ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

俺たちのメロディー2 / Various Artists

2018年10月19日 | ロック(日本)

俺たちのメロディー2 / Various Artists (2002)

 ちょっと前にこのシリーズのパート3を手に入れていて、1と3があって2が無いのも…という訳で2も購入(←こういう事してるからCDが増えていくばかり…)。こういう懐メロは、放映当時に自分が観ていたものは気分がアガるが、そうでないものは静観という感じになる。時代の音だからちょっと気恥ずかしいものがあったり、選曲に物申したいものもあるが…、何やかんや言ってどれも懐かしく、しっかりと楽しめた。やっぱり自分の好みは大野克夫や井上堯之の演奏するインスト曲。当時は”グルーヴィーなジャズファンク”なんていう概念ではもちろん聴いていなかったが(小学生だし・笑)、こうして今聴き返すと70年代の本家米国のジャズファンクに勝るとも劣らないクオリティに驚く。実はこのシリーズ、パート5くらいまであるようだが(多分もう買わない)、とりあえずパート1から3までの中で自分の好きな曲をピックアップしてアルバムにし、携帯音楽プレーヤーに放り込んだ。うん、これならストレス無し。

01 「西遊記」 MONKEY MAGIC (ゴダイゴ)
02 「西部警察」 西部警察メインテーマ (ザ・ホーネッツ)
03 「太陽にほえろ!」 ジーパン刑事のテーマ (大野克夫,井上堯之バンド)
04 「ルパン三世」 SUPER HERO (You&The Explosion Band,Tommy Snyder)
05 「ルパン三世」 ルパン三世 愛のテーマ (You&The Explosion Band,水木一郎)
06 「大都会PART2」 大都PART2テーマ (GAME)
07 「太陽にほえろ!」 山さんのテーマ (大野克夫,井上堯之バンド)
08 「太陽にほえろ!」 愛のテーマ (大野克夫,井上堯之バンド)
09 「高校サッカー」 ふり向くな君は美しい (ザ・バーズ)
10 「おれは男だ」 さらば涙と言おう (森田健作)
11 「プロハンター」 ロンリー・ハート (クリエイション)
12 「誇りの報酬」 想い出のクリフサイド・ホテル (中村雅俊)
13 「俺たちの朝」 俺たちの朝 (松崎しげる)
14 「天まであがれ!」 男の勲章 (嶋大輔)
15 「太陽にほえろ!」 太陽にほえろ!メインテーマ(BB Mix) (大野克夫,井上堯之バンド)

オークションにて購入(¥700)

  • CD (2002/6/26)
  • Disc : 1
  • Label : カルチュア・パブリッシャーズ
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音楽殺人 / 高橋ユキヒロ

2018年02月19日 | ロック(日本)

音楽殺人 / 高橋ユキヒロ (1980)

テクノ・ポップ全盛の1980年に”高橋ユキヒロ”名義で発表された高橋幸宏のソロ・アルバム。いかにも当時のニュー・ウェーヴらしいジャケットが微笑ましい。80年といえばYMO(Yellow Magic Orchestra)はあの「増殖」を発表した、飛ぶ鳥を落とす勢いのあった時期。自分は小学生だったが、しっかりハマっていた。ただし小遣いの少ないガキにとっては、当時2,000円から2,800円したLPレコードを頻繁に購入することなどもちろん出来ず、YMO本体は何とか購入していたものの、ソロ作品までは網羅出来ず、泣く泣く諦めてそれらは”FMエアチェック”(死語)という前時代的な方法にてカセット・テープで音源だけを所有していたのだった。しかも日立マクセルやソニーなどの一流メーカーのカセット・テープはなかなか買えず、当時ユニー(現ピアゴ)という中部地方のスーパーで売っていた廉価版のテープを使用していた(涙が出てきた…笑)。だから曲順はバラバラだったり断片的だったりして、アルバムをしっかり1枚聴いていた訳ではない。

