ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

鮨 安吉 @福岡県福岡市

2013年11月30日 | 福岡県

今回の福岡出張を延泊してまで行ってみたかったのは評判の鮨屋「鮨 安吉」だ。幾度となく雑誌その他で紹介されていて店の名前を目にしていたので、この機会を逃すまいと予約を入れた。一度電話して、この店の予約は訪問日の1ヵ月前からと店側に聞いたので、訪問出来る日のちょうど1ヵ月前の日に電話で予約を入れる。おまかせのみとの事。

とうとう訪問日がやってきた。ホテルにチェックインし、まず近くにある歴史ある「住吉神社」を参詣し、そのすぐ近くの通り沿いにある、とても店構えのいい酒販店「住吉酒販」に入り、手頃な値段だった日本酒用のグラスと蛇の目の猪口を購入した。こうした小さい買い物でたまたま好みの物が見つかるととても気分がいいものです。

↓ 住吉神社(写真下左)と、住吉酒販(写真下右)

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予約は一番早い時間に入れたので、開店時間の18時に店前に到着。ビルの間にポツンと格子戸の門と建物がある。ちょうど同じ時間に予約を入れたのだろう4人組の客も入り、カウンターに腰をおろした。店内は基本的に(小座敷はあったが)カウンターのみのようでシンプル。主人はまだ若く、物腰は柔らかい。

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飲み物は日本酒を注文。紙に書いたメニューは無く、主人の口から説明される。その中から冷たいもの(宝剣だったか)をひとつ選んで始まり。一口サイズの酒肴が手際の良い主人の説明と共に次から次へと目の前に置かれ、味わっていく。特に地のものを意識した酒肴ではないが、どれも日本酒がすすんで仕方がない。次は何だろうとわくわく。ただあまり酒にばかり行って、あとの握りが楽しめないと嫌だったので飲む量をセーブするのが大変(笑)。酒を注文すると頼まずともグラスに入った水(和らぎ水)を用意してくれるのも気が効いている。酒肴の味付けは特に博多らしさみたいなものは感じられず、全国標準的。小皿には薄切りではなく小さく切られたやさしい味付けの生姜が置いてあり、口直しにちょうどいい。

お店の中は後にカップル客が入り、カウンターはほぼ満員。4人組の客がややうるさいが、主人は箸の進み具合によって酒肴を出す順番を変えていく。その辺の匙加減はさすが。

お茶をもらって握りへ。握りは端正な形をしていて、タネの按配もなかなか。ひとつひとつカウンターに置かれた丸皿に、まるでスポットライトを当てられたように登場する。仕事を加えてあるタネがほとんどで、酢飯は赤酢を使用しているのか飯にほんのりと色が着いている(ように見える)。どれも旨い。特に飛び抜けたタネがあるというよりは、全体のバランスがいい握りという感じ。最後に赤だし(自分の住む中部地方では当たり前だが、意外)が出て、特に追加はせず勘定をしてもらった。特にここ博多ならでは、というタネが出た訳ではないし、主人は常連にかかりきりだったのでほとんど話はしなかったが、総じて旨い鮨だった。酒を飲まない人にとっては前半の酒肴(12皿程あっただろうか)は間を保たせづらいかもしれない。勘定も酒を入れてこの程度だったら値打ちだ。(勘定は¥15,000程)

鮨 安吉 (すし やすきち)

福岡県福岡市博多区博多駅前4-3-11

この日に相席した男性達(50歳代位)は自分と同様に他所から来た客で、常連のようだが、やはりカウンターで大勢だと話し声が大きくなるし、鮨屋に来て他の有名鮨店や主人の話ばかりするという無粋な人達だったのがやや残念。挙句の果てには出された品の調理方法に口を出すとか…。2人組の方は女性が話好きなのか、腕を組んだままで酒肴に箸が進まないので、主人も出すタイミングが難しそう。1人でカウンターに座るとそういった同席となった他の客の仕草や佇まいが結構気になるものだ。吾が身を振り返って気をつけるようにしよう。

