ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

テデスキ・トラックス・バンド @名古屋・名古屋市公会堂

2016年03月31日 | ライヴ(日本公演)

テデスキ・トラックス・バンド (3月30日 名古屋・名古屋市公会堂)

 いろんな事情でなかなか都合がつかなかったので本当に久しぶりのライヴ。2014年以来2年ぶりのテデスキ・トラックス・バンド(Tedeschi Trucks Band)の来日公演初日は、大好きな名古屋市公会堂で。近代建築好きにとって願ったり叶ったりの公演会場だ。中学生の頃から外タレの公演でここに来ているが、昔はただの古臭い会場と思っていた建物が、今ではダイヤモンドの輝き(笑)。建物のレポートは別の機会に譲るとして…。公会堂のある鶴舞公園は花見の季節とあって、ありとあらゆる屋台や、大道芸人も繰り出して大騒ぎの様相。すでにそこかしこで酒盛りが始まっており、終わっちゃってる人も。バンドのメンバーはこの騒ぎを何と見るやと目を凝らすとコーラス隊が屋台で何かを仕入れてはしゃいでいる様子(笑)。せっかくなのでメンバーみんなに日本のお祭り騒ぎと桜の花を楽しんでほしいナ、と思いつつ会場内へ(メンバーは日中しゃぶしゃぶの店を探した模様)。

前日でもサイトではチケットが残っていたので予想はついていたが客入りは芳しくない。3階席まである公会堂だが、3階はもちろん2階も全然埋まっていない様子(3階席チケットの人は2階に振り替えられていた)。洋楽不況の昨今だから仕方がないとはいえ、招聘元や協賛各社はもっと努力が必要なんじゃないかな。中年以降の人間は少々チケット代が高くても買ってしまうが、こういう”本物”のバンドこそ若い人達に見てもらわないと裾野が拡がっていかないだろうに。3階席や2階席の後ろでいいから、もっとチケット料金を細かく設定して、安い値段でも入れるようにするとか、前売りで売れ行きが悪いと判明した公演は直前に割引して客入りを改善するとか…。せっかくの公演を満員で盛り上げてあげなきゃどうするの。「日本が好き」なんて曲まで作ってくれてるのに。たぶん興行的には成り立っているんだろうが…。もう名古屋来ないヨ、きっと。

今回の席は普通にネットで取ったのだが、真ん中辺りでなかなかいいやと思っていたところ、着席してみるとミキシング卓の真後ろの席。悪くはないけどモニターの灯りが目障りなんだよなー。(※ちなみに公演中でも携帯電話・スマホでの写真撮影、動画撮影はOKです)

バックドロップ以外何もないシンプルなステージに緩い雰囲気でメンバーが登場するも、デレク(Derek Trucks)のギブソンSGが鳴ると、その神々しい音で空気が変わる。相変わらずほとんど愛想無しの超地味な態度だが、エフェクト無し、フィンガーピッキングのみのギターは信じられないくらい雄弁。相変わらず凄い。スーザン(Susan Tedeschi)のヴォーカルはツアー初めとあって休養充分なのか、艶も伸びも最高にいい。会場は年齢層が高めなこともあって一部を除いて着席。ま、このバンドなら座って観ていいだろう。でもいい演奏があった時は立って拍手を送ってほしいなァ。自分は来日前の活動を押さえていたので、カヴァー大会になるかもという予想はついていて、しっかり予習済み(と言っても知っている曲ばかりだが)。結局半分がカヴァー曲という構成だった。ニュー・アルバムが発売されたばかりだから、そこからもう少し演って欲しいけれど…。

詳しくは知らないが(なにせ大人数なもので)、バックのメンバーは前回来日時から何人か異動があった模様。アルバムでは効果が今ひとつ分かり難いツイン・ドラム体制も、ライヴでは素晴らしい迫力と対決。なぜか何度もスネアを取替えていたようだが、素晴らしいパフォーマンスと音圧だった。キーボード兼フルートのコフィ(Kofi Burbridge)が大活躍。バンドはインド風、(エレクトリック)マイルス風など、色んな側面も見せ、とても充実した演奏内容だった。スーザンはヴォーカルのみならず、ブルース曲でのギター・ソロでも素晴らしく、時に身をよじって声を張り上げるパフォーマンスはガッツがあり、迫力充分。絶好調だ。途中デレクのソロと共に派手なノイズが入っていたように聴こえたけど何だったのかな?(エンジニアが慌てていた)。アンコールでは、あるかと思っていたデヴィッド・ボウイ(David Bowie)のカヴァーは無かったけれど、前回聴くことが叶わなかった「スペース・キャプテン」(Mad Dogs And Englishmen !)を演ってくれて最高に嬉しい。メンバーはこの後の武道館公演(4/1)をやはり特別に捉えているみたいだし、GOですよ、みなさん。超満員にしてやって。 

