ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

ミツバチ食堂 (2) @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2022年09月30日 | 岐阜県(岐阜)

ある休日の昼下がり。柳ヶ瀬商店街の「ミツバチ食堂」の前を通ると珍しく入店待ちの並びが無い。昼時は決まって若い女性を中心とした客が群がっているのに。コロナ・ウイルスの第7波の真っ只中だし、酷暑で人出が少ないからだろうか(訪問8月)。店先に立て掛けられている黒板にに「台湾屋台飯・天恵美豚の魯肉飯・¥900」とあったのに惹かれて中に入ってみた。席の準備で少しだけ待って、入口近くのカウンター席へ。「注文はルーロー飯を」で通った。隣の席にいる年配女性の2人組はでかい声でうるさいし、奥のテーブル席の年配のグループ客のオッサンも大声ではしゃいでいる。この店で年配客が多いって珍しいが、結局こんな時期でもうるさいのってたいてい年配客なんだよなァ(自戒)。空いていたと思っていた店も後から客が何組も来て2階に案内されている(←出来上がった2階席用の食事はいったん外に出て横の階段を通って運ばれていた)。

やや時間がかかって「天恵美豚の魯肉飯」が運ばれた。魯肉飯はステンレス製のお櫃に入れられ、レタス中心のサラダ、卯の花、漬物、それに豆茶が付いている。魯肉飯には温玉と茹でブロッコリーがのせられている(→後から知ったがメニューに「平飼い温玉添え」と書いてあった)。大きめのカットで醤油味で煮込まれた豚バラ軟骨がたっぷり。間に茹でキャベツを挟んで下にご飯。白いご飯ではなく色付いた雑穀米。こういうのには軟らかい白飯の方が合うと思うけれど、自然派の店だから仕方がない。肉の味付けはマイルドで五香粉の香りもごく控えめ。台湾の屋台で食べたことが無いので正解が分からないが、途中で温玉を崩して最後まで美味しくいただいた。勘定をしたら金額が違っていたので「?」と外に出て確かめてみると、黒板には小さい”take out”の文字が…。ちょっと紛らわしい。(勘定は¥1,380)

以前の記事はこちら

 

ミツバチ食堂

岐阜県岐阜市日ノ出町2-5

※令和5年11月末を以って閉店されました

 

( 岐阜 ぎふ 柳ヶ瀬 やながせ 柳ヶ瀬商店街 ランチ 定食 滷肉飯 ルーローハン ローバプン 無農薬 自然調味料 ツバメヤ 閉店 廃業 )

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Young Shakespeare / Neil Young

2022年09月29日 | クラシック・ロック

Young Shakespeare / Neil Young (2021)

ニール・ヤング(Neil Young)のオフィシャル・ライヴ・アーカイヴ。この作品は1971年1月にコネチカット州のシェイクスピア・シアターでのソロ・ライヴ音源。この時は録音だけでなくフィルム撮影もされていたのだそうで、約50年ぶりに保存されていた16ミリ・フィルムとオーディオ・テープが発掘され、リファインされ発表されたのだとか。時はかの名盤「After The Gold Rush」のリリースと同時期で、以前に発掘された「Live At Massey Hall 1971」の3日後のアコースティック・ライヴ。(ソロの)ニールのパフォーマンスがレコードでもライヴでも最初のピークを迎えている時期だ。

それゆえ後の彼の代表作となる名曲が次から次へと目白押し。ゆったりとした雰囲気で時折ジョークを飛ばしたり、客とコミュニケーションを取りつつも、ギター1本の演奏とは思えないほどの完成度。彼独特のヴォーカルも若いだけあって艶が有り、ダイレクトに心に響いてくる。こんな演奏を連日続けていたのだから凄い。録音状態もすこぶる良好で、ニールのピッキングのひとつひとつが粒立って聴こえてくる。この歳になってやっと彼の偉大さと良さが分かってきた自分だけれど、これをもし若い時に聴いていたとしてもやっぱり良さが理解できたとは思わないナ…。

amazonにて購入(¥1,417)

  • Label ‏ : ‎ Reprise
  • ASIN ‏ : ‎ B08W7GBBWP
  • 原産国 ‏ : ‎ アメリカ合衆国
  • Disc ‏ : ‎ 1
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たこやき三丁目 @名古屋市瑞穂区・瑞穂通

2022年09月29日 | 名古屋(昭和区・瑞穂区)