(鮨安吉 すしやすきち やすきち 博多 鮨)

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松乃屋 @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2013年11月29日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

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岐阜市を流れる長良川沿いの北側に昔からの旅館、ホテルや料理屋が立ち並ぶ地域がある。そこから一本入った狭い道路脇にある老舗の甘味処「松乃屋」。新しく出来た近隣の「うかいミュージアム」を目指して行くと分かり易い。ただ、店の前の道は一方通行ではないものの、車が2台すれ違えないくらい細い道なので注意。一応、店舗斜め前に駐車場もある(3台分)。もともとは餅屋さんだったそうで創業は大正末期とのこと。人通りの多い道ではないが、子供、家族連れやご老人などが次々と入って来て、地元の人の憩いの場になっているようだ。

店入口の左側には和菓子が入ったガラス・ショーケース。その奥に小さなテーブルが4つ程あり、中で食べられるようになっている。注文したのは「バクダンアイスクリーム」の抹茶味。不穏な名前だが、私が子供の頃は、更に過激な「原爆アイスクリーム」という名前でも通用したはず(同じような商品を扱っている店が関市にもありますが、そちらではまだ「原爆」と表記してあるはず)。昔はインパクトはあれど別に何ともなかった名前も、最近はいろいろと難しいので穏便に変えてしまったのかなと思ったが、こちらの店の壁に貼られた新聞記事を読むと、柳ケ瀬界隈では前から「バクダン」と呼ばれていたそうなので本当のところはよく分からない。どちらにせよ名前の由来はステンレスの取っ手付きのガラスコップに盛られたアイスクリームの形状がキノコ雲のようだからに違いありません(注・おっと、これも諸説あるようだ)。おばちゃんが、店の奥にあるブリキの蓋のついた低くて古い冷蔵庫からアイスを掻き出して容器にこんもりとよそってくれます。このアイスクリームはもちろん持ち帰り出来ず、店内限定。

アイスは氷成分の多いものであっさり食べられるタイプ。自分は乳脂成分が多いこってりとしたものよりこちらの方が好き。抹茶の風味も充分。市販されているアイスクリームでいうとロッテの「爽」みたいというと分かり易いだろうか。壁の新聞記事のコピーには製作過程も書いてあったが思いのほか色々な工程を経ていて手がかかっている。アイス最中も食べたかったが、この日は風が冷たく、バイクで来ているので帰りの道中が厳しいだろうと断念。買って帰るつもりだった和菓子(どらやき、栗きんとん、饅頭など)も買い忘れてしまったので次回はぜひ買ってみよう。

どの街を訪れてもこういう子供が小遣いで立ち寄れるようなお店は本当に少なくなってしまった。今ではコンビニがあるし、レディメイドの菓子類が山ほど発売されていて何処ででも手に入れる事が出来るから、経営していくのも本当に大変だろうと思うが、出来るだけ永く続いて欲しいね。

この後の記事はこちら

お店の紹介がしてあったサイト

※残念ながら平成28年12月末を以って閉店されました

※平成29年7月18日に「ツバメヤ」プロデュースのもと「松ノ屋」として柳ヶ瀬で復活されました

 

松乃屋 (まつのや)

岐阜県岐阜市長良弁天町93-2

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小春軒 @東京・日本橋人形町

2013年11月28日 | 東京都(老舗)

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人形町の「喫茶去快生軒」のある通り(甘酒横町の反対側)は老舗飲食店が目白押し。「来福亭」「玉ひで」を挟んで店を構えるのは創業明治45(1912)年の洋食屋「小春軒」。昼のランチタイムになってのれんが掛かってすぐにお店へ。店内はカウンターとテーブルが4つ程のこじんまりとした広さ。自分が入ったあとにも待ち構えていたように客が入って席を埋めていった。壁に掛かったメニューに「かきフライ・10月より3月まで」とあったので頼んでみたが、まだいいのが入っていないということで不可(訪問は10月初め)。残念。という訳でメンチカツライスを注文した。

