ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

新橋鶴八 (2) @東京・新橋 (※閉店)

2015年06月12日 | 東京都

3年ぶりの「新橋鶴八」。柳橋の「美家古鮨本店」、神保町の「神田鶴八」をルーツに持つ江戸前握り鮨の名店。創業は昭和57年(1982)。この店を経て「しみづ」、「鶴八分店」、そして話題の「鮨竹」などへ歴史も繋がっている。店が入っている新橋駅前の闇市の名残りとも言える「ニュー新橋ビル」も、とうとう再開発の話が出たので、近い将来この店の形態が変わる事は間違いないだろうという事で、行けるうちにと予約を入れて訪問した。店にたどり着くまでの、いかがわしいアジアの誘惑を乗り越え(笑)、店の前に立つ。戸を開けると先客は1名。最初からお茶をもらい、たすき掛けした着物姿の主人の後ろに掛かる木札から好きなタネを選んでいく。最近の鮨屋は「おまかせ」が主流になっているが、こちらはあくまで「お好み」。自分の食べたいタネを、食べたい順番で、食べたいだけ頼む。通える距離に住んでいるなら、ちょこちょこっといくつかつまんで帰る事も出来るが、たまにしか行くことが出来ない自分はつい、あれもこれもと…。確かにおまかせにして、何が出てくるのか分からない楽しみというのもある。でもやっぱりこの食べ方がしっくりくるなぁと、最近とみに感じている。

最近は(江戸前握りが好きな人は必携です)でもこの店の季節毎の寿司タネが紹介されているので、「はしり」、「旬」、「名残り」という寿司タネの移り変わりが、より分かり易くなって楽しい。常連客と主人の「今は〇〇が~」とか「まだ〇〇は~」というおしゃべりを耳にしつつ、昔からの「仕事をした」握りを堪能した。ところどころ飴色になっている漬け台に置かれる握りを間髪入れずに口に放り込んでいく。こぶ〆、たこ、こはだ、さより、はしら、塩むし、づけ、いか、はまぐり、あなご、など。背と腹が一対の穴子以外は1貫づつにしてもらう。この日はそういう気分だったのか、ツメを塗ったタネばっかりになっちゃったな。何度食べてもこちらの塩むし(鮑)や煮蛤は絶品。最後はかんぴょうを巻いてもらいお勘定。あっという間の30分。これぞ握りずし。満足。次は2軒となり(笑)の「鶴八分店」(永年の弟子が昨年新規に開店)をのぞいてみようか。(勘定は¥9,000程)

前回の記事はこちら

※平成30年3月末を以って閉店し、神保町「鶴八」のあった場所に移転

 

鮨処 新橋鶴八

東京都港区新橋2-16-1ニュー新橋ビル 2F

 

( 新橋 しんばし 鶴八 しんばしつるはち つるはち 石丸久尊 師岡幸夫 鮨12ヶ月 ニュー新橋ビル 鮨 寿司 寿し )

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大露路 @東京・新橋

2015年05月07日 | 東京都

今回、宿のある神楽坂で向かった店が「伊勢藤(いせとう)」(写真下左・創業昭和12年・1937)。ビールさえ無い日本酒だけの酒場。でも店前まで行くと…無情の臨時休業(涙)。一度呑んでみたかった酒場だっただけに残念。入りたかったなァ。東京滞在中にはもう行けそうにない。仕方なく、坂を下りて「東京物理学校校舎(現・東京理科大学近代科学資料館)」の建物を観察しつつ、飯田橋駅から地下鉄に乗って新橋へ移動。まだ明るい時間だが、すでに新橋駅近辺は数多ある酒場に繰り出す(だろう)人で溢れていた。目指したのは、以前に2度程入ろうと試みたが、いつも満員で入れなかった大衆酒場「大露路」(創業昭和51年・1976)。