瑞穂通にあるたこ焼き屋「たこやき三丁目」へ(訪問8月)。あまり目立たない外観だが、店先に車が停まっては出て行く。蒸し暑い中、自転車で前を通って一度は通り過ぎたが、やっぱり買おうと戻って店先へ。昼はとうに過ぎた時間だったのでおやつ代わり。中は2人でやっていらっしゃるようだ。「5個入りを」とお願いする。すでに鉄板に温め置きしてあったものを透明パックに入れて渡してくれた。

こういうものは出来るだけ早く食べたいので、行儀が悪いが向かいの神社脇の日陰の場所に自転車を停めていただく。包みを開けるとどういう加減か上下半分で色が全然違う。醤油の焦げか、焼き加減か。もちろん上からは何もかかっておらず、キャベツ入りで醤油味の名古屋流たこ焼だ。大きめのタコが入っていて、中に含まれた鰹粉が多い感じ。旨い。けれど暑い。汗がぜんぜん引かないのでいつも携帯している手拭いで汗を拭きながらいただいた。最近名古屋式ばっかりでソースのかかったたこ焼を全然食べていないなァ。(勘定は¥300)。

 


 

↓ 瑞穂区役所前の「瑞穂通三丁目市場」(建築詳細不明)。”公設”ではなく”公認”の市場。確認はしていないが、様子からするともう営業している店は無いんじゃないかな。

 

↓ 洲雲町(すぐもちょう)にある住宅(建築詳細不明)。黒壁の日本家屋に半切妻屋根の洋館が造られている。こういう洋館に一度入ってみたいな。

 

 


 

たこやき三丁目

愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂通4-21

 

( 名古屋 なごや みずほどおり たこやきさんちょうめ たこ焼き たこ焼 たこやき 名古屋風たこやき 持ち帰り テイクアウト 近代建築 公設市場 )

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小坂酒造場 @岐阜県美濃市

2022年09月28日 | 岐阜県(中濃・老舗)

子供達と美濃市のうだつの上がる町並みを散策した時に寄ったのは”百春””さんやほう”といった銘柄で有名な「小坂酒造場」。建物は寛政7 年頃(1795)の建造で国の重要文化財にも指定されている。こちらの丸く盛り上がった見事な「起り(むくり)屋根」の両脇にそびえ立つ”うだつ”(梲、卯建)は、それはもう立派なもの。元は防火目的だったといううだつは、だんだん装飾的な意味合いが強くなったそう。この日は奥の方が公開されていたので土間を抜けて蔵の方まで見せてもらった(写真下段2枚目から8枚目)。

こちら、何度も寄っているし、酒も自宅や店でしょっちゅういただいているが記事にするのは初めて。というのも、いつも知人から蔵開きの度に酒を頂くし、中に知り合いも居て正月用の生酒も頂いたりしているから。たまには自腹を切らないと…(苦笑)。帰りがけに購入したのは「百春・純米中汲みしぼりたて・槽口直詰」。タンクには汲み上げず、搾り器(酒槽)から直接詰めた酒だそうだ。フレッシュな香りですっきりとした酒。口に含むとごく微かに発泡を感じる。普段はどちらかというとどっしりとした酒を冷や(常温)で呑むことが多いので、時々こういうすっきりとしたのを冷やして呑むとより旨く感じられる。でもこういう酒の困ったところで、まるでジュースを飲むようにすいすいと入っていってしまう。この日も結局4号瓶を空けてしまった。次は1升瓶でないとナ。(勘定は¥1,650)

 

 

 

 

 

小坂酒造場

岐阜県美濃市相生町2267

 

( 美濃 みの 小坂酒造 こさかしゅぞう 百春 ひゃくしゅん 日本酒 国重要文化財 うだつの上がる町並み )

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重亭 @大阪市中央区・難波

2022年09月27日 | 大阪府

大阪短期滞在。7年程前に市内で食べ歩いた時にも入ろうか迷った難波の洋食店「重亭」。創業は昭和21年(1946)。その時は並びがあったのでまた今度と見送ったのだが、(どうせ暇だったし)やっぱり入っておけば…と後悔した。この日は開店15分くらい前の時間に店に到着したが…、あぁ、もう行列が。しかも7~8人居るので1巡目はちょっと厳しいか。また機を逃す訳にはいかないので列の最後尾に並ぶ。店の人から道路の反対側へ並んでくれと要請があったが日差しが強く、暑い。案の定、1巡目には入れず、延々と待つことに。先に注文もとるようで前に並んでいる客からメニューが回ってきた。お願いしたのは「ハンバーグステーキ」。40分以上経った。みんな食べるの遅いんだなァ…。もうそろそろ限界だという頃に店内に呼ばれる。店内はテーブル7つとこじんまり。相席もしないし、食べ終わってるのに「これからどこ行く?」なんてスマホを触っている馬鹿なカップルも居て、どうりで回転がよくないはずだ。

