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ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Brian James (1955-2025)

2025年03月12日 | パンク・ニューウェーヴ

Music For Pleasure / The Damned (1977)

好きなアーティストの訃報ばかり。もうこれからはこんなんばっかりなんだろうなァ…(涙)。今度は元ザ・ダムド(The Damned)の初代ギタリスト兼ソングライターのブライアン・ジェームス(Brian James)が亡くなった。近況は全然知らなかったので突然でビックリ。それでも70歳だったそうだから驚く歳でもないか。自分は後追いではあったがダムドのファースト・シングル、それにファースト・アルバムは、オリジナル・パンクを語る上で外すことが出来ない歴史的名盤。自分は80年代後半にどちらもアナログで購入したが、中古でも特にスリーブ付きのシングルは安くなかった。でもそれより先にBBCのピール・セッション(The Peel Sessions)の12インチEP(ジャケ写下)を聴いていたかな。スタジオ一発録音ならではのバンドの生の勢いと、12インチ45回転ならではの高音質が最高だった。

飛びっきりカッコイイ彼らの最初期のほとんどの曲を書いていたブライアンがどうして早々にバンドを離れたのかは知らないのだが、その後、ソロや元デッド・ボーイズ(Dead Boys)のスティーヴ・ベイターズ(Stiv Bators)とローズ・オブ・ザ・ニュー・チャーチ(The Lords of the New Church)を結成するなど、それなりに活躍していた(しっかり聴いたことないけれど)。何度かダムドの再結成にも参加したはず。でもだんだんそうした活動も聞こえなくなり…。追悼は自分の大好きなダムドのセカンド・アルバム「Music For Pleasure」。もちろんブライアンも参加していて、ファーストと同様にほとんどの曲を書いている。曲も粒ぞろいで劣らずイイのに、なぜか印象が薄く過小評価され続けていると思う作品だ。プロデュースをパンクの天敵、ピンク・フロイド(Pink Floyd)のニック・メイソン(Nick Mason)が担当したからか、それともダサすぎるジャケットのせいか…。R.I.P.

 

 

   Brian James (1955-2025)

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David Johansen (1950-2025)

2025年03月08日 | パンク・ニューウェーヴ

Rock'n Roll / New York Dolls (1994)

元ニューヨーク・ドールズ(New York Dolls)のデヴィッド・ヨハンセン(David Johansen)が亡くなった。ドールズのオリジナル・メンバーはみな既に鬼籍に入っているから、最後のメンバーということになる。少し前から病状が伝わってきていたので長くはないだろうと予想もしていた。自分が最初にドールズを聴いたのはCD黎明期だから80年代の半ば頃。大枚(当時)をはたいてロックの名盤をCDで何枚かまとめて購入したうちの1枚がドールズのファーストだった。ただ自分は別名のバスター・ポインデクスター(Buster Poindexter)としての映画やテレビ番組での活躍の方をリアル・タイムで経験しているので、そちらの印象の方が強いかな。いかにもショービズ界のアメリカ人らしい猥雑で大口叩きのエンターテナーとしての彼。

バンドとしてのドールズは正直ピンと来なかったが、後に(オリジナル)パンク・ロックを聴くようになり、その文脈で彼らを再認識した次第。けばけばしい化粧と衣装の彼らの動く姿を早くから観ていたのならもう少し印象は変わったかもしれない(→当時は今のように動画が見られなかった時代なので無理だったろうが)。でも全然売れなかったらしいし、当時の日本での評価はどうだったんだろう。セカンドは中古レコードで購入。後追いで聴いた2004年の再結成ライヴはその素晴らしい出来にビックリしたなァ。スコセッシ(Martin Scorsese)が監督した映画「Personality Crisis: One Night Only」も観たことがないので探してみようっと。追悼は自分が所有している1994年に発売されたこのコンピ盤。タイトル通り、彼らの活きのいい猥雑でルーズなロックン・ロールがこれでもかと詰まっている好盤。R.I.P.

