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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Messing With The Blues / James Brown

2025年08月24日 | ソウル・ファンク・R&B

Messing With The Blues / James Brown (1990)

あまりブルーズの文脈で語られることのないジェームス・ブラウン(James Brown)。こちらはブルーズという括りで編集されたJBたっぷりの2枚組。もちろん、音楽としてのブルーズの境界はクロスオーバーしているので、ロック、R&B、ジャズ等色々なジャンルに渡って存在する。JBのブルーズも然り。60年代後半からはファンキーな曲に強烈な印象があって忘れがちだが、元々活躍しだした50年代中盤から60年代前半はスローでしっとりとした曲の方が有名だったはず。

こちらで選曲されているのは1957年から1985年という長いスパンの中から選ばれたブルージーな30曲。中にはそれがブルーズだと言われてもあまりピンとこないアッパーな曲もあったりする。ネイティヴな歌からブルーズ(=憂い)を聴き取れない自分は、直感的に頭に入ってこないので曲調だけでは判断できない大きなハンディキャップがあるんだよなァ…。にしても2-05の「Honky Tonk」なんてどこがブルーズなんだか(笑)。収録曲はやはり60年代前半の曲が多いようだ。JBの60年代から70年代にかけての仕事量は恐ろしいナ。バックバンドもThe Famous Flamesだったり、The J.B.'sだったりと色々だが、当然全ては御大の指揮下にあるので音楽的に違和感は無い。中にはブルーズの定番曲のJB版も。激烈なJBのシャウトはかなりヘヴィなので2枚聴き通すのはちょっと疲れる(笑)。

ネット・ショップにて購入(¥646)

  • Label ‏ : ‎ Uni/Mercury
  • ASIN ‏ : ‎ B000001FZG
  • Disc‏ : ‎ 2

 

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Saturday Night Fish Fry (New Orleans Funk And Soul) / Various Artists

2025年08月15日 | ソウル・ファンク・R&B

Saturday Night Fish Fry (New Orleans Funk And Soul) / Various Artists (2001)

いかにも泥臭そうなタイトルのCDを見付けたのでポチッと。ニュー・オーリンズのファンク、ソウル・ミュージックを集めたコンピレーション。このレーベル「Soul Jazz Records」は様々なブラック・ミュージックのマニアックなコンピを得意としているレーベル。ライセンス的なことはよく分からないが、面子を見るといわゆる専属アーティストが居るようなレーベルではなく、あくまでも編集盤専門なんだろう。こちらに収録されたアーティストと楽曲は以下の通り。

01 Roger And The Gypsies - Pass The Hatchet
02 Betty Harris – Mean Man
03 Dixie Cups – Iko Iko
04 David Batiste – Funky Soul
05 Eldridge Holmes – Where Is Love
06 Lee Dorsey – Give It Up
07 Salt – Hung Up
08 Huey Piano Smith – Little Liza Jane
09 Eddie Bo – The Thang (Part 2)
10 The Wild Magnolias – Soul, Soul, Soul
11 Bobby And The Heavyweights – Soul Train
12 Betty Harris – Break In The Road
13 Eldridge Holmes – Hump Back
14 The Meters – Message From The Meters
15 Dr. John – Gris Gris Gumbo Ya Ya
16 Irma Thomas – Don't Mess With My Man
17 The Gaturs – Cold Bear
18 Oliver Morgan – Roll Call
19 Inell Young – The Next Ball Game
20 Lee Dorsey – Yes We Can Can
21 Irma Thomas – Ruler Of My Heart
22 Smokey Johnson – I Can't Help It

ミーターズやヒューイ”ピアノ”スミス、ベティ・ハリスなど錚々たるメンバーが収録されている。全員がニュー・オーリンズ出身なのかは知らないし、有名な曲ばかりではないのだが、ゴキゲンなナンバーが目白押し。こいつはいいや。”ニュー・オーリンズ”という括りなので特有の”セカンド・ライン”と呼ばれるタメの効いたリズムの曲がたっぷりかと思いきや意外とそうでもないので、全体的にオールド・スクールな楽曲が選ばれているのかも(権利的にもイージーなのかも?)。部分的に切り取っても、特にリズム・セクションはどれもがサンプリング・ネタになりそうなカッコよさ。

ネット・ショップにて購入(¥741)

  • Label ‏ : ‎ Soul Jazz
  • ASIN ‏ : ‎ B00005LOCN
  • Disc ‏ : ‎ 2

 

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Fresh / Sly & The Family Stone

