ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

勢川本店 @愛知県豊橋市

2019年12月19日 | 愛知県(三河・老舗)

豊橋遠征の続き。自転車で愛知大学周辺を周った後、市内中心部に戻ってきた。歴史ある食堂を目当てにしていたが、豊橋の食堂は日曜休みの店が多く、選択は意外と難しい。ある老舗食堂へ向かうも外に待ちが出るほどの盛況ぶり。遠征は時間との闘いでもあるので断念して、もう一つの候補、こちら「勢川本店」へ。創業は大正3年(1914)。当初は割烹旅館で、食堂となったのが昭和27年だとのこと。他に豊橋市内に10軒も支店があり、一番新しい店は平成27年開店というから素晴らしい。暖簾をくぐって中に入るとほぼ満席の盛況ぶり。すごい活気だ。2階にも席があるのだとか。給仕女性が相席をお願いしてくれ、先客女性も快く引き受けて下さった。せっかく電車で来ているのだからと「お酒・一級」と「そば味噌こんにゃく」を注文。既製品とはいえ、酒に漬物が付いてくるのは嬉しい。

漬物で酒をやっていると「そば味噌こんにゃく」が登場。透明感のあるこんにゃくに蕎麦の実が入って粒感のある甘口の味噌が塗ってある。これがいい塩梅で酒にピッタリ。活発なホールの給仕女性の動きを眺めながら1本を空にした。さて腹に入れるのは何にしよう。周りを見ていると豊橋市内の飲食店有志が推している「豊橋カレーうどん」の注文が多い。洋食もあるので食べたい物ばかりだが、以前から気になっていた豊橋ならではのうどん「にかけ」を追加した。”煮かけ””荷かけ”など、”にかけ”の語源は諸説あるらしいが具材ののったうどんのことで、つゆは通常の赤つゆ、三河ならではの白醤油を使った白つゆがあるとのこと。

しばらくして運ばれた「にかけ」には、花鰹、蒲鉾、ほうれん草がのっている。自分がこの具材で思い付くのはきしめん。全く同じじゃないか。麺は細打ちのプリッとした弾力の麺。豊橋は自家製麺率がかなり高いらしいのでこれもそうなのかな。つゆは赤つゆ。花鰹の効果もあるだろうが、しっかりと出汁が効いて旨い。食べているとますますきしめんとの共通点が。どうしてこういうスタイルのうどんが豊橋でだけ”にかけ”と呼ばれ親しまれることになったのか興味は尽きない。活気ある店内で美味しい酒と酒肴、そしてうどんをいただくことが出来て満足。次は丼物、洋食も食べてみたいなァ。(勘定は¥1,260)

  

 


 

↓ 「愛知大学・豊橋キャンパス」の通用門(建築詳細不明)。資料が見つからず古いかどうか分からなかったが意匠はクラシック。他にもっと古いだろう正門や他の門柱があったのに痛恨の撮り忘れ。

↓ 大学の敷地を囲むコンクリート塀(写真下左・建築詳細不明)はシンプルだが、いかにも時代を感じさせる意匠と塗り方。これも旧軍で使われていたものだったりして。その先の時習館高校南交差点突き当たりにある現在は使われていなさそうな門の脇には歩哨が立つ哨舎(しょうしゃ)(建築詳細不明)が残っていた。

 

↓ 更に南に歩みを進めると古い建物と煉瓦造りの建物が並んだ「コンドーパン」(建築詳細不明)が。看板の文字が力強い。残念ながら日曜休みでパンは購入できなかった。ひょっとして隣の煉瓦造りの建物の方でパンを焼いているんだろうか?(食べてみたいなァ)。敷地裏手にある建物(写真6枚目・建築詳細不明)もかなり年季が入っていそうだ。

 

 

 

 


 

 

うどんそば所 勢川本店 (勢川)

愛知県豊橋市松葉町3-88

 

( 豊橋 とよはし せがわ せがわほんてん うどん そば 麺類食堂 大衆食堂 100年食堂 近代建築 陸軍第15師団 軍都 コンドーパン南栄蟹原店 コンドウパン ) 

