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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

スパークス @大阪・Zepp Namba

2025年06月13日 | ライヴ(日本公演)

スパークス (6月10日 大阪・Zepp Namba)

予想通り名古屋は飛ばされたメイル兄弟率いるスパークス(Sparks)の来日公演。ならばと近鉄特急「ひのとり」に乗って一路大阪へ。会場は「Zepp Numba」(写真下)。

 

生憎の雨模様の下、会場に到着したのは開演1時間前くらいだったが、ん、会場前の人だかりが少なくないか? 中に入ってもその印象は変わらず。会場には誰の趣味だろう日本語のマイナーなグループサウンズが鳴り響いている。ひょっとしてラッセル(Russell Mael)とかの趣味かな? 今回の席はなかなか前の方だったのでワクワク。でも開演10分前でも客は埋まらない…。1階はかろうじて入ったが2階席は入れていない様子。日本第2の都市大阪の方々ちょっと冷たくないか(笑)。あのスパークスで、大阪大好きなラッセルだぞ。椅子席だったから体裁は保っているが、スタンディングだったら大惨事だったかも。スパークスで800席弱しか埋まらないとは…。

和柄に見えるスーツ姿で元気一杯のラッセルと、終始能面のようなロン(Ron Mael)(笑)のメイル兄弟、それにバンド・メンバーがステージに登場。オープニングはお馴染みの曲「So May We Start」から始まる。会場のサウンドは最高にいい。それよりなにより、76歳だというのにラッセルのヴォーカルが素晴らしい!彼独特のファルセットも多用した高音の、まるで声の低い女性にも聞こえるヴォーカルが最高。絶好調だ。もう歳だし、過去に観た動画の中では調子のいい時ばかりではなかったので心配したが杞憂だった。鍵盤を見ずに真っすぐ前を見ながら演奏する無表情のロンにも笑えてくる。演奏の合間はしっかり手が膝の上(笑)。

 

大きくジャンル分けすればエレクトリック・ポップだが、こうしてバンド・サウンドになると年代やスタイルの違うどの曲も俄然まとまってスパークスらしさに溢れている。手拍子でステージを駆け回るラッセルの愛情あふれる歌とMC。バックの若いメンバーの演奏力やコーラスもなかなか。最近のアルバムはどれも充実して絶好調という感じだし、決して過去のバンドのアンソロジー公演にはなっておらず、新しいアルバム「MAD!」(傑作)からの曲も、ちょっとマイナーな曲も演って素晴らしいクオリティ。演奏に合わせて兄ロンが1人で立ってマイクを取って歌う(喋る?)趣向もいいし、「The Number One Song~」間奏での恒例のニッコリ・ダンスも良かった(お疲れかちょっと短かったが)。でもスローな曲の時に一部の観客がスマホのライトを使って手を降るの止めてくれないかな(ダサいし眩しい)。

 

音楽的にもセンス的にも、どう考えてもアメリカ人と思えないメイル兄弟。現在、移民抑圧に対する暴動に軍が投入されているロス出身の2人。MCでラッセルも言っていたが、そんな状況で歌われる「Please Don’t Fuck Up My World」が沁みる。

アンコールは近年の好調さを物語る「The Girl Is Crying~」、そして大団円「All That」で終了。いやー、素晴らしいライヴだった。最後ステージに残った兄弟。その辺で買ったと思われるチープな”OSAKA”Tシャツを着たロン(御歳80歳)も無表情のままマイクを持って挨拶(笑)。ええもん観た。

 

(Setlist)

So May We Start
Do Things My Own Way
Reinforcements
Academy Award Performance
Goofing Off
Beat the Clock
Please Don’t Fuck Up My World
Running Up a Tab at the Hotel for the Fab
Suburban Homeboy
All You Ever Think About Is Sex
Drowned in a Sea of Tears
JanSport Backpack
Music That You Can Dance To
When Do I Get to Sing "My Way"
The Number One Song in Heaven
This Town Ain't Big Enough for Both of Us
Whippings and Apologies
Lord Have Mercy

(Encore)
The Girl Is Crying in Her Latte
All That

 

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ジャック・ホワイト @名古屋・Diamond Hall

2025年03月15日 | ライヴ(日本公演)

ジャック・ホワイト (3月13日 名古屋・ダイアモンド・ホール)

元ホワイト・ストライプス(The White Stripes)のジャック・ホワイト(Jack White)のソロ来日公演へ。自分がホワイト・ストライプスを最初に聴いたのは、もうすっかり評価が定まった3作目ぐらいから。そこから遡ってアルバムを揃えた。ブラック・キーズ(The Black Keys)が好きで、その括りで聴き始めたのだが、世間では後発のブラック・キーズの方がホワイト・ストライプスのスタイル(ギターとドラムスの2ピース・バンド)を真似たという声が多いのも後から知った。最近のインタビューでジャックは、全然ギタリストにはなりたくなかったと言っていたが、世間は彼を世代を代表するギタリストに奉り、2008年の映画「It Might Get Loud」ではジミー・ペイジ(Jimmy Page)とジ・エッジ(The Edge)と共に出演している。

