ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

かまた @岐阜県岐阜市 (6)

2024年03月25日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

昼にはちょっと遅い時間帯。軽く腹に入れたいなと寄ったのは岐阜市神田町の「かまた」。時分どきだと外に待ち客があふれていることも多いが、さすがに外れた時間とあって誰も居なかったのでドアを開けた。開けてビックリ、満席の盛況ぶり…。若い客ばかりでまだ食事をしている人も多い。どうしようか迷っているとすぐに出る客が立ち上がったので、少し待って着席。相変わらず人気だし、若い客が多くなった。喫茶利用の客も居るので回転は悪い。最初は玉子のサンドイッチでもと思っていたが、もう既にパンが売り切れだとのこと。そこで久しぶりに「オムライス」を注文。「角ハイボール」も付けてもらった。カットレモンの入ったハイボールをグビッとやりながら出来上がりを待つ。

まずはゴマドレのかかったミニサラダが供された。周りは若い女子が多いので姦しく、オッサンやオバサンばかりだった移転前の店が懐かしい(笑)。玉子を高速で攪拌している音が調理場から聞こえ、しばらくして「オムライス」が完成。相変わらず端正な姿で、美しい玉子がこんもりと紡錘形にケチャップライスを包んでいる。スプーンを入れると「ん?」、いつものチキンでなくハム。確か注文時に言えばハムにすることも出来たはずだが、何も訊かれてないけどな…。相変わらず薄焼きでない、やや厚みのある玉子の仕上がり加減は高級洋食店かホテル並み。旨い。でもチキンの時とやっぱり味は違う(後で尋ねたらチキンが切れたとのこと)。中の具材でこんなに風味が変わるんだナと再認識。綺麗に平らげて勘定してもらった。(勘定は¥1,500)

以前の記事はこちら (1)(2)(3)(4)(5

旧店舗の記事はこちら (1)(2

 
洋食喫茶 かまた

岐阜県岐阜市神田町6-16

 

( 岐阜 ぎふ かまた レストランかまた コーヒーかまた 喫茶かまた 洋食 オムライス 厚焼き玉子サンド 珈琲 喫茶 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寿司よし @岐阜県岐阜市 (2)

2024年03月20日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

久しぶりに柳ヶ瀬商店街、弥生町の「寿司よし」へ。創業は昭和26年(1951)。ちょうど通りかかって女将さんが暖簾を掛けていたところだったので昼はここにしようと暖簾をくぐった。まだ口開けすぐの時間だったのでしっかり準備が整っていないようだったが、主人と若い衆が「どうぞどうぞ。」と招き入れてくれる。少しだけ準備を待ってカウンター席に腰掛けた。まず女将さんに酒を燗してもらう。多分銘柄は「富翁」。主人に「鯖の松前寿司は出来ますか?」と尋ねるとOKとの返事。以前から食べてみたかったんだ、ここの鯖寿司。飛び切り燗で出てきた酒を「あちっ」なんてやりながら主人の手捌きを眺める。

しばらくしてその場で押し、包丁を入れられた「さば松前寿司(小)」が完成。しっかりとしたサイズのが7切れ。”小”にしては多いなと思ったら「口開けの客は大切だから。」と主人がサービスしてくれたようだ。有り難し。三方を囲むように巻かれた大きな昆布と一緒に口に入れる。旨い。鯖の身の厚さはほどほど。間に甘酢生姜を挟みながら次々と口に入れていく。酒が無くなったのでお茶を淹れてもらう。やっぱり鯖寿司には熱いお茶だ。若い衆の後ろに”当店自慢・しいたけ寿司”と書いてあった。そうそう、それも食べたかったとお願いしてみた。主人が出してきたのは甘く煮含めて下拵えしてある分厚いどんこ椎茸。酢飯と一緒に握って海苔の帯で留められた「しいたけ寿司」。そのまま一気に口へ持っていく。デカいので口いっぱいに椎茸の風味が拡がった。飯との間にはおかかが挟んであるかな。こういう気兼ねない寿司屋は居心地がいい。次はお好みで好きなタネを握ってもらおうっと。(勘定は¥3,000)

