今年の年末は正月用の酒をどこで仕入れようかと考えていたが、一度も買ったことのない店にしてみようと、外堀の「名古屋市市政資料館」の横にある「吉田屋」へ。以前に入ったことはあったが、買う気で来たのは初めて。創業は大正6年(1917)とのこと。建物は新しいが風格ある佇まい。多治見に支店もあるそうだ。歴史を感じさせるこの付近は鰻の「鰻木屋」、麺類食堂の「山田屋」と老舗飲食店も並んでいる。店の一番奥に日本酒の棚があるのでざっと眺めてみる。この店の看板酒らしい新潟県糸魚川市・猪又酒造の「月不見の池」ひと揃えをはじめ、地元愛知県の蔵の酒、全国知名度の高い定番の酒も揃っている。冷蔵庫の中にはちょっとお高い火入れしていない生酒などが所狭しと、なかなかの品揃え。1升瓶をチェックしていくと、棚のどの瓶も製造が今年の12月になっているので回転はとても良いのだろう。まずは帰ってすぐ呑む酒(←正月用じゃないのか)、親戚一同で年越しに呑む酒、そして正月に自分だけでゆっくりと呑む酒と、とりあえず3本選んでみた。
今年の秋に蔵まで行った岐阜県中津川市・中島醸造の「特別純米・小佐衛門」。今年一番話題になった蔵のひとつ岩手県・赤武酒造の「AKABU・純米酒」。錦三の「華雅」で味わった愛知県愛西市・山忠本家酒造の「義侠・はるか」の3本。もちろんまだ小佐衛門しか味わっていないが、過去に呑んだことのないあとの2本での年越しが楽しみ。これに別の店で買った、最近純米酒になった定番酒、神戸市・菊正宗酒造の「純米樽酒」1本、「サッポロラガー」(赤星)1ケース、定番の「BEEFEATER」のジン、「SMIRNOFF」のウォッカを1本づつ、そして誰かが持ってくるはずのウイスキーを合わせて準備万端(と書いていたら、年末のご挨拶で知人に、蔵開きした岐阜県美濃市・小坂酒造の「初百春・朝しぼりたて・生原酒無ろ過」もいただいてしまった)。でもこれだけ呑んだら確実に記憶を失くして、味わうどころじゃないことになりそうだナ(苦笑)。おっと、でも自分はまだ本日大晦日まで仕事なのだった…。もうひと頑張り。皆様、良いお年を。(勘定は¥8,500/3本程)
愛知県名古屋市東区東外堀町17
( 名古屋 なごや 市役所 よしだや 吉田屋 酒屋 酒店 ぎきょう こざえもん あかぶ サライ )