滋賀県蒲生郡日野町を散策。日野商人街道沿いの古い建物を愛でた後に土産を買いに寄ったのは、街道沿いにある和菓子の「かぎや」。創業は江戸時代後期の寛永元年(1848)とのこと。道を挟んだ駐車場に車を停め店内へ。ガラス・ショーケースに色々な菓子が並んでいて一部は洋風な菓子も。出ていらした女将さん(多分)にお願いしたのは、こちらの銘菓で創業当時からあるという「いがまんじゅう」と、滋賀県の和菓子屋でよく見かける「でっち羊かん」。「でっち羊かん」は最初一口サイズの小さい「御店行き」という品しか置いてなかったので尋ねると、ちゃんと奥から出して来てくれた。
家に持ち帰っていつものように妻と分けっこ。「いがまんじゅう」はだんご生地でこし餡を包み、上半分にもち米をまぶして蒸してあるもの。皮はもっちりねっとり、中の餡はさらっとした口当たりで旨い。「でっち羊かん」は竹の皮に直接包まれていて、薄く伸ばしてある羊かん。皮の筋目模様がそのままいい食感にもなっている。滑らかな口当たり。こちらは冷蔵庫で冷たく冷やしても美味しくいただいた。(勘定は¥610)
↓ 「近江日野商人館(日野町立歴史民俗資料館)」(旧・山中兵右衛門家住宅)(昭和11年・1936・建造)◇。酒の醸造,鉛の販売等で栄えたという山中家が資料館として公開されている。展示も資料館としての比重が高く、所狭しと様々な資料、物品が展示されている。主屋や表門をはじめ、敷地内の建物が国の登録有形文化財に指定されている。
↓ 「近江日野商人館」のすぐ隣の敷地に擬洋風の建築が覗いていた。向かいが医院(朝日医院)で、そちらの住宅のようだ(建築詳細不明)◇。
↓ 通りの角には何とも懐かしい感じの日本家屋付きのタイル装飾の煙草売場跡が(建築詳細不明)◇。
↓ 日野商人街道沿いにある「旧・住井歯科醫院」(昭和6年・1931・改築)◇。改築はヴォーリズ建築事務所が施工したらしい。以前に訪れた八日市市の「住井歯科医院」の分院だとか。確かに雰囲気が似ている。
↓ 同じ街道沿いにある「輪田歯科医院」(建築詳細不明)◇。立派な門の奥に洋風な板張りで瓦屋根の可愛らしい医院が。腰壁がドイツ壁風の塗り。
↓ こちらも同じ街道沿いにある「旧・野口寫眞舘」(昭和初期・建造)◇。窓枠や壁の屋号、メダリオン?など凝った意匠の建物。近年解体の危機にあったそうだが、地元のコミュニティ施設として残ったのだそう。
↓ 「日野まちかど感応館(旧・正野玄三薬店)」(江戸中期・建造)◇。”感応”って変わった名称だなと思ったら、かつて薬店だったこちらの有名な薬「萬病感應丸(万病感応丸)」のことだった。現在は観光案内所や喫茶店になっている。にしてもこの通りは凄いなァ。
↓ 町郊外の日野町河原の山あいにある「日野町教育委員会事務局生涯学習課文化財資料室(日野町史編纂室)」(建築詳細不明)◇。使われている様子ではなかったがどうだろう。役所に勤めていてこちらが勤務地だったらかなりの閑職だったんじゃ(笑)。
↓ こちらも郊外の日野町中之郷にある「旧・郵便局舎」(建築詳細不明)◇。隅切りの屋根に板張りの壁。漆喰かどうか分からなかったが壁面には”〒”のマークが残る。旧舎の名称は分からないが、現在横にある郵便局の名称は「東桜谷郵便局」。
御菓子司 かぎや菓子舗
滋賀県蒲生郡日野町村井1336
↓ gooブログの終了予告に伴って、記事をHatena Blogにも掲載しています
( 滋賀 しが ひのちょう かぎや かぎやかしほ 和菓子 でっちようかん 丁稚ようかん 丁稚羊羹 羊羹 いが饅頭 近代建築 近江日野商人 )