まずは注文した「アサヒ黒生」がキンキンに凍ったグラスで供された。う、ウメー。暑かったので全部飲み干してしまいそう。厨房では3人もの人が調理に当たっている。そしてお待ちかねの「ハンバーグステーキ」が登場。たっぷりとソースを纏ったハンバーグに、スパゲッティー、千切りキャベツ、パセリの付け合わせ。肉は細かく挽いてあるようで軟らかい食感。こういう食感は古い店ならでは。ソースは一般的なケチャップソースっぽい風味(後から調べたらそれにデミグラス・ソースがブレンドしてあるそう)。皿に残っているソースも肉やキャベツでしっかりと回収し、ビールも飲み干して勘定してもらった。次に機会があったら「オムライス」か「ドライカレー」を食べてみたいな。(勘定は¥1,600程)

 

 

欧風料理 重亭

大阪府大阪市中央区難波3-1-30

 

( 大阪 おおさか 難波 なんば ミナミ じゅうてい 洋食 洋食屋 洋食店 西洋料理 ハンバーグ )

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TVロックなのだ! / Various Artists

2022年09月26日 | ロック(日本)

TVロックなのだ! / Various Artists (2003)

70-80年代のテレビCMやドラマで使われた日本のロックの楽曲を集めた編集盤。帯には「茶の間にロックがやって来た!・テレビがロックを教えてくれた・僕達のメロディー!」とある。赤塚不二夫(あるいはフジオ・プロ)によるジャケのイラストが楽しい。気になる収録曲とアーティストは以下の通り。

01 銀河鉄道999 / ゴダイゴ
02 イン・ザ・スペース(In The Space) / スペクトラム
03 熱い太陽 / ジョニ-大倉&バケーション・クラブ
04 逆光線 / Char
05 地球の仲間 / トランザム
06 サクセス / ダウン・タウン・ブギウギ・バンド
07 すてきなトランスポーテイション / 西 慎嗣アンド・ロード・ロード・ローディ・ミス・クローディ・グループ
08 ドキドキ / ピンナップス
09 夜明け(アルバ) / スペクトラム
10 裏切りの街角 / 甲斐バンド
11 アイ・アム・ア・ドリーマー / トランザム
12 微笑の法則 ~スマイル・オン・ミー~ / 柳 ジョージ&レイニーウッド
13 ワン・モア・チャンス / JOHNNY OHKURA & VACATION CLUB
14 哀愁トゥナイト / 桑名 正博
15 闘牛士 / Char
16 トランジスタ・ラジオ / RCサクセション

自分は全てを覚えている訳ではないけれどだいたい8割方聴き覚えがあった。一部だけ引っ掛かる気がする曲はCMで使われてサビだけ覚えているからだろう。スペクトラムやトランザムなんて聴いたの久しぶりだなァ。レコードは持っていなかったからCMで聴いたのを覚えていたんだろうけれど、やっぱりこの頃はテレビにパワーがあったんだなァと再認識。たった30秒でウン十年も印象を残すんだから。ずっとスペクトラムの新田一郎のファルセットが耳から離れない。RCのファンだったので最後の「トランジスタ・ラジオ」はレコードを持っていたけれど、これがCMやドラマに使われたことってあったっけか? 

ネットにて購入(¥570)

  • Label ‏ : ‎ ビクターエンタテインメント
  • ASIN ‏ : ‎ B0000AFOLB
  • Disc ‏ : ‎ 1
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更科 @岐阜県各務原市

2022年09月26日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜県各務原市の旧中山道沿いにある蕎麦屋「更科」へ。以前からあることは知っていたが入ってみるのは初めて。岐阜で”更科”といえば京町の「更科」が最も古い店なのはよく知られている。ここから正式に暖簾分けしたのかどうだか分からないが、県内には”更科”の屋号を持つ店が何軒もある。昔のホームページにはもう少し突っ込んだことが書いてあった記憶があるが、新しいHPになってからその辺りには触れられなくなった。こちら各務原の「更科」は特に関係は無さそう。それでもやはりこちらも「冷したぬき」(そば)を推しているようだ。創業は昭和59年(1984)で現在2代目とのこと。店に入るとテーブル席がいくつもあり、部屋になった席もある様子。先客は2組ほどだったが、自分の後に何組も入って来た。品書きから選んだのは「たぬき+ミニ丼セット」というもの。ミニ丼は玉子丼か、はいから丼のどちらかという事なので「はいから丼」でお願いした。

