ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

末げん @東京・新橋

2014年11月30日 | 東京都(老舗)

また東京に行く機会があったので、色んな所を見て廻り、色んなものを食べてきた。

まずは新橋の老舗鳥割烹「末げん」。明治42(1909)年の創業。昔は黒塀がある趣ある建物だったそうだが、現在はビルの中。営業開始時間前になると、サラリーマンが何組か並び始めた。夜は社用が多いだろうが、昼には何種類かの値打ちなランチがある。店に入ると靴を預けて、さほど広くない洋間のテーブル席に案内された。テーブルは7つくらいで、これ以外は座敷に案内されるようだ。

こちらは挽き肉を使った親子丼「かま」で有名。自分もかなり迷ったが、より鶏肉の味を味わえるだろうと、もうひとつの人気メニュー「たつた揚げ定食」を注文。さすがに親子丼よりもかなり時間がかかるようで(事前に確認される)、しばらく待つ。この日は自分も含めて「たつた」を注文した人が多く、先に出てきた旨そうな親子丼を食べる人を眺めながら我慢の時間となる。この親子丼も食べてみたいんだよなァ…。30分以上待っただろうか、やっとお待ちかねの「たつた」が運ばれた。

「たつた」と言っても片栗粉をまぶして揚げたいわゆる竜田揚げではなく、鶏挽き肉のメンチカツといった感じ。大きいのが3つ、淡い色でじっくりと揚げられている。添えられているのは千切りキャベツ、トマトと小鉢、吸い物、香の物、それにご飯。さっそくひと口頬張ると、熱々の肉が肉汁とともに口の中へ。もちろん軽く火傷した(笑)。でも葱と生姜の風味が効いた鶏挽き肉のカツは旨味がたっぷりで、箸が止まらない。他では味わったことのない旨さ。お好みでと置かれたウスターソースもほとんど使わずそのまま食べてしまった。ご飯を大盛にしている人が多かったが、分かるなァ。自分も他の予定が無かったらそうしていただろう。(勘定は¥1,620)

 

 ↑ 向かいは先頃再開発報道のあった昭和の殿堂「ニュー新橋ビル」(左・烏森口方面から)、店の横を入ると「烏森神社」(右)

鳥割烹 末げん

東京都港区新橋2-15-7

(すえげん 三島由紀夫 盾の会 最後の晩餐 最期の晩餐)

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清楽 @岐阜県岐阜市

2014年11月29日 | 岐阜県(岐阜・老舗)

柳ヶ瀬のアーケード商店街にあるとんかつ屋「清楽(せいらく)」。自分のとんかつ原体験で一番記憶に残っているのはこの店だ。小さい頃に母の買物ついでに連れてこられたのが最初だと思うが、当時は休日の昼時にこの店に入ると、いつも2階まで満席で、席が空くのを待って食べた記憶がある。1階で調理したものを2階へ運ぶ専用エレベーターがあったのも覚えている。「ひれかつ」というものを食べたのも、多分この店が初めてじゃなかったろうか。一時は各務原や高富にも支店があったと記憶している(すでに消滅)。ともかく(自分的には)「とんかつ」といえばこの店、という時代があったのだ。

本当に久しぶりにこの店に入ってみた。店の佇まいは以前と変わらない。さすがに往時の賑わいがない柳ヶ瀬なので、休日とあっても人通りは多くなく、この老舗も2階を使うほどではないようだ。1階のカウンターに腰を落ち着けた。他にも客がちらほら。昭和元年(1926)創業で、この建物も昭和34年(1959)に建ったものだとか。小さい頃に興味深く見たエレベーターも健在のよう。カウンターに置いてあった昔の新聞記事を見ると、お茶の入った打ち出しのやかんも歴史ある古いものを使用しているとのこと。もちろん「ひれかつ定食」を注文。カウンターの向こうから肉を叩いて下処理する音が聞こえてきた。