暖簾をくぐってみると…すでにほぼ満員の盛況。まだ会社は終わっていない時間ながら、ネクタイをした人達も大勢盛り上がっている(直帰?笑)。でも一人なら何とか入れたので、先客に詰めてもらい相席で着席する事が出来た。小さな店で席数も多くなく、隣の席との空間もかなり狭いので、あまりくつろぐ事は出来ないが、自分の他にも1人で呑みに来ている客がちらほら。さっそくハイボールと名物の「ハムフライ」を注文。お姉さんから、1人だときっと量が多いので、他の品と相盛りにすることも出来るという素敵なアドバイスをもらい、ポテトサラダと相盛りにしてもらう。

そうこうしている間にも次から次へと客が店を覗く。タイミングが良ければ相席で入れるが、そうでないと…残念。相変わらずの人気なのだった。びっくりしたのはこんな狭小の店を予約している人がいること。する方もする方だが、受ける方も受ける方だ(18時までの時間限定だとの事)。なんだかどこへ行っても予約、予約で嫌んなっちゃうねェ。店も大変だろう。

ハイボールと付き出しのもやしで喉を潤していると、ハムフライ登場。なるほど半分でもしっかりした量だ。分厚く切ったハムに衣をつけて揚げてある。質の高いハムという訳ではないが、ハイボールにはピッタリ。ウメーッ。ポテサラは自分好みのゆるくトロっとしたタイプ。さっそく一杯が空になったので、これも名物の「トマトハイ」を追加。文字通りトマトジュースで割ってある酎ハイ。これを頼んでいる人もかなり多い。おいしくいただいた。両脇に客が座り、さらに狭くなってきたので、さっと席を立って勘定をしてもらうと…夏目漱石でお釣りがきた。ステキだ。(勘定は¥900)

 ↓ 無念の臨時休業。神楽坂の石畳の路地に雰囲気のある酒場「伊勢藤」。 右は「東京物理学校校舎(現・東京理科大学近代科学資料館)」(明治39年・1906建築・復元)。

 

大衆酒場 大露路 (おおろじ)

東京都港区新橋3-10-6

( 新橋 居酒屋 酒場 大露地 伊勢藤 いせとう ハムカツ ハムフライ トマトハイ )

 

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さぼうる @東京・神田神保町

2015年03月04日 | 東京都

深夜、酔っぱらって宿(學士会館)に帰る前に、ふらふらと寄ったのは、怪しい雰囲気の喫茶「さぼうる」。創業は昭和30年(1955)と古い。スペイン語で「味」という意味なのだとか。学生の頃によく前を通ったが、入るのは初めて。細い路地にあるので昼間でも独特の雰囲気を持っているが、夜だとその無国籍な外観や店周りの植物、それに照明で一段と怪しさを増す。写真がブレたのは酔っぱらっているせいです(笑)。酔い覚ましに何か呑んで…もとい、飲んでいこうと店に入ると、なんとほぼ満員。時間は23時頃だったと思うんだけど。すごいな。すぐに席が空いたので、薄暗い中二階になったようなスペースのテーブル席に腰を下ろす。店内は何風とも言えない不思議な感じだが、妙に落ち着く暗さ。コーヒーを飲んでいる人、食事をしている人、お酒を飲んでいる人と様々。

頼んだのはこちらの名物「生ジュース(いちご)」。前から旨いとは聞いていたが、さすがに中年のオッサン1人で昼間に頼むのは勇気がいる。つまり、酔った勢いを借りて…、ね。こんな夜中にみんな何してんだろ?(←お前もな)と辺りを見回しつつ、ジュースが来るのを待った。しばらくして目にも鮮やかなピンク色の飲み物が運ばれる。うん、これ昼間はひとりで頼む勇気ない(笑)。日本は諸外国と違って「ジュース」の定義が曖昧なのだが、これは100%なのかな。まず、香りがいい。ストローでひと口飲んでみると…「ウマっ!」。酔った口に染み通る爽やかな口当たり。甘さも充分。氷も一緒にミキサーにかけられているが、冷たくてもしっかり旨さを感じ取ることが出来る。あっという間に飲み干した。次入る事があってもコーヒーじゃなくて勇気出してコレ頼もう。(勘定は¥500)

