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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

野田軒製菓舗 @岐阜県郡上市

2025年05月27日 | 岐阜県(中濃・老舗)

岐阜県の郡上八幡を散策。土産に買って帰ろうと立ち寄ったのは、繁華な通りから1本外れた所にある”とちの実せんべい”の「野田軒製菓舗」。創業は大正14年(1925)で現在3代目だそう。飴色に年季の入った店内は、緋毛氈の上に並べられた飴や菓子、ガラス・ショーケースには箱入りの「とちの実せんべい」が並べられている。出ていらした女将さん(?)に自家用の袋入りの「とちの実せんべい」と、気になった「しそ飴」をお願いした。

「とちの実せんべい」は平らに焼かれた煎餅に「とちのみせんべい」と焼印が押してある。ほんのり甘い素朴な味わい。材料は小麦粉、ザラメ、玉子、重曹とシンプル。作業場では今でも初代が造ったというかまどを使っているのだとか。袋入りの「しそ飴」は何となく自分で勝手に想像していた味と違い、酸味は無く甘さのみ。舐め進むと紫蘇の風味と共にザラザラとしたものが舌に当たるが、これは紫蘇の繊維だろうか。どちらも優しい味わいの菓子だった。(勘定は¥960)

 


 

↓ 快晴の郡上八幡。町の中心を流れる吉田川。

↓ 柳町にある建物(建築詳細不明)。上部が洋風で目に付いた。少し離れると瓦屋根の建物に洋風な外壁を付け加えた看板建築だと分かる。以前は何か商売をやっていらしたろうか。それとも外看板にある旅館の建物か。

 

 


 

 

野田軒製菓舗

岐阜県郡上市八幡町島谷940

 

( 郡上 ぐじょう 郡上八幡 ぐじょうはちまん 野田軒 のだけんせいかほ とちのみせんべい 栃の実せんべい 栃の実煎餅 紫蘇飴 しそあめ )

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辻屋 @岐阜県関市 (5)

2025年05月25日 | 岐阜県(中濃・老舗)

ある平日の夜、帰省していた息子が老母(つまり祖母)と一緒に鰻を食べようという話になったというので、仕事が終わってからわざわざ車を出して鰻の有名店が多い岐阜県関市の「辻屋」へ。平日のしかも雨降りとあって待つことも無かろうと踏んでの訪問。道を挟んだ向かいにある駐車場に車を停めるも意外に車がよく通り、脚が弱くてよちよち歩きの母をなかなか渡らせることが出来ない…。何組にも抜かされたが、案の定、店は空いていてすぐに案内された。今回は掘りごたつ式の入れ込み席ではなく、テーブル席のある新しい棟へ。こちら側に入るのは初めて。脚が悪い母には都合がいい。他の客もみなこちらに案内されていた。

運転は妻にお願いして「ビール(大瓶)」と「お酒」、有料の「口取り(お通し)」「ほねの唐揚げ(青のり味)」「鯉の刺身」を注文した(呑む気マンマン)。酒を呑むのは自分と母だけなので、2人で乾杯。「口取り」はつばす(鰤の幼魚)と菜の花の和え物。安いのに気が利いた一品だ。骨の青のり味っていうのも初めてかな。みんなでひと通りいただいた後に丼をお願いする。自分は「上丼」、妻は「並丼」、母は「小丼」、息子は空腹の勢いをかって「上丼」のご飯大盛り。

しばらして丼が運ばれた。鰻が5切れの「上丼」は蓋付きの金色の錦牡丹の丼だが、ご飯大盛りの息子のは蓋無しで山盛りのご飯に鰻が立て掛けられている(笑)。行ったことは無いが、可児の「関辻屋支店」はもっととんでもないご飯の盛りらしい。特に大食いでもない息子は食べる前からグロッキー気味。少し甘めのたれと共に焼かれた鰻はもちろん地焼き。自分は無類の山椒好きなので、こちらの鮮度の良い鮮烈な山椒粉が嬉しい。守口漬、それに炙った肝の入った肝吸いを挟みながら平らげた。息子は結局食べ切れず、こちらに残ったご飯が回ってくることに。情けない…(苦笑)。(勘定は¥15,000程/4人)

以前の記事はこちら (1)(2)(3)(4

 

 

名代 辻屋

岐阜県関市本町5-14

 

( 関 せき つじや 辻屋本店 つじやほんてん うなぎの辻屋 鰻丼 うな丼 うなぎ丼 )