  • Label ‏ : ‎ Mercury
  • ASIN ‏ : ‎ B00005FGK0
  • Disc ‏ : ‎ 1

 

   Davd Johansen (1950-2025)

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Tin Drum / Japan

2024年08月23日 | パンク・ニューウェーヴ

Tin Drum / Japan (1981)

ジャパン(Japan)の5枚目でラストのオリジナル・アルバム「Tin Drum(邦題:錻力の太鼓)」。印象的なジャケットで当時から知ってはいたが、アルバムを通しで聴いてみたのは初めて。なんせ若い頃は美形ばかり集めた”お〇なこど〇”の聴くバンドだと思っていたので(自分も子供なのに・笑)買うには至らなかった。ただここに収録されていた、とてもポップとは言い難い「Ghosts」がかっこよかったのと、このアルバムよりも後に発売されたミック・カーン(Mick Karn)のソロ・アルバムを長兄が持っていたので当時も意識せず少しは聴いていたのかな。

アルバムは冒頭からまるで「坂本龍一のソロ?」と思わせるような雰囲気があり、当時のテクノ・ポップのテクニカルな部分での共通項が伺える。ここまで雰囲気が似通っていたか。これならYMO好きだった自分が当時聴いていても気に入ったに違いない。翌年の来日公演で坂本らと共演していたのを知ったのはまだ最近のことだ。デヴィッド・シルヴィアン(David Sylvian)特有の歌い方は当時も今も自分の好みとは外れているが、自分の世界を確立しているという意味では素晴らしい。アルバムを聴いていて、つい耳がいくのはミック・カーンのベース演奏。デビッドによるとこのアルバムでのミックの関わり方は今ひとつ希薄だったように語っているようだが、フレットレス・ベースから奏でられるラインはとても自由でファンキーでかっこいい。

  • Label‏ : ‎ Caroline
  • ASIN ‏ : ‎ B000F3T7XI
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Demolition 23. / Demolition 23.

2024年07月26日 | パンク・ニューウェーヴ

Demolition 23. / Demolition 23. (1994)

1993年に元・ハノイ・ロックス(Hanoi Rocks)のマイケル・モンロー(Mchael Monroe)と、サミ・ヤッファ(Sami Yaffa)が結成したバンド、デモリッション23(Demolition 23.)を今更ながら購入。先の来日公演でも一緒だった2人、余程気があっているんだろう。購入したのは予習も兼ねてその公演の直前だったが、ライヴでもこのアルバムの曲が演奏されていてとても出来が良かった。ニュー・ヨークのかのパワー・ステーションで録音されたアルバムにはギタリストの故・ジェイ・へニング(Jay Hening)とドラムスのジミー・クラーク(Jimmy Clark)が参加。プロデュースはE・ストリート・バンド(E Street Band)でお馴染みのリトル・スティーヴン(Little Steven)。ちょっと意外な選任の気がしたが、80年代半ば頃からマイケルと親交があったのだそう。

ハノイ・ロックスはもちろんパンクに影響を受けていたが、ここでも彼らのフェイヴァリットだったろうジョニー・サンダース(Johnny Thunders)「I Wanna Be Loved」、U.K.サブス(U.K. Subs)「Endangered Species」、デッド・ボーイズ(The Dead Boys)の「Ain't Nothin' To Do」なんかのカヴァーを演っていて彼らの出自も垣間見える。ストレートなカヴァーだがいい感じ。まるで自分達の曲のように違和感がない。出色はやはり01、02なんかのライヴでも披露されたナンバー。マイケルの明るいキャラクターが表に出つつも素晴らしいロックンロールになっている。昨年は再結成して短期ツアーも行った模様。このアルバムは当時日本でもまあまあ売れたらしいので(→故に中古盤が安い)、このバンドでの来日なんてあれば面白いのに。

ネット・ショップにて購入(¥266)

  • Label ‏ : ‎ マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
  • ASIN ‏ : ‎ B00005MWNA
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Live From The Budokan Tokyo FM,1982 / Japan

2024年05月02日 | パンク・ニューウェーヴ

Live From The Budokan Tokyo FM,1982 / Japan (2020)

