ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Kiss My Ass: Classic Kiss Regrooved / Various Artists

2016年08月31日 | ハードロック

Kiss My Ass: Classic Kiss Regrooved / Various Artists (1994)

1994年に発表されたキッス(Kiss)のトリビュート盤。後追いなので、どんな経緯で発表されたアルバムなのかよく知らなかったが(※)、インターナショナル盤にも日本のYoshikiが収録されたので話題になったことを薄っすらと覚えていた。個人的には彼(Yoshiki)と彼の演る音楽に全く興味が無いので、その点については割愛。来日公演に行ってから遅まきながらキッスのにわかファンになり、70年代~80年代初めのアルバムはすでに揃ったし、他にも色々聴くようになったので、やっと購入(これでも手順を踏んでいるつもり)。日本盤なのでジャケットのフラッグが日の丸になっている。(※結成20周年記念だそうです)

以前もこのアルバムを購入しようと思ったことがあったが、それはレニー・クラヴィッツ(Lenny Kravitz)とスティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)が共演した曲が収録されていたから。どうしてこの組み合わせになったのかは知らないが、スティーヴィーはハーモニカの演奏だけの参加。キッスの曲であってもなかなかのアレンジで、雰囲気があってよい。何と言っても、ハーモニカの音色が出た途端にスティーヴィー・ワンダーだと分かるのが凄い。

買ってから調べてみると、6のShandi's Addicitonには元レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against The Machine, RATM)のトム・モレロ(Tom Morello)とブラッド・ウィルク(Brad Wilk)が参加していてビックリ(RATMのファンだったので)。聴いてみると、なるほどギミックたっぷりのギターサウンドや曲構成はしっかりとあの音になっている。ただメンバーの面子から連想されるままのアレンジなので、面白味に欠けるのがやや残念。

自分がトリビュート・アルバムで求める点はいくつかあって、まず、充分に著名なアーティストばかりで編集されていること。数曲のみ有名アーティストであとほとんどはマイナーっていうものがあるが、あれでも全然ダメ。アルバムとしては聴けない。出来れば名前を聞いただけでそのアーティストの声や曲が頭に浮かぶぐらいが望ましい。曲の解釈はそれぞれでいいとは思うが、あまりに原曲から乖離して、リズムや構成まで変えちゃっているものもダメ。最初は面白くてもすぐに飽きて2度と聴かなくなるのがオチ。あくまでシンプルなカヴァー曲であって欲しい。そんな点からいくと、このアルバムは充分に及第点と言える。 ライナーに当初参加が予定されていたバンドが列記されているが、その面子の凄いこと凄いこと。例えば、Ozzy Osbourne、Soundgarden、Smashing Pumpkins、Megadeath、Cypress Hill、Nirvana、Public Enemy、Run DMC、Ministry、Nine Inch Nails …などなど。実現していたら…。

01 Deuce - Lenny Kravitz/Stevie Wonder
02 Hard Luck Woman - Garth Brooks/Kiss
03 She - Anthrax
04 Christine Sixteen - Gin Blossoms
05 Rock and Roll All Nite - Toad the Wet Sprocket
06 Calling Dr. Love - Shandi's Addiction
07 Goin' Blind - Dinosaur Jr.
08 Strutter - Extreme
09 Plaster Caste  - The Lemonheads
10 Detroit Rock City - The Mighty Mighty Bosstones
11 Black Diamond - Yoshiki and The American Symphony Orchestra
12 Unholy (German Version) - Die Ärzte

ブックオフにて購入(¥108)

  • CD (1994/6/13)
  • Disc : 1
  • Label : マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
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丸市 (4) @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2016年08月30日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

8月末の閉店が迫っている岐阜市花沢町の戦後すぐからの食堂「丸市」。何とか時間を作って、少しでもその希少な佇まいと光景を目に焼き付けようと通い続けている。この日は珍しく先客(子供連れの女性)が。女将さんに前から気になっていた「ヤキメシ」を注文。「焼飯」や「炒飯」ではなくて「ヤキメシ」。しかも品書きの中では洋食の括りになっている。気になるでしょ? それと合わせてみようと思った訳ではないが、一緒に「中華ソバ」も注文してみた。