その後、自分の中にも色々なブームが来ては去っていき、当時買いたかったこのアルバムの事はすっかり忘れていたが、中古店の棚で見つけて、にわかに聴きたくなり購入。参加しているのはYMOのメンバーをはじめ、作詞はYMOではお馴染みのクリス・モスデル(Chris Mosdell )、他にも演奏やコーラスで、大村憲司、松武秀樹、鮎川誠、SHEENA、浅田孟、SANDII、立花ハジメ、久保田麻琴などあの周辺のアーティストが勢揃いといった感じ。YMOほどテクノではないのだが間違いなく当時の音がしていて、YMOで唯1人歌えたユキヒロのあの独特な発音と抑揚のヴォーカルをたっぷり聴くことが出来る。当時一世を風靡していたツートーン・スカ風味のリズムが多用され、モータウンの名曲「Stop In The Name Of Love」もスカっぽい雰囲気にアレンジ。とても軽快で心地良い。そこかしこにYMOでも採用されたアイデアが散りばめられているのでファンには堪らない。小学生の時に聴いておくべきだった…。

中古店にて購入(¥750)

  • CD (1995/11/22)
  • Disc : 1
  • Label : キングレコード
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Chicken Zombies / thee michelle gun elephant

2017年11月15日 | ロック(日本)

Chicken Zombies / thee michelle gun elephant (1997)

ミシェル・ガン・エレファント(thee michelle gun elephant)のサード・アルバム。端々にクラシックなロックの影響が強く伺える彼らだからか、ジャケットはブルー・チアー(Blue Cheer)を彷彿とさせる(というかコピー)。オッサンの自分は彼らを後追いで聴いたのだけれど、最初に聴いたのが何かのコンピ盤(コレだったか…)に入っていたこのアルバム収録の「Get Up Lucy」だったと思う。素晴らしいカッティング・ギターとヴォーカルのしゃがれ声(何度聴いてもカッコイイ)。後から映像を見たら思いのほか線が細くてベビーフェイスだったけれど、音的にはとても気に入って中古でマキシ・シングルを見つけて購入した。

収録曲は粒揃いで、やはり勢いがあってなかなかいい。素直にルースターズ・ライクなロカビリーの影響も受けたシンプルなロックンロール。こういう音楽だとある程度の”ポップさ”が無いとアルバム1枚聴くのは辛いものだが、ここでは勢いある演奏と曲のポップさがしっかりと同居していて、アルバムとしてのクオリティーも高い。粋がっていてちょっと気恥ずかしくなるような、勢いまかせ、若さまかせの言葉選びも彼らの特徴のひとつだと思うが、それはここでも健在。後追いだったから当然年下の奴らだろうと思っていたが、メンバーが自分と同世代だと知ってビックリ。

中古店にて購入(¥250)

  • CD (2000/7/29)
  • Disc : 1
  • Label : コロムビアミュージックエンタテインメント
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メシ喰うな! / INU

2017年08月05日 | ロック(日本)

メシ喰うな! / INU (1981)

当時19歳の町田町蔵(現・町田 康)率いるINUの唯一のオリジナル・アルバム。まずジャケットのインパクトが素晴らしい。この面構え。日本のパンクを語る場合に必ず挙がる1枚だが、自分は今までアルバムを保有しておらず、今回初めてこのCDでアルバムを通して聴いた。ジャケットの印象や今までの情報から、もっとパンク然とした音なのかなと思いきや、どちらかというとその少し後のニューウェーヴ、ポストパンク的な音触り。リアルタイムから少し遅れて「東京ロッカーズ」(フリクション、LIZARD、S-Ken等)を聴きまくった自分としては、確かに”あの頃の音”が鳴っており、「東京ロッカーズ」のバンドらも同じようにライヴでの音とスタジオ録音では随分と違って聴こえたことを思い出した。その頃(80年代中後半)にこのINUを購入しなかったのは、彼らが関西出身だったこともあると思うが、当時は中古レコード屋でいい値段が付いていたこともあったかもしれない。

ちょっとあからさまにニューウェーヴな1から始まり、関西弁がらしさいっぱいの3、ベースの反復と町田のシャウトがPIL(パブリック・イメージ・リミテッド)を彷彿とさせる表題曲の6、サックスは無いけどジェームス・チャンス(James Chance)のような不協和音の10、エッジの効いたギターがまるでギャング・オブ・フォー(Gang Of Four)を思わせる11など、少なからず当時のポスト・パンクの連中の影響を強く受けていると思われる。ベース初心者だったという西川成子のベースがシンプルな中にも狂気を発していてイイ。町田の歌詞は自分にはあまり素直に耳に入ってこないが、こうして聴いてみると音像が「東京ロッカーズ」と似ているのは、このアルバムのプロデュースが現音楽評論家の鳥井ガク(賀句)だということもあるのかも(※)

