「オイ、今晩何食べたい?何でもいいぞ。」の質問に、煮え切らない答えばかり繰り返す娘と息子を連れて、勝手に名古屋市の黄金(こがね)陸橋にある「カリットギョゥザ黄金」へ。知っている人は知っていると思うが、こちらその昔「ホワイト餃子名古屋店」だったお店。元々ホワイト餃子には支店と技術連鎖店があり、どういう経緯かは知らないが平成20年(2008)頃に系列から離れてこの店名を名乗っている。前の店がこの建物だったかどうかは覚えていないが、まだ学生の頃(かれこれ四半世紀も前だ…)友人と何度も食べに来ていた。一番最初は金沢の友人に「第7ギョーザ」に連れて行ってもらいホワイト餃子を初体験し、実は名古屋にも店があるらしいと訪ねたのがこちらの店だった。当時はネット情報もなく、飲食店の系列店の存在なんて知る由も無かった時代だ(岐阜の店の存在を知るのはもっと後)。創業は昭和47年(1972)というから、もう45年もの歴史がある。
信号を渡ったところにある駐車場に車を停め店へ。相変わらず人気があるようで、少しだけ外で待って中へ。券売機で息子は普通の定食を、自分と娘は欲張って「満腹セット」というシェア・メニューを購入し、奥のテーブル席に腰を落ち着ける。さすがに中に入っても昔の店内と同じかどうか確信が持てなかったが、窓の感じといい、狭さといい、変わっていないような気もする。残念ながら運転があるのでアルコールは我慢。昔は白飯で良かったが、齢を重ねた今となっては餃子にビールが付かないのは犯罪行為にも思える(笑)。その欲求を抑えるためノンアルコールビールを注文…。
結構待ってから自分達にまず「拌餃子(ぱんぎょうざ)」が運ばれる。これは茹でたか蒸したかした餃子をタレと葱、生姜で和えていただくもの。モチモチとした皮でさっぱりと食べられて旨い。印象は小籠包みたいな感じ。次は「湯餃子」。やさしい味付けのスープに小さめの水餃子が泳いでいる。そして真打の焼き餃子。”焼き”と言っても揚げてあるも同然。丸っこい形で揚げパンのような形はホワイト餃子とそう変わらない。おすすめのタレの配合が「醤油5:ラー油3:酢2」と壁に貼ってあったのでその通りに作ってみた。最初は「え!? ラー油が3?」と思ったが、思いのほか辛くなく納得。セットのご飯は少なめでひと安心。餃子はホワイト餃子より少し皮が薄いかなと思ったが、確信が持てるほどの違いは指摘出来ない。店の中が暑いので、汗をふきふき一気呵成に食べ進んだ。家で持ち帰り用を調理したことはあったが、店でのホワギョウ初体験の子供達も旨い旨いと完食。外に出ると行列が出来ていた。次は絶対に嫁か、免許取りたての娘に運転させて…。(勘定は¥3,600程)
↓ 娘をピックアップする前に息子と則武の「トヨタ産業技術記念館」へ。敷地内に建つ「トヨタグループ館(旧・豊田紡織本社事務所)」(大正14年・1925・建造)。
↓ 同じく敷地内の「旧・豊田商会事務所」(明治38年・1905・建造)。
↓ 駐車場から見る「自動車館」の一部の煉瓦造りの建物(写真下左)と、「創造工房(旧・豊田自動織機製作所刈谷鉄工場・部分)」(大正15年・1926・建造、移築再現)(写真下右)。
↓ 隣接していたノコギリ屋根の工場建物の跡が分かる南入口横の煉瓦外壁。
カリットギョゥザ黄金 (カリットギョウザ黄金)
愛知県名古屋市中川区愛知町43-1
( 名古屋 なごや 黄金 こがね 黄金陸橋 こがねりっきょう ホワイト餃子 ホワイトギョウザ ホワイトギョーザ 近代建築 近代化遺産 トヨダ自動車 トヨタ自動車 TOYOTA )