店の中や壁に掛かった店の歴史なんかをぼんやりと眺めながら、厨房から聞こえてくる揚げ音が耳に入る。あの音って堪らないですね。しばらくしてメンチカツと平皿に盛ったライス(少なめにしてもらった)が到着。千切りキャベツとマカロニサラダのベッドに少なめにソースのかかったメンチカツが2つ寝ていて、くし切りされたレモンが添えられている。サクッと上がったメンチカツはもう、間違いのない旨さ。ソースがだぼだぼにかかっていないのも品よく、中の肉の味がしっかりと味わえる。一気に完食した。食べ歩いているからライスを控えたけど、本当なら大盛にして欲しいぐらい。近くにいたら今日はこれ、明日はこれと色々試してみたいがそれは叶わない。特に「かじきバタヤキライス」が気になる。人形町には他にもいい洋食屋がたくさんあるから本当にうらやましいなぁ。

小春軒 (こはるけん)

東京都中央区日本橋人形町1-7-9

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Rare And Unreleased / Sham 69

2013年11月27日 | パンク・ニューウェーヴ

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Rare And Unreleased / Sham 69

うーん、困った作品だ。Limited Edition Recordsというレコード会社からリリースされているシャム69(Sham 69)の貴重音源を収録した作品だが、発売年も、レコード会社も、収録曲のデータもよく分からない。ずーと昔にアナログ盤を見た記憶があったので調べてみると、パンクのコンピをたくさん発売していたCaptain Oi! というレーベルが1991年に発表した「Rarities 1977- 80」という作品のCD再発なのかもしれない。曲順は違えどアナログと同内容だとは思うが、何しろそちらも未聴だし、ジャケを見ても全く何も記述がない。曲目は、

01  Susie   
02  I'm On The Run   
03  Someone's Gonna Help Me   
04  Everything's Alright   
05  I'm A Man   
06  Money Don't Make It Right   
07  So Long To Find Out   
08  Freeman   
09  Poor Cow   
10  Borstal Breakout   
11  George Davis Is Innocent   
12  They Don't Understand   
13  Johnny's On The Street Again   
14  TV Times   
15  We Who Dare To Win   
16  The Game   
17  I'm On The Run N°2   
18  Broken Dreams

で聴いてみると、題名や歌詞が違うが過去に発表されている曲(デモ段階かな?)だったり、9~13のように有名曲だが別録音だったりとさまざま。どの曲も音は悪くなくて、いわゆる隠密録音とかではなく、ちゃんとスタジオ録音らしき音なのだが、中にはコレ本当にジミー・パーシー(Jimmy Pursey)が歌っているの?という位に声の感じの違う曲があったり、時代も特定しづらいものばかり。

「レア&アンリリースド」と謳う以上は曲のデータが無ければ全く意味をなさないが、それさえも付けない事に何か意味でもあるのだろうか…。やっぱりアンダーグラウンドの作品で、足が付くのを避けるために意図的に情報を隠したのだろうか。異名同曲の中にはなかなか興味深いものもあり、素性が知りたくもなるが、どうしようもない。お手上げ。ジャケもギリギリOKだし、音も悪くないし、これで曲の詳しいデータがあればファンには結構面白い作品だと思うんだけどな。コアなシャム69のファン以外には勧めない。ましてや高いお金を出して買う商品ではない。下の値段くらいが妥当。 

ブックオフにて購入(¥250)

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喫茶去 快生軒 @東京・日本橋人形町

2013年11月26日 | 東京都(老舗)

何年かぶりの人形町での散歩。どこを歩いても「老舗」にあたる老舗好きには堪らない場所だ。午前中に着いて、ウロウロ歩いてみた。老舗といっても古い建物もあれば近代的なビルになっているところもあり様々だが、せっかく歩いたら見てみたいのはやはり古い建物。地下鉄の駅を出てすぐに向かったのは天明3(1783)年創業(!)の刃物屋「うぶけや」。ビルの間に異彩を放つこの佇まい。