※鳥井ガクは東京ロッカーズのバンドのひとつ「PAIN」のメンバー

ブックオフにて購入(¥750)

  • CD (1998/8/26)
  • Disc : 1
  • Label : 徳間ジャパンコミュニケーションズ
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天才か人災か ~泉谷しげるオールタイムベスト~ / 泉谷しげる

2017年04月04日 | ロック(日本)

天才か人災か ~泉谷しげるオールタイムベスト~ / 泉谷しげる (2010)

もうすでに彼のベスト盤CDはいくつも持っているのだが、レーベルを跨ったオールタイムベストでDVD付、浦沢直樹氏のイラスト・ジャケットで気になっていた「天才か人災か」をいまさらながらに購入。コンパイルされた40年間(1970-2010)の間に、知っているだけでも6くらいのレーベルを渡り歩いているので、権利関係だろうと思うが今までオールタイムベストが企画されたことは無かったのだとか。自分の聴き始めは’86~91の「LOSER」期だったが、彼らと袂を分かった後もチャリティー活動を含めてコンスタントに活動しているのはさすが。

芸能活動があるので一般的には「キレるオヤジ」のイメージが強いかもしれないが、彼の音楽は、都会に住む人間の嫉妬や、焦燥感、無力感をすくい取った繊細な歌詞と独特の言葉の選び方に特徴があると思う。現在主流の分かり易い”応援ソング”とは違い、切り取った言葉を接いでいるので難解だし、直接的に理解させる歌詞は意外と少ない(かっこつけてるしネ)。でも聴き込んでいくとその”いらつき”がグッとくるのだ。ただし、それも都会(特に東京)在住者限定。自分も東京に居た頃はそういう感覚を感じることが出来たが、田舎に住んでいる今は、正直彼の音楽が沁みてこない。不思議だ。それに彼がそう強調している訳ではないが、やはり泉谷の歌は男の歌だろうと思う(女性ファンも多いんだけどね)。

この編集盤、選曲は無難なものだろう。あれがこれがはあるだろうが、ファンの誰がやっても2枚組だと近い内容にはなるんじゃないか。デジタルリマスターされているという音質の良さは特に感じることは無かったが、こうして改めて並べてみるとLOSERの時期はやはりちょっと毛色が異なる音だったんだなァと再認識する。期待したDVDは何かの番組の企画だろうか、泉谷のインタビュー映像。彼自身が歴史を(真面目に)振り返っているが、尺は充分あるんだから、もっともっと当時の演奏楽曲や映像を挟んで欲しかったなァというのが正直な感想。

オークションにて購入(¥1,510)

  • CD (2010/5/26)
  • Disc : 3
  • Format: CD+DVD
  • Label : ポニーキャニオン
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Have Mercy! / 忌野清志郎 with Booker T. & The MG’s

2017年03月18日 | ロック(日本)

Have Mercy! / 忌野清志郎 with Booker T. & The MG’s (1992)

RCサクセション解散以降、タイマーズ、HISを経て忌野清志郎が作ったアルバムが「Memphis」。そこで当地でのレコーディングに参加したのが、かのブッカーT&ザ・MGズ(Booker T. & The MG's)! 清志郎にとっては敬愛するオーティス(Otis Redding)のバックで演奏した彼らとのレコーディングなんて夢のような話だったろう。しかもずっと一緒に活動していなかった彼らを再結成させた形になって、ツアーもやることになったんだからスゴイ。百戦錬磨で柔軟なMG'ズ相手ではあるものの、普通なら尻込みしてしまうんじゃないか。RC解散以後はタイマーズを除いて当時の彼のソロ活動にはあまり興味が沸かず、ずっとほったらかしにしておいたので、このアルバムもようやく聴くことになったが、当時の自分の不明を恥じるばかり。

「忌野清志郎 with Booker T. & The MG's Tour 1992」と称したツアーが全国で9本行われ、このアルバムは日本武道館で収録されたそう。イントロのMCは無二の親友となったスティーヴ・クロッパー(Steve Cropper)が行い、清志郎の登場。実際のライヴで経験したことがある人もいるだろうが、彼のヴォーカルはその場の空気をガラッと変えてしまうチカラがある。RC時代以外のライヴは経験したことがないが、この組み合わせ、見てみたかったなァ。「Memphis」収録曲を中心に、未発表曲、RC時代の曲、そしてスタックス3連発と、MG’ズをバックに堂々と渡り合う技量があることを証明してみせた清志郎。絶好調だ。この後、ブッカーT&MG’ズはニール・ヤング(Neil Young)のバックで活動することになるんだから、そのきっかけを清志郎が作ったと言っても過言ではないんじゃないか。そしてスティーヴ・クロッパ―と清志郎は無二の親友となった。