しばらくして出来上がったひれかつが目の前に。赤だしと香の物(たくあん)が添えられている。ひれかつは四角柱と言ってもいいような形。もちろん昔と変わっていない。しっかりめに揚がっていて、濃い色の衣も昔のままだ。独特な味のとんかつソースがたっぷりとかけられていて、その味と共にご飯を掻きこみ、ノスタルジックな気分に浸る。ご飯もかつも千切りキャベツもあっという間に胃袋の中へ。ちょっと雑然とした店内だけど、懐かしい味と雰囲気を楽しんだ。(勘定は¥1400)

この後の記事はこちらこちら

 

清楽 (せいらく)

岐阜県岐阜市日ノ出町1-4

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Christiane F. Original Soundtrack / David Bowie

2014年11月28日 | クラシック・ロック

Christiane F. Original Soundtrack / David Bowie (1981)

1981年にRCAから発売されたドイツ映画「クリスチーネF」のサウンドトラック盤のリイシュー。アナログでは持っていなかった。音楽は全てボウイ(David Bowie)の楽曲で、76年の「Station To Station」から79年の「Lodger」までから選曲されている。現在では珍しくなくなったが、当時は後半がドイツ語で歌われる「Heroes/Helden」はここでしか聴けなかったんじゃなかったっけ。映画は見ていないので内容は知らないが、ヤク中の少女が愛するボウイのコンサートに行くシーンでボウイ本人が出演しているはず。昔、何かの雑誌で取り上げられていたのをうっすらと記憶している。

40分程の短いサントラなのだが、ベルリン期のボウイの楽曲を集めてあるので統一感があり、聴き慣れない曲順が新鮮。いきなりインストの「V-2 Schneider」で始まるというのも面白い。自分が大好きなライヴ・ヴァージョンの「Station To Station」(アルバム「Stage」収録)が入っているのも嬉しい。この映画が発表される前まで、深くドイツに関わっていたボウイだからこの映画に参加となったのだろうか。この頃のボウイは曲も容姿も神々しい程にかっこいい。この映画の発表当時はリアルな中毒描写で結構話題になったらしい。映画のDVDでも探して見てみようかな。

オークションにて購入(¥518)

  • CD (2001/9/19)
  • Disc: 1
  • Format: Soundtrack
  • Label: EMIミュージック・ジャパン

(クリスチーネ・F クリスチーネF. Christiane F.)

 

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The Fujiya (富士屋ホテル) @神奈川県足柄下郡箱根町

2014年11月27日 | 神奈川県

家族と箱根へ旅行。生憎の曇り空だったが、新東名を通って箱根までドライブ。もちろん富士山を見る事は叶わず、時々雨が落ちてくる中、付近を観光し、昼食を採るため予約を入れておいた明治24(1891)年建造の富士屋ホテルのメインダイニングルーム「The Fujiya(ザ・フジヤ)」へ。

 

 ↑ 富士屋ホテル本館のメイン・エントランスと花御殿

だんだんと霧が出てきて、あっという間に景色が変わる。ホテルの駐車場に車を停め、歴史ある建物に足を踏み入れた。近代建築好きには堪らない空間。宿泊者や食事客以外にも観光で訪れる人が多いので、ロビーは混雑してちょっと慌ただしいが、そこかしこに見るべき意匠が目白押し。予約時間まで館内を見て廻り、「ザ・フジヤ」の入り口に向かう。

 

 ↑ メインダイニングルーム「ザ・フジヤ」のエントランス(奥が店内)

 

 ↑ 廊下の梁やレストランの柱もこの凝りよう(右は創業者の顔がモチーフで、従業員に睨みを効かしているんだとか・笑)

窓際の席に案内され、各自注文。中学生のボウズはビーフカレーを、女子校生のムスメ含む残り3人は創業136周年記念のコース料理「ベルエポック・-古き良き時代ー」を選んだ。座ったテーブルの窓からは昭和11(1936)年建造の「花御殿」が見える。天井高いこのメインダイニングルームも昭和5(1930)年の建築。すべて違う高山植物の絵をあしらった格天井(!)を始めとして、柱から、梁から、天井から、床から、それぞれに凝った細工が施してあり、見どころ盛り沢山。自分は家長らしく落ち着いて座っているフリをしているが、どうしてもキョロキョロしてしまう。