1982年12月のジャパン(Japan)来日時の武道館での公演を収録したライヴ・アルバム2枚組。FM放送用に収録されたようで以前から別タイトルで出回っていた音源(当時放送があったかどうかは不明)。もちろん音はいいが、観客の歓声(黄色い)からするとラジオ音源でよく感じる一部の音域のカットもあるかな。こちらは最近発売されたタイトルだけれど、オフィシャルなのかハーフ・オフィシャルなのか、はたまた海賊盤なのかは今ひとつ不明。最近は大手ネット・ショップでも怪しいレーベルのが普通に売られているから困ったものだ。一部の曲でゲストに矢野顕子、高橋幸宏、坂本龍一も参加している。

自分はミュージック・ライフ等の音楽誌での彼らの人気と、写真で見る容姿からかなり偏見を持っていて(笑)、美形のデビッド・シルビアン(David Sylvian)をはじめ、女子にワーキャー言われるアイドル・バンド(ま、ある意味間違ってはいないが)という事でしっかり聴いたことが無かった。「おっ」と思ったのは1981年の「Ghosts」を聴いてからだったと思う。このライヴを聴いてビックリしたのはバンドの演奏力がかなり高いこと。長兄がソロ・アルバムを持っていたのでフレットレス・ベースを操るミック・カーン(Mick Karn)のことは知っていたが、シンセを操りつつも当時のバンドにありがちな拙さは全く無く、アーティスティックでまとまり良くかっこいい。生の演奏がここまで上手く、所謂テクノ・ポップな音のバンドだとは正直知らなかった。やはり聴いていて耳に残るのは独特なフレーズを奏でる存在感抜群のミック・カーンのベース。

ネット・ショップにて購入(¥1,500)

  • レーベル ‏ : ‎ Floating World
  • ASIN ‏ : ‎ B08BF2PNWL
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 2
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Live In Concert / The Stranglers and Friends

2024年04月24日 | パンク・ニューウェーヴ

Live In Concert / The Stranglers and Friends (1995)

ストラングラーズ(The Stranglers)が1980年に行ったライヴ音源のCD化。こちらはジャケ違いでも出回っていた音源で「and Friends」となっているのには事情があり、ライヴ開催時にヴォーカルのヒュー・コンウェル(Hugh Cornwell)が麻薬所持の罪で刑務所に収監されて出演出来なくなり、ヒューの代わりにマネージャーが呼んだ数多くのアーティストがゲストでヴォーカル他を担当したライヴが収録されているというもの。会場はロンドンのレインボー。

参加したアーティストは書ききれないほど居るが、キング・クリムゾン(King Crimson)のロバート・フリップ(Robert Fripp)、現妻のトーヤ・ウィルコックス(Toyah Willcox)、キュアー(The Cure)のロバート・スミス(Robert Smith)、イアン・デューリー(Ian Dury)、ウィルコ・ジョンソン(Wilco Johnson)、スティッフ・リトル・フィンガーズ(Stiff Little Fingers)のジェイク・バーンズ(Jake Burns)等総勢20名。全てがストラングラーズと交流のあったアーティストなのかは知らないが、凄いメンバーが集まったものだ。

寄せ集めの付け焼き刃、しかもオクラになっていのだからさぞ聴きづらい音源かと思いきや、意外と聴ける。もちろん基本の演奏はヒュー以外のメンバーなので安定していて、そこにゲストが色を添えるといった感じ。歌に関してはヘイゼル・オコーナー(Hazel O,Connor)とトーヤの女性ヴォーカルのキーに好みが分かれるかな。でも他の男性陣のヴォーカルも五十歩百歩か(笑)。こういうのってどれくらいリハーサルを重ねるものか知らないが、パンクというバック・グラウンドがありながら、そもそも他のバンドと違って年配で演奏力のあったストラングラーズだから成り立ったんだろうな。にしてもストラングラーズとロバート・フリップに繋がりがあったとうのが意外。

ネット・ショップにて購入(¥580)