さぼうる

東京都千代田区神田神保町1-11

(神保町 神保町古書店街 コーヒー 珈琲 喫茶 喫茶店 路地裏 路地)

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The Seven's House (學士会館) (2) @東京・神田神保町

2015年02月12日 | 東京都

神保町の「學士会館」には前回に続いて2度目の宿泊。実は当初、以前にも泊まった「山の上ホテル」のアネックスにしようと思っていたら、残念ながら閉館との事。まだ本館は残っているものの、1人で泊まるには別館の方が便利だったのに…。それはさておき、こちら學士会館での朝食は建物内にある「The Seven's House」にて、和食と洋食から選ぶことが出来る。初日は洋食、2日目は和食を選んだ。飲み物はセルフになっているが、それ以外はちゃんと席までサーヴしてくれる。洋食の場合、卵料理を選ぶことが出来、その場で調理してくれるのもうれしい。この日はオムレツにしてもらう。他はベーコンにサラダ、パン、シリアルなど。和食は雑穀入りご飯、焼魚、納豆、煮物、味噌汁など。

天井高く、落ち着いた雰囲気の中で食べる朝食は、極上ではないにせよ充分な内容だし、他のホテルのように客が集中することが無く、ゆっくり出来るのもいい。最近はどこもブッフェ形式の朝食が主流だが、個人的に、混みあったレストランの中で、並んでいるのか並んでいないのかよく分からない列にトレイを持って立っているほど嫌いな時間は無いので、最近はなるべく避けているし、家族でブッフェ形式の食事をする店には、もう余程の事がない限り行かないことにしている。そういう点からすると、ここの朝食は自分にとって、とてもいい。

近代建築好きな人間からすると、登録有形文化財の中に泊まって、食事が出来るだけでも嬉しいが、建物の様々な意匠や、風格のある調度品み目を向けると、何回来ても楽しむ事が出来る。建物の中をウロウロしてみたり、最近の建物にはない凝った部分を発見したりして、今回も満足。

前回の記事はこちら

 ↑ 自由に利用出来るロビー横の談話室

 

 ↑ 廊下や部屋の照明器具のデザインがとてもかっこいい

 ↓ 部屋に置かれていたコースター

 

 

The Seven's House (學士会館)

東京都千代田区神田錦町3-28 学士会館内

(学士会館  旧帝大 セブンズハウス セヴンズハウス がくしかいかん 国登録有形文化財)

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ロックフィッシュ @東京・銀座

2015年02月10日 | 東京都

酒場を求めて人がたくさん歩いている週末夜の銀座~新橋方面。場所によってはすれ違うのに苦労するほど混雑している歩道もある。人ごみをかき分けて立ち寄ったのはハイボールで有名な銀座「ロックフィッシュ」。住所では銀座だが、もうすぐそこは新橋駅という場所。店舗は雑居ビルの2階にあり(写真上の突当たりが入口)、ドアを開けて中に入るとカウンターがあり、奥には小さいながらもテーブルがあった。バーテンダーは2人。こちらのハイボールはサントリーの角瓶。つまり自宅で呑むのと変わらないが、そこはそれ、数多ある銀座のバーで、ハイボールと言えば必ず取り上げられる店なので楽しみにしていた。角も特注だったりするのだろうか。そんなに古い歴史がある店でもないようなので、ハイボールで名を馳せたとすればすごい。もちろんカウンターに立ち(椅子はない)、ハイボールを注文。