「No Name Tour」と題された今回の来日公演。最初はどうしようか迷った。というのも彼のソロは最初の「Blunderbuss」までは聴いたけれど、その後は全く買っていなかった。でもやはり観たいギタリストではあったので遅ればせながらチケットを購入。予習の為に事前にセット・リストを調べたが、7割がホワイト・ストライプス時代の曲を含むカヴァーなので幅が広すぎて把握しづらい。そこで大体の予想を付けて曲をピックアップし、毎日聴いて備えた。

会場はソールド・アウトだったそう。の割りにスペースはいつも通りの感じだった(オッサンはもう前には行かない・笑)。自分が思っていたより年配客も多い。轟音のインプロヴィゼーションと共に登場したジャックはMCなしで次々と曲を繰り出してくる。彼のギターはリフやテクニックを見せつける感じではなく、あくまでギターの音を飛び道具として使っているような印象。それでもソロになると客が沸くのでそういう”新しいギターヒーロー”視点で観ている客も多いのだろう。予習の甲斐あって全く知らない曲は数曲で、もちろんCDと違ってワイルドで歪みっぱなしの爆音での演奏。ブルーズがベースになっているような曲が多いが、彼自身はその特異な風貌と声質で、ブルーズ定番のセックスやマニッシュな部分をほとんど感じさせないのが面白い。もちろんホワイト・ストライプスの曲では場内大盛り上がりだった。

 

<Setlist>

Intro Jam
Old Scratch Blues
That's How I'm Feeling
Dead Leaves and the Dirty Ground
Little Bird
Love Interruption
Heartbreak hotel
Why Walk a Dog?
It's Rough on Rats (If You're Asking)
Hotel Yorba
What's the Rumpus?
Bombing Out
I Cut Like a Buffalo
Broken Boy Soldier
Freedom at 21
Ball and Biscuit

(Encore)

The Hardest Button to Button
Archbishop Harold Holmes
Underground
Seven Nation Army

 

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プライマル・スクリーム @名古屋・Diamond Hall

2025年01月08日 | ライヴ(日本公演)

プライマル・スクリーム (1月7日 名古屋・ダイアモンド・ホール)

ついこの間の事に思える前回の来日公演から2年4ヵ月振りに来日したプライマル・スクリーム(Primal Scream)。前回は名盤「Screamadelica」の再現ライヴだったが、今回は幕張メッセで開催されたフェス「rockin'on sonic」終了後に大阪と名古屋で単独公演。フェスの出演は1時間程度だろうし、ファンにとってはこちらの小さいハコでのライヴの方が嬉しいはず。会場はぎゅうぎゅう詰めという訳ではなかったが、満員の入り。今回は前回と反対のベースのシモーヌ(Simone  Butler)側へ陣取った。

ほぼ定刻に開演。バックドロップも何も無い簡素なステージ。いきなりの大音量「Swastika Eyes」は上がるなァ。相変わらず痩身のボビー(Bobby Gillespie)はラメの入った黒ジャケット+パンツ、アンドリュー(Andrew Innes)は「Bolan's Zip Gun」のTシャツ、シモーヌは革パンツといういで立ち。シモーヌはバカテクとかではないし控えめだが、ぶっといベースをつま弾いていてカッコイイ。サポートは以前も同メンバーだったか知らないがコーラス2人とサックス1人。あまり上手いメンバーではない(サックスは肝心なところで盛大にやらかしてたし・笑)。

 

セット・リストは新しいアルバム「Come Ahead」に加えて代表曲という感じ。もちろん盛り上がるのは断然過去の有名曲だが、新作も70年代ディスコティックの雰囲気があったりしてなかなか。演奏はまだフル・セットに慣れていない様子で、数日前の大阪が初出だった曲もあってこなれておらず、どう終わるかメンバー同士顔を見合わせていたりも(→ボビー以外・笑)。相変わらずボビーは英語圏でもない日本の前列客にマイクを預けたりしていてマイペース。心底日本のファンを信頼している様子が伺える。痩せていること以外はいわゆる派手なロック・スターという雰囲気ではないし、けっして歌は上手くないが、90年代の英音楽シーンもかじってきた身にとってはやはり外せないアイコン。

ブンブン、チャカチャカと鳴るグルーヴィーなリズム隊にアンドリューのワウワウ・ギター、それにボビー独特の(頼りない)歌声が乗ると一気に彼らの世界。アルバム毎に次々とスタイルを変えてきた彼らだが、こうしてステージで様々な時代の曲を演奏する彼らを観るとやっぱりプライマル・スクリーム以外の何者でもない。楽しいライヴだった。

 

[Setlist]

Swastika Eyes
Love Insurrection
Jailbird
Ready to Go Home
Deep Dark Waters
Medication
Innocent Money
Heal Yourself
I'm Losing More Than I'll Ever Have
Love Ain't Enough
Circus of Life
Loaded
Movin' on Up
Country Girl

-Encore-

Come Together
Rocks

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ジューダス・プリースト @名古屋・愛知県芸術劇場・大ホール

2024年12月07日 | ライヴ(日本公演)

ジューダス・プリースト (12月5日・名古屋・愛知県芸術劇場 大ホール)

 