  • Label ‏ : ‎ Receiver Records
  • ASIN ‏ : ‎ B0000005UO
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Modern Classics : The Greatest Hits (+ Live Classics), More Modern Classics / Paul Weller

2024年04月20日 | パンク・ニューウェーヴ

 

Modern Classics : The Greatest Hits (+ Live Classics) / Paul Weller (1998)

More Modern Classics / Paul Weller (2014)

1月末のポール・ウェラー(Paul Weller)来日公演に備えて購入していたベスト盤2種。1つは1998年に発売された「Modern Classics」の2枚組ヴァージョン。ベストの方は1枚目から4枚目のオリジナル・ソロ・アルバムから選曲されていて、2枚目に1998年8月のヴィクトリア・パークでのライヴが収録されている限定盤。もうひとつは2014年に発売された続編「More Modern Classics」。こちらは5枚目から11枚目のアルバムから選曲されている。

一部の曲を除いて彼のソロは全くと言っていいほど無視してきたのでほとんどの曲は初めて聴くことになった。それでも1枚目のタイトルではいくつか聴き覚えのある曲も。当時は音楽雑誌等でも絶賛されていたことを思い出したが、なぜ手を出さなかったんだろう。名古屋公演でも結果的にはこのコンピ収録曲が7曲も演奏された。多作なポールだが、やはりソロ初期の曲には思い入れも強いのだろう。良かったのが限定盤2枚目のライヴ。これは映像も発表されたようだが、最初から飛ばしたガッツのある演奏が聴け、代表曲(当時)も網羅していて充実している。ベストの続編はちょっと印象に残る曲が少なめ。もう少し聴き込まないと。

ネット・ショップにて購入(¥580)

  • Label ‏ : ‎ Island
  • ASIN ‏ : ‎ B00000I2LW
  • Disc ‏ : ‎ 2

ネット・ショップにて購入(¥380)

  • Label ‏ : ‎ Harvest
  • ASIN ‏ : ‎ B00JOF2R6M
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Souvenir From Japan / Japan

2023年12月12日 | パンク・ニューウェーヴ

Souvenir From Japan / Japan (1989)

デヴィッド・シルビアン(David Sylvian)やミック・カーン(Mick Karn)が在籍してたジャパン(Japan)。自分は彼らの現役時にほとんど聴いたことが無く、そのケバい化粧やアイドル然とした姿から、後から出たデュラン・デュラン(Duran Duran)の兄貴分的なイメージしか持っていなかった。彼らの解散は1982年。その頃に聞いた「Ghosts」でちょっとイメージが変わったが、追いかけるまではいかず幾年月。最近になって発売(再発)された解散時の来日公演のライヴ・アルバムで、坂本龍一、矢野顕子、高橋幸宏がゲスト参加していたと知って興味が沸いた。もちろんオリジナル・アルバムは持っていないので、ちょっと目についた安いコンピ盤を購入。

彼らのディスコグラフィーについての知識もないので、この収録曲の振り幅はよく分からないが(←ライナー読め)、ポップな曲からそうでない曲までバラエティーに富んでいる。うん、意外とイイな。80年代のシンセの音が鳴っていて懐かしいし、やはりその辺りのサウンドっていうのは自分の体に滲み込んでいるのでグッとくる。楽曲に浮かれ過ぎていないある種の暗さがあるのも興味深い。解散後のデヴィッド・シルビアンが坂本龍一やロバート・フリップ(Robert Fripp)と一緒に仕事をしているのも納得(一時キング・クリムゾンのヴォーカル就任の動きもあったらしい)。もっと聴きたくなったので、手始めに先述のライヴ・アルバムを買ってみようっと。

ネット・ショップにて購入(¥361)

  • Label ‏ : ‎ Hansa
  • ASIN ‏ : ‎ B00000716O
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Shane MacGowan (1957-2023)

2023年12月04日 | パンク・ニューウェーヴ

 

The Best Of The Pogues / The Pogues (1991)

The Rest Of The Best / The Pogues (1992)