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泉屋 @岐阜県郡上市 (2)

2025年05月15日 | 岐阜県(中濃・老舗)

岐阜県の郡上八幡を散策。帰り際に立ち寄ったのは、以前にも訪れた麺類食堂「泉屋」。実は最初は近くの中華料理店に入ろうと待っていたのだが、一向に店が開く気配が無く方針変更。昭和3年に建てられたという店内は以前と変わらない雰囲気。土間にテーブル席が4つ。小上がりには家族用なのか客用なのか炬燵も置いてある。以前もそうだったか覚えが無いが、主人と女将さんの2人。軽く腹に入れたかっただけなので「中華そば」をお願いした。

しばらくして年季の入った少し小振りな鉢に盛られた「中華そば」が運ばれた。スープ水面には茹でた鶏肉、かまぼこ、刻みネギ、四角い焼き海苔が配置されている。スープはすっきりと澄んだ優しい口当たりの醤油味。麺は細麺。鶏の茹で肉はスープにも使われているのかな。鶏の風味が立ち昇る。旨い。少し和風に感じるのは渋い内装に引っ張られているかも(笑)。スルスルといただき、あやうくスープまで全部飲み干しそうに。(オッサンなので)自重して勘定してもらった。(勘定は¥600)

以前の記事はこちら (1

 

 


 

↓ 観光客の見当たらない道路を郡上八幡駅方面に歩いていると「桝形町のカワド」と書かれた洗い場があった。用水の共同施設で、こちらで野菜などを洗ったりするのだろう。さすが名水の町。

 

↓ 下桝形町(現地名は八幡町島谷)の「弘法堂」(建築詳細不明)。普通、弘法堂というとお堂の場合が多いが、こちらは下見板張りの建物の中に弘法様が祀ってあるのかな。

↓ すぐ近くの下桝形町にもまた別の「カワド」が。

 

 


 

 

御食事処 泉屋

岐阜県郡上市八幡町島谷1083

 

( 郡上 ぐじょう 郡上八幡 郡上八幡 いずみや 麺類食堂 大衆食堂 蕎麦 そば 饂飩 うどん ラーメン 丼物 かわど 川戸 )

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大和屋 @岐阜県郡上市 (2)

2025年01月10日 | 岐阜県(中濃・老舗)

岐阜県の高山方面に出掛けた際に帰路で立ち寄ったのは白鳥町にある食堂「大和屋」。古い商店街にあるこの店には随分久しぶりの訪問。以前は建物があった隣地が更地になり、駐車場になっている。沢山のサンプルが並ぶ店先の暖簾をくぐると、土間にテーブル席が4つに大きな小上がり席がある。ほぼ満席の盛況ぶり。特に小上がり席は大家族なのだろう大賑わい。自分は手前のテーブル席に腰掛けた。看板にある通り「かつ丼」で有名な店だが、この日注文したのは「オムライス」。主人が木製の岡持ちで出前に出掛けたので調理は女将さんかなと思いきや、すぐに外から帰って来た主人が調理を始めた様子。

しばらくして「オムライス」が完成。平皿に盛られた「オムライス」は紡錘形で薄焼きの玉子を巻いたクラシックなタイプ。真ん中に多めのケチャップが垂らされている。スプーンを入れると中は玉ねぎたっぷりのケチャップ・ライス。ただ肉片がほとんど見当たらず、食感としても味わいとしてもちょっと寂しい感じ。パクパクッと食べて勘定してもらうと、主人はもう暖簾を仕舞い始めた。中休みにギリギリだったか。(勘定は¥800)

以前の記事はこちら (1

 

 


 

↓ 越前美濃街道を挟んで店のすぐ斜め前に建つ「原邸」(明治40年頃・1907頃・建造)。すぐ南にある酒造「布屋 原酒造場」に関係のある建物じゃないかな(未確認)。

 

 


 

 

大和屋

岐阜県郡上市白鳥町白鳥993-2

 

( 白鳥 美濃白鳥 しろとり みのしろとり 郡上白鳥 ぐじょう やまとや 名代かつ丼 大衆食堂 麺類食堂 洋食  近代建築 歴史的建築物 )

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虎屋 @岐阜県関市 (3)

2024年10月14日 | 岐阜県(中濃・老舗)