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一夜堂 @名古屋市中区・千代田

2019年12月18日 | 名古屋(中区)

鶴舞公園に近い千代田にある中華そばの「一夜堂」へ。昔ラーメンを食べ歩いていた時にも一度も寄ったことがなく初訪。店は商店の少ない地域にポツンとあり、店構えがとてもシンプル。暖簾をくぐって中に入るとコの字カウンターがあるだけのこじんまりとした造り。先客は3名。このカウンター席の感じと広さ(狭さ?)が堪らなくイイ。居酒屋にしたい(笑)。店は腰の低いご高齢の夫婦でやられている。腰掛けて壁に掛かった品書きを見る。といっても、こちら「中華そば」「焼豚中華そば」「一夜堂中華そば」の3種類しかない。潔い。選んだのは”玉子とじ”だという「一夜堂中華そば」。名古屋には古くから何軒か”玉子とじ”ラーメンを出す店がある。

テレビを見ながら待っていると「一夜堂中華そば」が完成。水面にはチャーシューが5、6枚、蒲鉾、刻みネギ、そしてとじ玉子が浮いている。スープはやや濃いめの色付きで、色といい香りといいたまり醤油っぽさが感じられ、麺も細縮れなのでまるで高山ラーメンのよう。スープは最初薄めに感じるが、麺を手繰っていくうちにだんだんいい感じになっていく。香りもいい。細く刻んであるネギもつゆの邪魔をしないし、つゆをまとったとじ玉子も口当たりよし。旨いなァ。食べ終わる頃には体もじんわりと暖まってきた。旨味過剰の今どきのラーメンとは違って毎日でも飽きなさそうな旨い中華そばだった。次は「焼豚中華そば」にしてみようっと。(勘定は¥600)

 


 

↓ かつてはおどろおどろしい外観で迫力満点だった「名探第一記念橋ビルヂング」(昭和49年・1974・建造)が綺麗に塗り直されていた。

 

↓ 大須通の「記念橋」(明治42年・1909・建造)のクラシカルな親柱。記念橋は鶴舞公園で明治43年に開催された「第10回関西府県連合共進会」を期に架けられたのだそう。

 

↓ 舞鶴橋から見た新堀川の突きあたり。この先はどこに繋がっているんだろう? 暗渠になっているのかな。

 


 

 

一夜堂

愛知県名古屋市中区千代田3-33-4

 

( 名古屋 なごや いちやどう ラーメン 中華そば チャーシュー麺 たまごとじラーメン 玉子とじラーメン 萬珍軒 まんちんけん 近代建築 渋ビル 近代化遺産 )

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田毎 @岐阜県岐阜市

2019年12月17日 | 岐阜県(岐阜)

自分が知っているのは30年程前からだが、その頃からずっと人気のうどん屋、六条にある「田毎(たごと)」。創業は昭和40年(1965)だとか。その昔、近くで仕事や研修があった時にも何度も利用したし、子供が出来てからも家族で幾度となく利用した。特に昼時の集客力は市内でもピカイチじゃないだろうか。駐車場もたっぷり。この日は近くの岐阜産業会館で仕事の用事があり、昼食時に寄ってみた。こういう大店(おおだな)にはあまり足を向けなくなったので、かれこれ10年以上ぶりかも。店に入るとさすがにその頃ホールを素晴らしい手際で切り盛りしていた花番の女性の姿は見えなかったが、相変わらずの盛況ぶり。給仕女性もいったい何人居ることやら。調理場前の囲炉裏端風の席に案内され、品書きを渡される。以前は「まごめ」と呼ばれる天ぷらののった冷たいうどんをよく食べたっけ。この日は外の空気が冷たかったので、これまたよく食べた「えび天入りみそ煮込みうどん」を定食にして注文。久しぶりだァ。