以前の記事はこちら (1

 

寿司よし

岐阜県岐阜市弥生町9

 

( 岐阜 ぎふ 弥生町 柳ヶ瀬 柳ケ瀬 やながせ 寿司よし本店 すしよし すしよし本店 鮨よし 椎茸握り 松前寿司 バッテラ さば押し寿司 さば寿司 鯖寿司 )

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

更科 @岐阜県岐阜市 (7)

2024年03月08日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

ある休日の朝、車で岐阜市内を走行。この日は朝食を摂っていなかったので、どこかへ行こうか思案。早く店を開ける京町の「更科」の前を一応通ってみる(開店10時)。ここのところ休日ともなると駐車場待ちの車列が出来るこの店も、まだ早い時間とあって駐車場にも空きが。店もまだ暖簾が出ていない。車を停めるとみんな車内で待機中だった。時間となり暖簾が掛かるとワラワラと人が集まってきた。15人程もいただろうか。相変わらず人気だなァ。順番に大きな卓の席、あるいは小上がり席に着いていく。みんな(冬でも)注文するのは「冷したぬき」ばかり。自分は「味噌煮込みうどん」に玉子を付けてもらった。「玉子は中にいれていい?」と訊かれたのでお願いする。この煮込みうどん、壁に掛かった木札の品書きには、岐阜の古い店に多い”にごみ”との濁点がある表記。

しばらくして「味噌煮込みうどん+玉子」が運ばれた。「蓋開けてよろしいですか?」と訊かれたのでお願いした。ぶわっと湯気が上がり、熱々の”にごみ”うどんが姿を現す。中には豚バラ肉、ネギ、ごぼう、四角い揚げ、そして生玉子が落とされている。まずは濃い八丁味噌+のつゆをずずっと啜り、麺を手繰り出してとん水に移す。麺は細平打ちで、まるできしめんのようなもの。どこか乾麺っぽい口当たりもあるここ独自の麺。相変わらず旨いなァ。次はこれ、次はこれと具材との組み合わせを変えて手繰っていく。途中で慎重に玉子をとん水に移し、黄身を潰して麺と一緒に味わった。そこに更につゆを足したりして味の変化を楽しむ。なんてやっているとつゆをほとんど飲み干してしまった。次は「木の葉丼」にしてみようかな。(勘定は¥890)

以前の記事はこちら (1)(2)(3)(4)(5)(6

 

信州そば 更科

岐阜県岐阜市京町3-4

 

( 岐阜 ぎふ さらしな そば更科 みそにこみ みそ煮込 味噌煮込 味噌煮込みうどん にそにこみうどん にごみうどん 冷したぬき ひやしたぬき 冷やしたぬき ソウルフード ) 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岩井屋 @岐阜県岐阜市 (2)

2023年08月27日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

久しぶりに岐阜市岩井の延算寺近くにある田楽の「岩井屋」へ。市中心部から離れ、さして交通の便も良くないのにいつも賑わっているこの店。この日も味噌の焼けるいい匂いが漂う駐車場に車を停めて中に入ると、何組もの先客が食事をしていた。靴を脱いで入れ込みの座敷に上がる。最近はどこもそうだが畳敷きの部屋でも脚の悪いご高齢の方達の為に椅子のテーブル席に変えてあるところが多い。こちらも多くの席がそうなっていた。厨房には男性が2人、給仕は5人もの女性が立ち働く。お願いしたのは「とふでんがく」「五平もち」「菜めし」「吸い物」。

しばらくして出来上がった品から供された。「とふでんがく」は田楽箱に。店先で焼かれた豆腐はこんがりと焼き目が付いている。旨い。有馬は冨士屋の山椒粉を振りつつ、パクパクッといただいていく。「五平もち」は平串で、わらじ型ではなく団子3つタイプ。たれは少なめでカリッと音がするくらいこんがりと焼けている。「菜めし」は蓋付きのお櫃型の椀に。菜めしの菜っ葉も店によって色々だが、こちらはフレッシュな感じ。椎茸と三つ葉と湯葉の「吸い物」と一緒にいただいた。(勘定は¥840)

以前の記事はこちら (1

 


 