2025年06月19日 | ソウル・ファンク・R&B

フレッシュ / スライ&ザ・ファミリー・ストーン(1991)

スライ・ストーン(Sly Stone)の訃報が届いた。60年代中頃から活動し、スライ&ザ・ファミリーストーン(Sly & The Family Stone)として大活躍。バンドが黒人白人混成というのもその時代には珍しく、60年代終わりには時代の寵児となり数々のヒット曲を連発。解散後はソロとしてアルバムを発表したが活動は尻すぼみにになり、ほぼ隠遁生活。晩年にいくつか単発のライヴはあったが、結局復活とはならなかった。自分がスライをしっかり聴いたのは随分遅く、レッチリ(Red Hot Chilli Peppers)の「If You Want Me To Stay」のカヴァーを聴いてから。一番最初に買ったのがアンソロジー盤CD(ジャケ写真下)。オリジナル・アルバムはそれから全部CDで集めて聴いたのでアナログは1枚も持っていない。

最初に聴いた時は正直ピンとこなかった。当時は動画が全く無かったので、このハイトーンな声(あるいは低い声)がスライなのかもよく分からなかったし、曲風もリズムもちょっと変わっていて”ノレる”曲が少なく、すでにファンクが好きだった自分もよく理解出来なかったというのがホントのところ。今になって往時の映像が簡単に見られるようになったが、全盛時の彼のド派手な衣装と何でもござれの演奏、それに変幻自在なヴォーカルと楽曲。まさに天才肌だったのが分かるし、彼からの影響を語るミュージシャンが多いのも頷ける。ヒットしたが故の大きなプレッシャー、公民権運動の真っ只中にグループに白人を入れていたという問題、彼自身のドラッグの問題など、彼はちょっと早過ぎたのだろう。00年代に一瞬復活した時のその姿はいたたまれないものだったし、08年に奇跡の来日公演が実現した時も全く行く気が起こらなかったっけ(実際ステージには30分しか居なかったそう)。でもアルバムの方は聴き込めば聴き込むほどその先進性とかっこよさが分かってきて、特に全盛期のアルバムはどれも必聴で手放せない。

この1973年発売の「フレッシュ」は以前に輸入盤CDをレヴューしたが、こちらは91年に日本で発売されたリイシュー廉価版CD。これがなぜか1曲を除いて全て別ミックスが収録され、そのまま販売されたという曰く付きのもの。故意か事故か。随分と後だったが、この事実を知った時はかなり驚いたものだ(本国ではすぐに回収、現在一部はボーナス・トラック等で発表されている)。正規と比べるとあのモコモコの霧が晴れたように全体的に”綺麗な”音で解像度が高い。演奏はもちろん長さもミックスも、それにイントロやヴォーカルまで全然違って、まるで別の曲に聞こえるものもあって、衝撃。ここまで違うとは…。今宵はこれらを聴き比べつつ追悼といこう。R.I.P.

  • Label ‏ : ‎ エピックレコードジャパン
  • ASIN ‏ : ‎ B00005G3UM
  • Disc ‏ : ‎ 1

 

 

      Sly Stone (1943-2025)

 

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Come 1958-1993 / Prince

2025年06月06日 | ソウル・ファンク・R&B

Come 1958-1993 / Prince (1994)

プリンス(Prince)が1994年に発表した作品。レコード会社とのトラブルでレコーディングを休止する宣言を出し、例のシンボル・マークに改名した頃。世間ではあのマークの呼び方に困り(苦笑)、苦肉の策で「TAFKAP(Artist Formely Known As Prince)」(以前プリンスとして知られたアーティスト)と呼んだ。で、発表されたのがこれ。タイトルに”1958-1993”とあって、”プリンス”との決別的な意味合いがあったと捉えられている。自分はその頃、その騒動を音楽誌等で「あー、やってんなー」と傍観していただけでアルバムは全然買っていなかった。

アルバムは全体を通してクールな雰囲気が漂う。実際は殿下のヴォーカルはいつものようにファルセットも多用してかなり抑揚に富んでいるけれど、弾けるのを抑えているというか、あえてCメロを控えめにしているというか。”Come”と言いながらイカせてくれない(笑)。タイトル曲の01では、ある意味オールド・スクールなトランペットもいいアクセントになっていてカッコイイ。ビートが強くハイテンポな04でさえもポップな派手さは感じない。でもアルバムを通して退屈さとは無縁。ちゃんと当時しっかり聴いておけば気に入ったに違いない。ハードコアなプリンス・ファンにはどう評価されているんだろう。最後はタイトルがらみでちょっとベタなエロ展開。ここだけ何か”想像通り”という感じ(苦笑)。

中古店にて購入(¥110)

  • Label ‏ : ‎ Warner Bros / Wea
  • ASIN ‏ : ‎ B000002MT0
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Queen Of Rock 'N' Roll / Tina Turner

2025年03月04日 | ソウル・ファンク・R&B

Queen Of Rock 'N' Roll / Tina Turner (2023)

2023年に亡くなったティナ・ターナー(Tina Turner)。自分が彼女の音楽を初めて聴いたのは、中学生位の時にレンタル・ビデオ・ソフト(死語)でアイク&ティナ・ターナー(Ike & Tina Turner)時代の映像を観てだったと思う。当時は過去のアーティストだと思っていたが、その後1984年発売のソロ作品「Private Dancer」が大ヒットして復活し、MTVなどの影響もあって完全に第一線に返り咲いた。元々色んなアーティストにリスペクトされている彼女なので数々の共演もあったな。晩年はなかなか活動が聞こえてこなかったが、50年代から活動をはじめ、1960年には舞台に立っていたというから充分に長いキャリアだ。

こちらはティナを”ロックンロールの女王”と奉っての3枚組のアンソロジー。逝去後すぐに編纂された追悼盤のひとつ。1曲目が1975年のツェッペリン(Led Zeppelin)のカヴァー「Whole Lotta Love」だから、それ以前のアイクとのソウル期の楽曲は無し。ボウイ(David Bowie)やクラプトン(Eric Clapton)、ブライアン・アダムス(Bryan Adams)らとの共演曲もばっちり収録。正直ロック色の強くない曲もあるので、”ロックンロールの女王”というタイトルのコンピとしては焦点がぼやけてしまっている気がしないでもないが、シングル・カットされた曲を中心にまとめてあるそうだし、3枚組というヴォリュームだけあって彼女のソロ・キャリアを総括するという意味では充分な内容になっている。自分は最後期の曲をあまり知らなかったので新鮮だった。

ネット・ショップにて購入(¥2,350)

  • Label‏ : ‎ PARLOPHONE
  • ASIN ‏ : ‎ B0CJVP5DW3
  • Disc ‏ : ‎ 3
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Live At Fillmore West : Don't Fight The Feeling / Aretha Franklin & King Curtis

2025年02月08日 | ソウル・ファンク・R&B

Live At Fillmore West : Don't Fight The Feeling / Aretha Franklin & King Curtis (2005)

アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)とキング・カーティス(King Curtis)が西海岸のフィルモア・ウエストで行った1971年の3日連続のコンサートを完全収録したCD4枚組。この音源は当時それぞれ「Live At Filmore West」として1枚物で発表され(ジャケ写真下)、どちらも名盤の誉れ高いライヴ作品。自分も愛聴している。今回購入したこのCDは当初Rhino Handmadeとして限定で発売されたはず。発売当時は買えなかったが、ふとネットで見つけて安く購入することが出来た。

 

バンドはキング・カーティス&キング・ピンズ(The King Pins)に、メンフィス・ホーンズ(Memphis Horns)、コーラスのスウィートハーツ・オブ・ソウル(Sweethearts Of Soul)にビリー・プレストン(Billy Preston)が加わっている。最終日には客として来ていたレイ・チャールズ(Ray Charles)が飛び入りするというサプライズ付き(ただし参加した曲「Spirit In The Dark」を全く知らなかったのだとか・笑)。

タイムマシンで過去に遡って観られるなら自分は絶対リストに入れたいこの3夜のコンサート。前座という形でまずキング・カーティスが演奏。場所柄ロックのヒット曲をアレンジした演奏も含みながらグルーヴィーな演奏を展開。ぶっといバックに重なるコーネル・デュプリー(Cornell Dupree)のギターもかっこいい。

そして女王アレサ登場。アトランティックに移ってよりソウルフルになって絶頂期を迎えていたアレサだけに、その歌声は強烈。しかもキース(Keith Richards)が事ある毎に「アレサはピアノを弾くべきだ」と言っていたほど定評ある鍵盤捌きも聴きどころ。初日はピアノだったらしいが、2日め以降はエレピ(Fender Rhodes)を弾きながら歌っている。自分は最初このフェンダー・ローズを弾いているのはビリー・プレストンだと思っていたので、アレサはちょろっと弾いているだけかと思っていたが、ネットで映像(※)を確認するとしっかりアレサが弾いていてビックリ。なんであんなに激しく弾きながらあんなにソウルフルに歌えるんだ?…。至宝。耳福。