次々と入ってくる客に、次々と出来上がって供されるうどん。やっぱり「みそ煮込みうどん」の注文が多い。しばらくして盆にのった「えび天入りみそ煮込みうどん定食」が運ばれた。土鍋でグツグツと煮込まれていて、他に蓮根とひじきの煮物が入った小鉢、大根の漬物と梅干し1個、そして小さいお櫃に入ったご飯が付いている。土鍋の蓋を取るとどーんとはみ出た大きな海老天が鎮座。衣の派手さもあるが、海老自体も大きくて大迫力。持ち上げてかぶりつこうとすると一番下だけは包丁が入れてあった。なるほどまだ熱々なのでこれだと食べ易い(かぶりついたら火傷必至)。口いっぱいの海老は食べ応え充分。下から麺を手繰り出す。麺は平打ちできしめんのよう。昔からこうだったのかの記憶は全く無い。太くも厚くもないが、ごわっとした口当たりは味噌煮込みならでは。しっかりと出汁の効いたつゆといい、抗えない旨さ。やっぱり旨いなァ、ココは。何十年も人気を続けるだけのことはある。途中で玉子を潰したりして、溶け出した天ぷらの衣と共につゆの味を変えながらすすっていった。食べ終わる頃には汗だくに。炊き加減なのかよそった場所なのか、ご飯には硬くダマになった所が多くあってちょっとこれはいただけなかった。(勘定は¥1,500程)

 

手打ちうどん・そば 田毎

岐阜県岐阜市六条南2-9-13

 

( 岐阜 ぎふ 六条 ろくじょう たごと 田毎六条店 味噌煮込みうどん みそにこみうどん みそ煮込み みそにこみ 手打 手打ち 蕎麦 ころうどん )

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Original Album Series / The Meters

2019年12月17日 | ソウル・ファンク・R&B

Original Album Series / The Meters (2014)

ニューオリンズ・ファンクの雄、ミーターズの「Original Album Series」簡易紙ジャケ5枚組。Josie Recordsから出ていた初期の名盤3枚以降のReprise Recordsに移籍してから発売された5枚をセットにしてある(このシリーズの購入に拍車がかかってしまった…)。その内容はこちら。

  1. Cabbage Alley (1972)
  2. Rejuvenation (1974)
  3. Fire on the Bayou (1975)
  4. Trick Bag (1976)
  5. New Directions (1977)

プロデューサーはもちろんアラン・トゥーサン(Allen Toussaint)。自分はミーターズが好きだといってもインスト中心の初期のアルバム数枚とライヴ盤、ライノから出ていた2枚組アンソロジー止まりだったので、この辺りのオリジナル・アルバムをしっかり聴くのは初めて。「Struttin'」のレヴューの時にも書いたが、”セカンド・ライン”と呼ばれるニューオーリンズ特有のタメの効いたリズムは70年代に入っても健在で、そのファンキーなグルーヴは、絶対に打ち込みのリズムボックスからは生まれないだろう有機的なサウンド。気持ちイー。特に1、2枚目辺りのアルバムは快感。カッティング・ギター、ベース・ライン、ドラムスのハイハット、スネア、どの音もいちいちカッコイイ。2枚目はレッチリ(Red Hot Chili Peppers)のアンソニー(Anthony Kiedis)とフリー(Flea)のバイブルだったんだろう。年末の大掃除のBGMにもぴったりだ(笑)。

それぞれのアルバムにヒット・チューンが収録されているが、それでも年を追って聴いていくと音楽界の潮流もあるのか、だんだんフュージョンっぽい曲が増えていっているのが興味深い。正直それらにはそそられず、やっぱりグッとくるのは「タカタタッタ」といつもの”ミーターズ節”(シンコペーション)のあるグルーヴィーな曲ばかり。皮肉な事に5枚目の「New Directions」と名付けられたアルバムを最後にバンドは解散し、アート(Art Neville)とシリル(Cyril Neville)はネヴィル・ブラザース(The Neville Brothers)を結成。まさに”新しい方向”に進むことになる。

オークションにて購入(¥1,505)

  • CD  (2014/1/14)
  • Disc : 5
  • Format: CD, Import
  • Label : Warner Bros.
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大正軒 @愛知県豊橋市

2019年12月16日 | 愛知県(三河・老舗)