↓ 「延算寺」本院から500m離れた東院にある「小町堂」。なぜ小野小町がここに関係しているか知らなかったが、お告げによって疱疹、瘡(かさ)を直すために延算寺東院に7日間籠もって完治したのだとか。にしても自分は食い気ばかり勝って店のある東院にしか寄った事がないが、一度くらい本院の方にお参りに入ってこないと(苦笑)。

 


 

 

岩井屋

岐阜県岐阜市岩井3-3-23

 

( 岐阜 ぎふ いわい いわいや 岩井山 えんさんじ 参道 門前 でんがく とうふでんがく 豆腐田楽 豆腐でんがく 五平餅 菜飯 おののこまち  )

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

与志屋老舗 @岐阜県岐阜市 (2)

2023年06月24日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

市バスに乗って岐阜市黒野にある和菓子の「与志屋老舗」へ。創業は江戸時代後期だとのこと。現在は8代目だと伺ったことがある。以前こちらの名物の「志ら玉餅」目当てで入ったことがあるが、その時は時季を外していて買えなかった。この日は店先にしっかりと「志ら玉餅」と書かれた紙が貼られていたのを確認。出ていらしたのは以前と同じ当代主人と思しき若い方。「志ら玉餅」には白、よもぎ、にっきの3種があった。お願いしたのは白とよもぎを2つづつ。

家に持ち帰っていつものように妻と分けっこ。皮は艶と張りがあってプルンとしている。まさに白玉。表面に白く細かい粒が付いているのは何だろう。中はつぶ餡。弾力のある口当たりで、割合にあっさりとした甘さ。旨い。よもぎの方にも表面には白い粒が付いている。こちらの方がより餡と馴染んでいる気がするが、少し時間を置いてからいただいたからだろうか。(勘定は¥600)

以前の記事はこちら (1

  

与志屋老舗

岐阜県岐阜市黒野389

 

( 岐阜 ぎふ 黒野 くろの よしや 与志屋 よしやろうほ よしやしにせ 和菓子 しらたまもち しらたま餅 ねりきり まんじゅう )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かまた @岐阜県岐阜市 (5)

2023年06月13日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

岐阜市の神田町通りにある洋食喫茶「かまた」。創業が古いことは知っていたが、ある記事で創業は昭和23年(1948)だと知った。店名の「かまた」もきっと苗字か何かだろうと思っていたら、創業した祖父が飲食を始める前に蒲鉾屋を営んでいて「かまぼこ屋の太七」から「かまた」と呼ばれていたのだとか。面白いなァ。こちらに移ってからもう5年程経つが、ここのところ昼時だと店の外で待ちが出てきたりするのでなかなか頻繁には伺えない。この日は午後3時近く。日曜は閉めるのも早いのでもういいだろうと中に入ったが、まだほぼ満席の盛況ぶり。何とか座らせてもらって「ビール(中瓶)」と、これが今季の食べ納めと前から食べてみたかった「カキフライ」をお願いした(訪問3月末)。

しばらくして運ばれた「カキフライ」はしっかりめの揚げのものが5個。付け合わせは千切りキャベツ、きゅうり、トマト、レタス、そしてカットレモン。別皿で提供された特製タルタルソースはパセリが入ったもので、余すくらいたっぷりの量なのが嬉しい。広島産だというカキフライを頬張ると口の中はあの独特の風味でいっぱいになる。熱々なのでビールを流し込んで冷まし、またもう1つと平らげていく。旨いなァ。ただ個人的に閉口したのは千切りキャベツにかかったたっぷりのゴマドレ。タルタルソースを味わっている時だとさらに野暮ったくなる。最近は和洋食問わずこのゴマドレが最初からかかっている店が多いこと、多いこと。もちろん人気なのは分かるし、自分も嫌いではないけれど、フライ物とか食べている時にはさっぱりしたフレンチ・ドレッシングとかの方が好み。せめて最初からかかっていなけりゃ何とかなるんだけれど…。(勘定は¥1,600)

以前の記事はこちら (1)(2)(3)(4

この後の記事はこちら (6

旧店舗の記事はこちら (1)(2

 