ジューダス・プリースト(Judas Priest)の来日公演初日、名古屋公演に参戦。2018年来日時のこの地方は「バロー文化ホール(多治見市文化会館)」というびっくりな会場で(笑)、行き損ねてしまって後悔していた。今回は逃すまいと早々にチケットを購入。発券が公演の数日前っていうのは転売防止だろうが、チケットを見てがっかり。4階席…。だいたいステージ前のGOLD指定席以外は全部S席ってどうよ? 1階中程や2階前列と4階席(→まだ5階席もある)の価値が同じな訳が無い。日本の観客もそろそろこの招聘元の手抜き(横暴)を糾弾すべきだと思うんだけれど…。

会場に着くと開場時間が30分程遅れ、帰りのことも考えなくてはいけなくなったのでヒヤヒヤ。自分は沢山のライヴを経験している方だと思うが、実は”ヘヴィメタル”のコンサートは初めて。もっとスタッドの付いた革の服を来たファンばかりかと思ったらそうでもなかった(笑)。問題の4階席は…天井から見下ろす感じ。遠い。単眼鏡が必須。指定席でここまでがっかりしたのは久しぶり。これがS席でなかったらもちろん腹に入るんだけれど…。幸い自分の前の客は立たなかったので良かったが、これで立たれていたらストレスが溜まったろう。幸い15分程遅れただけで開演。さすがに音は悪くないが、ホールの性質上、4階は横に壁があるクローズドなスペースなのでやっぱりライヴ感がそがれる。(↓実際の見え方としてはこんな感じ)

お約束のブラック・サバス(Black Sabbath)の「War Pigs」が鳴り、コンサートに突入。御年73歳で好々爺然としたロブ・ハルフォード(Rob Halford)が登場すると観客が温かく迎えているのが微笑ましい。ロブといえばハイ・トーンのシャウト。さすがにもう無理だろうと思っていたが、いやいやなかなかの熱唱。後半になるに従って調子も上がっていたようだ。凄いなァ。もともとヘヴィメタルって演奏力の高さが必須だと思うけれど、ここでもバックは鉄壁。病気を患って離脱しているグレン・ティプトン(Glenn Tipton)を映像で参加させるなんていう演出もニクイ。

 

アルバムでもそうなのだが、ジューダス・プリーストの楽曲はいかにもイギリス的なシンガロン・タイプの曲が多いのでコンサートは盛り上がる。階下の様子は見えないので分からないが、ステージから遥か高くの遠い4階席でも盛り上がっていた(笑)。衣装や振りの様式美もしっかりで楽しめる。理由は知らないがロブは1曲毎に舞台袖に捌けていく。何でだろう? 新しい曲を数曲交えながら彼らのクラシックを連発のセットリスト。ロブの日本のファンへの愛溢れる言葉も嬉しい。最後はお約束のバイクでの登場(写真下2枚目)。大団円となって終了した。オーディエンスに向かって何度も丁寧にお辞儀をするロブに感動。初めて彼らの映像を観たのは小さい頃にテレビで放映されたUSフェスティヴァルだったか。とうとうその御本尊の姿を観ることが出来て楽しかった(席の割り振りは別として)。

 

ロブ・ハルフォード (Rob Halford, V)
グレン・ティプトン (Glenn Tipton, G) ※活動休止中
イアン・ヒル (Ian Hill, B)
リッチー・フォークナー (Richie Faulkner, G)
スコット・トラヴィス (Scott Travis, Ds.) 
アンディ・スニープ(Andy Sneap, G)

< Setlist >

Intro - War Pigs (Black Sabbath)

Invincible Shield Tour Anthem
Panic Attack
You've Got Another Thing Comin'
Rapid Fire
Breaking the Law
Riding on the Wind
Love Bites
Devil's Child
Saints in Hell
Crown of Horns
Sinner
Turbo Lover
Invincible Shield
Victim of Changes
The Green Manalishi (With the Two Prong Crown)
Painkiller

 ( Encore )

The Hellion
Electric Eye
Hell Bent for Leather
Living After Midnight

Outro - We Are the Champions (Queen)

コメント (7)
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パーラメント・ファンカデリック(feat.ジョージ・クリントン) @名古屋・DIAMOND HALL

2024年09月22日 | ライヴ(日本公演)

パーラメント・ファンカデリック(feat.ジョージ・クリントン) (9月19日・名古屋・DIAMOND HALL)

パーラメント・ファンカデリック(Parliament Funkadelic)が来日。Pファンク(P-Funk)でもオールスターズ(P-Funk Allstars)でもない名義だがどう使い分けているのかな。今回はフェス出演の為の来日の発表があったが、その後単独公演が大阪と名古屋で開催されると発表があった。過去に名古屋公演があったかどうか知らないが、近年の来日ではフェスだったり名古屋飛ばしだったと思うので、とうとう間近で御大ジョージ・クリントン(George Clinton)の御尊顔を拝謁出来ることに(笑)。当日は9月の後半とは思えない酷暑で、ダイアモンド・ホール入場前の狭い階段での並びが暑くて死ぬかと…。会場は超とまではいかないが、熱烈なファンが集まって満員の盛況ぶり。

