ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Live at The Checkerboard Lounge Chicago 1981 / Muddy Waters & The Rolling Stones (DVD&CD)

2012年08月31日 | DVD

Muddy

Live at The Checkerboard Lounge Chicago 1981 / Muddy Waters & The Rolling Stones (DVD+2CD) (2012)

これはビックリしたマディ(Muddy Waters)とストーンズ(The Rolling Stones)の81年のライヴの正規発売。ブートレグ(海賊盤)では有名なタイトルで、映像と音源と両方出回っていて、なかなか良好なタイトルとして知られていた。もちろんどちらも持っていたけれどこれほどのレストアがされて甦るとは!

バディ・ガイ(Buddy Guy)所有のクラブでの演奏で、先にステージに上がって演奏していたマディにストーンズ御一行が加わるというあらすじ。この頃のストーンズはまだイベントに対して周到に準備をするタイプだったが、このライヴに関してはツアー途中という事もあってか全体的に行き当たりばったりで、それがなかなかに楽しい。映像、音源共にブートを即廃棄出来る素晴しい仕上がり。

ジャージ姿ではしゃぐミック、テーブルに土足で昇ってステージまで行くキース(Keith Richards)、こまめに気を使うロニー(Ronnie Wood)、黙々とご機嫌なブギウギピアノを叩く創立メンバーのスチュ(Ian Stewart)、散見出来る家族とツアーメンバー、など見どころ満載。

演奏自体はジャム・セッション的なものなので荒いけど、もちろんこれも醍醐味。マディ、ストーンズ以外にもジュニア・ウェルズ(Junior Wells)、バディ・ガイ、レフティ・ディズ(Lefty Dizz)の演奏も楽しめる。「てめえら小僧に負けてたまるかっ」と前へ前への気負いが凄い。特にレフティ・ディズはめちゃくちゃエグいなぁ(笑)。その点マディはどっしりと構えて貫禄充分。

初回日本盤は2CD付属で輸入盤と比べて収録曲が多いのも◎。字幕と解説つけるだけで高額をぼったくる大手レコード会社と違ってこのワードレコーズとやらはいい仕事しますね。久しぶりに日本盤を買いました。

amazonにて購入(¥3579)

  • Format: Dolby, DTS Stereo, Limited Edition
  • Subtitle: 日本語
  • Region: リージョン2 
  • Size: 1.33:1
  • Disc: 3
  • Label: ワードレコーズ
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    Bar Espana(バル・イスパニア) @名古屋市中村区・名駅

    2012年08月30日 | 名古屋(中村区・西区)

    名駅にあるスペイン・バル「Bar Espana(バル・イスパニア)」。20年の老舗だとか。人気という事でここもカウンターを予約してから訪問。地下にあるお店は小さいが雰囲気は充分。照明も暗め。早い時間だったがすぐに店は一杯になって落ちついた雰囲気が一転してとてもにぎやかに。日本人の店員さんもいるが取り仕切っているのは南アジア系の男性。手際よくテーブル席とカウンター席をさばいていてスマートで好感がもてる。

    とりあえず名物タパスをいくつか注文し、スペインビールとカヴァを注文。生ハムはデンとおかれたハモン・セラーノでその場で切り出す。好奇心でホールがいくらか訊いてみると約5万円だとか。エビのアヒージョのオイルをお代わり自由のバゲットに浸して食べると当然の事ながら旨い。その他にもオムレツやフリットなどを食べ、ワインもボトルを追加したりなどしていたらつい食べ過ぎてしまい、お目当てのパエリア(時間がかかるので注文を早めにと言われていた)に辿り着けず…。不覚。出来ればすぐにでも再訪して頼めなかった他のタパスを試してみたい。勘定は一人¥5,000程。

    伏見店の記事はこちら

     

    Bar Espana (バル・イスパニア)

    名古屋市中村区名駅3-9-18 シバタビル B1F

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    ROCK is LOFT -Yellow Disc- & - Green Disc - / Various Artists

    2012年08月29日 | ロック(日本)

    Yellow Green

    ROCK is LOFT -Yellow Disc- / Various Artists (2006)

    ROCK is LOFT - Green Disc - / Various Artists (2006)