洋食喫茶 かまた

岐阜県岐阜市神田町6-16

 

( 岐阜 ぎふ かまた レストランかまた コーヒーかまた 喫茶かまた 洋食 オムライス 厚焼き玉子サンド 珈琲 喫茶 かきフライ 牡蠣フライ )

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あじろ亭 @岐阜県岐阜市 (6)

2023年05月24日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

岐阜市の伊奈波神社参道にある創業明治40年(1907)の洋食屋「あじろ亭」へ。この日は年配の客でほぼ満席の盛況ぶり。一番奥の席だけ空いていたので給仕の男性(息子さん?)に案内された。品書きにテープで貼ってある、もうあと数日で提供が終わるだろう「特選カキフライ」をお願いする(訪問3月)。この日は小寒くてビールの大瓶は持て余しそうだったので「お酒(月桂冠特選)」もぬるめでお願いした。これが今季最後のカキフライだろうなァ。テーブルにお通しのなますとソース、お猪口が用意され、細身の徳利に入った”ちんちん”(※とても熱いさま)の「お酒」が届けられた(苦笑)。

酒にピッタリのなますをつまみながら、BGMもない静かな店内でチビチビやっていると「特選カキフライ」が登場。薄衣でころっとした太めの牡蠣が4つ。それに小さいコロッケと舞茸のフライ、レンコンの素揚げも付いている。付け合わせは千切りキャベツとトマト、きゅうりの昆布和え、カットレモン。タルタルソースは付いていない。まずはそのまま熱いのを口に放り込む。しっかり身の詰まった牡蠣で旨い。残しておいた酒ともいい感じ。後の粒はレモンをかけたり、酸味が強い特製のソースをかけたり、それにレモンを合わせたりして楽しんだ。(勘定は¥1,950)

以前の記事はこちら (1)(2)(3)(4)(5

 

欧風料理 あじろ亭

岐阜県岐阜市伊奈波通1-65

 

( 岐阜 ぎふ いなば神社 あじろてい 洋食 洋風料理 欧風料理 ミヤビヤ ミヤベヤ 高等ライス 100年食堂 牡蠣フライ カキフライ )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パティスリー小菊 @岐阜県羽島郡笠松町 (2)

2023年05月19日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

クラシックな洋生菓子が並んでいる岐阜県笠松町の「パティスリー小菊」を再訪。すれ違うのに難儀するような細い道を抜けて店横の駐車場に車を入れた。店内のガラス・ショーケースを眺めてみると、前回買い逃した「サバリン」のトレイがまたもや空…。女将さんに声をかけて訊いてみると「いくつですか?」と尋ねられた。ちゃんと奥にはあるようで安心。購入したのはその「サバリン」と、「チョコボール」「ブランデーケーキ」「レーズンサンド」、そして「桜サブレ」の5種(訪問4月)。箱に入れてもらい家に持ち帰った。

老母にいくつか届け、家でいつものように妻と分けっこ。「サバリン」(←サバランのこちらでの品名)は一般的なものよりも大きめ。フォークを入れるとジュワーッとラム・シロップが滴るほどしっとり。中は生クリームでシンプルだが、しっかりとアルコール感もあり、旨い(妻は下戸だけど大丈夫かな)。「チョコボール」も古い洋菓子店でよくある品だが、こちらのはぐっと大人の味わいでお酒も使ってあるようだ。中はみっちりと詰まっている。シナモンを使っているタイプは初めてかも。「ブランデーケーキ」は自分だけ。こちらもスポンジにしっかりシロップが浸っていて手でつかむとベトベトになるほど。アルコール感しっかりで旨い。「レーズンサンド」はクッキーではなく肌理の細かいスポンジでレーズンとクリームが挟んである。こういうのってありそうであまり見ないな。「桜サブレ」はきっと期間限定の焼菓子。花びら型の桜色の生地の半分にアイシングがしてある(ホワイトチョコ?)。桜の花の塩漬けも埋め込んであっていい感じ。ここの菓子は大人向けのが多くてイイなァ。(勘定は¥3,200程)

以前の記事はこちら (1

パティスリー小菊 (Pâtisserie KOGIKU)