しっかりと真っ白の調理服を羽織った老齢の主人が、テボは使わず、鋳物コンロの上にのった木の蓋付きの羽釜で茹でた麺を菜箸ですくって麺上げをしている。その姿を見ているだけでタイムスリップしそうな素晴らしい雰囲気。ヤキメシの調理は女将さん。相変わらず静かに、そして淡々と調理が進む。

まずはヤキメシが登場。平皿にのったヤキメシの上には、錦糸玉子、玉ねぎ、グリーンピース、色濃い肉の細切れ、蒲鉾、紅生姜の姿が見える。付け合わせには福神漬け。一部まだらに混ざったヤキメシは、これもこちらならではのやさしい独特の味付け。中華でいう炒飯とは全然違うので、やはり洋食でいいのかな。40年以上前の大昔に、祖母がこういうかんじの焼飯をよく作ってくれたことを思い出した。いわゆる市販の味付け塩コショウ的な安易な味付けじゃないところが”らしい”。

中華ソバは同じ岐阜市内の老舗「丸デブ」のように和風丼ぶりで登場。丼ぶりは大きくないが、麺の量はしっかりとある。脂身の入ったチャーシュー、蒲鉾、味付けメンマ、刻みねぎがのり、淡いスープの色。スープはまろやかな口当たりで、かえしは弱め。麺の茹で加減は当然のように”やわ”。少しだけ縮れた麺はどこで仕入れているのか知らないが、中華麺ぽくなく、あまり他所では味わったことのないかんじだ。チャーシューや、しっかりめに下味のついたメンマを挟みながら、少しだけ昔のようにコショーを振ったりして楽しんだ。ほのぼのとした味。今の世の中、安易な方法(業務用うんぬんとか)はいくらでもあろうに、どの料理も今の店とは違う独自の味なのが素晴らしい。もしかすると戦前の味ってこういう味じゃなかっただろうか…。(勘定は¥920)

以前の記事はこちら (1)(2)(3

この後の記事はこちら (5)(6

※平成28年8月末を以って閉店されました

↓ 店と並びにある旧・医院(建築詳細不明)。夕焼けで陽が当たると近代建築ならではのかっこよさが浮かび出る(気がする)。

 

丸市 (丸市食堂)

岐阜県岐阜市花沢町3-25

 

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東鮓本店 @名古屋市中区・伏見 (※閉店)

2016年08月29日 | 名古屋(中区 老舗)

創業明治元年(1869)という名古屋きっての老舗、伏見の「東鮓本店」。ひと昔前は古体な店構えだったらしいが、通りに面している店舗は鮨屋とは思えない、なんともエキセントリックな建物になっている。屋根にはオブジェ(?)ののったこの変わった建物は調べてみてもあまり取り上げらておらず、設計が誰とかはよく分からなかった。こちらの鮨は昔、地下街にある店で食べたことがあるはずだが、本店に入るのは初めて。老舗ではあれど、自分の中ではファミリー向け安価路線のイメージを引きずってしまっていた。食品サンプルの並んだショーウインドーを眺めながら明るい店に入ると、意外にも(失礼)ほぼ満員の盛況。年輩の方や地元の家族連れが多く、しっかり根付いているのだろう。

こちらの江戸前握りは食品サンプルやメニューの写真などを見ても何となく想像がつく感じだが、目当てだったのは、名古屋の鮨としてもはや忘れ去られようとしている”切り寿司”。押し寿司だが、関西のものが伝わったのか、それとも名古屋独自のものなのかどうかは知らないのだが、甘めの寿司飯に穴子や角麩などがのり、しっかり甘いツメ(テリ)が塗られているものだ。幼少の頃は地下街のショーウインドーで食品サンプルのその姿を見たし、まだ何軒か名物として供しているがあるので食べてみたが、もう絶滅危惧の品目と言っていいんじゃないだろうか。入れ込みの大テーブルに座り、品書きから「切りすし取り合わせ」を注文する。