 ↑ テーブル席から「花御殿」を望む

自分達の頼んだコースのコンソメ・スープがサーヴされた後に、息子のビーフカレーが運ばれた。豪華に6種類もの付け合わせ(ラッキョウ、福神漬、ピクルスなど)が(凝った塗りの入れ物に入って)付いている。息子は付け合わせに手を出さないので自分が少しづつ味見していただいた。息子は「旨い、旨い」とカレーをあっという間に平らげてしまった。先に値段を教えてしまったので旨さが増幅されているかもしれない(笑)。もうちょっとゆっくり味わって欲しいもんだが…。自分達もコースの魚介、肉料理を平らげ、デザート(チョコレート・ナッツ・サンデー、息子は追加のシュークリーム)を楽しみ、食後のコーヒーで贅沢な空間での昼食の余韻を堪能しつつ、後ろ髪引かれる思いで席を立った。

食後には建物のあちこちや、館内に設けられている資料展示室や、敷地内の他の棟を見て廻る。室内プールまであるとは知らなかった。

 

 ↑ 館内の「資料展示室」と、明治39(1906)年建築の「西洋館」

今回は部屋の都合で叶わなかったが、是非別の機会を作ってここに宿泊したいなァ。まだ和食を含むレストランが他にもあるし、ゆっくりと時間をかけて見て廻りたい箇所がいっぱいある。家族抜きなら(スマン)何時間でもここで過ごせそうだ。(勘定は¥5,000程/人)

The Fujiya」 (ザ・フジヤ)

神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359 富士屋ホテル内

(富士屋ホテル 箱根富士屋ホテル フジヤホテル 伝統のビーフカレー) 

 

 

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酒津屋東店 @名古屋市中区・栄

2014年11月26日 | 名古屋(中区)

名古屋・栄の「森の地下街」にあるオールマイティーな食事処兼居酒屋「酒津屋」。その「中店」には何度か行った事があるが、ここ「東店」は初めての訪問。実はこの日、午前の早い時間にこの前を通ったら暖簾がかかっていたので、「休日だし、ちょっと一杯」と思って中へ行くと、おばちゃんに「ゴメンね。まだなの。あっちの店なら開いてるわよ。」と言われていた。この時、確か10時開店(それでも早いが)と言われたんだっけ。あっちの店とはもちろん「中店」。この店と中店は同じ地下街にあり、歩いて1分くらいの近距離にあるのだ。

時は変わって、この日の夜遅く。自分も帰路についていた。もう近隣の店はシャッターを閉めていて、家路に着く人達がすぐ先の地下鉄の改札を目指すのみ。でもここはまだ開いていた。朝入れなかったからという訳ではないが、両店で何か違うところがあるのかという興味のみで中へ。店はすでにおばちゃんではなく、大陸の若い男性3人が切り盛りしている。遅い時間とあって店内は、2次会か3次会のサラリーマン連中のひと組のみ。レイアウトこそ違うものの、品書きも向こうの店と大差なさそう。トリハイとハムカツを注文。帰り際のこの一杯もやはり美味しい(笑)。特に中店と変わる感じもなく、こちらも同様に使い勝手の良さそうな店だ。中店が満員で入れないという状況は見た事が無いのだが、何故こんな至近距離に2店あるのか…。謎だ。(勘定は¥500程)

この後の記事はこちら (2

 

酒津屋東店

愛知県名古屋市中区栄3-5-12栄 森の地下街

 

(酒津屋 東店 さかづや東店 さかつや東店 さかづや さかつや 酒津屋中店)

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洋食おかだ (2) @岐阜県瑞穂市 (※移転)

2014年11月25日 | 岐阜県(岐阜)

かなり久しぶりに岐阜県瑞穂市の「洋食おかだ」へ。以前は店のカードやHPの表記がローマ字の「Yo-syoku Okada」に変わったが、凝りに凝った新しいHPでは「洋食おかだ」という表記も戻っているようだし、「Yosyoku Okada」とも書いてあったりして、正式な店名はいまだによく分からない。一時はランチやディナーで何度も伺ったのだが、自宅からは少し遠くてポツンと離れた場所にあるのと、臨時休業や貸し切りなど、タイミングが合わず入れなかった事が何度かあって、そうなると近くに店が無いのでつぶしが効かないこともあって疎遠になっていた。この日は久しぶりにランチ目当てでバイクを走らせた。小さな店なのですでに一杯じゃないかと心配したが、何とかカウンター席が空いていてすぐに座る事が出来た。相変わらず人気のようで次から次へと客がやってくる。辺鄙な場所にあるので、わざわざここ目当てで来る客ばかりだ(たぶん)。