始まるとステージはすぐに15人程の大所帯のメンバーに占拠され、大ファンク大会の始まり。御大は後から出てくるのかと思っていたら最初から登場。御歳83だそうだが元気いっぱい。とうとうライヴで観ることが出来て感激だ…。ステージには椅子が用意されていて、御大は後ろ向きに座っていることが多いが(写真下1枚目)侮ってはいけない。ちゃんと指や手振りで指示を出していて、ブレイクするタイミングは全て御大の指示通り(1回失敗していたが・笑)。フリーでカオスなステージのように見えて、その実すべてジョージ・クリントン総裁の統制下にあるのだ。しかもここぞとばかりにステージ前方に進み出て観客を煽り倒す(写真下2枚目)。当人は合いの手中心だが衰えを感じさせない。もちろん会場は大盛り上がり。

 

カオスと言えば殿堂入りメンバーのマイケル・ハンプトン(Michael Hampton)のギター。このバンドのもう一面でもあるヘヴィ・メタルなギター・ソロで弾きまくるのだが、その爆音が耳に突き刺さる。本当にステージでは音やリズムが拾えているのかなと思うくらいの音の塊が押し寄せて来て、久しぶりに自分の鼓膜の心配をした(笑)。

若いメンバーを全然知らないのだが、世代的には当然の如くヒップ・ホップ世代だろう(→この時代に来日メンバーの詳細も分からないとは…)。所有している直近のアルバム(といっても10年前の発表だが)にもヒップ・ホップ要素の強い曲が収録されていた(正直ちょっと違うなァという感じも…)。名前も知らないが、煽り役の若い衆は中日ドラゴンズの帽子とタオルを被って終始ステージを盛り上げ、フロアーにも降りてきていた。

サブ・ヴォーカルの女性2人は全く対照的。1人は70年代ソウルの雰囲気を漂わせ、もう1人(ジョージの娘!?)はチャキチャキの現代っ子風(彼女のボディはアスリート並み!)。残念ながら彼女らのマイクは少々オフ気味だが、ステージに華を添えている。ホーンズはそれぞれのソロも用意され、ステージ上では御大がお手並み拝見とばかりに煽ったりも。ただこのハードなファンクを支えるベースとドラムス担当は、その重要度に比して他のメンバーと比べてあまり表にフィーチャーされないのはどうしてだろう?

セットリストはパーラメント、ファンカデリック、それぞれを取り合わせてファンクの古典が目白押し。贅沢だなァ。とはいえちゃんと先のアルバム収録の新しめの曲や、ヒップホップ・スタイルの曲も挿入。バランスを取っていた。若い世代のアーティストがお爺ちゃん世代の総帥に敬意を表している姿が微笑ましい(←本当は厳しい世界なのだろうが)。大音量の下、レジェンドの姿をしっかり目に焼き付けることが出来て素晴らしいライヴだった。満足。

※このステージがオフィシャルによってライヴ配信(ステージ上でのスマホ撮影)されています Part.1 Part.2

  

 

- Set List -

(Not Just) Knee Deep
One Nation Under A Groove
Flash Light
Pole Power
Meow Meow
Get Low
Do That Stuff
Funkentelechy
Super Stupid
P. Funk (Wants To Get Funked Up)
All Your Goodies Are Gone
Maggot Brain
Jump Around (House of Pain cover)
Give Up the Funk (Tear The Roof Off The Sucker)
Atomic Dog (George Clinton song)
Red Hot Mama (w/ CHITAA on drum)
Up For The Down Stroke

 

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エイドリアン・シャーウッド、クリエイション・レベル、ホレス・アンディ @名古屋・ReNY Limited

2024年09月17日 | ライヴ(日本公演)

エイドリアン・シャーウッド、ホレス・アンディ、クリエイション・レベル (9月13日・名古屋・ReNY Limited)

エイドリアン・シャーウッド(Adrian Sherwood)が主幸するOn-Uサウンド。レゲエ、ダブ中心のレーベルで、自分は80年代後半にリー・ペリー(Lee Perry)のアルバム「Time Boom X De Devil Dead」を買ったのがファースト・コンタクトだったと思う。その後購入したレコードでは、ポップ・グループ(The Pop Group)の故マーク・スチュワート(Mark Stewart)や、ミニストリー(Ministry)、ナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)、プライマル・スクリーム(Primal Scream)などで彼の名前がクレジットされていた。そのエイドリアンが、伝説のレゲエ・アーティスト、ホレス・アンディ(Horace Andy)とクリエイション・レベル(Creation Rebel)を引き連れてライヴを行うというのだから行かない訳にはいかない。会場のReNY Limitedというライヴ・ハウスは初めて。一体どこかいなとスマホ頼りに辿り着くと松坂屋の北館地下だった。

チケットの整理番号があまりにも若かったので、メジャーな知名度は無いし、宣伝も相変わらず少ないし、知らない会場だしで、PILの名古屋公演の二の舞になるのかと心配したが(笑)、意外にもしっかりとした客入り。名古屋にもこんなにダブのファンが居たか。もちろん会場はこういう形態のライヴには程良い大きさ。オッサンになるともうギューギュー詰めの会場は御免だがそこまでにはならず、客もバーの方へ入れ替わるのでいい感じ。