オークションにて購入(¥680)

  • CD (1992/6/24)
  • Disc : 1
  • Label : EMIミュージック・ジャパン
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悲しいことばっかり / RCサクセション

2017年02月14日 | ロック(日本)

悲しいことばっかり (オフィシャル・ブートレグ) / RCサクセション (2013)

RCサクセションのオフィシャル・ブートレッグ「悲しいことばっかり」。まだ3人組だった1972~1973年頃のRCの貴重なライヴ音源。メンバーは、忌野清志郎(Vo. G.)、林小和生(B.)、破廉ケンチ(G. Vo.)。もちろん公式録音ではなくカセットテープによる隠密録音で、一部は以前に雑誌「ロック画報」10号の付録CDで発表されていた。晴れて21曲入りのアルバムとなって登場。ライヴ会場は「渋谷ジァンジァン」や「渋谷青い森」とのこと。前述の雑誌を購入した時には全然気付いていなかったが、ライナーノーツを呼んで驚いた。この貴重な録音を残したのは作家の太田和彦氏。酒呑みには有名だが「居酒屋大全」など居酒屋に関する著作が多く、自分もほとんどの著作を所有している。昔、RCのライヴに足繁く通い、楽屋にも招かれたりしたそうだ。清志郎の没後に自分が隠密録音していたカセットテープを清志郎の所属事務所に寄託し、発売と相成ったらしい。

のっけからスゴイ。清志郎が小さい頃に産みの親を亡くしていたことを知ったのはずいぶん後になってからだったが、もう最初期にこんなに赤裸々に歌詞にしていたとは…。どの曲もストレートで、激しく、でも彼にしか書けなかった歌。MCが聴けたりする曲もあるが、辛辣で、ひねくれていて、なんと反社会的な奴だろう(笑)。その姿勢は、まさにパンク。当時の彼らはもちろん”フォーク”にジャンル分けされていたが、これはやっぱり、違う。録音状態から想像出来るように音は決して良いとは言えないが、思っていたよりも悪くない。リマスタリングされた時にかなり調整はあったと想像するが。むしろこの音質だからこその迫力やリアルさがあり、聴いていると胸がザワザワと落ち着かなくなる。こんなライヴを実際に体験したのなら人生変わってしまうだろう(実際に太田氏は変わったようだ)。

 

時々あんたを恨んだりして僕はこうして今日まで生きてきた (黄色いお月様)

たとえ愛していたとしても君は君だろ? あの娘にはなれないくせに (愛してくれるなら)

いつわりとあやまちの上に築きあげた幸福を 大事そうに抱きしめていつでも震えてる (マイホーム)

汚れた心しかあげられないとあの娘は泣いていた きれいじゃないか (ぼくとあの娘)

あの娘とはただの遊び 遊びでやったのさ (あそび)

これからはいかにも悲しい顔をして みんなの前でも泣いて見せるよ (悲しいことばっかり)

一番変わってしまったのはぼくなのです (ぼくの家の前の道を今朝も小学生が通います)

もしも僕が偉くなったなら 偉くなかった頃を忘れないさ (もしも僕が偉くなったら)

おもしろくもない事をおもしろそうに それが仕事なので無理に笑っています (仕事なので)

利己主義で高慢でどうしようもない人さ だけど怖いから何にも言えないよ 干されたら大変さ (わるいディレクター)

ぼくはあの街に二度と行かないはずさ ぼくの心が死んだところさ そしてお墓が建っているのさ (お墓)

嘘で固めるのさ 一日を嘘で固めるのさ (一日)

(※カッコ内は曲名)

 

こんな言葉を吐いて音楽にのせられる奴がそうそういるだろうか?