岐阜県羽島郡笠松町八幡町64

 

( 笠松 かさまつ パティスリーこぎく こぎく よつかどや 洋菓子 和菓子 ケーキ 生ケーキ サバラン ラム酒 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

松花堂 @岐阜県岐阜市 (4)

2023年05月11日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

ある春の祝日に岐阜市の伊奈波神社参道にある和菓子の「松花堂」へ。創業は大正5年(1916)。店の前を通ったらガラス木戸に朱で「さくら餅」と書かれていたので、今のうちに買わないとと立ち寄る(訪問3月末)。戸を引いて中に入り声をかけるも、誰も出ていらっしゃらない。シーンと静まり返った店内のショーケースには上生菓子が6種類のみと相変わらず潔い(写真下)。

しばらくしてもう一度大きな声で声をかけると、奥からではなく横の扉から女将さんが「ごめんなさーい。」と出ていらした。本当は全部お願いしようかと思ったが、あまり大きな袋を持って歩けない事情があったので、春らしさ満開の3種「桜餅」(店内表記は漢字)、「草餅」、「花見団子」を2つづつ購入。箱に入れてもらい紙包みは断った。

家に持ち帰り妻と分けっこ。「桜餅」は塩漬けの葉で包まれていて中はつぶ餡。あの独特の香りがしっかり。葉もそのまま食べてしまった。「草餅」は粉吹いていて手で持ち上げると羽二重餅。草餅は張りのある皮のことが多いのでびっくり。軟らかい口当たりでいい感じ。こちらもよもぎの香りはしっかり。「花見団子」は桜、白、緑の3色で串に刺さっている。こちらも通常は色付けた上新粉で作ることが多いと思うが、こちらのは桜が練り切り、白は羽二重餅、緑は草餅。どれもあんこが入っていて、桜はこし餡、白は白餡、緑はつぶ餡とそれぞれ違う凝りよう。単品と同じくそれぞれ香りもしっかりとしていて春の菓子を十分に楽しめた。(勘定は¥2,280)

以前の記事はこちら (1)(2)(3

 

松花堂

岐阜県岐阜市松屋町1-5

 

( 岐阜 ぎふ しょうかどう 御菓子司 和菓子 上生菓子 生菓子 かき氷 かきごおり さくら餅 くさ餅 花見だんご )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

長崎屋本店 @岐阜県岐阜市 (2)

2023年04月26日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

久しぶりに岐阜市中竹屋町のしっとりとした雰囲気の通りにある「長崎屋本店」へ。店の前は車の通りが少ないし、この日は雨だったので余計に静かで落ち着いた雰囲気。こちら創業が享保5年(1720)というから300年以上(!)と言う凄い歴史のある和菓子の店。和菓子といっても基本的には「松風」と「味噌松風」という2種類の菓子があるのみという銘店だ。ガラス戸を引いて店に入ると主人が1人。以前に「松風」はいただいたことがあるので「味噌松風」を1棹、箱入りではないのをお願いした。

家に帰ってお茶を煎れ、包みから取り出し、包丁で切り分けて妻といただく。しっとりとしてもちもちの食感。見た目はカステラのようだが卵は使われておらず、やはり和菓子。薄紙が敷かれているのもカステラとよく似ているが、最初は知らずにそのまま食べてしまった(←妻に指摘された・苦笑)。上下の甘いところに味噌が使われているようだが風味は控えめ。熱いお茶とよく合って旨い。

自分はこうやって各地の色々な銘菓を買って帰るのだが、妻は食べるだけだからどの店の何ってほとんど覚えていない(苦笑)。よくテレビで紹介されている時に「あれ前に買ってきたから食べたことあるよ」と言っても「そうだったっけ?」と言うばかり…。ま、懲りずにまた買って帰るんですけれど。(勘定は¥432)

以前の記事はこちら (1

 

漢隣堂 長崎屋本店

岐阜県岐阜市中竹屋町38

 

( 岐阜 ぎふ 長崎屋 ながさきや ながさきやほんてん 長崎屋総本舗 ながさきやそうほんぽ 和菓子 松風 まつかぜ みそまつかぜ 江戸時代 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする