ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

いせ源 @東京・神田須田町

2014年12月31日 | 東京都(老舗)

 

以前からこの界隈を散策する事は多かったが、一度も入った事のなかった「いせ源」(創業・天保元年・1830)。HPを見ても「2人前~」と書いてあったし、昼間に1人だと定食しかいただけないのかなと思っていた。でも食べたいのは定食ではなく、もちろん単品のあんこう鍋だし、一緒に行ける連れはこの店の夜の営業時間に待ち合わせるのは難しい。でも調べたら、1人で入って鍋でも全く問題なしと分かって念願の初訪問。店の入口の所にあるガラスケースの中には氷に埋められた本物の鮟鱇がでーんと構えている。口開けに暖簾をくぐると、下足番が居て、札を受け取る。昭和5年建造の趣ある建物の2階の入れ込みの広間に案内されて、「どこでもどうぞ」との事だったので、部屋も外も見渡す事が出来る窓際の端に腰をおろした。もちろん注文は「あんこう鍋」とお酒(菊正宗)。

腰をおろした席からは年季の入った広間と、窓の外に「竹むら」のこれも趣ある建物(こちらも昭和5年建造)。まるで平成の世であることを忘れさせてくれるような特別な一画。きっと昔の人達も同じ光景を見ながら酒を呑んだ事だろう。 

お通しは柿を使った和え物。しばらくして鍋が運ばれ、仲居さんが火を点けてくれた。だんだん煮立ってくる鍋と後から入ってくる客を見ながらちびりちびりと酒をやる。女性の1人客も居るし、女子会のような人達や、サラリーマン達、と客層は様々。きっと夜の賑やかな雰囲気もいいんだろうなァ。自分は鍋には全く手を触れずにいて、仲居さんが時々加減を見に来てくれる。「そろそろ、どうぞ」と声をかけてくれてから箸をつけた。鍋の中には鮟鱇の身と皮、そして肝。他は三つ葉、椎茸、銀杏、さやえんどう。白い棒状の野菜はうどとのこと。つゆは少し甘味のあるものだがサラッとしていて濃い味付けではない。プリッとした鮟鱇の皮身は、独特の弾力と旨味がある。旨いなァ、鮟鱇。これにはやっぱりビールより日本酒が合う。それぞれの具材も煮詰まるにつれて味が変化していき、さらに旨味が強くなってくる。酒を追加して、ゆっくりとやっつけた。仲居さんに締めのおじやを勧められる。今回の東京行脚では摂取カロリーが半端無いので、締めのご飯は断るべきだが…無理だった(笑)。結局おじやまで全て綺麗にいただいた。満足。(勘定は¥5,000程)

 ↓ 隣の「ぼたん」(下左・創業明治30年頃)にもいつか…。その先を行くと戦前の建築「山本歯科医院」(下右・昭和3年・1928・建造)

 

いせ源

東京都千代田区神田須田町1-11-1

( いせげん 鮟鱇鍋 あんこう鍋 あんこう 鮟鱇 )

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Rock Or Bust / AC/DC

2014年12月30日 | ハードロック

Rock Or Bust / AC/DC (2014)

発売と同時に手に入れてすでに聴きまくっていたが、今年最後のCDレヴューはやはりAC/DCにしとこ。2014年になってもAC/DCの新譜を聴く事が出来る幸せを噛みしめる。ストーンズ(The Rolling Stones)と並んで、このバンドの盲目的なファンなので、感想はいつも「サイコー!」なのだが、この両バンド共、現役なのは奇跡的。ありがたい。どうもマルコム(Malcolm Young)がもうプレイ出来ないらしいという情報は前ツアー終了後から伝わっていたので、ある程度覚悟は出来ていたのだが、新譜とツアーが発表された後のフィル(Phil Rudd)の逮捕と近況写真を見て「……。」となる。しかも薬物関連の罪はまだ想像出来ても、殺人謀議罪って…。ひょっとしたらまた来日、でも前回(2010年)の来日全3公演に参戦した会場の入りを見ると厳しいか(日本以外では全てソールドアウトなので)、なんて想像を膨らませていただけに辛いこのニュース。