    以前買った「Blue Disc」に大変満足したのですぐに他のシリーズを探して購入。今回はビクターとEMI編。

    Yellow(ビクター)のDisc1は往年のパンクバンドがぎっちり。アナーキー久しぶりに聴いたけどこんなにポップだったんだな。かっこいい。確かどっかにアナログレコードがあるはず。Disc2になるともう自分的にはごく最近なので知らないバンドが多い。でもライヴ映えする曲ばかりでなかなか。しかも全体的に統一感があり素晴らしい。あ、サンボマスターだけはおじさんも聴いたな。

    Green(EMI)はDisc1とDisc2でがらっと雰囲気が変わっている。Disc1が80年代後半バンドブーム期の曲が多いのに比べてDisc2はもう思いっきりへヴィメタルバンド中心。うーん、これは個人的にちょっと無理。Bo●wyやLu●a Seaなど変な抑揚をつけて歌うヴォーカルは気持ち悪くて全く受け付けない。へヴィメタルな音楽が嫌いなわけではないけれどヘアーメタル的なヴィジュアルの日本のバンドは全て個人的に興味なし。

    amazonにて購入(¥537)、オークションにて購入(¥618)

  • CD (2006/6/14)
  • Disc: 2
  • Label: ビクターエンタテインメント、EMIミュージック・ジャパン
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    One More Car One More Rider / Eric Clapton (DVD)

    2012年08月28日 | DVD

    Clapton

    One More Car One More Rider / Eric Clapton  (DVD)

    2001年発売のLA公演の同名アルバムの映像版。いきなり「Key To The Highway」のアコースティック・セットから始まる。選曲も当時のベスト的な選曲で、アルバムがツアー各地での収録であったのと違って一つのコンサートを収録とのこと。

    昔はアルマーニを着てばっちり決めていたクラプトン(Eric Clapton)もラフなスタイルでライヴに登場するようになり、これは以後続く事になる。取り巻きはいつもの連中に加えてゲスト的な扱いであのビリー・プレストン(Billy Preston)が。ビリーがオルガンソロを決めた時のメンバーが嬉しそうで微笑ましい。ビートルズともストーンズとも競演してきた猛者が後年は様々な問題を抱えあまりぱっとしない活動だったが、90年代以降、ミック(Mick Jagger)、エリックや若手バンド達へのセッション参加があり健在ぶりを示してくれたのが嬉しい(2006年死去)。

    安心して聴ける大人の着席ライブ。でもそういえばエリックはこの頃ライヴ引退宣言をしたんじゃなかったっけか…。これ以降も日本で2回観てますけど(笑)。

    中古店にて購入(¥680)

  • Format: Color, Dolby, DTS Stereo, Widescreen 
  • Region: リージョン2 
  • Size: 2.35:1
  • Disc: 1
  • Label: ワーナーミュージック・ジャパン
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    Live in Tokyo / Public Image Limited

    2012年08月27日 | パンク・ニューウェーヴ

    Tokyo

    Live in Tokyo / Public Image Limited (1983)

    PILの初来日時、中野サンプラザでのライヴ録音のリマスター。当時は45回転2枚組というオーディオマニアだったジョン(John Lydon)らしい販売形態で、ジャケ裏には高音質を誇るようにPCMデジタル録音と明記されていた。確かドキュメンタリーを含む映像もVHSで発売されていて見た覚えがある。ちょっと記憶が曖昧。

    まず新宿東口にたたずむジョンのジャケット写真がいい。裏の雑踏の中の写真もかっこいい。来日用の急ごしらえのバンドだった割には演奏はしっかりしていて破綻無く、後のPILを思わせるようなポップな音。ただ実際の来日時は賛否両論で(否の方が多かったかな)、微妙な批評が多かったようだ。ま、今と違って会場が座席指定の中野サンプラザホールだしなぁ。

    自分が彼らの(というかジョンの)ファンになったのはもう少し後だったので当時の状況に関しては後から知った事ばかりだけれど、オリジナルメンバーのキース・レヴィン(Keith Levene)とジャー・ウーブル(Jah Wobble)の存在へのこだわりを捨ててみるとなかなか素晴らしいライブ・アルバムだと思う。やはりジョンの存在感が圧倒的だ。

    amazonにて購入(¥467)

  • CD (2012/1/24)
  • Disc: 1
  • Format: CD, Import, from US
  • Label: VIRGIN
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    Marie Antoinette Original Motion Picture Soundtrack

    2012年08月26日 | パンク・ニューウェーヴ

    Marie

    Marie Antoinette Original Motion Picture Soundtrack (2006)

    ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)監督の映画「マリー・アントワネット」のサントラ。フランス革命時の映画だというのにジャケットロゴはピストルズ(ジェイミー・リード風)だし、選曲は80年代初頭のニューウェーブ中心というユニークな作品。Disc1がニューウェーブ中心で、Disc2がインスト中心。ソフィア・コッポラは自分より少し年下位なのでほぼドンピシャの世代ということになる。アメリカ人にとってもこの頃のイギリスのニューウェーブ音楽が影響大だったことはジョン・ヒューズ(John Hughes)監督の一連の作品でも確認できる。でもこの映画にこの選曲は勇気がいっただろうなぁ。

    大好きだったバウ・ワウ・ワウ(Bow Wow Wow)の2曲をマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(My Bloody Valentine)のケビン・シールズ(Kevin Shields)がリミックスしている。

    amazonにて購入(¥680)

  • CD (2006/10/10) 
  • Disc: 2
  • Format: CD, Soundtrack, Import, from UK
  • Label: Verve Forecast
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    All the Best Cowboys Have Chinese Eyes / Pete Townshend

    2012年08月25日 | クラシック・ロック

    Pete

    All the Best Cowboys Have Chinese Eyes / Pete Townshend (1982)

    ザ・フー(The Who)のピート・タウンゼント(Pete Townshend)のソロアルバム。調べてみると全米チャート26位となかなかのヒット。精力的にPVなんかも作っていたようで当時見た記憶は全くないが今回初めてYou Tubeにて見る事が出来た。ちょうどザ・フーのラストアルバム「It's Hard」と同年に発売されていてキース・ムーン(Keith Moon)の後釜ドラマーのケニー・ジョーンズ(Kenny Jones)に「いい曲は全部ソロに持って行きやがる」と険悪だったエピソードは有名。

    ピートのこの時期までのソロ作品ってザ・フーのデモ(しかも完パケ)っていう側面もあるから買わずにはいられないんだけど、愛聴しているかっていうと…全然。どれにも彼らしい良い曲も入っていて悪くはないんだけれど、アルバムとしての求心力は小さい。ロジャー(Roger Daltrey)の歌の合間にピートの声が入るとあんなに魅力的なのに。

    このアルバムも個々の曲は決して悪くないけれどアルバムとして聴くと起伏が感じられずあまり印象に残らない。評論家の批評は意外にも良かったようだけれど、その辺は自分の英語詞理解力の限界かな。前作に続きプロデュースがクリス・トーマス(Chris Thomas)。で録音はビル・プライス(Bill Price)。これってのはパンクにシンパシーを感じていたピートの意向だったのかな。でも聴いてる限り音はポップに振れ過ぎていてシャープさはあまり感じられない。

    オークションにて購入(¥347)

  • CD (1990/10/25)
  • Disc: 1
  • Format: Import, from US
  • Label: Wea International
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    The Game / Sham69

    2012年08月24日 | パンク・ニューウェーヴ

    Sham

    The Game / Sham69 (1980)

    シャム69(Sham69)の4枚目のアルバム。一旦このアルバムを最後に解散するので第1期のラストアルバムといえる。このアルバム発表前にはすでに別活動を模索していたらしいジミー・パーシー(Jimmy Purcey)は「Sham Pistols」結成だの何だのとゴチャゴチャしていて当時の活動実態は正直よく分からない。

    彼らのレコードは最高にカッコ良かったシングルの数々と最初の3枚までのアルバムしか持っていなかったので、アルバムとしてこの「The Game」を聴くのはこれが初めて。アルバムとしてのインパクトは弱いが佳曲も収録されていて悪くない。初期のシンガロン・タイプの曲と比べるとメロディアスだけれどジミーの潰れかけで哀愁ただようヴォーカルは健在。パンクバンドの括りが無かったら充分イケていたと思う。実際最近ネットでこの頃の映像を見たけれどパンクバンドというよりはポップなロックバンドという感じ。ビートルズまでカヴァーしてるし。ま、それでも初期の右寄りのハードコアなファンは認めないわな…。

    再結成後の1990年の川崎クラブチッタでの来日公演に行ったが、ジミーの声が完全に潰れてるわ、演奏はキーボード、サックス入りで締まらないわ、同時期に来日していたスティッフ・リトル・フィンガーズ(Stiff Little Fingers)を「あんなのパンクじゃねぇ」とむなしく貶すわ(みんな心の中で「お前もな」と思ったはず・笑)、でガッカリして帰った覚えがある。しかもそのダメダメな演奏の来日公演がCD化されているのには…あ然。←つい買ったけど(笑)。