なんと素晴らしい時代。この3日間のコンサートを白黒とはいえ映像で観ることが出来る!(撮っていたことにもビックリ)

初日)(2日目)(3日目

ネット・フリーマーケットにて購入(¥3,000)

  • Label ‏ : ‎ Rhino Handmade
  • ASIN ‏ : ‎ B0006SSOH2
  • Disc ‏ : ‎ 4
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Hum Along And Dance: More Of The Best (1963-1974) / The Temptations

2024年11月09日 | ソウル・ファンク・R&B

Hum Along And Dance: More Of The Best (1963-1974) / The Temptations (1993)

ある中古CD屋へ行ったらワゴンに✕枚でいくらという投げ売りセールが。ワゴンの中から普段なら買わないかもしれないけれど、この値段だったら「コーヒー1杯我慢して買おう」というタイトルをいくつか抜いてきた。

こちらは米ライノ(Rhino)から発売されたテンプテーションズ(The Temptations)の編集盤CD。「More of the Best 」というサブタイトルの通り、彼らの有名曲から漏れてはいるが魅力が十分に伝わってくる楽曲が18曲収録されている。リマスター担当はライノと言ったらこの人、ビル・イングロット(Bill Inglot)。

自分はモータウンのアーティストが全部好きという訳ではないが、このテンプスは特に60年代後半からのサイケデリック・ファンク期が大好き。テンプスもそうだが、この時代のアーティストは今と違って休む間もなく働いていたから次から次へとレコーディングしていたに違いない。それ故にヒット曲に隠れて表には出なかった佳曲は沢山。今ならアーティストが「クオリティーが…」とかなんとか泣き言を言って拒否しそうだが、ここに収録された曲はもちろん十分なクオリティー。縛りの1963-1974年というとテンプスがヒットを量産していた黄金期。彼らのもうひとつの特徴でもある世相を反映した社会的なメッセージを含んだ曲もしっかり収録されている。もちろんありがちなヒット曲の二番煎じ曲もあるが、それさえも楽しい。

中古店にて購入(¥165)

  • Label ‏ : ‎ Rhino
  • ASIN ‏ : ‎ B0000032YQ
  • Disc ‏ : ‎ 1
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First Ya Gotta Shake The Gate / Funkadelic

2024年10月30日 | ソウル・ファンク・R&B

First Ya Gotta Shake The Gate / Funkadelic (2014)

ジョージ・クリントン(George Clinton)総帥率いるファンカデリック(Funkadelic)が2014年に発表した目下のところ最新のオリジナル・アルバム。当時でさえ33年振りの作品(笑)。ファンカデリック名義で来日すると知って、慌てて直近のアルバムを聴いておかないとと購入。にしてもこのアルバム、存在も全然知らなかった…。離合集散を繰り返している80年代以降のファンカデリックやPファンク・オールスターズ(P-Funk All-Stars)の活動には疎いのでどんな状況になっているのかも知らなかったが、発売が大手レーベルではなかったりするところを見るとやはりメジャーで出た作品とは言えないのだろう。

それがまた驚きの3枚組33曲。何でも新曲ばかりではなく、ジョージ関連の楽曲を改変したり、かつての音源をサンプリング使用した曲なども多く収録しているらしいが、いわゆる昔のファンカデリックやパーラメント(Parliament)のスタイルのオールド・スクールなファンクは多くなく、どちらかというとヒップ・ホップ寄りのスタイルの曲が多い。彼ら周辺の音楽を集めてごった煮にしてドーンと出した感じ。来日公演時にはジョージの孫のような世代の若いメンバー(名前も知らないが)がラップを披露したりしていたし、総帥ジョージ・クリントンが「これがファンカデリックだ!」と言えばそうなんだろう。今のところ3枚続けて聴き通せたことは1度も無いが(笑)(←時間と体力の問題です)。

ネット・ショップにて購入(¥680)

  • Label ‏ : ‎ C Kunspyruhzy
  • ASIN ‏ : ‎ B00Q582NII
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Live At The Beverly Theater In Hollywood / P-Funk All Stars

2024年07月18日 | ソウル・ファンク・R&B

Live At The Beverly Theater In Hollywood / P-Funk All Stars (1990)