アルバムの発売に先がけて発表されたPVにマルコムとフィルの姿は無く、届いたアルバムにフィルの写真は載っているものの、やはりマルコムの姿はない(代役は甥っ子のスティーヴ・ヤング)。アルバム・ジャケットは中学生のノート隅の落書き並みで、過去最低レベルに酷いが(笑)、筆頭の曲からAC/DC節全開で、タイトにまとまった彼ららしい作品に仕上がっている。アルバム・コンセプトなんて必要ないし、音楽的冒険や革新も必要ない。ただAC/DCがそこに居るだけで、こういうアルバムが出来上がるというのは凄い。個人的に一番心配していたブライアン(Brian Johnson)のヴォーカルは、元がハイトーンだけにもっと衰えが感じられるかと思っていたが、問題なし(ライヴではこうはいかないかもしれないが…)。2はフットボールや大リーグのシーズンが開幕したらへヴィー・ローテーションは間違いなし。でもAC/DCって「Ball」って言葉使い過ぎ。下世話な意味があるのは分かるが(笑)。アンガス(Angus Young)のギターは相変わらず冴えまくっている。彼がいつものように元気そうなのが嬉しい。

amazonにて購入(¥1,805)

  • CD (2014/12/2)
  • Disc: 1
  • Format: CD, Import
  • Label: Sony
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日本橋鮒佐 @東京・日本橋

2014年12月29日 | 東京都(老舗)

日本橋の近辺をブラブラと散策。いくつかの近代建築を観察し、向かったのは創業が宝永元年(1704)という「黒文字」の専門店「さるや」。

  

黒文字」とは樹の種類のことだそうで、こちらは爪楊枝の専門店(!)なのだ。真新しいモダンな店で、嫁にお土産として黒文字と楊枝入れを購入。喜ばれるかどうかは微妙だが(笑)、歴史ある店に入ってみたかったのが本音。その後、はんぺんで有名な近くの「神茂(かんも)」(下右・創業元禄元年・1688)に行くも、当たり前だがショーケースの中は要冷蔵の商品ばかりで、宿に何時に帰るかも分からず、持ち歩く事が出来ないので、向かいの「日本橋鮒佐」(文久2年・1862創業)に行って、持ち歩いても問題の無い佃煮を購入した。

 ↓ 「日本橋鮒佐」(下左)と「神茂」(下右)

 

こちらも真新しい店だ。大きい包みは持ち帰るのが大変だと思っていたら、お試しにちょうどいいサイズの「ぶぶ漬けセット」があったので購入した。これは5種類ほどの佃煮に、出汁のパックが付いた便利な物で、包みも小さく、ちょっとしたお土産にピッタリなのでいくつか購入。「鮒佐」の屋号は以前訪れた浅草橋の「鮒佐」と同じ。創業者も創業年も同じなので当然同じ系譜なのだろうが、経営は別のよう。この日本橋店は池之端分店から続き、「中興の祖」は三代目としていて、「金鮒佐」を商標登録しているそうだ。

佃煮は甘味のない正真正銘の江戸前の佃煮で、ご飯と一緒にはもちろん、酒のつまみとしても旨い。浅草橋のを食べてから時間が経っているので味の比較は出来ない。嫁がこの辛い佃煮が好物なので、すぐ無くなっちゃうだろうなぁ。ぶぶ漬けも試してみたが、不味かろうはずがない。でもご飯が何杯あっても足りなくなるから控えている。(勘定は¥1,080/包)

 ↓ 「金鮒佐」と書かれた包みと、包みに付いている錦絵

 

 ↓ 立ち寄った「近三ビル(旧森五商店)」(下左・昭和6年・1931・建築)。外観だけだと古い建物という感じがしない。下右は浴衣・手ぬぐいの老舗「竺仙」(天保13年・1842・創業)。

 

日本橋鮒佐

東京都中央区日本橋室町1−12−13

(元祖つくだ煮 佃煮 鮒佐 ふなさ にほんばしふなさ 金鮒佐 神茂 かんも )