 

オークションにて購入(¥1,576)

  • CD (2013/5/3)
  • Disc : 1
  • Label : ユニバーサルミュージック
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Collection Ⅰ(1976-79) / 矢野顕子

2017年01月10日 | ロック(日本)

  

Collection Ⅰ(1976-79) / 矢野顕子 (1990)

矢野顕子の初期アルバムの5枚ボックスセット。自分が彼女を知ったのはYMO(Yellow Magic Orchestra)のライヴ・サポート・メンバーだった70年代終わり頃。その頃発売されたソロ・アルバム「ごはんができたよ」は長兄がアナログ盤を購入し、それを借りてそれこそ擦り切れるほど聴いていた。YMOの面々が前面バックアップし、曲もいわゆるテクノ・ポップの領域に入ったものが多く、その独特な世界観と詩、歌声とピアノにハマり、次作アルバムからは自分で購入するようになった。ただ時が経ち、80年代終わり頃には違う音楽趣味に走ったので疎遠になり、自分が聴き始めるよりも前の、これらの作品を深追いすることは無く終わってしまっていた。

こんなおあつらえ向きのボックス・セットが発売されていたとは知らなかった、彼女がデビューを飾ってから前述のアルバムを発売するまでの5枚を収録。安値だったし、持っていないアルバムばかりで好都合とばかりに購入。ボックスの中身は通常プラ・ケース。収録されたアルバムは順に、

・「ジャパニーズ・ガール」(1976年)・リトル・フィート(!)参加のデビュー・アルバム(写真上段左)
・「長月 神無月」(1976年)・デビュー・コンサートを収録したライヴ盤(写真上段中)
・「いろはにこんぺいとう」(1977年)・デビュー前からのセッションを収録したアルバム(写真上段右)
・「ト・キ・メ・キ」(1978年)・セルフ・プロデュースしたニューヨーク録音(写真下段左)
・「東京は夜の7時」(1979年)・YMO全員+山下達郎、吉田美奈子参加の豪華ライヴ(写真下段右)

というラインナップ。デビュー時は若干21歳だったという矢野。天真爛漫な彼女の性格や音楽性のみならず、向こうのアーティストらや、日本最高峰のアーティストらを前にしても”オリジナル”で、彼女の才能が溢れるように表出する。まさに天才。ちなみにリトル・フィート(Little Feat)のローウェル・ジョージ(Lowell George)は、矢野の才能に驚き、録音セッションで自分は力不足だったとギャラを断った、なんていう逸話も残っているのだそうだ。それぞれのアルバムの収録時間は長くないのだが、濃密で、奔放で、楽しくて、どこか物寂しい、矢野ワールド全開といった感じ。「ごはんができたよ」期はYMOとの共作といっていい状態で、ひょっとすると矢野色は薄いのかナと思っていたけれど、なんのことはない、矢野顕子は既にデビュー当初から”矢野顕子”として完成品だった。今まで聴いてこなかった事を激しく後悔。

オークションにて購入(¥2,900程)

  • CD (1990/11/25)
  • Disc : 5
  • Label : 徳間ジャパンコミュニケーションズ

( 矢野顕子 やのあきこ イエローマジックオーケストラ Yellow Magic Orchestra 坂本龍一 細野晴臣 高橋幸宏 大村憲司 渡辺香津美 )

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From The Vaults, From The Vaults 2 / 四人囃子

2016年11月11日 | ロック(日本)

 

From The Vaults / 四人囃子(2001)
From The Vaults 2 / 四人囃子(2008)

日本の伝説のロックバンド「四人囃子」の発掘音源をCD各5枚づつにたっぷりと収録したデジパック・ボックス・セット計10枚。ある中古CD屋で、パッケージの傷みがひどく、CD盤面に傷も多いという事で安値で投げ売りされていた。すでに名盤「一触即発」(’74)は聴いていたのですごく興味があったが、何と言ってもこちらはほぼ初心者。同時代に聴いてきたファンでないのはもちろん、後追いだって遅すぎるぐらいだったので、手に取ったもののすぐさま購入という訳にはいかず、レジには向かわず店を出た。

ただ何日経ってもふと思い出してしまう(笑)。←これ「買え」のサイン(自己基準)。もしまだ残っていて、検盤して納得したら買おうと、結局1周間後にもう一度店を訪問する。結果…まだ残っていた。頭の中で(¥1,280×2)÷10=¥256(/枚)なんていう意味の無い計算をしたりして自分を納得させ(笑)、レジへ。ただ検盤は…すっかり忘れていた(苦笑)。帰ってから包んであったビニールを剥がす。オォ、かなりの傷み…。盤面も無残…。冊子などは全部揃っているが、こんなマニアックで安くない商品(計¥20,000)を買う人がCDをこんな風に扱うなんて…なんて奴だ。でも幸い聴くには問題無く、ひと安心。