    オークションにて購入(¥340)

  • CD (1996)
  • Format: Import, from UK
  • Label: Dojo
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    すし屋の吉野 @岐阜県関市 (※移転)

    2012年08月23日 | 岐阜県(中濃)

    山と田んぼに囲まれた海の無い岐阜県関市でなぜわざわざ寿司?という感じだが、どっこい素晴しい寿司を握る。東京の某店で修業し先代から店を引き継いだ店主は、地元の昔ながらの寿司を捨て自分流に変えている。古くからの店なのでたぶん色々な抵抗があっただろうが、田舎の鮨屋には珍しい「仕事をした」タネが味わえるし、寿司店にこだわらないいろいろなスタイルのつまみを堪能出来る。

    すっきりとした店内はカウンターと座敷がある。この日は「季節のおまかせ(¥7350)」を注文。この店では定番のスプーンの上に乗せられた3種の一口つまみを始め、特製の玉ねぎドレッシングを使ったトマト、涼しげな器に入った漬け鮪と半熟玉子など寿司店の垣根を越えたフレンチを思わせるようなつまみの連続で同行者もびっくりしていた。

    そうすると握りもやっぱり創作系っていうのならありがちだが、これがしっかりとした江戸前の握り。つまり「仕事をした」握り。締め、漬け、茹で、と活きの良さだけに頼らない鮨。自分の好きな小肌も締めてからの熟成日数を変えて比べさせてくれるなど楽しい。いろいろ食べ歩いたが、こういったしっかり仕事をした握りは東京や名古屋のような大都市でもなかなか出会えないと思う(もちろん高い値付けの店ならある)。酒はその時々によって違うものが出てくるが、冷やなら常時3種類位は用意していて、日本酒に精通した若い衆が熱心に説明してくれる。

    本日の勘定はおまかせとお酒と追加の握りで¥11,000程度。ものすごく値打ちだ。

    と久しぶりに紹介ホームページを覗いたらなんと、秋に名古屋に移転との事。地元のみならず名古屋をはじめ遠方からもわざわざ客が来ていたが、この地でこれだけの評判を得ながらそれを捨てるのはずいぶん思い切ったんだろうな。遠方から来ていた人達にとってはうれしい知らせだろう。移転してもぜひまた訪問したい。

    すし屋の吉野(すしやのよしの)

    岐阜県関市観音前48

     

    新店名:「寿しの吉乃」

    移転先:名古屋市中区丸の内3丁目10-29 LINC MARUNOUCHI 1F

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    Born To Boogie / Marc Bolan T.Rex

    2012年08月22日 | クラシック・ロック

    Trex

    Born To Boogie / Marc Bolan T.Rex (2005)

    同名映画のサントラに絶頂期72年のウェンブリーでのライブを加えた新装盤。Tレックスの音源は過去いろんな権利者によって喰い物にされて重要なものから怪しいものまで乱発されどれが正規の音なんだか分からないが、サンクチュアリ(Sanctuary)レーベルはしっかり掌握しているのだろうか…。映画はライブシーンにスナップや創作部分をコラージュさせたシュールな映画だったと記憶している(改めて見た訳ではないのでうろ覚えです)。

    1枚目は以前も別のレーベルから出されていた映画のサントラ(内容が同じかどうかは未確認)。ダイヤログも含まれている。この映画全然印象に無いんだよなぁ。20年位前までは入手困難で、苦労して輸入VHSを手に入れた覚えがあるんだけど、シュールな内容が災いしてリンゴ・スター(Ringo Starr)とエルトン・ジョン(Elton John)が出てた事位しか思い出せない。

    目玉は2枚目のロンドンはウェンブリーでのライブ。T.Rexらしくアコースティックな演奏も含む絶頂期のライブ。観客の歓声が黄色いのが当時の彼らの立ち位置を表している。何しろセクシーだもんなー、この頃のマーク(Marc Bolan)。それにミッキー・フィン(Mickey Finn)もね。「絶対●モだろ、この二人」って当時から思ってました(笑)。前任者のスティーブ・トゥック(Steve Took)とそっくりなところが更に怪しい…。実際のところどうなんだろ? 線が細そうに見えて意外と骨太な演奏を聞かせてくれて素晴らしい。

    オークションにて購入(¥718)

  • CD (2005/6/7)
  • Disc: 2
  • Format: Import, from US
  • Label: Sanctuary Records
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