オープニングはチラシにクレジットの無かった日本人DJ、MASAmidaによるOn-U関連の曲縛りのプレイ。これが1時間もあったのだが、帰りの時間の都合の心配をしないといけなくなってヤキモキ(←的中だった…)。自己陶酔型のDJプレイもちょっと苦手で…。

そしてエイドリアン・シャーウッドが登場。もちろん歳をとったが、昔からスキン・ヘッドなので印象はあまり変わらない。いきなりボウイ(David Bowie)の「Space Oddity」をかけたり、植木等の「スーダラ節」をかけたりと楽しい。いわゆるダンス系のDJと違って流れるようなプレイではなく、強引に曲をかけたり止まったり、MCを入れたりもするが、通常のロックのライヴでは考えられないくらいベースやドラムの低音がオンなのが気持ちイイ。リー・ペリーやボブ・マーリー(Bob Marley)、マックス・ロメオ(Max Romeo)らのお約束もミックスしてゴキゲン。

 

次はレーベル所属のクリエイション・レベル。自分は彼らのことをほとんど知らなかったのだが、元々はあの故プリンス・ファー・ライ(Prince Far I)のバック・バンドとして結成されたのだそう。基本インストで、DJプレイで聴けるようなダブの効果も生演奏で再現したりするのが面白い。腹にズンと響くベースの重低音とカコーンと抜けるスネア、繰り返されるダブの余韻、気持ちいいなァ。ちょっと掘り下げてみたくなった。もちろんミキシング・デスクにはエイドリアンが居てライヴでダブ・ミックスしてサウンドをまとめている。後ろを振り返るとすぐそこにエイドリアンが居て、その肝入りの音楽が聴けるなんて贅沢。途中からホーン(日本人?)が加わるとグッとオールド・スクールなレゲエ・サウンドに。

 

こういうライヴだから仕方がない面もあるが、バー側に立っていた自分のすぐ横ではステージの音楽関係なしで(音に負けじと)大声で延々としゃべっている客が居てうんざり。そのくだらない話、演奏途中でしなきゃダメか?

そしてトリは伝説的なレゲエ・アーティスト、ホレス・アンディ。ヒットした「Skylarking」は1972年。特徴的なハイ・トーンのヴォーカルで、当時の例に洩れずキング・タビー(King Tubby)らによるダブ・ヴァージョンも数多く発表され、ダブ界隈では外すことの出来ない重鎮(自分が持っているホレスの音源はそういうダブのコンピばっかりだ)。御歳73歳だそうだが、体躯もしっかりして元気そう。もちろん若い頃と同じとまでは言わないが、ハイ・トーンのヴォーカルとビブラートは健在で、何より生で聴けているというのが信じられない。バックはクリエイション・レベルが担当していて重低音はそのままだし、エイドリアンのライヴ・ダブ・ミックスもあって最高のサウンド・システム。昨今On-Uから発表されたオリジナル・アルバムは評判だから自分も是非買ってみよう。と、この辺りでタイム・リミット。翌日仕事なので後ろ髪引かれながら会場を後にした。ライヴを最後まで観ずに帰路に就くなんて初めてかな。こんなスケジュールならホテルを取っておくんだった(前座要らないヨー)。

 

・Horace Andy (Live Mix by Adrian Sherwood)
・Creation Rebel (Live Mix by Adrian Sherwood)
   Crucial Tony (G)
   Charlie Eskimo Fox (Ds)
   Ranking Magoo (Perc)
   Kenton "Fish" Brown (B)
   Cyrus Richards (Keys)
   Horns : icchie (Tp), Hashimoto “Kids” Takehide (Sax), Umeken (Tb)
・Adrian Sherwood (DJ Set)
・Opening : MASAmida from audio active (On-U Set)

 

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ザ・ダムド @名古屋・ダイアモンドホール

2024年03月22日 | ライヴ(日本公演)

ザ・ダムド (3月14日 名古屋・ダイヤモンドホール)

何とダムド(The Damned)の名古屋公演が実現。「PUNKSPRING 2024」での来日予定に合わせて大阪、名古屋、神奈川で単独公演の予定が組まれたようだ。しかもオリジナル・メンバーのラット・スキャビーズ(Rat Scabies)が復帰という嬉しい知らせ。ということは、デイヴ・ヴァニアン(Dave Vanian)、キャプテン・センシブル(Captain Sensible)、そしてポール・グレイ(Paul Grey)と合わせて1980年頃のラインナップの復活。万難を排して行くしかない。

ロンドン・パンクの勃興期に於いて、一等最初にシングルを発売したのがこのダムド。1976年に発売されたそのシングル「New Rose」(ジャケ写真下)は80年代に後追いで中古のスリーヴ付きのを2,000円くらい出して買った。カッコ良かったなァ。その後、ゴス(Gothic Rock)の方向へ行くなど音楽性はより多彩に。解散、再結成を繰り返しつつ現在に至る。50年近く経ってオリジナル・メンバー3人が残ったバンドを観られるなんて奇跡。正直、特に近年のアルバムは全然買っていなかったので、しっかり予習して臨む。

