ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

森田屋 @名古屋市東区・赤塚

2019年12月21日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

最寄りの駅から近くないし、日曜休み、昼営業のみなのでなかなか伺う事が出来なかった赤塚の「森田屋」へ。創業は明治21年(1888)という歴史ある店。現在は4代目(3代目もご健在のはず)だとか。店前にはこの辺りには珍しく駐車場もある。最寄りの駅が遠いので有難い。店内は太い梁が見える落ち着いた雰囲気。いかにも蕎麦屋といった風情。店に入ったのは終業時間直前の午後2時過ぎだったが、店内には何組もの先客が居た。腰を下ろすと温かいお茶と冷たい水の両方が置かれる。品書きには最近うどん屋で幅を利かせている「かれー煮込みうどん」〔ママ〕や、老舗らしからぬ「牛モツ煮込み」なんて変わり種も。ご飯付きの味噌煮込みうどんに「アンドライス」〔ママ〕と書いてあるのが面白い(笑)。蕎麦とうどんの扱いは半々といったところか。「ビール中瓶」は載っていたけれど酒は無いのかな。食べてみたいものばかりだが、外看板の”登録商標・通蕎麦”というのが以前から気になっていた(”とおりそば”と読むようだ)。品書きには「通そば 温・冷(ころ)」と表記されている。これの”ころ”をお願いする。給仕女性は調理場へ「とおりそば、アイスひとつー!」と注文を伝えていた(笑)。

思いのほか時間がかかって塗りの椀で運ばれた「通蕎麦」は、底に敷かれた氷の上に蕎麦がのっており、刻みネギ、黒七味ののった大根おろしが別皿に、つゆは徳利に入っている。蕎麦の上には赤い茎のかいわれ大根が散らしてあった。蕎麦猪口につゆを入れ蕎麦を手繰る。蕎麦はやや平打ちっぽく、つるっとした麺肌でのど越し良く、旨い。蕎麦自体もしっかり絞められているようで冷たい。麺量はやや多めなのでざるそば等で感じる事の多い物足りなさは無い。どうして”通蕎麦”というのか訊くのを忘れてしまったが、温かいのでも食べてみたいなァ。サラッとした蕎麦湯をつゆに足して何杯もいただいた。次は聞き慣れない「式部うどん」「弥一そば」、夏季だけという「幅六きしころ」や、評判だと聞く「かつ丼」も食べてみたいなァ。(勘定は¥850)

 

 


 

↓ 19号線を挟んだ反対側の徳川町にある「名古屋陶磁器会館(旧・名古屋陶磁器貿易商工同業組合事務所)」(昭和7年・1932・建造)を再訪。イベント時や休日ばかりに寄っていたが、人の少ない平日の素の表情もまた良い。国の登録有形文化財に指定されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

森田屋

愛知県名古屋市東区赤塚町15

 

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