元・ポーグス(The Pogues)のシェイン・マガウアン(Shane MacGowan、日本ではシェーン・マクゴーワン等、表記にブレ有り)が亡くなった。死因はまだ発表されていないが、以前から病気も患っていて車椅子だったのし、かなり酷い状態の姿も写真で見かけていたので正直驚きは無い。そもそも若い頃から前歯の抜けた酷い姿で、アル中でトラブル・メーカーだったし、その破滅的な言動から皆が「そうか、仕方がない…」と思っただろうことは想像に難くない。でも皆に愛されたシェイン。

自分が彼を知ったのは多分90年代の初め頃。クラッシュ(The Clash)のジョー・ストラマー(Joe Strummer)がバンドをプロデュースをしたり、ライヴで共演したから。それから上記のベスト盤(ジャケット写真上左)を購入して聴いてみた(翌年発売の続編も購入・写真上右)。以前から音楽雑誌等では注目されていたし、ある程度の知識はあったのだが、アコーディオン、バンジョーや縦笛などアイリッシュ・トラッドを大胆に取り入れたロックには正直戸惑った記憶がある。このシェイン、若い頃の姿は映画「Punk Rock Movie」に捉えられており、パンク・ロックのライヴ会場でユニオンジャック柄のジャケットを着て、唾を吐きながらポゴ・ダンスを踊っている姿を見ることが出来る(これがポゴ・ダンスの発祥だとする説も)。

彼の最大のヒットは何と言ってもカースティ・マッコール(Kirsty MacColl)と謳った「Fairytale of New York」。ニューヨークへ渡ったアイルランド移民の視点で、年老いて相手を罵りながらも愛し合う男女を描いていて、今ではクリスマス・ソングとしてこの時期になると頻繁に取り上げられる名曲。あの酔いどれが書く曲がどうしてこうも人々の琴線に触れるのかは本当はネイティヴでないと分からないのかもしれないが、特にカントリーやアイリッシュ・カントリーに造詣が深くない自分でも聴いているとグッとくる切ないメロディーがあり、特に歌も上手い訳ではないのに胸に響いてくるものがある。イギリス人、特にアイルランド人やその系統の人の心には郷愁を誘う彼の歌が深く刻まれているんだろう。あのブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)でさえ、”100年後に自分の歌は忘れられているが、シェインの歌は残っているだろう”旨の発言をしている。R.I.P.

 

 

 

  Shane MacGowan  (1957-2023)

 

 

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Silver/Lead / Wire

2023年11月04日 | パンク・ニューウェーヴ

Silver/Lead / Wire (2017)

ワイヤー(Wire)の2017年に発売された15枚目のオリジナル・アルバム「Silver/Lead」。このアルバム発売時点でデビューから40周年。まさかこのポスト・パンク・バンドがこれだけ長寿命のロック・バンドになるとは誰も想像していなかったろう。彼らが凄いのはコンスタントにアルバムを発表していること。数多の有名バンドのように思い出したように時々ライヴをやったり、解散、再結成をイヴェントとして繰り返している訳ではない。

冒頭いきなりダークな雰囲気で、しかもグラハム・ルイス(Graham Lewis)のヴォーカル曲で始まる。もとよりワイヤーの曲の歌詞はグラハムが担当することが多かったが、ここでは全ての曲の歌詞を担当。歌も3曲担当している。どうしてもフロントのコリン・ニューマン(Colin Newman)に注目がいきがちだが、このグラハムの存在感はデビュー時からずっと大きい。にしてもコリン・ニューマンが彼の詞にここまで全幅の信頼を置いているとは。こちらも古参メンバーのロバート・グレイ(Robert Grey)のドラムはあくまでもシンプル。どの曲もワイヤーならではのテイストがあるが、少しづつ色々な音を試しているので興味深い。出来ることならネイティヴのように歌詞がすっと頭に入ってくるといいんだけれど。

ネッ・トショップにて購入(¥1,067)

  • Label ‏ : ‎ Pink Flag
  • ASIN ‏ : ‎ B01MSBEI9P
  • Disc ‏ : ‎ 1
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