パート1はライヴ音源中心(収録内容はこちらのサイトに詳しい)。最初期の1972年から再結成後の1989年のライヴが中心で、その他に未発表スタジオ音源もある。初期のライヴを聴いてみても日本人離れした、早熟なバンドの力量が見て取れる。ハイ・レヴェルですごいなァ。

どういう経緯か知らないが別会社から発売されたパート2は、何といってもあの名盤「一触即発」や正式デビュー前の「ある青春/二十歳の原点」を含むスタジオ音源の未編集素材+さらなる発掘ライヴ音源。あの完成度の高いアルバムが、スタジオでのつぎはぎ作業で作られたものでははなく、しっかりとした構成で演奏されていた事実を知るだけですごい。

しかしよくこんな状態のマスター・テープが残っていたなと感心。当時の録音テープは劣化して癒着してしまったりとトラブルが多いと聞く。デジタル・リマスタリング作業もある意味"職人技"の世界だというから日本にも優秀なエンジニアがいるんだろう。海外の60~70年代に活躍したアーティストはどこまでやるのっていうくらい、微に入り細に入りアーカイヴが掘り尽くされているが、日本のアーティストでここまでマニアックなのはまれ(たぶん)。なかなかエポック・メイキングなボックス・セットだと思う。それだけの魅力を持ったバンドだったということ。まだ通して何回か聴いただけだけれど、これからじっくり聴き込もう。

中古店にて購入(各¥1,280)

  • CD (2001/12/21)
  • Disc : 5
  • Format: Limited Edition
  • Label : 有限会社PSC
  • CD (2008/5/24)
  • Disc : 5
  • Format: Box set, Limited Edition
  • Label : ダブルデア・パブリッシング
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一触即発 / 四人囃子

2016年09月16日 | ロック(日本)

一触即発 / 四人囃子 (1974)

いわゆるロックの名盤というものに少しでも興味がある人なら、一度は名前を聞いた事があるだろう日本のバンド「四人囃子」。自分も随分と昔からその名前は聞いたことがあったけれど、実際に彼らの音楽に触れたことは無く、サンプルでさえ聴いた事が無かったので、どんなタイプの音楽を演っているかも知らなかった。それが何かの機会にチラッと聴いてから気になってしょうがなかったので、これは”買い”のサイン(自己基準)だとばかりに購入。もちろん購入したのは名盤の誉れ高い実質ファーストの「一触即発」(彼らにはこのアルバムの前にサウンドトラックで1枚作品がある)。こちらは1975年に発売されたシングル「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」とB面の「ブエンディア 」(写真下)の2曲がボーナス・トラックとして8cmCDに追加され1988年に発売された2枚組。とてもシュールで独特なジャケット・アート・ワークを見ても中身は全く想像が出来ない。

びっくりした。物凄く高い演奏力。モップスなどの例はあるが、日本のロックはまだ黎明期と言っていい70年代の初めに、こんなに豊潤なプログレッシヴ・ロック・アルバムが存在していたとは。素直に驚き。誰だったか忘れたが、日本のロックの大御所がインタビューで「当時は映像が全く無かったので、クリーム(Cream)のアルバムなどで多用されていたチョーキングさえ、どうやって音を出しているのか知らなかった」と発言していたのを覚えている。そんな時期から僅か数年で、曲も、音も、質感も、世界的に見ても何ら劣ることのない音楽が作られていたとは…恐るべし。今と比べて圧倒的に情報が少ないあの時代の日本のアーティストの探求心と、テクニックの飛躍的な向上は奇跡的としか言い様がない。実際、海外にはこの頃の日本のロックのファンだというマニアックな連中も居ると聞く。緩急織り交ぜて、日本人離れした演奏と、ドラマチックな展開が繰り広げられ、またそこに日本語の歌詞を違和感なくのせているのも素晴らしい。プログレの大御所のアルバムと肩を並べても恥ずかしくない出来だ(ちょっと言い過ぎ?…)。

中古店にて購入(¥1,013)

  • CD (1988)
  • Disc : 2
  • Label : ポニーキャニオン
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