この日は歌舞伎観劇の日と予定が被ってしまった(歌舞伎の後にパンク・笑)。観劇後、あわてて新栄まで移動。ソールド・アウトではなかったらしいが、会場内はほぼ満員。観劇の狭いスペースでの胡坐で身体が参ってしまっていたので、後方の段の上がった楽な場所に陣取った。そしてメンバーがステージに上がる。あぁ、本物だ(笑)。まさかオリジナル・メンバー3人を生で観ることが出来る日がくるとは。もちろん歳をとったが、皆イメージもそう変わらず。ステージが始まると最新アルバム「Darkadelic」からはほんの数曲。フィジカルでの購入は間に合わなかったが、新譜の出来がかなり良かったので予想外。「Machine Gun Etiquette」(’79)、「The Black Album」(’80)、「Strawberries」(’82)という現メンバーがオリジナル・アルバムに参加していた頃の曲がほとんどを占めていた。この頃のアルバムは「Machingun~」しか持っていないし、後は代表曲をコンピ盤で聴いたのみ。なので知らない曲も少々出てきてしまったのは不覚。

曲間はキャプテンが和ませてくれるし(♪ドンドンドン、ドンキー、ドン・キホーテ♪とか・笑)、演奏ではキーボードを担当しているおデブのモンティ(Monty Oxymoron)がムードメーカーで盛り上げてくれ、観客の温まりも良くステージが進んでいく。デイヴはあまりインタビューとかも読んだ覚えが無いし、もっと気難しいタイプかなと思っていたが、ステージ袖ではスタッフと踊っていたり、曲間にキャプテンと丁々発止やったりと明るくてサービス精神旺盛。それに何しろ歌心がある。最初こそマイクかイヤモニの調子が合わず、ヴォーカルも埋没気味だったが、だんだん調子が上がってバランスも良くなり、終盤には素晴らしい声を聴かせてくれた。ラットはパワフルなドラミングだったが、途中で錠剤か何か飲んでいたのが心配。シンバルの不具合でイラついている様子もあったが、ブチ切れることなく完遂。盛り上がって前方ではモッシュやボディ・サーフィンも(←自分は両方とも大嫌いだが)。暴れているのがオッサンなのが物悲しい(苦笑)。終盤のパンク期の名曲連発はさすがにグッと来た。イイもん見れた。

<Setlist> ※以下は前日の大阪公演のもの。概ねこの通りだったと思うが曲順は違ったかも。

Ignite
Wait for the Blackout
The History of the World (Part 1)
Gun Fury (of Riot Forces)
Melody Lee
Generals
Stranger on the Town
Plan 9 Channel 7
Dr. Jekyll and Mr. Hyde
Life Goes On
Under the Floor Again
Beware of the Clown
Eloise
Shadow of Love
Dozen Girls
Fan Club
The Invisible Man
Noise Noise Noise
Love Song
Machine Gun Etiquette
Neat Neat Neat
Smash It Up

(encore 1)

Curtain Call
New Rose

(encore 2)
Looking at You

 

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マイケル・モンロー @名古屋・クラブ・クアトロ

2024年02月10日 | ライヴ(日本公演)

 

マイケル・モンロー (2月8日 名古屋・クラブ・クアトロ)

元・ハノイ・ロックス(Hanoi Rocks)のマイケル・モンロー(Michael Monroe)の来日公演へ。会場はクラブ・クアトロ。ハノイ・ロックスを初めて聴いたのは高校生の頃。容姿からヘヴィメタと混同していた自分に「そうじゃないよ」と教えてくれたのは同級生のハットリ君だった。ただしバンドはメンバーの不幸もあり程なくして解散。後にアナログで購入した83年末のマーキー公演を収録したライヴ盤「All Those Wasted Years」がカッコ良くて痺れた。ヴォーカルのマイケル・モンローの動向は気になったものの、その後追いかけることは無く幾年月。ハノイ・ロックスのオリジナル・アルバムは全部所有しているが、正直ソロ・ライヴまではどうかなと少し迷った。でも元バンド・メイトのサミ・ヤッファ(Sami Yaffa)も参加しているし、とチケットを購入。

久しぶりにクラブ・クアトロに入ったが、流石にハコが小さい。久しぶりにバッド・ボーイズなロック・バンドのライヴだが、会場は元バッド・ボーイズ&ガールズだったろうオジサン、オバサンの姿も多い(笑)。一応ソールド・アウトになったそうだが、ぎゅうぎゅう詰めという感じではなかった。

SEからのオープニングがかっこいい。満面の笑顔でステージに登場したマイケルとメンバーは終止リラックスした様子。マイケルはルックスもスタイルもかっこいいまま。相当節制しているんじゃないかな。どこで仕入れたのか、ペンライトと扇子にご執心(笑)。トレードマークのキャプテン・ハットもいくつ用意してるんだろうってくらい被り替えていた。昔から凄いヴォーカルの持ち主だが、張りも伸びも良く(多分)キーもそのまま。凄い。ブルース・ハープやサックスも駆使してご機嫌なステージを展開。ベースのサミも演奏するのが楽しくてしょうがない感じで、ギターの若い衆との演奏も終止笑顔。2人ともロックン・ロール・スターとして上手く歳をとったなァ。

 

予習の甲斐あって知らない曲も無かったので終始いい感じで観ることが出来た。ソロ曲中心なのはもちろん、ハノイ・ロックスの名曲、そして元メンバーで結成した「デモリッション23.」の曲も交え、終始ハイ・ペースでステージが進む。スタイルよし、声よし、元気よし、機嫌よし。流石にハノイ・ロックスの曲になると、生で聴けた感動で泣きそうになってしまう…。東京ではアルバム全曲演奏とかの特殊なステージだったようだが、ここ名古屋では代表曲中心の内容。このハードなステージを、大幅にセット・リストを変えながら休養日無しで4日間連続でこなすのだからスゴイ! いったいいくつなんだ?(←61歳だそう)。

Michael Monroe (vo, sax, harmonica)
Sami Yaffa (b, vo)
Steve Conte (g, vo)
Rich Jones (g, vo)
Karl Rockfist (ds)

 

<Setlist>

Dead, Jail or Rock 'n' Roll
I Live Too Fast to Die Young
Murder the Summer of Love
Last Train to Tokyo
Derelict Palace
Young Drunks & Old Alcoholics
'78
Trick of the Wrist
Ballad of the Lower East Side
Boiler (Me Boiler 'n' Me) (Hanoi Rocks)
Shakedown
Motorvatin' (Hanoi Rocks)
Hammersmith Palais (Demolition 23.)
Underwater World (Hanoi Rocks)
Boulevard of Broken Dreams (Hanoi Rocks)
Malibu Beach Nightmare (Hanoi Rocks)
Up Around the Bend (Creedence Clearwater Revival)

(Encore)

Nothin's Alright (Demolition 23.)
Don't You Ever Leave Me (Hanoi Rocks)
One Man Gang
Oriental Beat (Hanoi Rocks)

 

コメント (2)
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クイーン+アダム・ランバート @名古屋・バンテリンドーム ナゴヤ

2024年02月06日 | ライヴ(日本公演)

クイーン+アダム・ランバート (2月4日 名古屋・バンテリンドーム ナゴヤ)

クイーン+アダム・ランバート(Queen+Adam Rambert)の来日公演初日、バンテリンドーム(ナゴヤドーム)へ。自分はフレディ(Freddie Mercury)在りし日の1985年の愛知県体育館での公演に行っているので、39年振りのクイーンのコンサートということになる。当時は(自分はそう思っていなかったが)クイーンがやや精彩を欠いていたと言われている時期で、愛知県体育館でさえ2階席には空席が目立っていたと記憶している(→その直後のライヴ・エイドで復活したのはご存じの通り)。※大ヒットした映画「Bohemian Rhapsody」で描かれた時系列は事実と異なっています

当初は行くつもりはなく「また来るのか」程度の認識だった。ところが動画サイト等で昨年の北米でのライヴ映像が目に入って、オープニングが自分の大好きな「Machines (Or Back To Humans)」と知ったので(85年と一緒じゃないか!)急に行く気になった。もう公演間近だったがチケットを検索するとドームとあってS席はまだ残っている(しかしどのライヴも物凄く広い範囲の”S席”ってそろそろ何とかしないのかね…)。購入時に自分の席は分からず…、発券も公演の3日前からというシステムにモヤモヤしながら会場へ。席は公演間近に購入したにしてはまあまあの内野スタンド席。よく見渡せるが流石に肉眼では小さい。正直「埋まるかな」と危惧していた客入りはなかなか。超満員ではなかったと思うが、しっかりと入っていた。会場はもちろんオッサンとオバサンばかりだが(←お前もだ)、ちらほらと若いファンや親子連れの姿も。

 

オープニングは期待していたが、アレンジがやや中途半端な感じ。もっとストレートに盛り上がらせること出来るんじゃないかな。歳をとったブライアン(Brian May)やロジャー(Roger Taylor)がヴィジョンに大写しになると流石にグッときた。2人とも演奏、歌も含めてずっと現役を続けてきたこともあって不安感無しのパフォーマンス(インスタとか見るとしっかりとトレーニングしている)。相変わらず一聴しただけでレッド・スペシャル(※ブライアンの愛器)と分かるギターのあの音色は唯一無二。でもミキシングはもっとギターを際立たせて欲しかったな。80年代からバンドに帯同しているキーボードのスパイク・エドニ―(Spike Edney)が健在なのも嬉しいところ。

 

さて古くからのファンにとってはアダム・ランバートをどう捉えるかが難しい。彼の超絶的なヴォーカルはもちろん凄いものだが、年を経るごとにどんどんと容姿がドラッグ・クイーンみたくなってきて、振りも喋りも歌も完全に”オネエ”(苦笑)。オーディション番組に出ていた頃からの変容は自分にとってはやはりちょっとトゥーマッチ。メロディーの崩し方も”歌が上手い人”のアレ。どうしてもディナー・ショー感がつきまとう。ライヴ共演のみと割り切っているんだろうけれど、クイーンの2人と新しい曲を作っていないのも…(ファンの方、すいません)。

ブライアンのアコースティック・ギター弾き語りではヴィジョンにフレディ(Freddie Mercury)の姿を映して合成したり、ファンとのコール&レスポンス「Ay-Oh」ではフレディの映像をライヴ会場に居るかのようにそのまま流すなどの試みも。ま、どうしたってフレディの存在の大きさを感じて引きずってしまうのは仕方がない。

 