「そろそろ虎屋の鮎菓子が終わっちゃうねー。」と妻が言う。妻の言う”虎屋の鮎菓子”は岐阜県関市の本町商店街にある「虎屋」の「小瀬(おぜ)の若鮎」。妻の大好物なのだ。色々な鮎菓子を買って帰って食べているが、妻はこちらの品が一番好みなのだとか。以前よく訪れた毎年恒例の「刃物まつり」に行った時に、店頭で皮を焼いて販売しているのを食べてからこちらの贔屓。ハイ、買ってきます(苦笑)。ある日の夕方、もう閉店に近い時間に店に寄った。以前から狭い商店街で駐車場が難儀な店だったが、近くの更地が駐車場になって楽ちん。こんな時間でも買い求める客が数組。購入したのは件の「小瀬の若鮎」と「梅ゼリー」という看板商品2つ。

さっそく持ち帰って妻に進呈。「コレコレ。」と言いつつ満面の笑顔で食べ始めた。自分も久しぶりだったが、”若鮎”だからかちょっと頼りないくらい皮が軟らかい。ここまでしっとり軟らかかったかな。焼き上がった時間によっても差が出るのかも。甘さはかなり控えめで確かに旨い(自分の好みド真ん中ではないが)。「梅ゼリー」は丸っと梅の実が入った赤いゼリー。ビニールに包まれているので皿に移していただく。甘酸っぱくて美味しい。定番2つの菓子をいただいて満足。(勘定は¥1,000程)

以前の記事はこちら (1)(2

 

和菓子処 関市 虎屋

岐阜県関市本町7-25

 

( 岐阜 ぎふ 関 せき とらや 関市虎屋 虎屋菓子舗 和菓子 あゆ菓子 老舗 おぜのわかあゆ 上生菓子 日本刀アイス うめゼリー 蕨餅 )

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辻屋 @岐阜県関市 (4)

2024年09月28日 | 岐阜県(中濃・老舗)

鰻料理で有名な岐阜県関市。今回立ち寄ったのは市内でも随一の歴史を誇る「辻屋」(創業慶応年間・1860頃)。実は一昨年、歴史ある店の建物を取り壊して建て替えをしている。古い建物の横に新しい棟を造り、その後営業を続けながら古い方を壊して建て直したそう。新しい棟を見た時はあの古い建物が無くなっちゃったかと残念に思っていたが、元の場所に出来た建物を見ると以前の建物の意匠を引き継いで建て直しされていた。やるなァ。後で建て直しに関わったという知人に聞いたら古い建物から看板などを外すのは大変な仕事だったのだそう。

平日の昼間だったが、店の前には人だかりが出来る程の盛況ぶり。実はこの日は接待を受ける側(笑)。わざわざ遠いこちらになったのは、こちらが初めてという方が居て関の鰻を楽しみにしていたからだとか。しばらく待ってから入店し、以前入れ込みの座敷があった所に案内された。店内は以前のレイアウトを踏襲しているが掘り炬燵風になっている。確かに最近は脚や膝の悪い高齢者が座敷を避ける傾向にあるからそうしたのだろう。客席の柱のいくつかは以前の建物の物を移設したようで古さが残っている。

みな車があったので酒はいただかなかったが、鯉の刺身が付いた「上丼定食」を注文してくれたようだ。盆にはその他に肝吸い、漬物(守口漬)、そしてデザートのメロンが付いている。ガラスの器に盛られた鯉の刺身を酢味噌でいただき、金色の模様が入った蓋付きの丼に手を付ける。「上丼」は5切れ。色濃いたれに浸かった鰻の身は厚めで、この辺りで共通するしっかりと焼きを入れる焼き方。外はカリッと中はフワッと。自分は庭の山椒の実を乾燥させてストックして食卓にミルを置いているほど山椒粉が好きなので、しっかりと使っていただいた。遠方から来て初めてここの鰻を食べたという同行者も美味しいと喜んでいたので良かった(支払いはその方だが・笑)。ご馳走様でした。(勘定知らず)

以前の記事はこちら (1)(2)(3

この後の記事はこちら (5

 

名代 辻屋

岐阜県関市本町5-14

 

( 関 せき つじや 辻屋本店 つじやほんてん うなぎの辻屋 鰻丼 うな丼 うなぎ丼 )

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角丸 @岐阜県関市 (4)

2024年09月16日 | 岐阜県(中濃・老舗)