Photo_5  2_2   

もう、素晴しいとしか言いようがない。この他にも扇子の「かなや末広」<明治15(1882)年創業>、京粕漬の「魚久」<大正3(1914)年創業>などを見て回るが、残念ながら綺麗なビル(分かってはいたが)。自分が参考にしている昭和に発行された古い案内本には古い店舗の写真があってもこのように建て替わっている所が多い。それだけに機会があれば見ておかないとね。

散歩の途中で休憩したのは大正7(1919)年創業の「喫茶去・快生軒」。甘酒横町の交差点近くにあります。ちなみに「喫茶去(きっさこ)」とは禅の言葉らしいです。店内は昭和の雰囲気がたっぷり。窓にステンドグラスが入っていたりしていい感じ。自分の出身地・中部地方にはまだこんな雰囲気の喫茶店が結構残っている。どこもかしこもスタバみたくなる必要はないよね(ただコーヒーは美味しくなければいけないが…)。

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窓際に腰をおろし、ブレンドコーヒーを注文。ここは業務用のメーカー品なんかではなく、お店でしっかり豆を挽いて淹れている。香り高いコーヒーの味は酸味が強いもの。先代がこの強い酸味にこだわって淹れていると書いてあった記事を何かで読んだ覚えがある。次から次へと地元の方が入っていくるが、自然体で落ちついた雰囲気の良いお店でした。(勘定は¥450)

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喫茶去 快生軒 (きっさこ かいせいけん)

東京都中央区日本橋人形町1-17-9

(きっさこかいせいけん 喫茶去快生軒) 

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元祖瓦そば たかせ 門司港店 @福岡県北九州市

2013年11月25日 | 福岡県

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↑ 門司港にある大正6年建築の「大阪商船 門司支店」

一緒に出張している同業者との最後の会食は門司港での昼食。歴史ある港だが、近辺は再開発されて、近代的なビルや商業施設と古い建物が同居している。その商業施設「門司港レトロ海峡プラザ」の中にある「元祖瓦そば たかせ」へ。瓦そばは対岸の山口県下関市豊浦町の郷土料理だそうで、熱した瓦の上に茶そばがのるもの。本店はもちろん下関市にある。瓦そばという名前だけは聞いた事があったが食べるのは初めてで楽しみ。

座敷にあがって、テーブルを囲む。当方は団体なのですでにいくつかの前菜が並べられている。ここで仕事終わりなのでお酒を召し上がる方もちらほら。解散後自分は別行動で、このあとまた福岡市に向かうので遠慮しておいた。メニューは任せてあるのだが、刺身、天ぷらなどが順番に並べられるコースで、メインが瓦そばとの事。正直、他の料理はどうということのない宴会料理。刺身は醤油が甘い九州のものなので味が変わって良かった。ちょっと皿出しが遅いのと、結構な品数が出たのでだんだんお腹も膨れてしまっていたが、やっとメインの瓦そばが運ばれた。瓦は大きいもので熱々に熱せられている。1枚の瓦に2人前の茶そばがのり、その上に錦糸玉子、細切れの牛肉、ねぎ、海苔、そしてレモンがのる。つゆは別に入れ物に入っていて、漬けて食べるそうだ。茶そばは下の部分は瓦で焼かれてパリパリになっていて、食感の違いが面白い。下が焼けていて焦げの香りもあるので、茶そばの風味はさほど強く感じられない。やや甘めのつゆ(でも濃くはない)を漬けて食べるが、思ったほど濃い味付けでなくあっさりしていたのは意外。でも自分はレモンは要らなかったな。

この後にはまだ茶碗に入ったうなめしも出てきて、その後にデザート。我々中年にはちょっと量的に多すぎたが、みんなと珍しがりつつ、楽しい食事だった。あれだけの数の瓦を熱々に熱して用意するのはずいぶん大変だろうな。