ランチのメニューは4種類。その中からたぶんここで最初に食べたメニューのAランチを注文した。ハンバーグとクリームコロッケと海老フライ、それに付け合わせのポテトサラダとナポリタンスパゲティがのった豪華な一皿。主人が次々にこなしていくランチメニューの調理作業を見ながらしばし待つ。小さな厨房でよくこれだけの品を捌いていくもんだ。しばらくして目の前にランチプレートとごはんと味噌汁が運ばれる。相変わらず味付けは濃いめだが、肉汁たっぷりで生姜の風味の効いたハンバーグ。肉が旨い。クリームコロッケは口の中でとろっと崩れていく。皿の上は盛りだくさんだが、以前はこれにデザートやドリンクも付いていたのだからすごい。ま、それが無くてもこの値段なら充分過ぎるほど満足出来る内容だ。久しぶりにここの肉にかぶりつきたくなってきた。昼にもアラカルトが注文出来るといいのになァ。(勘定は¥950)

以前の記事はこちら (店名表記は「Yo-syoku Okada」となっています)

この後の記事はこちら

洋食おかだ

岐阜県瑞穂市田之上240-3

(洋食おかだ おかだ Yoshoku Okada Yo-syoku Okada)

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平成二十六年度 松竹大歌舞伎 「彦山権現誓助剱」「団子売」 @岐阜・羽島市文化センター

2014年11月23日 | 歌舞伎・文楽

歌舞伎 「平成二十六年度 松竹大歌舞伎」 (11月20日・岐阜・羽島市文化センター スカイホール)

嫁と歌舞伎の公演へ。自分は先週の歌舞伎座に続き、2週続けての歌舞伎観劇となる。今回の立役は片岡愛之助。人気TVドラマ出演で今年一気に知名度が上がった旬の役者と言えるだろう。自分はそのTVドラマを見ていないので、どんな役柄だったとかは全然知らないが、嫁はよく知っている様子。対する女形は中村壱太郎(慶応卒だとか)。こちらも売り出し中の若手だ(祖父は人間国宝)。

会場となる羽島市は新幹線の駅があるというくらいで、あまり馴染みの無い場所。その岐阜羽島駅からさほど遠くない場所にある立派なホール。駐車場に車を停め、ホールの中へ。昼公演とあってかおばさま方が多い。席は1階の正面後ろ。前回の悪夢があるだけに、花道は無いにしろ、舞台全体が見渡せる幸せを噛みしめる(笑)。

太閤記物のひとつという「毛谷村(けやむら)」では、愛之助が六助を演じている。他の話と比べて出演者は少なく、人間関係は分かりやすい方なので、簡単な予習だけで話に入っていける。上方歌舞伎のエースとあって、端正な顔立ちといい、立居振る舞いといい、キマッている。正義感が強く、実際に強いという「イイ人」な役柄だけに彼のようなハンサムが演じると非の打ちどころがない。でも意外と声が通っていないような気がしたのは気のせいだろうか。対して壱太郎演じるお園の声の張りの良さが目立つ(お園という役柄もあるのだろう)。女だてらに武道に長けたお園が、許嫁の六助と分かった途端に可愛らしくなるなど、クスッと笑えるところも挟みながら楽しんだ。「団子売(だんごうり)」は純粋に踊りだけなのだが、前幕で新造の夫婦役をやったばかりの2人だけに、まるでその後をみるようで、息の合った踊りが楽しい。

本当はもう一つくらい幕があると満足度が高いが、地方公演だし仕方がない。歌舞伎は豪勢で非現実的な舞台を目にするだけで幸せな気分になれる。今回は続けて観る事が出来たが、次はいつ行けるかな…。