こちらは漬け場はどこにあるかも分からず、全て厨房内で調理するよう。しばらくして「切りすし」が運ばれた。穴子4つに、しば漬け4つという取り合わせ。全部穴子だと甘過ぎて辛いのでなかなかいい取り合わせ。穴子をつまんでみるが、ツメ(テリ)はしっかりと甘く、少し酸味も感じられて独特。他の店では真っ黒に近い濃い色の事が多いツメも、こちらの店では淡い色。次にしば漬けをいただくと口の中がいい案配に。しっかりと押してあるように見えてあまり硬くはなく、食べ易い。正直、食品サンプルやメニューの商業写真ではあまり旨そうに見えないこちらの寿司だが、しっかりと伝統の味は継承されているようす。次は握りもたべてみようかナ。中庭や古く風情のある別間もあり、たぶん昭和28年の建築というのはこの裏の日本建築を指すのだろう。格式の高さを残す老舗ではあるが、この夏を以って取り壊し、ビルを建てるらしい。建物や庭を含めた歴史こそ、この店が誇れるアイデンティティーだと思うのだが…。建物の維持って難しいナ。(勘定は¥930)

※平成28年8月を以って建て替えの為閉店しています。

 


 

 ↓ 本町通の中日病院の近くにある古色蒼然としたビル「坂文種報徳会ビル」(昭和6年・1931・建造)。このビルだけ荒れかたが酷いので将来的にリノヴェーションは望み薄だろうか。

↓ 伏見にある「伏見地下街(長者町地下街)」の入口。昭和32年(1957)の開業で、当時は繊維問屋ばかりの出店だったそうだ。2013年のアートイベントから何だかガンダム的なデザイン塗装が施され、地下の通りにもトリックアートが描かれたりしている。このところ面白そうな飲食店が相次いで開業している。

 

 


 

 

東鮓本店 広小路本店

愛知県名古屋市中区栄1-5-21

 

( 伏見 ふしみ 御園座 みそのざ 東鮓 あずまずし あずますし あずまずしほんてん 広小路本店 東寿司 切り寿司 切りずし 切寿司 近代建築 ばんたね病院 ばんぶんたね )

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八起食堂 @岐阜県岐阜市

2016年08月28日 | 岐阜県(岐阜)

 

岐阜駅から東へ少し離れた住宅や工場が立ち並ぶ地域にある大衆食堂「八起食堂」。この辺りはあまり来たことがないので、もちろん初訪問。店の前の通りは交通量も少なくとても広いので、その辺りに車を停めさせてもらい、暖簾をくぐる。休日の昼時だったが、のんびりとテレビを見ながら一杯やる人がポツリポツリ。一般家庭の食卓で使うような大きなテーブルが4つと小上がり席が3つ。テーブル席に腰を下ろす。主人と女将さんだろうか、お2人ともとても愛想が良く、名前入りの湯呑みでお茶が出される。品書きを見ると、和、洋、中、何でもござれ、という感じ。値付けも全体的に安め。カツ丼を注文した。

漫画も沢山置いてあり、地域の休憩処になっているのだろう。壁には「プリンス食堂」からの表彰状なんてのも飾ってあったが、何を意味しているのかは調べてもよく分からなかった。しばらくして大きめの丼ぶりに入ったカツ丼が運ばれた。こちらは玉子をとじたカツ煮をのせたいわゆる典型的なカツ丼。とてもきれいな姿。さっそく箸を入れる。カツの厚みはやや薄めで、しっかりめに煮込まれていて、衣も充分につゆを吸っている。つゆは甘過ぎず、いい塩梅で、たっぷりと入れられている。肉質に特筆すべきところはないが、少し一味唐辛子を振ったり、一緒に出された漬物をつまんだりして食べ進み、ごちそうさま。勘定をして店を出ようとすると岡持ちが沢山置かれていた。きっと近くの家から出前の注文が沢山あるのだろう。(勘定は¥650)

八起食堂

岐阜県岐阜市五坪2-8-8

 

( 岐阜 ぎふ はっき食堂 大衆食堂 麺類食堂 かつ丼 カツ丼 和食 洋食 中華 定食 )

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The Best of Candy Dulfer : Candy Funky Selection / Candy Dulfer

2016年08月27日 | ソウル・ファンク

The Best of Candy Dulfer : Candy Funky Selection / Candy Dulfer (1998)

オランダ生まれのサクソフォニスト、キャンディー・ダルファー(Candy Dulfer)の日本編集のベスト盤。彼女の曲を初めて聞いたのは93年のヒット曲「Sax-a-Go-Go」だったと思う。何で耳に留まったかは忘れてしまったが、当時、ブロンドの可愛い娘ちゃんサックス・プレイヤーとしてかなり注目を浴びたんじゃなかったかな。おまけにマドンナ(Madonna)の前座や、プリンス(Prince)との共演も話題になった。元々親父がサックス・プレイヤーなので(”Dulfer”と名乗っていたはず)その素養はあったのかもしれないが、「美人」+「お洒落なジャズ(イメージとして)」だもの、プロダクションが放ってはおかないわな。当時のプロモなんかを見ると、90年代初めの、あの時代らしいお洒落な感じに作られていて、ヒップホップ風味を足した感じは、いかにもっていう時代の雰囲気。当時そんなPVを見たのか、ラジオで聴いたのか、音楽雑誌で見たのかは忘れてしまったが、しっかりと印象には残っていた。なぜか、結婚前だった嫁と一緒だった時にBGMで流れていた店も思い出した(笑)。

この記事を書くにあたって軽く調べてみると、なんとキャリア最初期にして、関わっているのはマドンナやプリンスのみならず、ユーリズミクス(Eurythmics)のデイヴ・スチュアート(Dave Stewart)、ピンク・フロイド(Pink Floyd)、ヴァン・モリソン(Van Morrison)など結構凄い面々との共演。この面子を見たら”ただ可愛いだけ”でない事は間違いないだろう。今だ現役の彼女なので、発表年からいくと、このベスト盤は初期の4枚に限ったベストといえる。ドラムの音の処理や、ヒップホップの導入など、やはりプリンスとかぶるところが多く、今にもプリンスのヴォーカルが入ってきそうな感じだ。なかなかイイ。良くも悪くも80年代っぽさが残っていて、あの時代の音を聴いている世代にはグッとくるところがある。一時期80年代のシンセ主体のチープな音像はどの世代の誰からも酷評されたが、最近はそうでもなくて、1周回って新鮮という雰囲気に変わってきている(気がする)。あの頃の音楽で育った世代が今、自分も含めて社会の中心の世代なので、ちょっと自分の心に素直になって(笑)、再評価されているのかもしれない。

こういう音楽は一歩間違えると、甘ったるい商業フュージョン(何某Gとか)に陥ってもおかしくないような気がするが、踏みとどまっているのは先達に通じるようなファンキーな曲調と、明るいヒップホップ風味のせいだろう。

 ブックオフにて購入(¥108)

  • CD (1998/6/3)
  • Disc : 1
  • Label : RCAアリオラジャパン
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寿し公 @名古屋市中区・新栄

2016年08月26日 | 名古屋(中区 老舗)

新栄町駅と鶴舞駅の間の大通り沿いに位置する、創業昭和15年(1940)という歴史のある「寿し公」。この日は東陽通付近から東へのんびりと歩いて訪問。老舗ではあるが、店は打ちっぱなしのモダンなデザインで、店先に「お昼のおしながき」が出ていたので確認して中へ。小さめのカウンターとテーブル席のこじんまりとした店内。中の意匠もモダンでまだ新しい感じ。昼時とあって先客があったが、家族連れや男性1人客など常連らしき人が多かった。カウンターに座らせてもらい、表で確認した握りの「並」を注文。漬け場は親子2人が入って、手際良く回している。

出された熱いお茶を飲んで待っていると、しばらくして皿に盛られた握りが置かれた。握りは玉子焼きを入れて7貫に巻物(鉄火)。これに鯛のあら汁が付いている(食後にはコーヒーも)。握りはやや小さめ。いわゆる老舗らしさはあまり感じられないが、タネの調子はなかなか良く、鮪も赤身だけでなく中トロも入っている。昆布をのせられた鯖の押し寿司も入っていて賑やか。茹で海老も硬過ぎず、ポンポンと調子良くいただいた。値段を上げるとタネの種類や質がもっと上がるのだろうが、並の握りとしたら十分に楽しめるいいランチだった。堅苦しさは全然ないし、使い勝手の良さそうな店だ。次はちらしを食べてみようかな。(勘定は¥1,300) 

  


 

↓ 鶴舞公園前の歩道橋の上から撮った創業文政13年(1830)の漢方薬局「本草閣」(昭和22年頃・1947・建造)。鶴舞に店を構えたのは昭和6年(1931)だそうだ。

↓ 韓国系投資ファンドの傘下になって全国に拡張を続ける「コメダ珈琲店」だが、御器所(ごきそ)の「東郊通店」は現在もこの通り。ごく普通に街場の喫茶店風情を残したまま。HPの順からいくと7番目に古い店舗なのかな。

 


 

寿し公

愛知県名古屋市中区新栄2-36-1

 

( 新栄 しんさかえ 鶴舞 つるまい つるま 鶴舞公園 つるまこうえん すしこう 寿司公 すし公 握り鮨 寿司 鮓 鮨 コメダ珈琲 コメダコーヒー 薬草 漢方 近代建築 )

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菊川酒蔵東店 @岐阜県岐阜市

2016年08月25日 | 岐阜県(岐阜)

夜に通りだけ歩いていると”静まり返って”と言ってもいいくらい往時の面影を失くしてしまった岐阜市の柳ヶ瀬商店街。ずっと昔はこの辺りや西柳ヶ瀬を夜歩くときは、”危ない人”の肩にぶつからないように注意して歩いたものだった。昼間は活気を取り戻しているこの商店街も、夜はやはりまだ寂しい。開いている店もあるにはあるのだが、街全体の活気というものが無い。他所で呑んだ後、少し呑み足りないなと寄ったのが、以前から気になっていた居酒屋「菊川酒蔵東店」。店が2階にあるので中の様子が分からず、入るのを躊躇していた。階段を登って店に入ると、なんとほぼ満席。外の様子からは信じられない盛況ぶり。給仕の大陸のお兄さんに案内され、奥のカウンター席へ。ブース席が多い店だが、若いのから年寄りまで男女様々の客層。何だかどこにも行けない人が集まってきちゃったみたいだ。

店の名の如く各務原市鵜沼にある創業明治4年(1871)の酒造「菊川株式会社」に関係ある店だろうか。西柳ヶ瀬にも店があるので、こちらが東店と名乗っているようだ。そんな店だから、もちろん酒(日本酒)をぬる燗で注文。酒造の店だから、それ系の酒肴ばかりかと思いきや、刺身、揚物、焼物、など何でもある普通の居酒屋メニュー。揚げ物が食べたかったので「春巻揚げ」を注文した。「清酒・菊川」(やっぱり)と銘の入った銚子で酒が運ばれる。そう言えば普段、菊川の酒はあまり呑んだことが無い。口に含んでみると、今の流行とは違って甘みが強くどしっとした酒。30年程前にタイムスリップしたような味と言うと分かり易いか。店の照明がやや暗めだからか、昭和な雰囲気だからか、落ち着くなァ。酢醤油をつけた春巻には意外なほど相性が良く、おいしくいただいた。(勘定は¥800)

菊川酒蔵東店

岐阜県岐阜市柳ヶ瀬通2-17

 

( 岐阜 ぎふ 柳ヶ瀬 やながせ 柳ケ瀬 柳ヶ瀬商店街 菊川 菊川株式会社 菊川酒造 菊川酒蔵 篝火 かかみがはら かがみはら うぬま )

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ピオッポ(Pasta Pioppo) @名古屋市東区・徳川

2016年08月24日 | 名古屋(東区・北区)

ある晩に家族4人で向かったのは「徳川園」のある徳川町にあるイタリアンの店「ピオッポ」。予約なしで飛び込んだが、運良く店前の駐車場に空きがあり、すんなりと中に入ることが出来た。店はテナントに入ったこじんまりとした広さ。午後8時過ぎの、夕飯にはやや遅い時間だったけれど、店はほぼ満員の盛況。自分たちより後から来た客も片付けを待って店に入るくらいだった。人気あるんだなァ。