数年前に豊橋を散策した折に近くまで来ていたのに、帰りに買っていこうと思ってそのまま立ち寄るのを忘れてしまっただんごの店「大正軒」へ。創業は明治9年(1876)というから140余年もの歴史がある(にしても明治創業で”大正”って名前を付けたのかな?)。まだ午前の早い時間だが、すでに数名の客が中に。こちら「みたらしだんご」が有名だがショーケースの中には他にも色々な菓子が並んでいる。もうすでに入口横にある”自動みたらし焼き器”は稼働していた。この機器、だんごの串をセットすると自動で回転しながら焼いていくのだが、たれに浸ける工程も自動でドボンと浸けられるのが見ていて面白い。先代が考案して実用新案も出したのだそう。こういう手作り機械は見ていると飽きずに足が動かなくなる(笑)。それはさておき、店員の女性に「みたらしだんご」と「きなこだんご」を1本づつお願いする。2本から店内でいただくことが出来る。軽減税率の関係で、店内で食べると消費税は10%だと前置きされたが構いやしない(笑)。「奥へどうぞ。」と言われたのでまだ誰も居ない喫茶室の方へ行って座らせてもらう(こちらのスペースは「汁粉屋・つばき」という店名のようだ)。

※後で調べたら、2代目が大正年間に現在の場所近くに喫茶を開いた時に「大正軒」と名乗ったとのこと

しばらくしてだんごがお茶と一緒に運ばれた。さっそく出来たての「みたらしだんご」を口に。4個刺さったこちらのだんごの表面はつるっとしている。でも中は軟らかいので食感が楽しい。たれは濃いめ。でも醤油が強くて、普段よく食べる近所のだんごとは口当たりも味付けも違うのが面白い(自分の住んでる場所のはもっと甘い)。熱いお茶と一緒にいただく。旨いなァ。「きなこだんご」は焼かずにきな粉がまぶしてある。もちろん甘さがあるのだがちょっとだけ塩気も感じられて、これもいい感じ。皿を戻して店を出ようとするが、また”自動みたらし焼き器(正確には「みたらしだんご自動焼成機」と呼ぶそうだ・笑)に目がいってしまい、また数分棒立ち。(勘定は¥220)

 


 

↓ 愛知大学構内に建つ「愛知大学記念館(旧・陸軍第15師団司令部庁舎)」(明治41年・1908・建造)。終戦後に「愛知大学本館」として使われ、現在は綺麗に整備され大学の歴史や資料を展示している。一部はアートギャラリーとしても使われていた。戦後GHQは旧陸軍の軍国主義を徹底的に排除しようとしたので、師団司令部の建物がそのまま残ってるのは珍しいのだとか。国の登録有形文化財に指定されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

餅菓子処 大正軒

愛知県豊橋市新本町10-1

 

( 豊橋 とよはし たいしょうけん みたらし団子 だんご 和菓子 ういろう 饅頭 汁粉 お汁粉 つばき 喫茶つばき 老舗 近代建築 国登録有形文化財 日本帝国陸軍 )

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大樽 @愛知県一宮市

2019年12月16日 | 愛知県(尾張)

JR尾張一宮駅の駅ビルから東口を出て正面の通りにある居酒屋「大樽」へ。店の赤提灯に明かりが灯っているのを確認して中へ。長いカウンター席があり、奥にも部屋があるだろうか(未確認)。年配のご夫婦と若いのでやってらっしゃる。まだ早い時間帯なので先客は2組3名。まずは瓶ビール(キリンラガー大瓶)をお願いする。ちょうどおでん鍋の前の席だったので、鍋を覗き込んで「牛すじ」と「ごぼう天」、それに「串かつ」も注文。おでんは女将さんが盛ってくれ、揚げ物は主人が担当。こちらのおでんは味噌おでんではなく、いわゆる「関東煮」。

