ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

日之出食堂 (2) @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2016年05月05日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜市の中では盛りのいい店として、その筋のファンにもつとに知られた「日之出食堂」。こちらの主人も高齢なので、行けるうちに出来るだけ通っておかないと、と思ってもなかなか機会は訪れず久しぶりの訪問。年季の入った暖簾をくぐると、カウンター席にはまだ誰も座っていなかった。この日はこちらの名物「肉の天ぷら定食」に”決め打ち”して来たので、迷わず注文。すぐに後から客が何人もやって来て賑やかになった。常連と思しき客は主人とゴルフ談義。話を聞いているとしょっちゅうグリーンにも出ているようで、自分なんかよりもよほど元気な様子。心配ないな、こりゃ(笑)。

慣れた手付きで調理が始まる。野菜の詰まった寸胴からスープがすくわれ、玉子を合わせて玉子スープに。定食にはこれがラーメン丼ぶり一杯(大きなお玉4杯分!)出てくるから凄い。でもこのスープ、やさしい味付けであっさりしてスイスイ飲める。中華料理屋でよくある、いわゆる人工的な味ではなく、肉類の合間にもちょうどいいのだ。そして大きなご飯丼ぶりと共に山と積まれた肉の天ぷらが運ばれる。脇にはこれまたたっぷりのキャベツの千切りとトマト、きゅうり。さぁ、いくゾ、と気合いを入れてやっつける。豚肉は端肉なので衣も多いが、それにしても何個のっているんだという量。サービス精神たっぷり。食べ盛りの高校生時分なら狂喜乱舞していただろう。今は失礼の無いように残さず食べる事に集中。小皿に入れたカラシ醤油で食べるのがこちら流(途中で酢や胡椒を加えても)。味付けも軽いので心配をよそに軽く完食。まだいけるナ。次はあの「エスカロップ定食」か「チキングレー定食」か。(勘定は¥890)

以前の記事はこちら

この後の記事はこちら

 


 

 

↑ 岐阜市を流れる長良川。こちら忠節橋の上流にある河川敷と道路を挟む欄干は「特種提(特殊提)」と呼ばれる変わったもの。溝が切ってあり、洪水になるとちょうどそこに畳を差し込めるように出来ているのだ!(別名:畳提)

↑ 特種提の河川敷からの昇り口。畳は濡れると強度を増し、使用後は堆肥として利用可なんだとか。昭和13年(1938)に完成しており、現存するのは日本で3か所しかないんだそうだ。何とかこのまま残らないだろうか。

 


 

日之出食堂

岐阜県岐阜市長良真生町2丁目15

※残念ながら閉店されました(令和4年11月現在)

 

 ( 長良 ながら ひので食堂 日ノ出食堂 日の出食堂 エスカロップ スカロップ トルコライス 長良川特殊提 特種提 特殊提 畳提 たたみ提 とくしゅてい 近代遺産 閉店 廃業)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Past Masters Volume One, Vo... | トップ | Live In Paris / The ABC&D O... »

コメントを投稿

岐阜県(岐阜)」カテゴリの最新記事