ドーム公演なので大仕掛けだが、独特の反響は別として音はさほど悪くなく、技術の進歩を感じさせる。ブライアンもインスタで言及しているように、初日だったのでバンドも観客もちょっと硬かったと思うが、これからどんどんこなれていくんだろう。迷ったけれど行って良かった。残りの公演の「Love Of My Life」と「Teo Torriatte」ではもっと大きな声で歌ってあげてネ。ただ最後、「We Will Rock You」の後「Radio Ga Ga」に戻すのはちょっとやめて欲しいナ(笑)。

<Setlist>

Machines (Or 'Back to Humans') / Radio Ga Ga
Hammer to Fall
Another One Bites the Dust
I'm in Love With My Car
Bicycle Race
Fat Bottomed Girls
I Want It All
Love of My Life
Teo Torriatte (Let Us Cling Together)
Drum Solo (Roger Taylor)
Under Pressure
Tie Your Mother Down
Crazy Little Thing Called Love
I Was Born to Love You
You Take My Breath Away
Who Wants to Live Forever
Guitar Solo (Brian May)
Is This the World We Created...?
A Kind of Magic
Killer Queen
Don't Stop Me Now
Somebody to Love
The Show Must Go On
Bohemian Rhapsody

encore

Ay‐Oh (Freddie at Wembley 1986)
We Will Rock You
Radio Ga Ga (reprise )
We Are the Champions
God Save the Queen / Heroes (David Bowie)

 

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ポール・ウェラー @名古屋・ダイアモンドホール

2024年01月30日 | ライヴ(日本公演)

ポール・ウェラー (1月27日 名古屋・ダイアモンドホール)

新栄のダイヤモンドホールで開催されたポール・ウェラー(Paul Weller)の来日公演に参戦。最初はどうしようか迷った。というのも自分は若かりし頃にパンクにハマってジャム(The Jam)のアルバムやシングル盤は集めたものの、解散後のスタイル・カウンシル(Style Council)、それにソロになってからのポールについては少ししか知らない。しかも現在のポールはジャム時代の、特に初期の曲はほとんど演奏しないというのを知っていたので…。でも、もうそろそろ彼を観られる機会っていうのも少なくなりそうだし…ということでチケットを購入。簡単に入手できたが、公演の直前にはソールド・アウトになったそうだから、早めに手を打っておいて良かった。早速、キャリアを俯瞰したボックス・セットや、ソロになってからのベスト盤2種等を購入して予習しておいた。

小さいハコということもあって満員の会場。ほぼ定刻にメンバーがステージに上がった。ポール・ウェラーのカッコイイこと! 綺麗な銀髪にスリムな体型と、とても65歳とは思えない立ち姿。そしてステージが始まると、その歌の上手さが際立っていた。こんなに上手かったか…。キーを落としたり節を変えたりすることなく伸びのあるヴォーカルを響かせる。ノド鍛えてるなァ。ギターのスティーヴ(Steve Cradock、元Ocean Colour Scene)以外のメンバーは皆若そうだが、バンドとしてのまとまりや、ポールに合わせてのコーラスもバッチリ。今回はダブル・ドラムスという体制だったが、特に最近作「Fat Pop」収録のちょっとサイケデリックな曲も難なく再現してかっこいい。ポールは半分位はアコギやキーボードを演奏し、数曲を除いてハードなギター・パートはスティーヴに任せている。

セット・リストは昨年のライヴ実績から予想していたが、ちょっと変えてきていた。やはりジャムやスタカンの曲は数曲づつのみ、しかもソロ曲も誰もが知る有名曲ばかりでない選曲(故に自分も知らない曲があった)。こんな所にもポールの現役感が滲み出ている。彼のインタビューを読んだことがある人なら知っていると思うが、ポールは昔から頑固で強い信念の元に音楽活動を続けていて、それが観客を喜ばせるだろうことは承知の上で、あまりノスタルジーに浸るようなステージはやらないのだとか。故に元バンド・メイトのブルース・フォクストン(Bruce Foxton)にも「彼のように皆が聴きたい曲ばかり演奏しない。」と辛辣(→ジャムのカヴァー・バンドでツアーをした)。

ネオ・モッズの象徴らしく、黒のフレッド・ペリーに着替えたポールはテンポ良くステージを進めていく。1度引っ込んでもう終わりかと思ったら、もう1度アンコールがあった。最後は代表曲「The Changingman」で締め。いいライヴだった。彼の過去のソロ作品にはあまり興味が無かった自分だが、最新作を含めてちょっとしっかりと聴いてみたくなった。

<Setlist>

Rip the Pages Up
Nova
Cosmic Fringes
My Ever Changing Moods (The Style Council)
A Man of Great Promise (The Style Council)
All the Pictures on the Wall
Stanley Road
Glad Times
Village
Hung Up
Fat Pop
More
Shout to the Top! (The Style Council)
Jumble Queen
Saturns Pattern
Nothing
Above the Clouds
Into Tomorrow
Start! (The Jam)
Peacock Suit

(encore 1)

Old Father Tyme
Headstart for Happiness (The Style Council)
That Pleasure
Broken Stones
Tales From the Riverbank (The Jam)
Wild Wood

(encore 2)

The Changingman

 

コメント (4)
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