熱々のところを口に入れ、冷たいビールを流し込む。ウメー。しばらくして「串かつ」も登場。ソースをかけてまだチリチリと音がしてそうな熱いところを頬張った。あっという間にビールを空にして次はお酒。屋号から樽酒でもあるのかなと踏んでいたが、残念ながら無さそう。”冷酒飲くらべ”なんていうのがあったので冷蔵酒は種類がいくつも用意してあるようだ。”どん燗(ぬる燗)でお願いした酒は「白雪」のよう。「グラスか銚子かどちらで?」と訊かれたので気分で銚子と猪口にしてもらった。いい塩梅の温度で酒が届く。後ろのホワイトボードにあった「ぎんなん」を追加。フライパンで火入れした「ぎんなん」を塩でつまみながら杯を重ねる。目に入るおでん鍋。ロールキャベツってあんまり頼んだことないかなァ、と追加してみた。鍋から引き揚げられた「ロールキャベツ」の大きさにびっくり。つゆが同じなので当たり前だが、日本酒でも旨いなァ、コレ。(勘定は¥2,100)

 

酒処 大樽

愛知県一宮市栄3-4-3

 

( 一宮 いちのみや 一宮駅 JR一宮駅 駅前通り おおだる おおたる 酒場 居酒屋 赤ちょうちん おでん 串かつ )

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金東厨房 (2) @岐阜県岐阜市

2019年12月15日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜駅周辺で呑んだ後にふらっと歩いて「金東厨房」へ。この店の表看板には”ラーメン・シューマイ・ギョーザ”なんて書いてあるのだが、もうひとつの看板に”ワンタン麺”とあるので一度食べてみたいと思っていた。中に入ってみると、この日の店内はなぜかやや弛緩した雰囲気。主人は客席に座っている常連客だか友人だかとスマホ片手におしゃべりに夢中。もう酒は充分に呑んだ後だったので、酒や酒肴は何も注文せず「肉ワンタン麺」をお願いした。

しばらくして出された「肉ワンタン麺」はワンタンに刻みネギ、麺は高山ラーメンを思わせる極細の縮れ麺。スープは醤油系だが、この店らしく五香粉風の”あちらっぽい風味”がほのかに感じられる。具がしっかりと詰まったワンタンが旨い。皮は薄皮で特筆するところは無いが、つるんとして口に含むと旨味が口に広がって…。さすが表に”雲吞屋”と書いてあるだけの事はある。これだけもっと食べたいナ。さすがにスープまでは飲み干さなかったが、縮れた極細麺は全部平らげた。主人はすぐにまたスマホに戻り、心ここにあらずといった感じ。どこかに行く算段をしているのか…。勘定して店を出て、少し歩いた後に店内に傘を忘れたことに気付いて店に戻ると…照明は点いたままなのに入口は既に鍵がかかってしまっていたのだった(涙)。(安物だから構いやしないけれど…)傘返してくれ(笑)。(勘定は¥780)

以前の記事はこちら

 

金東厨房

岐阜県岐阜市住ノ江町1-18-3

 

( 岐阜 ぎふ 名鉄岐阜駅 きんとう厨房 中華料理 中国料理 四川料理 点心 ワンタン 雲吞 雲呑専門店 ラーメン ギョーザ ギョウザ )

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マッターホーン @愛知県豊橋市

2019年12月15日 | 愛知県(三河)

2年ぶりの豊橋へ遠征(仕事の電話掛かってきませんように…)。早朝から名鉄電車に乗って豊橋駅に着き、まずは自転車を借りにレンタサイクル店へ。朝食抜きで来ているのでコーヒーでもと寄ったのは洋菓子と喫茶の「マッターホーン」。創業は昭和49年(1974)頃だとか。店はケーキが並んでいる売場の横に喫茶室がある。ケーキを眺めながらそちらへ入るといくつものテーブルが並んでいて先客が何組か。自分の後から入ってくる客が「珍しい、今日は空いてるわね。」なんて言っていたから、いつもはもっと混み合うのだろう。席に座ってもメニューが無かったので何があるのかさっぱり分からない。給仕の女性にコーヒーと、ショーケースの中にあって店名を冠した「マッターホーン」というケーキをお願いすると、「コーヒーにもケーキが付きますけれど…。」との事。いわゆるモーニング・サービスなのだろう。ただサービスのケーキは日替り(この日はエクレア)で好みのケーキには代えられないそうなので、(興味もあって)たぶん食べられるだろうとそのまま付けてもらう。

