Messing With The Blues / James Brown (1990)
あまりブルーズの文脈で語られることのないジェームス・ブラウン(James Brown)。こちらはブルーズという括りで編集されたJBたっぷりの2枚組。もちろん、音楽としてのブルーズの境界はクロスオーバーしているので、ロック、R&B、ジャズ等色々なジャンルに渡って存在する。JBのブルーズも然り。60年代後半からはファンキーな曲に強烈な印象があって忘れがちだが、元々活躍しだした50年代中盤から60年代前半はスローでしっとりとした曲の方が有名だったはず。
こちらで選曲されているのは1957年から1985年という長いスパンの中から選ばれたブルージーな30曲。中にはそれがブルーズだと言われてもあまりピンとこないアッパーな曲もあったりする。ネイティヴな歌からブルーズ(=憂い)を聴き取れない自分は、直感的に頭に入ってこないので曲調だけでは判断できない大きなハンディキャップがあるんだよなァ…。にしても2-05の「Honky Tonk」なんてどこがブルーズなんだか(笑)。収録曲はやはり60年代前半の曲が多いようだ。JBの60年代から70年代にかけての仕事量は恐ろしいナ。バックバンドもThe Famous Flamesだったり、The J.B.'sだったりと色々だが、当然全ては御大の指揮下にあるので音楽的に違和感は無い。中にはブルーズの定番曲のJB版も。激烈なJBのシャウトはかなりヘヴィなので2枚聴き通すのはちょっと疲れる(笑)。
ネット・ショップにて購入(¥646)
- Label : Uni/Mercury
- ASIN : B000001FZG
- Disc : 2
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