岐阜県でうなぎというと、鰻の産地でもないのに関市と多治見市が有名。それぞれ刃物と陶器の産地で職人の町。どちらも強い火を使うので職人が体力を付けるためになんていう説明をよく聞くけれど実際のところどうなんだろう(そんなにしょっちゅう食べてたのかな)。どちらにも有名な店が何軒もある。こちら関市の新長谷寺(吉田観音)の参道にある鰻屋「角丸」は創業明治7年(1874)と長い歴史を持つ。混み合う店が多い中、さほど混む事がないので昔から時々利用している。この日は久しぶりに関の鰻丼が食べたいという知人を乗せて店へ。雨降りの平日の夜とあって空いていた。

注文したのは「上鰻丼・吸物付」、女性陣は「小鰻丼・吸物付」。他に「鯉の洗い」「鰻の骨唐揚」、ビール等を注文した。先に提供された洗いや骨の唐揚でビールを呑んでもらう。それらを食べ終わる頃に鰻丼が登場。吸物は肝入りで守口漬とキュウリの漬物が付いている。丼の蓋を開けるとこんがりと焼き上がった鰻が現れた。東海地方の鰻は基本的に蒸さずに地焼き。焼きは強めでたれの味は濃いめの店が多い。こちらもそんな感じ。鰻の焼き加減は上々。もちろん炭焼きで、外はカリッとしているが身はふっくら。こちらには昔から訪れているが、焼方が若い子になってから本当に良くなった。たれの加減も良く、かけ過ぎていないのも好み。ただこの日はご飯の調子が今ひとつ。ここ、ちょいちょいご飯が軟らか過ぎたりすることがあるんだよな…。いつも帳場に座っていらした大女将の姿はもう見えず。(勘定は¥12,500/4人)

以前の記事はこちら (1)(2)(3

 

うなぎ・川魚料理 角丸

岐阜県関市東門前町21

 

( 岐阜 ぎふ 関 せき かくまる 鰻 うなぎ 鰻丼 うな丼 うなどん 鯉のあらい 骨唐揚げ )

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小田巻や @岐阜県加茂郡川辺町

2024年06月20日 | 岐阜県(中濃・老舗)

岐阜県美濃加茂市方面から41号線を北上していく途中にある小田巻の「小田巻や」。こちらは創業明治28年(1895)と130年近くもの歴史があり、その昔から高山や白川方面へ荷物を運ぶ馬車引きの休憩場所だったのだとか。ここで言う”小田巻(おだまき)”は東海地方などで見られるあんこを小麦粉生地の皮で巻いたシンプルなお菓子(=あんまき)。店は酒屋でもあるので店内には酒や食料品がずらり。特に日本酒はしっかり冷蔵庫管理で、銘柄も色々揃っていてそそられる。若女将さんだろう方はとても気さくに声を掛けて下さる。お願いしたのは「小田巻」の小豆を2つと白餡を1つ。

ビニール包みの「小田巻」は焼き立てなのだろう、まだ温かい。折角なので車で1つ小豆をいただく。四角い皮をクルクルッと巻いたシンプルな形。もちっとした薄皮の中にしっかりとした粒感のあるあんこがたっぷり。旨い。飲物無しでペロッと1つ食べ切ってしまった。残りは家に持ち帰って妻に進呈。値付けも安いし、また買いに行こう。その時はもちろん保冷バッグを持参して酒も是非。(勘定は¥390)

 


 

↓ 下呂市金山町の「大船渡ダム」(建築詳細不明)。発電所は昭和4年(1929)に運用開始しているそうなのだが正式な建造時期は不明。ダムの天端は車で通行することが出来る。 

 

 


 

 

浅五郎の小田巻や 鈴木酒店

岐阜県加茂郡川辺町下川辺942-3

 

( 岐阜 ぎふ かわべちょう おだまきや あさごろうのおだまきや 鈴木商店 すずきさけてん 和菓子 あんこ あんまき 餡まき 日本酒 冷蔵酒 )

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三勝屋 @岐阜県加茂郡八百津町 (5)

2024年05月24日 | 岐阜県(中濃・老舗)

今年の春はなかなか好天と機会に恵まれず、4月の頭になってやっと初バイク・ライディング。岐阜県七宗町~八百津町方面にバイクを走らせた。昼食は八百津町内のある店に向かうも、まさかの貸切り営業…。どうしようかと考えていたが「三勝屋」(昭和8年・1933・創業)の前が珍しくひっそりしていたので暖簾をくぐってみることに。するといつもの休日と違ってまだテーブル席がいくつも空いていた(この後すぐに後客が続々と入って来て待ちが出たが)。壁に目をやると黄色い紙短冊に書かれた新しい品がかなり増えている様子。高齢の女将さんの姿は見えず、しっかりと代替わりしたのかな。ちなみに「支度(したく)」はもうやっていないみたい。給仕の若女将は新規の客にこちらの名物「パーコー」を推しまくっている。実際テレビで見て来たという客も居た。自分がお願いしたのは古い木札の品書きから「木の葉丼」。「志の田丼」と共に東海地方の古い麺類食堂に残る絶滅危惧丼だ。厨房の方から「え、木の葉?」なんて声も聞こえてきたので、この店でも注文する人は少ないのかもしれない。

しばらくして蓋付きのプラスチック製の丼に盛られた「木の葉丼」が完成し、蓋の上に漬物の小皿がのる正調な運び方(笑)で運ばれた。蓋を取ると刻まれた椎茸、花麩、ネギ、ピンク縁のカマボコ、そして鶏肉がつゆで煮込まれてご飯の上にかけてある。「木の葉丼」で鶏肉が入っているのは珍しいかも。つゆはやや甘めの味付け。椎茸を噛みしめるとしっかりと風味が口に拡がって旨い。けれど花麩はしっかりと戻っていない硬いものもいくつか。やっぱりあまり出ないから間に合わなかったのかも。次は昔は無かった(と思う)「パーコー丼」を食べてみようかな。(勘定は¥730)

以前の記事はこちら (1)(2)(3)(4

 

 


 

↓ バイクで前から行ってみたかった七宗町の「空ふさがりと呼ばれる景勝地へ。携帯電話の電波も届かない山の奥に岩に挟まれたようなS字の場所がある。道中は落石や折れた太い枝などが散乱していてアクセスは大変だが素晴らしい景色。(※ちなみにこの日は乗用車だとアクセスは無理でした)

 

 

↓ 七宗町を流れる飛騨川の景勝地、飛水峡にある「報国橋」の上から撮影。他の川と違って両岸はチャートむき出しの岩で迫力がある。

 

 


 

 

お食事処 三勝屋

岐阜県加茂郡八百津町八百津4118-1

 

( 八百津 やおつ 三勝屋 さんかつや 百年食堂 大衆食堂 麺類食堂 食堂 中華そば このは丼 しのだ丼 にっぽん全国百年食堂 椎名誠 そらふさがり ひすいきょう )

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入船 @岐阜県関市 (10)

2023年10月01日 | 岐阜県(中濃・老舗)

岐阜県関市の食堂「入船」。なかなか平日の昼にこの辺りで食事をする機会は多くないが、あれば覗いている。もう止める止めると言っていた女将さんが、本当に一時期暖簾を仕舞っていたので「とうとう…」と思っていたら、また暖簾が掛かるようになってひと安心。この日は店に入ると先客無し。女将んさんも座敷に座ってテレビを観ていらっしゃった。隅々まで掃除が行き届いた店内には出汁の香りが漂っている。いつもの土間の卓に腰掛けると氷水とぬるめのお茶を持ってきて下さった。お願いしたのは「他人丼」。確か今までここでは食べたことは無いはず。いつものように女将さんが仕切られた調理場と茹で釜の間を行き来し、調理が続く。

しばらくして「他人丼」が完成。盆にのってやって来た。新たなお茶と黄色いたくあんと小茄子の漬物の小皿ものっている。豚肉と刻んだ赤縁のかまぼこ、ネギが煮込まれ、玉子でとじてある。早速いただくと、やっぱりつゆの味加減が素晴らしく、旨い。卓上の渋い木箱の一味唐辛子や七味唐辛子を少し振ってもいい感じ。丼のごはんの量は多めだが、難なく胃袋に収まった。洗い物をしていた女将さんに声をかけて勘定をお願いすると「早かったねー!」といつものお言葉(早喰いなので…)。(勘定は¥650)

以前の記事はこちら (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9

 

↓ 他に客が居なかったのでまた店内の写真を撮らせてもらった。前々回撮り忘れたバーナーを突っ込んだ大きな羽釜がのった竈(かまど)も(写真下3、4枚目)。昔は薪でやっていたんだろうな。

 

 

入船

岐阜県関市大平町2-6

 

( 関 せき たいへいちょう 太平町 いりふね 食堂 麺類食堂 大衆食堂 中華そば ラーメン チャーシュー麺 叉焼麺 他人丼 名古屋かまぼこ )

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