まずはケーキ「マッターホーン」が運ばれ、続いてコーヒーと「エクレア」が登場したが、…フルサイズ(驚)。えー?サービス品なので小さなものが付いてくるとばかり思っていた。朝一番の”おめざ”としてもオッサンにはちょっとキツい。欲張り過ぎた(笑)。ともかくすっきりとしたコーヒーを啜りつつ、ケーキをやっつけていく。「マッターホーン」はふわっとしたスポンジと生クリームが層になっているシンプルなケーキ。中に入っているのは栗の粒かな。何となく懐かしい感じの味で口当たりも軽い。想像だがきっと昔からあるんじゃないのかな。「エクレア」は中にコーヒークリームと生クリームが詰められたもの。コーヒーと一緒にいただくとめっぽう旨い。オッサンが朝からケーキ2つ喰ってる光景は人に見せられたものじゃないがどちらも完食。席を立とうとする頃にはもう客足が途切れないようになってきた。(勘定は¥680)

 


 

↓ ヒーヒー言いながら自転車で「愛知大学」まで走る。軍都として栄えた豊橋で、愛知大学は戦後まもなく陸軍第15師団など旧軍の施設を利用して開校したので、敷地内外にはいくつかの近代建築が残存している。厩舎の横に建つ「愛知大学第二体育館(旧・陸軍教導学校大講堂)」(昭和2年・1927・建造)。僅かだが細かい部分に幾何学的なデザインが。

 

 

  

↓ 「愛知大学中部地方産業研究所・生活産業資料館(旧・機銃廠)」(明治41年・1908・建造)。鬼瓦には陸軍を示す☆マークがそのまま残っている。

 

 


 

マッターホーン

愛知県豊橋市松葉町2-3

 

( 豊橋 とよはし マッターホーン本店 喫茶 洋菓子 ケーキ 生ケーキ モーニング 珈琲 三州吉田 軍都 大日本帝国陸軍 名古屋鎮台 陸軍第15師団 近代建築 )

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The Complete Willie And The Poor Boys (DVD+CD) / Willie And The Poor Boys

2019年12月14日 | DVD

The Complete Willie And The Poor Boys (CD+DVD)  / Willie And The Poor Boys (2015)

ストーンズ(The Rolling Stones)のベーシスト(当時)、ビル・ワイマン(Bill Wyman)が中心となった1985年のプロジェクト、ウイリー&ザ・プアー・ボーイズ(Willie And The Poor Boys)の2CD+DVDの3枚組セット。元々難病(多発性脳脊髄硬化症)にかかったロニー・レーン(Ronnie Lane)の基金へのチャリティーとして結成された企画もの。1983年に豪華アーティストが参加して開催された「ARMS Charity Concerts」に引き続いてのアルバム製作という感じか。当時の音楽雑誌でアルバムの発売と、このダサいイラスト・ジャケットは記憶に残っているが購入しておらず、しっかりと聴いたのは初めて。古(いにしえ)のロックン・ロールとR&Bを演奏するというコンセプトは、後の彼の活動(Bill Wyman’s Rhythm Kings)の先鞭ともなっている。

1枚目のスタジオ・アルバムの基本のバンドはチャーリー・ワッツ(Charlie Watts)、アンディー・フェアウェザーロウ(Andy Fairweather-Low)、元グリース・バンド(The Grease Band)のミッキー・ジー(Micky Gee)ら。それにジミー・ペイジ(Jimmy Page)、ケニー・ジョーンズ(Kenny Jones)、ポール・ロジャース(Paul Rogers)らの豪華ゲストが参加している。扱っている曲が曲なのでベタベタな古臭い音だけかと思いきや、そこはさすがエレクトロニクスの使い手(笑)ビル・ワイマン、ちゃんと85年らしい音作りにもなっている。PVも作られていたとは全然知らなかった(当のビルがほとんど映らないが・笑)。この辺りの音楽は、同時期のハニードリッパーズ(The Honeydrippers)にも言えることだが、あまり細かいことに目くじら立てず楽しむに限るだろう。