元祖瓦そば たかせ 門司港店

福岡県北九州市門司区港町5-1 海峡プラザ西館2F

(かわらそば たかせ もじ港 門司港レトロ)

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プレーゴ (Prego) ラシック店 @名古屋市中区・栄

2013年11月24日 | 名古屋(中区)

珍しく家族揃って外食。子供が大きくなるに従ってそれぞれの予定が重なって、自宅と自宅近くでの外食以外で揃う事は少なくなってしまった。この日はソファを新調するために栄に出かけたが、子供も皆ついてきたので一緒にディナー。店は栄・ラシックの8階にあるイタリアン「プレーゴ」。嫁も娘もラシックの他の店はほとんど行ったことがあるらしいが、ここは初訪とのこと。自分はチェーン店が集まるこうした建物ではほとんど食事をしないのでもちろん初めて。後で調べてみると、三重県津市にある昭和3年創業の老舗洋食店「東洋軒」の経営のようだ。そこも行ってみたいな。店はお洒落でカジュアルなイタリアンで(店名にはバーとある)、ピッツァ用石窯もあるようだ。ただ厨房は目線より上にあるので見る事は出来ない。

前菜としてカプレーゼを注文。他に経営元洋食店の名物だというブラックカレーが載ったピッツァ。息子は大好物のマルゲリータ・ピッツァを丸ごと(←誰も味見さえさせてもらえない・笑)。他はそれぞれパスタを注文。どれもスパゲッティーニで一つだけタリアテッレがあったのでそれを注文。茹で時間の関係か、女性に人気なのか、日本の洒落たイタリアンの店ではスパゲッティーニのメニューが多い。行った事ないけど本場ではどうなのかな。

カプレーゼもブラックカレー・ピッツァもなかなか旨い。カレー味はピッツァとしては邪道だが、辛味も強くなく、スパイスの香りもちゃんとして、真ん中に割られた半熟玉子の黄身でマイルドさを出している美味しいカレー・ソースだった。パスタは大振りに切られた豚肉と水菜(店員からことわりが入ったが本来はほうれん草らしい)と濃厚なクリームソースが絡まったもので茹で加減も悪くなく旨い。出来れば水菜でない方がもちろん良かったが。水菜って手頃だからよく使われるが独特の苦みがあり、実は難しい食材じゃないかなと思う。基本のトマトソースも少し味見したが、少しニンニクの苦みが強いが、しっかり酸味と甘みがあり旨かった。いつも自分でトマトソースを作って常備しているが、自作ではどうしても酸味が強くなり過ぎるきらいがある。トマトソースはシンプルなだけにそのあたりのバランスが難しい。(勘定はお酒抜きで約¥2,000程/1人)

プレーゴ ラシック店 (ItalianBar Prego LACHIC)

愛知県名古屋市中区栄3-6-1 ラシック 8F

(イタリアンバー プレーゴ ラシック)

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The Complete Albums Collection Vol.One / Bob Dylan

2013年11月23日 | クラシック・ロック

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The Complete Albums Collection Vol.One / Bob Dylan (2013)

個人的には今年一番の目玉。ボブ・ディラン(Bob Dylan)のオリジナル・アルバム42タイトル47枚組のボックス・セット。以前、同メーカーの同コンセプトでマイルス・デイビス(Miles Davis)の71枚組ボックス・セットがあった。それも海外製紙ジャケのボックスだったので、その時点で色々なトラブルは経験済み(マイルスの時はディスクに糊付着、ディスクがダブって封入、などがあった)。マイルスの時も多くのアルバムはレコード及びCDで既に所有していたが結局購入し、後悔はなかったので、今回もボーナス・ディスク(2枚組)が付くとはいえ、持っていないアルバムが2枚(「Saved」「Shot of Love」)だけでアホらしいとは思ったが迷わず購入した。

最初に予約していたものとソニー・ミュージック・ジャパン経由のもの(どちらも輸入盤)があり、ソニー経由だと「日本語訳スペシャル・ブックレット」と称し、付属冊子の翻訳が付くとの事だったのでそちらに乗換えた。かなり分厚い冊子だし、CDサイズの小さいハードカバーの冊子で読みづらいので、差額は1,000円ほどあったが正解だった。ちなみに監修は菅野ヘッケル氏。また、海外では既に指摘されていた22枚目の「Hard Rain」の音飛びは、修正盤で既に対応済みだった(別途ディスクが追加封入されている)。これらの対応の為に当初の発売予定から大幅に遅れたのだろう。でも発売が遅れたとはいえ、これはなかなか感心できる早い対応だ。というのも他にも輸入盤ボックス・セット(特に枚数が多いもの)を購入した際には後でトラブル(不良品、中身間違い、外装ダメージなど)が発覚する事がままあるが、カスタマーセンターに問い合わせて別の品に取り換えてもらったりしても、こちらの説明が伝わっていなくて、また同じ不良品が送られて送り直し、といった堂々巡りを何回も経験しているから。

自分は紙ジャケの再現性には無頓着で、輸入盤だろうが特に何とも思わないが、最近は輸入盤でもレベルは上がってきているのが分かる。今回もそんなに悪くはない。細部に拘る人にとっては色々と不満な点があるのかもしれないが、どちらにせよオリジナル・アナログ(そもそも真の意味でのオリジナルは保有していない)のジャケットと比較して、あれがこれがなんていうチマチマした事はとても自分には不可能なので、紙ジャケで47枚がひとつの箱にどーんと揃っている事の方が壮観でうれしい。ただ既に持っていた45枚の処遇はどうしたらいいんだ…(笑)。

まだ聴きこんでいないのでリマスターの成果や編集違い(あるのか?)など細部の検証と言及はその道の大家に任せるとして、これだけの数を目の前にすると、最初のアルバムから聴き直していこうか、それとも充実した90年代以降の作品から遡っていこうか、ととても楽しみ。3年前に買った「Original Mono Recordings」8+1枚組はあまり楽しめなかったが(劇的なミックス違いとかある訳ではなかったので)、今回はどうだろう。ボーナス音源である2枚組に関しては前評判通り、ファンにとってはやや中途半端な内容だ。30曲中「Biograph」から19曲ってどういうセンスしてんだろう、と首を捻りたくなる。けれどその「Biograph」をはじめ、すでにファンは「The Bootleg Series」にて大量の未発表作品を受け取っているだけに仔細な事のようにも思える。

恐ろしいのは「Volume One」としてあること。そう、もう「Volume Two」も決定していて、そちらは「The Bootleg Series」がコンプリートされるのだそうだ。ある意味オリジナル・アルバムより収録曲の質が高かったりするシリーズだけにそちらにどんなボーナスが収録されるのか「心配」だ(←だって内容いかんによってはまた全部買い直し…)。

未だに精力的にライヴ活動をする御大。願わくばこのボックスで「オリジナル作品」が完結してしまわないことを祈る。

(The Complete Columbia Album Collection Volume 1 Vol.1)

amazonにて購入(¥22,906)

  • CD (2013/11/22)
  • Disc: 47
  • Format: Box set, Import
  • Label: Columbia/Legacy
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    寿司大 (3) @東京・築地 (※移転)

    2013年11月22日 | 東京都

    恒例の築地市場訪問。もちろん他にも店はあるが、つい行ってしまうのはここ「寿司大」。ただ心持ちは決して「つい」なんて軽いものではなく、「意を決して」というか「覚悟して」という感じ。ご存じのように早朝(深夜?)にも関わらず大行列覚悟の超人気店だ。その行列の様子などはこちらで。

    この日は月曜日。普通、週の始まりの日の早朝なんて混まないんじゃ、と思うかもしれないが、ここだけは別。普段と全然変わらないか、休市日の次の日とあって、それ以上に並ぶ事も。この日は4時(!)頃着いて先客は5名程(注・開店は5時です)。出来ればもう少しうしろに並んで、久しぶりに店長に握ってもらいたい気もするが、あとどうなるかなんて分からないのでこのまま並んだ。何しろタイミングがずれて1巡目に入れないなんて事になったらプラス50分待ちだ。という訳で、また今回も2番目のお兄さんに相手してもらう事に。

    熱燗を注文し、お通しは蛸。つまみには以前ネット上で見かけて是非と思っていた小肌巻き(酢締めの小肌を大葉などと共に海苔で巻いたもの)を注文。うん、思ってたより小さいが、旨い。酒のあてにはぴったり。焼いてもらう穴子は(時間がかかる為)先に注文しておき、この日はおすすめが黒板に何も書いてなかったので、通常の木札から好きなものを適当に次々と注文した。そろそろいい季節かなと期待していたしめサバはまだ締めている最中とのことで残念ながら食べている時間に間に合わず。焼き穴子は塩と煮つめ両方で堪能した。ささっと平らげ、贅沢な朝食を終えてお勘定。自分はいつ行っても誰よりも早く一番に店を出るが(みんなが頼む「旬魚おまかせセット」より数は食べてるはず)、みなさん結構ゆっくり食べていらっしゃる。自分は外で大勢が並んで待っていると思うと、とてもゆっくりなんかしていられなくって…(←小心者)。(勘定は¥6,000程)

    ところでこちらの寿司大って創業はいつなんだろう?

    前回の記事はこちら

    前々回の記事はこちら

    ↑ 海側から見た「築地市場(東京都中央卸売市場)」(昭和10年・1935・開設)

    寿司大

    東京都中央区築地5-2-1 築地卸売市場6号館

    (築地寿司大 すしだい つきじすしだい 築地場内)

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    Deep Cuts / Queen

    2013年11月21日 | クラシック・ロック

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    Deep Cuts / Queen (2011)

    40周年を迎え、新たにリマスターを施されたオリジナル・アルバムの発売を機に発売された編集盤の第1弾。日本盤は「ディープ・セレクション1973-1976」(←カッコ悪っ)と改題(改悪)されている。この編集盤は第3弾まで発売されたが、発売時からあまり評判が良くない。というのも、いわゆるベストではなく、選曲意図がよく分からないし、オリジナル・アルバムやリマスター・アルバムを持っているファンにとって珍しいものが何一つない(ひょっとすると細かい編集違いとかはあるかもしれないが…)。かと言って裏ベストとしては中途半端だし、お得感の出るヴォリュームもない(50分程度)。日の当らない曲といいながら2、5のような定番曲も入っている。いっその事ここでしか聴けないテイクや未発表の素材を1曲だけでも放り込むなどのファン泣かせの反則技を使ってもよかったのではと思うくらい。それでもこの第1弾はベストしかもっていないようなファンにとって、陰に隠れがちな曲に光を当てる効果は少しあったのではと思うが、第2弾、3弾と間延びして発売されたので、どんどん退屈なものになっていってしまったようだ。

    でもアート・ワークは悪くないし、自分のようにオリジナル・アルバムは全部持っていて、新リマスター・シリーズを新たに買い直す気がないとなると、サンプラー的には悪くないかも。これ最初から¥1,000位の廉価にして売れば良かっただろうに。だけれど、選曲なんかよりも自分が気になったのは、新しいリマスターの結果なのか、ただの編集ミスなのか、はたまた自分の気のせいなのか、曲の音量(音圧)の違いが耳につく箇所がある事。説明しづらいが、つまりPC初心者に作らせた自家製CD-Rのような感じで揃っていないように聴こえるのだ。自分としては、これ聴いているとかなり鬱陶しい。

    中古店で購入(¥580)

  • CD (2011/4/6)
  • Disc: 1
  • Label: ユニバーサルインターナショナル
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