一、彦山権現誓助剱(ひこさんごんげんちかいのすけだち)
杉坂墓所
毛谷村
   
毛谷村六助      片岡 愛之助
一味斎娘お園    中村 壱太郎
一味斎後家お幸  上村 吉 弥
微塵弾正実は京極内匠/杣斧右衛門 市川 男女蔵

団子売
   
杵造 片岡 愛之助
お臼 中村 壱太郎

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初鳥 @名古屋市中区・大須

2014年11月23日 | 名古屋(中区 老舗)

矢場町寄りの大須3丁目、少し路地に入ったところにある焼鳥の「初鳥」。屋台からの創業で、昭和23(1948)年とのこと。大須の賑やかな場所から少し離れて路地を歩き、店の前まで来るが、提灯は灯っているものの、店先が暗いので店じまいなのかと訝ったが、どうやら普通に営業している様子。暖簾をくぐってカウンター席に座った。店の中には小上がりもあるが、そこではあまりこういう店には似つかわしくない若者のグループが随分と出来上がっている。テーブルの上にはワインの空き瓶なども置いてあったが、持ち込みだろうか、それとも店に置いてあるのだろうか…。

目の前にある炭の焼き台で串を焼いている主人に酒を燗で頼み、つくね、皮、心臓などを適当に注文した。主人は寡黙で、団扇をパンッとはたいて独特の音をさせながら、丁寧に串を焼いていく。あとから顔を見せた女将は、時々、焼きを続ける主人の傍まで近寄って耳元で何かをささやいている。主人は聞き流すだけ。視線を追うと、自分の事ではなさそうだが、いつもの事なのか、この日はたまたまだったのか分からないが何だかとても気になる…。何しゃべってるんだろう?

焼鳥はすべて塩でもらったが、少々塩の加減がきつかったものの、酒がすすんで旨い。本当ならもう少し色々いってみたいところだが、ここに来る前に既にある程度呑んでいたので、砂肝を追加して終わりにした。品書きには鰻や鴨なんかもあるようだ。なるほどそれで赤ワインなのかな。次は鴨をを注文してみたいな。(勘定は¥2,000程度)

この後の記事はこちら

 

焼鳥初鳥

愛知県名古屋市中区大須3-7-23

 

(やきとり初鳥 初鳥 はつとり はっとり)

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縁 @岐阜県岐阜市

2014年11月22日 | 岐阜県(岐阜)

先日行った岐阜市美殿町の日本酒バー「百蔵」の隣にある居酒屋「縁(えにし)」。こちらも外からは中が伺い知れないが、別の日の夜に入ってみた。店の中は左に厨房とカウンター、右側と奥が小さいテーブル席となっていて、カウンターが空いていたので座らせてもらった。まだ若い主人と女性の給仕がひとり。こちらも日本酒の品揃えがたくさんあり、季節がら冷やおろしの酒もいくつか入荷したてのようだった。百蔵のとなりのカフェっぽい店(未訪問)も確か日本酒を出していたはずだから、ここ3軒並びで日本酒天国だ(笑)。数多い日本酒の中から、冷やおろしのお酒(埼玉・豊泉)を注文。お通しにはいくらの醤油漬けが出てきた。

自分にとっては冷やおろしだから旨いという訳ではないが、日本酒に目覚めるきっかけとなったのが冷やおろしだったのでこの季節は楽しみにしている。しっかり落ち着いて角が丸くなったような口当たりが旨い。つまみにはもつ煮や自家製の塩辛をもらう。もつ煮はすじ煮といってもいいくらいで、脂が多目。追加で燗酒を相談すると、こちらの主人も日本酒が好きで堪らないんだろう、いろいろ悩んで三重の酒(八兵衛)を勧めてくれた。なかなか燗上がりする酒で美味しくいただいた。ここの前に食事は済ませていたのでこれ以上は入らない。カウンター前がちょっと雑然としていたりして気になるところもあるが、日本酒の品揃えといい、なかなか面白そうなお店だった。次はもっといろいろなつまみを食べられる状態の時にぜひ。(勘定は¥3,000程)

 (えにし)

岐阜市美殿町18

(大衆居酒屋縁 大衆居酒屋えにし)

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吉例顔見世大歌舞伎 初世松本白鸚三十三回忌追善 「御存鈴ヶ森」「勧進帳」「義経千本桜」 @東京・歌舞伎座