カウンターの上には本や容器に入った駄菓子が雑然と並んでいて、思いのほかざっくばらんなお店だった。もう少し落ち着いた雰囲気の店を想像していたので、意外。通い慣れた客が多いようで、楽しそうにバーテンダーと談笑している。しっかりメニューは見ていないが、つまみも缶詰などが多いらしい(この日は不在のようだった店主はも出しているようだ)。すぐに出されたハイボールは、氷が入っておらず、ウイスキー、グラス共にしっかり冷やしてある。炭酸はウィルキンソンとのこと。きっちりドライな口当たりで、旨い。ほんの少しレモンの風味(レモン・ピールだとか)が感じられるハイボールは、すっと喉を通っていく。家では氷を入れて作っているが、うん、このやり方の方が旨いね。今度から自分ちのウイスキーも冷蔵庫で冷やしておこう。いつもなのかどうかは分からないが意外と閉店が早く、つまみを頼むところまでいかなかったのが残念。(勘定は¥1,080)

ロックフィッシュ

東京都中央区銀座7-2-14 2F

(銀座ロックフィッシュ 新橋ロックフィッシュ サントリーハイボール サントリー角ハイボール 角ハイ)

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三州屋 銀座店 @東京・銀座

2014年12月08日 | 東京都

大衆居酒屋好きならたぶん一度は耳にした事があるだろう屋号「三州屋」。その中でもこの銀座店は立地といい、雰囲気といい、銀座に居ることを忘れるような店。この日訪問したのはそろそろランチタイムも終わりかという時間。以前にも店の前まで来た事があるのだが、あれ?どこだっけ…、と見失い、近辺をウロウロしてしまった。もう1軒「銀座1丁目店」というのもあるが、そちらは通りに面していて分かり易い。でもたぶん間違える人いっぱいいるだろうなぁ。そしてビルの谷間の細い路地の一番奥の奥に暖簾を発見。無事に店の中へ。

店内はほぼ満員の盛況。1人だったのですぐにカウンターに座る事が出来たが、後から入ってくる複数人数の客は、少し待ったりするぐらいだった。ランチで定食を食べている人と、酒を飲んでいる人が半々くらいだったかな。自分はお酒を冷や(常温)で注文。銘柄は「白鶴」かな。そして壁にずらっと貼られた短冊の品書きの中から三州屋定番の「鳥豆腐」を注文した。隣の人が食べている刺身の定食が旨そう。ヴォリュームも充分だ。こちら銀座店は他の三州屋にはない揚げ物があるので、カキフライ定食なんかもある。今度来たら定食にいってしまいそう。

しばらくして給仕のおばちゃんから酒が運ばれた。この店は雰囲気も、接客も、そして値段も、銀座のそれではなく、完全に下町のそれ。銀座の真ん中で呑んでいるということを忘れそうだ。続いて鳥豆腐が運ばれた。ぶつ切りのもも肉と豆腐と菜っぱが、滋味深いスープたっぷりの小丼に入っている。添えられた小皿にはポン酢と薬味。思ったよりしっかり味がついているスープで、それだけ飲んでも旨い。日本酒にはぴったりのつまみだなァ。本当はもっと色々注文したいし、ここで完結してもいいくらいなのだが、予定もあるし、散々喰い散らかしているのでこれくらいで充分。それよりも、お酒もう1本を我慢するのが大変だった。(勘定は¥900)

大衆割烹 三州屋 銀座店

東京都中央区銀座2-3-4

(大衆割烹三州屋銀座店 活魚一品料理三州屋銀座店 銀座三州屋 三州屋 三州屋銀座 活魚一品料理 大衆割烹 三州屋銀座店)

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大越 @東京・神田 (※閉店)

2014年03月19日 | 東京都

1964

昭和39年(1964)創業の大衆居酒屋「大越」。先日連れと入ろうと思ったが、ギリギリ閉店時間となってしまい、後日ひとりの時、空いた時間に改めて訪問。去年、味と居心地で楽しませてもらった「升亀」の隣、神田駅の赤レンガで出来たアーチ状のガード下のお店だ。升亀は残念ながら昨年の末に閉店してしまったが、最期に店で呑む事が出来たのは幸いだった。この大越も以前から何度も入ろうとしていたものの、時間や日程が合わず、実際に入るのはこの日が初めて。

平日だったが、店に足を踏み入れるとウヮーンとサラリーマン達の賑やかな喧騒に包まれる。さすがの人気店、ほぼ満員だ。ちょうど入口近くの席(もちろん相席)がひとつだけ空いていたので案内されて着席。店に入ってすぐに、ここは1人ではちょっと…と軽く後悔。何しろ周囲はかなり賑やかだし、紫煙も濃いので落ちついて呑めなさそう。ま、ちょっとだけという思いで、燗酒(銘柄は不明)と鮪ぶつを注文。それでもお酒は安いし、鮪ぶつも値段が安い割には一部は中トロと言ってもいい位の部位。さすが店の名物になっているだけある。こうなると他のも食べてみたくなり、ついつい追加でもつ煮込みと〆さばも頼んでしまった。〆さばの締め具合も強めだが絶妙。酒肴の時にはこのぐらいの〆加減がちょうどいい。入口近くだったのが幸いして紫煙にも悩まされず、美味しいお酒をいただいた。

まだまだ試してみたい品が壁びっしりに貼られた短冊に書かれている。次は連れと一緒に来ないと。それにしてもこういう品書きがとても多い大衆居酒屋の仕込みは大変そうだなぁ。どれだけ手間がかかるんだろうと思う。それを安い値段で提供する心意気がいいね。(勘定は¥2,000程)

※残念ながら2016年末を以って閉店しました

 

大越

東京都千代田区鍛冶町2-14-3

 

( 神田 かんだ おおこし 居酒屋 酒場 ガード下 )

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The Seven's House (学士会館) @東京・神田神保町

2014年03月05日 | 東京都

今回東京での宿泊に選んだのは「学士会館」。旧帝国大学出身者の親睦の為に造られた建物で、以前は学士会員のみだったらしいが、現在は一般の人でも利用できる。建物それ自体が有形文化財なので、ここか本郷の「鳳明館本館」かどちらかで迷い、結局交通利便の良さからこちらを選んだ。最近では人気ドラマ「半沢直樹」のロケにも利用されて注目されたんだとか。ドラマは全く見た事がないので知らなかった。昭和3年(1928)竣工の建物は重厚で、風格がある。共用スペースは絨毯敷きの落ちついた空間で、そこかしこに時を経た革張りのソファや書棚などが置いてありアカデミックな雰囲気。

ちなみに建物の意匠や宿泊した部屋はこちら↓

S1 S2

S3 S4

S5 S8

S6 S7

部屋は広くはないが必要充分だし、天井は高いし、宿泊した部屋の窓からは、これも戦前からの歴史的な経緯がある建築の「共立講堂」が見えるという贅沢な空間。神保町駅からも近いし、これが朝食付きで1万円弱で泊まれると言うのはかなり値打ちなんじゃないだろうか。特に自分のような古い建物好きにはとっては堪らない。以前泊まった「山の上ホテル」も良かったが、総合的にはこちらの方が満足度が高いかも。

この日の朝食は館内のバーを併設したレストラン「The Seven's House」で和食を選択。外の通りを眺めながら、ゆっくり「ブッフェでない」朝食を採り1日を始めるのはなかなか気分がいい。ご飯は雑穀入りで、味噌汁、焼魚、煮物、納豆、海苔などが並べられる充分な内容。量も適量でバランスもいい。飲み物だけはセルフサービス。どこでもそうだが朝食は出来たてという訳ではないので味はそこそこだが、味気ないビジネスホテルで食べるのとは気分が全然違う。宿泊客で混み合う事もなく、ゆっくりすることが出来た。ここで夜にお酒をいただくのもいいだろうな。

この後の記事はこちら

The Seven's House (セブンズハウス)

東京都千代田区神田錦町3-28 学士会館内

 

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鶴亀 @東京・神田

2014年03月04日 | 東京都

神田での2軒目は駅前の路地にある「鶴亀」。特に目当てがあった訳ではないが、とにかく安くて使いやすいと聞いていた。店に入ったのがかなり遅い時間だったので席には空きがあり、厨房の前にあるテーブルに連れと座る。店内はいたって普通の大衆居酒屋の造り。

ハイボールと焼鳥の盛り合わせを頼んでからメニューを見るが、いわゆる普通の居酒屋メニューに混じって、かなり中華料理の割合が高い。厨房でも北京鍋を振る「カツッ、カツッ」という金属音が響いていて、その手さばきも堂に入っている。おすすめと書いた写真入りメニューも中華ばっかり。では、ということでいくつか中華メニューを注文した。ピータンなんて普通の大衆居酒屋には置いていないよね。自家製焼き餃子は餡がぎっしり詰まったタイプでなかなか。ホルモン炒め、ねぎ玉などの炒め物も油は多いがいい味付け。やはり中華メニューが得意のよう。ビールやハイボールとの相性は言うまでもなくピッタリ。それでもさっき頼んだ焼鳥もなかなかだった。

「鶴亀」という屋号と同じ日本酒があったので注文してみた。新潟の「越後鶴亀」だろうか。これはまぁ、ごく普通。ここではやはり油と相性のいいお酒が良さそうだ。他の客も中華メニューを頼む人が多い様子。自分も連れもいい加減酔っぱらっているので、あきらかに食べ過ぎだが、適当に他にもいくつかメニューを追加して、焼酎も飲んで、やっと勘定。結構いろいろ頼んだからこの店の値打ちさがよく分かった。閉店時間も遅いし(24時)、駅は目と鼻の先なので使いやすさにも納得。ただ、女性を連れていく店ではないかな。でも気軽さからつい深夜に脂っこいものを頼んでしまいそう。(勘定は¥2,400/人程)

鶴亀

東京都千代田区内神田3-21-2

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神田新八 @東京・神田

2014年03月03日 | 東京都

神田駅からすぐ近くにある居酒屋。日本酒好きには有名で、揃えてある酒の種類も多い。いろんな雑誌や書籍に取り上げられることの多い店で、以前一度予約を入れたが、直前になって都合が悪くなり未訪問のままだったので、予約なしではあったがのぞいてみた。幸い空きがあったので、連れと一緒に入店。店内は平日とあって背広姿のサラリーマンでいっぱい。自分の勝手なイメージではもっと落ち着いた店という感じだったが、意外にもざっくばらんな居酒屋だった。

まず店からお通しの3点盛りが出る。2人とも喉が渇いていたので、まずビールをもらい、すぐに日本酒に切り替えた。数多いリストの中から選んだのは「るみ子の酒」の吟醸。店内の壁にも直に描かれた絵があったが、日本酒を題材にした漫画「夏子の酒」の作者・尾瀬あきら氏のイラストがラベルに描かれた三重県のお酒だ。今まで飲んだことがなかったので飲んでみたかった。これをまず冷や(常温)でもらい、酒肴は穴子の白焼きや自家製さつま揚げ、それに馬刺し(赤身)を注文。「るみ子の酒」は確か濁り酒で有名だったので、もっと癖の強い酒かと思っていたが、そこは吟醸酒。厭味でない程度に吟醸香があり、どんなつまみにも合わせやすい。そのあとには神亀酒造の「ひこ孫」の純米を追加した(ここ新八は神亀酒造の品揃えが豊富なことで有名)。こちらは純米酒ならではの濃醇な口当たりで、いろいろ食べ進めた後でも負けてしまわない力強さがある。注文した肉の旨味の強い馬刺し(生姜醤油)にもよく合う。

酒肴は様々なものがあり、今回は頼まなかったが鮮魚もよさそうだった。注文したものはどれもクオリティが高くて旨いが、そこそこ高めの値段なので普段使いで通うのにはちょっと使いづらいかもしれない。旨い肴を目当てに数人で行って、色んなものをつまんで、という使い方ならいいかも。(勘定は2人で¥8,500程)

神田新八

東京都千代田区鍛冶町2-9-1

(神田 新八 かんだ しんぱち かんだしんぱち)

 

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