2枚目は1994年発売のライヴ作品。一部バンド・メンバーは変わっていて、1992年スウェーデンでのライヴ音源なのだとか。最後が「The Movie」と名付けられたビデオ映像作品(メイキング映像付)。演奏場面には本人たちが出演していて、演奏場面中心だが、ちゃんと役者ありの作品となっている。こんなにしっかりとしたプロダクションの作品だとは知らなかった。知らなかったアーティストだがゲラント・ワトキンス(Geraint Watkins)のブギウギ・ピアノはなかなか迫力がある。映像の方もゲストが凄い。リンゴ・スター(Ringo Starr)にロニー・ウッド(Ron Wood、なぜかサックス吹いてる・笑)、ジョン・エントウィッスル(John Entwitsle)などなど(ちらっとクリス・ジャガーの姿も)。英国ロックを代表するこんな面子が一堂に会しているというだけでワクワクする。ハニードリッパーズも好きだったんだからこちらもちゃんと聴いておくべきだったなァ。綺麗な音のオールディーズ・カヴァーってあまりそそられなかったけれど、今なら楽しめる(ということはリズムキングスも…)。

オークションにて購入(¥817)

  • CD  (2015/8/7)
  • Disc : 3
  • Format: CD, CD+DVD, Import
  • Label : Edsel
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川村屋 @名古屋市中区・新栄

2019年12月14日 | 名古屋(中区 老舗)

実は奥の深い名古屋の和菓子。茶事が盛んな名古屋だけに茶席に用いられる菓子に対する評価はとても厳しいらしい。そんな中、一度は訪れてみたいと思っていた新栄の「川村屋」へ。茶席でも信頼度が高いと伝え聞く店だが自分にはそんな機会は無いし、日曜祝日休みの店なのでなかなか訪れる事も出来なかった。たまたま平日の昼間に用事があったので新栄まで足を延ばす。歩いて店の前まで来てびっくり。薄っすらと読める木製看板のみの、なんとも地味な店構え。店の前を歩いて行くサラリーマン達もここが和菓子屋だとは気付いていないんじゃないか。戸を開けて中へ。ショーケースの中には6種程の上生菓子と、いくつかの干菓子、棹物が並んでいるのみ。でもその潔さと凛とした空気が惚れ惚れするほどかっこいい。声をかけたら奥から女将さんが出ていらした。「焼栗」(訪問11月)「光琳菊」「うずら餅」という菓子をお願いして、座って包んでもらうのを待つ。

この日は家に帰るのが遅くなりそうだったので、残念ながら出先での休憩時間にペットボトルのお茶でいただくことに…(涙)。取り出した「焼栗」は表面に焼き目が付いて、しっとりと水気が多くとても滑らかな口当たり。これは旨い。栗の風味がじわっと口に広がる。ペットボトルのお茶で流すのが惜しい(笑)。「光琳菊」は菊の形をした菓子。淡い桃色で中に餅が入っている。この餡はかなり甘め。「うずら餅」は焼き目で模様が付けてある。ぷるんとした生地に包まれていて、餡にはやや酸味というか塩気が感じらる。初めて味わう味。素人には口にするまで味の想像が出来ないのが上生菓子の面白いところ。今は菓子ひとつ取っても説明やこだわりを声高にアピールする事が多いけれど、こうやって派手な事を何ひとつせずに評判を上げるカッコよさ。家が遠いのでなかなか持って帰ることは出来ないが、日々変わるだろう菓子の品揃えを季節毎に味わってみたいものだ。(勘定は¥1,000程)

この後の記事はこちら

 

御菓子司 川村屋

愛知県名古屋市中区新栄2-18-1

 

( 名古屋 なごや 新栄 しんさかえ かわむらや 和菓子 おんかしつかさ 上生菓子 落雁 栗きんとん 藤団子 茶道 茶会 茶菓子 )

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