70年代に一世を風靡したジョージ・クリントン(George Clinton)率いるパーラメント=ファンカデリック(Parliament-Funkadelic)。ただ80年代に入るとレーベル問題やメンバー流出でバンドがバラバラになり、経済的にも難しくなって解散状態になったのだとか。ただ総帥はめげずにソロ名義の「Atomic Dog」が大ヒット。結局バンドを再編し、P-Funk All Stars(Pファンク・オール・スターズ)名義でツアーに出たのだそう。これはその1983年のツアー音源を収録した2枚組。大所帯の参加メンバーは以下の通り。

Vocals - George Clinton, Clip Payne, Gary Mudbone Cooper, Lige Curry, Robert "P-Nut" Johnson, Ron Ford
Guitar - Eddie Hazel, Dewayne McKnight, Cordell Mosson, Garry Shider, Garry Shider, Michael Hampton
Bass - Rodney Curtis
Drums - Dennis Chambers
Flute, Vocal - Maceo Parker
Horns - Bennie Cowan, Greg Boyer, Greg Thomas
Keyboards - Bernie Worrell, Jerome Rogers

自分はこの時期のPファンクに全然興味が無かったので、発売当時はもちろん今まで全く聴いたことが無かった。たまたま中古CD屋に安く刺さっていたので何となく購入。聴いてみてビックリ。バンドとしてのまとまりも良く、なかなか充実した演奏。80年代特有の安っぽいシンセ音が主流かなと思いきやそうでなく、元曲から大きくアレンジを変えている曲もあるが、グッと腰を落としつつもグルーヴィーな仕上がりになっている。バンドの特徴でもある”ごった煮”感覚ももちろん健在。ま、解散からそう時間が経った訳でもないし、腕っこきが揃っているからなァ。しっかり楽しめた。

そして何と、フェスで来日するファンカデリックの単独公演実現の知らせ。しかも名古屋ありだ(感涙)。なぜPファンクでなくファンカデリック名義なのかが謎だが、もちろんチケットは即ゲット。楽しみ。

中古店にて購入(¥550)

  • Label ‏ : ‎ Westbound
  • ASIN ‏ : ‎ B01130DTOY
  • Disc ‏ : ‎ 1
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James Brown's Original Funky Divas / Various Artists

2024年06月03日 | ソウル・ファンク・R&B

James Brown's Original Funky Divas / Various Artists (1998)

御大ジェームス・ブラウン(James Brown, JB)がプロデュースし、ザ・JBズ(The J.B.s)ら取り巻きが演奏を担当した女性アーティストの作品を一堂に集めたCD2枚組のコンピ盤全46曲。録音は1960年から1977年まで。収録されている女性アーティストは以下の通り。

Bea Ford
Sugar Pie DeSanto
Yvonne Fair
Tammy Montgomery
Anna King
Elsie Mae
The Jewels
Vicki Anderson
Marva Whitney
Kay Robinson
Shirley Jean & The Relations
Lyn Collins
Martha High

もちろん彼女らだけの歌唱ではなく、御大が表に出て一緒に歌っている作品も。ヴィッキー・アンダーソン、マーヴァ・ホイットニーやリン・コリンズらのソロ歌手として有名なアーティスト以外にも、長年に渡ってJBに仕えてバック・シンガーを担当したマーサ・ハイなんかも収録。タミー・モントゴメリーなんかはこの後にタミー・テレルとして有名になる。

バック・バンドがJBと共通しているので歌を抜いたらまんまJBズなんて曲も多いし、そもそも御大と同じ曲を歌っていることも多いが、どれも女性に歌わせることで歌詞の意味合いが違ってきたりするのが、異性でも主語が共通の英語の面白いところ。どのアーティストもさすがJBに見出されているだけあって強烈なシャウト!

驚かされるのはやっぱりJBのプロデュース能力。音楽はもちろん、自身の活動の合間に人材発掘から何から全部やるのだから凄い。ま、コントロール・フリークだったろうから他の人間に任せるなんて出来なかったんだろし、大変厳しいオヤジだったとも(苦笑)。ま、当人が「The hardest working man in show business」なんだから仕方あんめえ。マイルス(Miles Davis)やジョージ・クリントン(George Clinton)もそうだけれど、他人の才能を見抜いて面倒を見る力って誰にでも備わっている訳じゃないもんなァ。2枚組全部聴き通すと熱量でグッタリ(笑)。JBファン必携。

ネット・ショップにて購入(¥659)

  • Label ‏ : ‎ POLYDOR
  • ASIN ‏ : ‎ B0000067L7
  • Disc ‏ : ‎ 2
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