2014年11月21日 | 歌舞伎・文楽

歌舞伎 「御存鈴ヶ森」「勧進帳」「義経千本桜」 (11月14日 東京・歌舞伎座)

上京する機会があったので、日程を繰り合わせて歌舞伎座へ。今回の演目は、「故・松本白鷗追善」とあってか、幸四郎、吉右衛門、菊五郎というそうそうたる顔ぶれ。まだ歌舞伎初心者なので、こういった公演のチケット確保の難易度がどの程度か分からない。観られる日時は決まっているので、発売日を待ってネット購入。ただ、仕事の関係もあって、PCに貼りついている訳にもいかないので、席の選択を「自動」というのにしてしまったのが運の尽き。3階席はとても狭いので、端っこで、広くていいやとOKボタンを押してしまったのだが、選んではいけない席を選んでしまっていた。

ちなみに席番は「3階西の15」。ここは「花道」が完全に死角。 肝心の見得をきるところばかりか、ストーリーで重要な場面がことごとく死角になるという残念な席。「なんでこの席を売るのか…」と恨み節のひとつも出てくるが、あわてた自分が悪い。観念してそれなりに楽しんだ。(1ヵ月近く昼夜公演のある歌舞伎座では特別な日や公演を除いて発売すぐに売り切れ、なんていうことはなさそうな感じです。) みなさん、「3階西の〇×」という席には注意しましょう。

「鈴ヶ森」では菊之助の美しい姿態が印象的。声の通りといい、彼が出てくると舞台がグッと華やかになります。「勧進帳」では染五郎の弁慶が圧巻の演技(初役だそうです)。線が細い印象があるが、この弁慶役では豪放な中に細やかな台詞回しを見せ、とても良かった。ご存じの通り、染五郎の父、幸四郎と吉右衛門は実の兄弟。今回どうしても日程を合わせてまで観たかったのは、同じ舞台での兄弟の共演があったから。現在は屋号が違い、(どちらも立役なので)あまり共演の機会がないと聞いた事があるが、実際のところどうなんだろう(調べていません)。ちなみに今回の勧進帳では富樫が幸四郎、義経が吉右衛門、弁慶が染五郎、太刀持ちが金太郎、と一族三代総出演。「すし屋」では菊五郎の親しみの持てる演技が楽しい。10月にも彼を観たが、笑いを取りつつ、会場をすぐに自分に引き寄せてしまう存在感はさすが。時蔵の、町人を演じながら、実は高貴な方という設定もピッタリはまり役。お里を演じた梅枝の美しさも相変わらず。 

歌舞伎役者ってほぼ1ヵ月のロングラン公演を、たった数日の舞台稽古で作り上げて、また次月に次の演目を、という繰り返しだそうだが、なんてすごいんだろうと思う。少ない時には舞台稽古が1回だけの事もあるそうだ。もちろん公演の中で作り上げて、育てていく部分もあるのだろうが、どういう切り替えをしているんだろう。遊ぶ暇もないと思うのだが、結構遊んでいる人もいるようだし(笑)。東京在住の人はいつでも好きな時に歌舞伎が観られる環境にあって羨ましいなァ。 

一、御存鈴ヶ森(ごぞんじすずがもり)
   
幡随院長兵衛
      松 緑
東海の勘蔵         彦三郎
飛脚早助          権十郎
北海の熊六         團 蔵
白井権八          菊之助
 
二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)
   
武蔵坊弁慶       染五郎
源義経           吉右衛門
亀井六郎        友右衛門
片岡八郎        高麗蔵
駿河次郎        宗之助
常陸坊海尊       錦 吾
太刀持音若       金太郎
富樫左衛門       幸四郎
 
三、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
    すし屋
   
いがみの権太       菊五郎
弥助実は三位中将維盛 時 蔵
お里             梅 枝
梶原の臣           亀 寿
梶原の臣           萬太郎
梶原の臣           巳之助
梶原の臣           隼 人
弥左衛門女房おくら    右之助
若葉の内侍         萬次郎
鮓屋弥左衛門       左團次
梶原平三景時       幸四郎

 

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