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明勝 @岐阜県関市

2014年12月28日 | 岐阜県(中濃)

時々利用する岐阜県関市の人気とんかつ店「明勝(あきかつ)」。創業は1972年とのこと。ショッピング・モール「マーゴ」のすぐ近くにあるお店。郊外の飲食店としては大胆な日曜定休日の店。平日のみの営業でもいつもたくさんの客でにぎわっていて、わざわざ混乱が予想される日曜営業をする必要はないのだろう。地元の人に支えられているんだな。昔はこの場所ではなく、現在のピアゴ(ユニー)方面にあったと記憶する(違ってるかも)。知らないうちに立派なホームページも出来ていた。平日の夜、家族の都合もあり、急にひとりでの夕飯となったので久しぶりに訪問した。相変わらず人気ですぐに駐車場は一杯に。

店に入ってカウンター席に腰を下ろす。いつもは定番の「みそかつ定食」を注文するが、この日は初めて「かつカレー」を注文。広い厨房を横目で見ながら調理を待った。先に付け合わせの薬味(らっきょと福神漬け)と、固ゆでの玉子がひとつ入ったサラダが運ばれる。サラダはこちらの店オリジナルのドレッシング(売っているらしい)をかけていただく。人参ベースだろうか、甘味があってなかなか美味しい。続いてカツカレーが運ばれた。平皿に盛られたカツカレーは、こちらの店ならではの粗い衣のついたカツがのっていて、カレー自体はあまり濃い味ではなく、ほぐし肉がたっぷりと入っていて、サクサクのカツと合わせて口に放り込むと旨い。ルーの量はやや少なめか。なかなか美味しいカツカレーだった。水菓子(メロン)を食べてお勘定。(勘定は¥900)

 ↓ マッチの裏・表

明勝

岐阜県関市倉知618-2

(関 明勝 あきかつ とんかつ明勝)

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志゛満ん草餅 @東京・向島

2014年12月27日 | 東京都(老舗)

言問団子」を出て、更に自転車で北上して向かったのは、こちらも明治2年(1869)創業という長い歴史を持つ「志゛満ん草餅(じまんくさもち)」。ちょうど店の前の墨堤通りが工事中で、うっかり通り過ぎてしまった。まだ真新しい店舗の前に自転車を停めて暖簾をくぐる。ショーケースの中にはいろいろな和菓子が並ぶが、やっぱり買うのは「草餅」。こちらの草餅は餡子の入ったものと入っていないものがあり、入っていない方には窪みがつけてある。その窪みに蜜ときな粉をかけて食べるとのこと。まだ外を廻る予定だし、あまり数は持って歩けないので、少数だけお願いしたが、快く包んで下さった。

夕方に宿の「学士会館」に帰ってから、シャワーを浴びて、お茶を淹れていただいた。素朴な草餅は艶々としていて香り良い。きな粉にも砂糖が入っているので、蜜をかけるよりきな粉だけで食べた方が好みかな。大きくないし、餡子が無いのでいくつでもいけてしまいそう。年間を通じて生のよもぎだけ使うそうだが、旬の春先だったらもっともっと香るんだろうな。その季節にこちらに来る予定がないものか。(勘定は¥145/個)

 ↓ 向島方面に行く前に眺めた「浅草・松屋デパートビル」(昭和6年・1931・建造)。2012年に改修し、外装を撤去した。以前よりずっとかっこいい。

 

志゛満ん草餅

東京都墨田区堤通1-5-9

(向じま 志”満ん草餅 向島志満ん草餅 向じま志満ん草餅 志満ん草餅 じまん草餅 志゛満ん草餅本店)

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Metallica / Metallica

2014年12月26日 | オルタナティヴ・ロック

Metallica / Metallica (1991)

とてもコアなファンが多いと聞くメタリカ(Metallica)。自分はいわゆる長髪のヘヴィー・メタル系は全然ダメだったので、彼らが80年代半ばにメジャーに登場した時も「ダッサい」と切り捨てて聴く事はほとんど無かった。それでも当時、一般音楽誌などで唯一論評に値するヘヴィー・メタル系バンドはメタリカぐらいだったような気がする。他のバンドと比べても別格の扱いだったと思う。それが90年代に入り、オルタナティヴが隆盛となり、彼らの雰囲気やファッションも変わって、髪を切り、(以前と比べると)えらくかっこ良くなった。ただ、それでもまだ魅かれる所はあまり無く、少しかじって聴く程度で終わっていた(それも「空耳アワー」とかで・笑)。今回たまたま安値で見つけたので、今頃になってしっかりアルバム1枚ぐらい聴いてやろうと購入。聴くべき彼らの最初の1枚がこの5枚目の作品で良かったかどうかも全然分からない。

結果、ディスト―ションのかかったヘヴィーなギター音は結構好きなので、音楽的にはすんなりと聴けた。ヴォーカルをはじめとして男臭さがプンプンしているのも嫌いじゃない。ただ歌詞的にはいわゆる「キリスト教」的な宗教感や用語が前面に出ている所があり、あまりすんなりとは入っていけない。ま、欧米のヘヴィー・メタル系の音楽は多かれ少なかれ、そういう宗教的な影響が多分に含まれているので、彼らに限った事ではないが…。これを機に彼らの音楽を聴き始めることは無いかもしれないが、どうして彼らだけこれほど強い影響力があり、論ぜられるのか知りたい気もする。

中古店にて購入(¥324)

  • CD (1991/8/29)
  • Disc: 1
  • Format: Extra tracks
  • Label: ソニー・ミュージックレコーズ

 

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八ツ手屋 @東京・神田司町

2014年12月25日 | 東京都(老舗)

神田のオフィスビルが立ち並ぶ司町には古い店もいくつか残っている。ここはそんな中のひとつ、天ぷらの「八ツ手屋(やつでや)」。創業は大正3年(1914)とのこと。つまり今年で100年! 素晴しい佇まいをみせる店頭に立ち、暖簾をくぐる。昼食時とあって中はサラリーマンで一杯。土間のテーブル席の奥には小上がり(というか普通の民家の和室のよう)もあり、そちらにも客が一杯。幸い席がすぐにひとつ空いたので座ることが出来た(もちろん相席)。こちらは先払いなので、天丼の「中」を注文して支払った。すぐ後に入ったある女性客が「ご飯少なめ」と頼んでいたので、自分もあわてて「私もご飯少なめでお願いします」と頼み直す。すでに配膳された天丼を見るとけっこうな盛りだったのだ。色んな所を廻って食べ歩いているので、あまりヴォリュームがあると食べ切れない。もちろん残すのは嫌だし。

店の右手が厨房になっていて、Tシャツ姿の主人が黙々と天ぷらを揚げている。周りには女性ばかりの給仕さんが何人か居て、それぞれ忙しそうに立ち回っている。奥にはかなりご高齢の婦人が鎮座して、吸い物を器に注ぐ担当をしていらっしゃる(大女将さんだろうか)。昼時に集中して次々と入ってくる腹を空かせた男どもを捌いていくのは大変だろう(ちなみにこの店、平日の昼営業だけのよう)。

しばらくして目の前に天丼の中が置かれた。吸い物と漬け物も付いている。しっかり濃い色の天ぷらは胡麻油の香りよく、大きめの衣はどっぷりとつゆに浸かっている。最近は色白でサクサクの上品な天丼が「優」で、衣が少しでも柔らかいと「劣」のように言われる事が多いが、つゆにくぐらせた天ぷらをご飯とかきこむのが天丼のいいところ。だんだん衣がふやけてきて、ご飯と馴染む。こういうのこそ天丼だよなァ。旨い。江戸前の天丼、庶民の天丼はこうでなくちゃ。少なめで頼んだご飯はゆうに普通の丼と同じくらい量があり、やや苦しかったが、下町ならではのサービス精神だろう。下町の老舗で「少なめ」と頼んで効果がなかったことが何度もある(笑)。うれしいじゃないか。まだ次の客があるので、平らげてすぐに席を立った。帰り際には給仕の女性から「ご飯、大丈夫でした?」とやさしい言葉。ありがたい。(勘定は¥750)

 ↓ 登録有形文化財の「丸石ビルディング」(昭和6年・1931・建造)。素晴しい存在感。1階は石造、上階はスクラッチタイル壁

 

 ↓ そこかしこに動植物の像やレリーフ、様々な装飾があり、いつまでも見飽きる事が無い

 

八ツ手屋

東京都千代田区神田司町2-16

(神田 神田八ツ手屋 やつでや 八つ手屋 やつで屋 八ッ手屋)

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喫茶K @岐阜県多治見市

2014年12月24日 | 岐阜県(東濃)

 

日本で有数の熱帯都市(笑)、岐阜県多治見市。多治見駅前の通りを少し南下したところにある喫茶店「喫茶K」。こちらはいわゆる「鉄板スパ」で有名な店。バイクで訪問。店は入口が2つある。(たぶん)角にあった建物が無くなって、この店の駐車場となっているので、イレギュラーなL字型になっている。休日の昼過ぎ、というかランチには遅い時間に到着したのだが、店内はほぼ満員の盛況。さすが地元の人気店。定番のイタリアンスパ(玉子ひき)の他にもさまざまなスパゲティがある(→決してパスタではなくスパゲッティー)。席に着いて、迷うことなくミートスパを注文。いわゆる日本風のミートソースが大好きなのだ。

給仕担当は女性ばかり4名。喫茶店としてはかなり多い人数だが、次々に入ってくる客をさばくのには足りないくらい。すごい人気だなァ。厨房で調理しているのは男性1人のよう。他の客もかなりの割合で鉄板スパを注文している。でも待っている間にメニューを見ていると、「鉄板ライス」、スパゲティ+ライス(!)+サラダの「スペシャルセット」など気になるメニューもあり、他にもサービスメニューと称されたラインナップには”スパゲティと”「ライス」、”スパゲティと”「赤だし」など、スパゲティを「おかず」と捉えている感たっぷり。食べる前から再訪決定。

程なくして「ミートスパ」が運ばれる。鉄板に敷かれた多目の玉子の上にやや太めのスパ。ゆで加減はもちろん柔めで、いかにもなソースとぴったりマッチしている。少しチーズがかかった熱々のスパを口に放り込むと、咀嚼出来ないほどの激熱なスパに…また口の中を軽く火傷。鉄板スパを何回食べても学習出来ないのだ(笑)。それでもひるむことなく、次々とスパを丸めて放り込む。旨い。絶対昔より好きになってるな、鉄板スパ。次は何にしよう?(自家製ホットケーキも気になっていたりして…)(勘定は¥700)

この後の記事はこちら

喫茶 K

岐阜県多治見市栄町2-5

(K ケイ ケー 喫茶ケイ 喫茶ケー 鉄板スパ 鉄板スパゲティ 鉄板イタリアン 鉄板ミート 鉄板ナポリタン スパゲッティ)

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さいき @東京・恵比寿

2014年12月23日 | 東京都(老舗)

連れと待ち合わせて向かったのは恵比寿の老舗居酒屋「さいき」(昭和23年・1948・創業)。東京の居酒屋を扱った書籍などには必ず出てくる有名店です。店の佇まいはごく普通の年季の入った居酒屋という感じ。店に行った時は知らなかったのだが、最近人気テレビ番組「孤独のグルメ」の最終回に出てしまったらしい。こんな有名店をわざわざ取り上げなくってもいいのにね(ドラマの主人公は下戸だし)。店先に名物主人の姿は見えなかったが、暖簾をくぐり、中に入ると「お帰りなさーい」とお約束の声掛け。テーブル席は空いているものの(予約でも入っているのかな)、入ってすぐ横のカウンターの狭い端っこに案内された。給仕は古い店には似合わず若い女の子ばかり。仕切っているのも年長の若い女性だ。ビール(サッポロ)を注文すると、自動的にお通し3品が運ばれる。刺身、煮込み、鴨肉のお通しはどれもそれぞれ一品と言っていいほどで、旨い。

座った席は後ろに物も置いてあって(野郎2人なので)かなり狭いのには閉口したが、煤けて貫禄のある店内は「ザ・居酒屋」という感じでとても落ち着く素晴しい空間。客がいたかどうかは分からなかったが、2階にも客間があるようだ。若い客も居て、老舗の堅っ苦しい感じはない。すぐに酒(一ノ蔵)に切り替えて、黒板に書いてある品書きの中から、海老しんじょ、新生姜の天ぷら、葱と牡蠣の治部煮などを追加した。どの酒肴もちょうどいい味付けの按配で、本当に旨い。酒類は特にこだわった感じはないので、酒肴の旨さと雰囲気が客を離さないのだろう。ちょっと気にかかる事もあって、何から何まで素晴しいという訳ではないんだけれど、いつまでも呑んでいたい気分。こんな店が近くにあったら大変だ(笑)。結局テーブル席には誰も座らなかったので、途中でそちらに移してくれる配慮があればもっと良かったかな。店を出る時には「いってらっしゃーい」(笑)。(勘定は¥7,500程/2人)

酒寮 さいき

東京都渋谷区恵比寿西1-7-12

(恵比寿さいき えびすさいき 酒寮さいき)

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The Out Sound From Way In! - The Complete Vanguard Recordings / Perrey - Kingsley

2014年12月22日 | テクノ・デジタル・ダンス

The Out Sound From Way In! - The Complete Vanguard Recordings / Perrey-Kingsley (2001)

電子(シンセサイザー)音楽の祖とも言われ、いわゆるテクノ音楽のルーツと呼ばれるペリー&キングスレイ(Perry・Kingsley)がヴァンガードに残した音源を集めた編集盤。タイトルはもちろん彼ら自身の作品「The In Sound From Way Out!」(下左)のパロディになっている。自分は彼らの事について全然詳しくなかったのだが、中古店の激安CDの棚にあったこの盤のジャケを見て「!」と思い、即購入して、帰ってから色々調べてみた。なぜジャケでピンときたかというと、ビースティー・ボーイズ(The Beastie Boys)のアルバムの中でも一番好きなこのインスト・アルバム(下右)のタイトルやジャケが、それらに影響を受けて製作されたことを覚えていたから。ただ、音源を手に入れて聴いてみるまでには至っていなかった。

  

彼らは60年代に活動したドイツ生まれのアメリカ人ガーション・キングスレイ(Gershon Kingsley)とフランス人のジャン・ジャック・ ペリー(Jean-Jacques Perrey)の音楽デュオで、このアルバムは1966年に発売された「The In Sound From Way Out!」を含む彼らのヴァンガード時代の作品集。モーグ・シンセサイザー(昔は「ムーグ」って言ってたような…)を使用したピコピコ・サウンドで、最も有名な曲はディズニー・ランドのエレクトリカルパレードに(無断で・笑)使用された「Baroque Hoedown」。あの曲を思い浮かべると、だいたいどんな音楽が収録されているか想像出来るだろう。いわば「おもしろ音楽」の類なので、こればっかり気に入って聴くかと言われると「…」だし、3枚目の現代のアーティスト(Fat Boy Slimら)によるリミックス・ヴァージョンは、はっきり言って大して面白くない。でも、このサウンドがあって初めてポピュラー音楽にシンセサイザーを採り入れる素地が出来たと考えるととても興味深い。それにその元祖の音源が、その時点ですでにけっこう目一杯遊んでいるのがすごい。なんと言ってもまだ60年代の半ば、ビートグループが活躍していた時代だからね。キーボードひとつでどんな音でも出せるようになった今とは違うから、そのエキセントリックさは比べようもない。

中古店にて購入(¥324)

 ・CD (2001/1/23)
・Disc: 3
・Format: Import
・Label: Vanguard Records 

(Perry & Kingsley Jean-Jacques Perrey  Gershon Kingsley1 モーグ・シンセサイザー ムーグ テクノ音楽 電子音楽)

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