夕飯が遅れてみんなお腹を空かせていたので、それぞれ好きなものを選ばせる。ブルスケッタやガーリックトーストを頼み、それぞれ好みのパスタやピッツァを注文した。腹減ってるとみんな炭水化物を頼むな、やっぱり。パスタはアラビアータ(娘)、明太子しそ(嫁)、ボロネーゼ(自分)の3種。ピッツァはマルゲリータと海の幸。嫁に運転を任せるので自分はハウスワインを注文。冷え過ぎぐらいに冷えたワインで喉を潤す。ワインの味はどうでもいいや。

順次出来上がったパスタやピッツァが運ばれた。自分が選んだボロネーゼはペンネでいただいた。ソースはそれぞれどぎつくない家庭的な味付けで旨い。時間差もあったが、それぞれのパスタの茹で加減はとても良かった。自分のペンネもしっかりとした歯応えが楽しめ、ソースをたっぷりとまとわりつかせ、バランスも良し。マルゲリータのピッツァはいつもの如く息子に独占され、味見すら出来なかったが、海の幸のピッツァは美味しくいただいた(ただ、慌てて食べたからか、どんなだったか思い出せない・苦笑)。次はもう少しアラカルトから選んでみよう。(勘定は¥7,600)

 

パスタのお店 ピオッポ(Pasta Pioppo)

愛知県名古屋市東区徳川町1907

 

( 徳川町 徳川園 森下 もりした ピオッポ イタリアン パスタ ピザ ピッツァ ナポリピッツァ ナポリターナ )

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Live At The Royal Albert Hall / The Who

2016年08月23日 | クラシック・ロック

Live At The Royal Albert Hall / The Who (2003)

2000年11月にザ・フー(The Who)が企画した小児ガン撲滅基金のチャリティー・ライヴの模様を収めた3枚組CD。実はとうの昔にDVDを持っているけれど、安価だったので何となくCDも欲しくなって購入してしまった。当時齢50後半にして、誰よりもロック・スターらしい(?)最期となった、今は亡きジョン・エントウィッスル(John Entwistle)の最後のライヴ音源(02年)も収録(※)。(※公式ではコカイン接種による心臓発作ですが、ホテルでプロの女性とナニしていて心臓発作を起こしたらしいという噂が根強く…)

本編は1、2枚目で、チャリティーとあって豪華ゲストが参加している。エディ・ヴェダー(Eddie Vedder)、ブライアン・アダムス(Bryan Adams)、ポール・ウェラー(Paul Weller)、ケリー・ジョーンズ(Kelly Jones)ノエル・ギャラガー(Noel Gallagher)、など。そんなお祭りなのでゆるい演奏かと思いきや、リラックスした雰囲気の中にあってザ・フーの面々の演奏は気合いが入りまくっていて、演奏は終始、高クオリティー。収録曲はグレイテスト・ヒッツ+α。

これより以前はピート(Pete Townshend) の難聴のせいで爆音のエレクトリック演奏が抑えめになって、ザ・フーのダイナミクスが減少していたと記憶するが、病気はどうなったの?というくらいハードに演奏されている。この頃からロジャー(Roger Daltrey)とピートの関係が良好になったのも大きかったのだろう(一時のことを思うと気持ち悪いと思うくらい、いい雰囲気…)。ロジャーはこの頃からデビュー当時のように髪が短くなり、一段とかっこよくなった。90年代後半からツアー・ドラマーとして加入したザック・スターキー(Zak Starkey・※リンゴ・スターの息子)の演奏が素晴らしく、しっかりとバンドを支えている。故キース・ムーン(Keith Moon)を彷彿とさせる、手数も、オカズも多いドラミング。やっぱりザ・フーにはケニー・ジョーンズ(Kenny Jones)や、サイモン・フィリップス(Simon Phillips)のようなステディな叩き方をするドラマーは似合わない。

ゲストは全員、ザ・フーに強い影響を受けたアーティストと言っていいだろう面々だ。豪華なゲストのその出来はというと…、チャリティーだということを考えれば「可」というところか。むしろメンバーの演奏が予想以上にいい為に、クオリティーのギャップで損しているのかな。チャリティーだと思って気楽に参加したら、意外とバンドの気合い入っていてたじろいだ、といった感じ(笑)。ただ、エディー・ヴェダーの2回目や、ケリー・ジョーンズ(Stereophonics)のパフォーマンスは正直いまひとつ。ジョンの死はあったものの、ザックの演奏に手応えをかんじたのだろうか、驚くほど早く立ち直り、この後もバンドはライヴ活動を継続させ、完全復活し、ニュー・アルバム作成、そして念願の来日公演も果たす完全復活となるのはご存じの通り。

amazonにて購入(¥622)

  • CD (2003/7/22)
  • Disc : 3
  • Format: CD, Import
  • Label : Steamhammer Us
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両口屋是清 本町店 @名古屋市中区・丸の内

2016年08月22日 | 名古屋(中区 老舗)

ビジネス・ビルの立ち並ぶ丸の内のひっそりとした通りにある和菓子の「両口屋是清 本町店」。創業は寛永11年(1634)。会社となったのも昭和9年(1934)という名古屋きっての歴史ある名店だ。自転車でぶらついていた時に、ふと甘いものが買いたくなって寄ってみた。飾り気の無い建物は、白い格子状になった壁に古い木製看板が掛けてある。店に入るとこじんまりした店内には若い女性店員さんが1人だけ。自分はこちらが”本店”だと思っていたが、店の人に訊いたら本店っていうのは無くって、あくまでも本町店なのだそうだ。すぐに冷たいお茶、おしぼりと、試食の菓子を勧められる。こういうところはさすが。暑かったので素直に嬉しい。店には社用で買い求める客や、お茶席で出すのだろうか、”お母様と嫁”的な典型的な名古屋の裕福そうな女性客がちらほら入って来る。もちろん表に停まっているのはドイツ製高級車だ(笑)。

それはさておき、訪問した時はカゴの無い自転車だったので箱買いが出来ず、買ったのは少量の菓子のみ。昭和初期に作られたという干菓子「二人静(ににんしずか)」、戦前からあるというどら焼き「千なり」、比較新しい「ささらがた」の3種。「二人静」は半球状の白と赤の干菓子がセットになって紙で巻いてある。口に入れるとすっと溶けて無くなる上品な甘さ。皮に瓢箪の絵が焼き付けられた「千なり」はこの地方に住む人なら一度ならず聞いた事があるだろう有名などら焼き。しっとりとした皮とつぶ餡は市井のどら焼きよりも上品。「ささらがた」は棒状の棹菓子で、ひとつづつ箱に入っていて様々な風味がある(購入したのは抹茶と大納言)。ひとつのサイズが小さく、娘が一人暮らしを始めた我が家では棹菓子だと持て余し気味なのでちょうどいい(写真下は”端午の節句”の時期の特別包装)。どれも、さすがお茶どころという名古屋らしい上品な旨さだった。(勘定は¥1,000程)

この後の記事はこちら

   

 


 

↓ 店から本町通を北へ上がり、魚ノ棚通を曲がると名古屋最古の歴史ある料亭「河文」(昭和25年・1950・建造)。経営母体が変わってからお洒落な方向に…。※登録有形文化財

 ↓ さらに北へ向かい、本町通が名古屋城に付きあたる外堀にある「本町橋」(明治44年・1911・建造・昭和14年拡幅)。緑に埋もれているが煉瓦造りのアーチが確認できる。

 

↓ その先にある「愛知縣護國神社(旧・招魂社)」ではちょうど神前の結婚式が営まれていた。

 


 

両口屋是清 本町店

愛知県名古屋市中区丸の内3-14-23

 

( 丸ノ内 丸の内 まるのうち 本町通 ほんまちとおり りょうぐちやこれきよ せんなり 和菓子 御菓子司 干菓子 和三盆 和三盆糖 近代建築 国登録有形文化財 近代化遺産 )

 

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