version)
B1  Word Up! (Instrumental)
B2  Urban Warrior

リサイクル店にて購入(¥50)

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It's Tricky (And More) (12" Vinyl) / Run DMC

2013年05月14日 | アナログ・レコード

Tricky1

It's Tricky (And More) (12" Vinyl) / Run DMC (1987)

リサイクル店や中古店で無造作に扱われるアナログ・レコードを見るのが好きだ。特に超掘り出し物を探して歩く訳ではないが、パッと見て80年代の12インチ・シングルなどが「持ってけ!泥棒」みたいな値段で刺さっているとうれしい。当時はシングル・レコードとはいえ12インチ盤は¥1,500くらいしたから、学生にとっては欲しいもの全部購入なんてとても出来ず、吟味して吟味してハズレくじを引く、なんて言う事を繰り返した。そのうっ憤を今頃になって数十円から数百円で返しています(笑)。

12インチ・シングルに収録された曲やヴァージョンは未だにCD化されていないものも多く、最近でこそデラックス・エディションなどのボーナス・トラックとして復刻される事も多くなったが、やはり45回転の活きのいい音質は捨てがたい。長い事レコードから離れていたが、最近また聴きだした。やはりレコード・ジャケットの存在感ってすごい。

PVも楽しいランDMC(Rum DMC)のこの曲は、大ヒットアルバム「Raising Hell」の2曲目のシングルとしてカットされたんじゃなかったか。こういうオールド・スクールのヒップホップは現在ほぼ聴けなくなってしまったが、本当に画期的だったんだよね、当時は。曲の元ネタはザ・ナック(The Knack)の「マイ・シャローナ(My Sharona)」。サンプリングって今じゃ当たり前だけど当時は「えーっ、そんなのあり?」というくらい衝撃的だった。かっこいい。

A1  It's Tricky (Club Mix)   
A2  Up Tempo   
B1  It's Tricky (LP Version)   
B2  It's Tricky (Scratchapella)   
B3  Tricky Reprise   
B4  Proud To Be Black

リサイクル店で購入(¥50)

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Sticky Fingers (Spanish Vinyl Re-issue) / The Rolling Stones

2013年05月12日 | アナログ・レコード

Sticky

Sticky Fingers (Spanish Vinyl Re-issue) / The Rolling Stones (1971)

ローリング・ストーンズの名盤「スティッキー・フィンガーズ」。このアルバムのアナログ・ジャケットには2種類以上のバリエーションがある事は良く知られている。今回購入したのはスペイン盤でカラー・ビニール(オレンジ)。ちなみに一般的なジャケはこちら↓。

Rollingstonesstickyfingersfront

レコード・ジャケットに本物のジッパーが取り付けられており、下に下げると中のインナー(下)の下着姿がちらりと見られるようになっている(下のように全体が見られる訳ではない)。久しぶりに引っ張り出してきたが、凝ってるなぁ。

Stickyfingers2_2

のちにCDで復刻された時もこれを模したジッパー付きのタイプが出されたが、やっぱりこの傑作アートワークにおいてはアナログ・レコードの迫力にはどうしてもかなわない。

有名な話だが、スペイン盤はジッパー・ジャケと収録曲「Sister Morphine」が卑猥だという事でジャケが前出のものに、収録曲は「Let It Rock」のライヴ・ヴァージョンに変更された。ジッパー・ジャケの右のインナーは表からは見られないので、明らかに缶詰ジャケの方が「危ない」と思うんだが…(タイトル通りではあるが)。ちなみにこのジッパー・ジャケ、棚に入れておくと他のアルバムを傷つけるという厄介者で(笑)、自分は段ボールを切ってジッパーにあててある。

自分はアナログのアルバム・ジャケットをインテリアとして飾っているので  いつかは欲しいと思っていたこのジャケ。95年だったかオフィシャルでポスター(リトグラフ)として発売はされていたが購入出来ず、今回アナログ・レコードを購入して、めでたし、めでたしといくかと言えばそうはいきません。実はこれ再発盤。しかも80年代に再発されたものではなく、最近再発されたもの。オリジナルと直接比較した訳ではないが、ジャケは少し不鮮明だし、レーベルに「Let It Rock」の表記はあるものの、なんと「Sister Morphine」が収録されているというトンデモ盤! ストーンズ・レーベルのロゴは印刷されているがどうも怪しく、スペインかどうかは分からないがどこかの会社が勝手に再発したっぽい。それが何とつい最近までHMVで購入可だったのだ。

以前から海外の掲示板などでもこの盤については問題が指摘されていたので自分は当然分かっていて買いました。音源はすでに珍しいものではなくなっているし、トンデモ盤だろう事も覚悟の上。オリジナル盤や80年代再発盤は中古レコード屋で何度も見かけた事があるが、程度の良いものはお高くて…。邪道だろうが、どうしてもこのジャケを部屋に飾ってみたかった…。この値段ならインテリアとしては安いものだ…(←自分を納得させるため無理やり正当化している)。購入しようとしている方は要注意です(いないか…)。

オークションにて購入(¥2,448)

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