しばらくして運ばれたセットは、冷したぬき(そば)が浅い鉢に盛られていて、丼は小振りなもの。漬物と小さい冷奴が付いている。冷したぬきの具材は玉子焼、味付けの油揚げ、天玉、そして刻みネギ。もちろん縁には練りわさびが擦りつけてある。そばは細切りで喉越しの良いもの。つゆは甘味少なめで上品な感じの味わい。品書きに書いてあったが店で削りたての節を使って出汁を引いているのだとか。天玉も所謂”かす”ではなく、これ用に味付けをしてちゃんと揚げているらしい。一般的な天玉よりもかなり細かいのが特徴。京町の「更科」にあるような一種の中毒性は無いが、美味しくいただいた。「はいから丼」はミニとはいってもわりとしっかりとした量があり、刻み揚げとネギをつゆで煮込んで玉子とじにしたものがご飯の上に盛られている。しっかりお腹もいっぱいになった。(勘定は¥990)

 

そば処 更科

岐阜県各務原市蘇原三柿野町973-28

 

( 各務原 かかみがはら かがみはら さらしな 更科各務原 蕎麦 そば 冷やしたぬき ひやしたぬき ハイカラ丼 )

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川井屋本店 @名古屋市東区・高岳

2022年09月25日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

立派な屋敷が立ち並ぶ東区の白壁周辺。その近くにあっていつも盛況な「川井屋」へ。創業は大正10年(1921)。名古屋で”きしめん”の話題になると必ず名前が挙がるこちら、創業者は明治23年創業の「一八本店」で修業したのだそうだ。現在3代目とのことで、麺はずっと手打ちとのこと。実はこちらには何度も足を運んでいるが、いつも行列が出来ていて見送ってばかり。ある日なんて駐車場の代金も払ったのに待ちが長くて離脱したこともある(←長い行列が嫌いなので)。この日は珍しく待ちが出ておらず、暖簾をくぐって中のアプローチを覗いても空きがあるようだったので奥へ。すぐにテーブル席に案内された。それでも自分の後にはすぐに待ちが出ていたのでたまたまタイミングが良かっただけのようだ。この日は市営バスで移動していたので、蕎麦前ならぬ”きしめん前”を実行。「板わさ」と「お酒(菊正宗)」を冷や(常温)でお願いした。席はコロナ禍で仕切られているが、隣席の年配のおばさん達は賑やかによく喋るし、まだ夏休みだったので子供連れの家族客も居て、店内はちょっと騒がしい感じ(訪問8月)。1人で居るとよく分かるが、そりゃ蔓延するのも仕方が無いヨ…。

しばらくして徳利に入った酒と猪口、それに赤縁のかまぼこを飾り切りした「板わさ」が運ばれた。山菜と本山葵が付いている。この地方で一般的な赤縁のかまぼこは、値段も安いのであまり歯応えの無いものが多いが、こちらは厚く切ってあるからか調子良く、なかなかいい感じ。時々来客を知らせる奇妙な音が聞こえてくる店内で徳利を空ける。本当はもう少し酒と酒肴を頼もうと思っていたが、そのヘンな音が次々と入口に入って来る後客を知らせているので「きしめん」で締めることに。運ばれた「きしめん」は深い鉢に麺もつゆもたっぷり。水面には青菜、甘い味付けの揚げ、かまぼこ2枚、花鰹、という典型的な具材。刻みネギと大根おろしが別皿に。ムロアジと宗田鰹の2種類をブレンドするという出汁から作るつゆは、最初やや甘めかなと思ったが、きしめんと一緒だとちょうどいい塩梅。少し椎茸のような風味もあったがどうだろう。麺は軟らかめではあるが崩れる程ではなく、これぐらいが絶妙な茹で加減なのかもしれない。旨かった。次は冷たいのにしてみようかな。(勘定は¥1,800程)

 

手打麺舗 川井屋 (川井屋本店)

愛知県名古屋市東区飯田町31

 

( 名古屋 なごや 高岳 たかおか 川井屋 川井屋本店 手打 手打ち 麺類食堂 うどん きしめん 蕎麦 そば 昼飲み )

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稲廼家 @愛知県江南市

2022年09月24日 | 愛知県(尾張)

愛知県江南市の北部にある麺類食堂「稲廼家」へ。こちら、店にはそういう表記は無いものの「団地店」などと呼ばれているようだが、確かに近くに「江南団地」の建物がずらっと並んでいる。団地の建造は昭和43年(1968)だとか。うどん、そばの店で”稲廼家(いねのや、いなのや)”の屋号はよく目にするけれど何か系譜みたいなのがあるのかどうかは未だ分からず。後で貰った店のマッチには”本店”とあったから特に繋がりは無さそう。でもその横を見てビックリ。かつて支店が埼玉県志木市にあったようだ(該当店は見つけられず)。店先の駐車場に車を停め暖簾をくぐる。店内はテーブル席が6つに小上がり席が2つ。こちらもその頃からの店だろうか、さすがに年季が入っている。給仕の女性に「かつ丼せっと」をお願いする。すでに代替わりしているようで調理は茶髪の男性だった。テレビの高校野球を眺めながら出来上がりを待つ(訪問8月)。

しばらくして盆にのった「かつ丼せっと」が運ばれた。かつ丼は大きめの蓋付きのプラスチック製の丼に盛られている。その他は小うどんと中華風の春雨、瓜の漬物。かつ丼の蓋を取ると、とろっとした玉子が丼いっぱいに配置された大きなかつを覆っていて素晴らしい眺め。こちらはかつ煮タイプのかつ丼でいい感じに火が入っている。これだけ色んなかつ丼を食べてきた自分でも、なかなか出来上がりの姿だけで旨さが伝わるかつ丼って巡り会わないが、これは間違いないだろうと確信させる。玉ねぎがたっぷりと使われていて、つゆはやや甘めの濃いめ。とろっとした玉子としっかりと揚がったかつが口の中で合わさって、予想通り旨い。かろうじて白いご飯が残るぐらいのつゆの量もいい感じ。小うどんはやや細目の麺で、天玉、わかめ、飾り切りのカマボコがのっている。つゆは濃いめ。汁代わりとはいえしっかりと張りのある麺で、これも旨いうどんだった。次は「天丼」とそばも食べてみようかな。(勘定は¥1,000)

 

稲廼家 (稲廼家団地店)

愛知県江南市村久野町河戸6−6

 

( 江南 こうなん こうなんだんち いねのや うどん そば 生蕎麦 大衆食堂 食堂 カツ丼 )

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Headgit, Artpop, Landing, Waiting For A Sign / Githead

2022年09月23日 | パンク・ニューウェーヴ

Headgit / Githead (2004)
Artpop / Githead (2007)
Landing / Githead (2009)
Waiting For A Sign / Githead (2014)

ワイヤー(Wire)のコリン・ニューマン(Collin Newman)が、妻のMalka Spigel、ScannerことRobin Rimbaud、Max Frankenと組んだプロジェクト、ジットヘッド(Githead)の4枚のアルバムをまとめて安価でゲット出来た。これらのアルバムは発売当時はいざ知らず、小さいレーベルから発売されているので最近では入手が容易ではなかったので有難い。2005年の2枚目「Profile」は以前に購入したので、これでジットヘッドのディスコグラフィーはコンプリートしたことになる。

正直言って発売当時はこのプロジェクトに関しては何も知らず、完全に後追いで聴いている。コリン・ニューマンは本体のワイヤーでもここのところずっと毎年のようにアルバムを発表し続けているし、こうしたサイド・プロジェクトに加えてソロ活動もあるのでほとんど働きづめだ。アルバム1枚作っては5年休む怠惰な昨今にあって何と勤勉な。もう溢れ出るアイデアを抑えることが出来ないんだろうナ。アーティストの鑑だ。

ワイヤーとは異なるポップさがある曲調が多いが、パッと抜き出して聴かされたら区別がつかないかも(苦笑)。それらをまとめて印象をひとつにしているのはやっぱりコリン・ニューマンのヴォーカル。感情の起伏に乏しくクールな歌い方なのだが、それがクセになると抜けられなくなる。後の方のアルバムになるにしたがってポップさは薄れ、浮遊するような暗めの曲調の曲が増えていく。Malkaがヴォーカルをとる曲も増えるのだが、それらを聴いているとマイ・ブラディ・ヴァレンタイン(My Bloody Valentine)なんかを思い出した。

ネットにて購入(¥900/4枚)

  • Label ‏ : ‎ Swim
  • ASIN ‏ : ‎ B0002Y4SOS
  • Disc ‏ : ‎ 1
  • Label ‏ : ‎ Swim
  • ASIN ‏ : ‎ B000PY32S8
  • Disc ‏ : ‎ 1
  • Label ‏ : ‎ Swim
  • ASIN ‏ : ‎ B002QQ2G44
  • Disc ‏ : ‎ 1
  • Label ‏ : ‎ Swim
  • ASIN ‏ : ‎ B00OTADIXI
  • Disc ‏ : ‎ 1

 

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