公開されている名古屋公演の音源はこちら

 

 <セットリスト> 

01. Don't Know What It Means 
02. The Letter (Joe Cocker cover) 
03. Laugh About It
04. Bird on the Wire (Leonard Cohen cover) 
05. Within You Without You (The Beatles cover) 
06. Just As Strange
07. Idle Wind
08. Get What You Deserve (The Derek Trucks Band cover) 
09. Don't Think Twice, It's All Right (Bob Dylan cover・without Derek) 
10. I Want More
11. I Pity the Fool (Bobby “Blue” Bland cover) 
12. Let Me Get By
13. Bound for Glory

ーEncoreー

14. Space Captain (Mad Dogs And Englishmen cover)

 

 

↓ 会場を出るとまだ大盛り上がりの鶴舞公園。酔っ払いばっかりだ。(下右)ライトアップされた終演後の「名古屋市公会堂」(昭和5年・1930・建造)。来年から改修工事に入るとの事。

 

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Dancehall Sessions 2 / Various Artists

2016年03月30日 | レゲエ・スカ

Dancehall Sessions 2 / Various Artists (2006)

ブラック・ミュージック(もうアフリカン・アメリカンと言わなきゃダメかな)をジャンル毎にコンパイルした「Sessions」というシリーズ。軟派な見かけのダサいジャケットによらず、なかなかの選曲をしているシリーズで、過去にもいくつかのシリーズ(こちらこちらなど)を購入している。「ダンスホール」というのはレゲエの派生ジャンルで、80年代後半に流行ったと記憶している。簡単な打ち込みのリズムにトースティング(掛け声など)をのせていくというダンサブルなレゲエ。フェスなどで人気が出て、オールド・スタイルなレゲエ・ミュージシャンの中からも宗旨替えしたアーティストが少なくない。演奏に重きを置いていないので、フェスなどでは延々と同じミュージシャンが演奏し、ヴォーカルだけ変わることもよくあった。

ものすごくのめり込んだ訳ではないが、タイガー(Tiger)やイエローマン(Yellowman)なんかを当時よく聴いたなァ。どの曲も英語だけれど「なまり」が強いジャマイカン・イングリッシュなので、ちょっとコミカルな感じに聞こえて面白い。ヒップ・ホップの誕生と同時期なのでこういうスタイルが生まれたのだろうか。ダブの王様キング・タビー(King Tubby)の弟子、キング・ジャミー(King Jammy a.k.a. Prince Jammy)がプロデュースしている曲が多い。一番古いのが1980年のグレゴリー・アイザックス(Gregory Isaacs)。歌詞の内容は様々。でもどうせ理解出来ないので「リズム」のひとつと捉えて音を楽しむのが吉(ってもう古いか、コレ)。

1-02 –I Wayne - Can't Satisfy Her (2005)
1-03 –Chaka Demus - Murder She Wrote (1993)   
1-04 –Johnny Osbourne - Water Pumping (1982)
1-05 –Shabba Ranks - Get Up, Stand Up And Rock (1988)
1-06 –Elephant Man - Free Your Soul (Lose Control) (2006)
1-07 –Fantan Mojah - Hail To The King (2005)   
1-08 –Bounty Killer - Man A Killa (2004) 
1-09 –Frankie Paul - Musical Explotion (1987)   
1-10 –Gregory Isaacs - Love Contrast (1980)
1-11 –Tinga Stewart - Dry Up Your Tears (1987)
1-12 –Major Mackrel & Colin Roach - Duppy (1987)
1-13 –T.O.K. - Hotta (2006) 
1-14 –Jah Cure - Love Is The Solution (2005)
1-15 –Sizzla - Thanks & Praise (2006)  
2-01 –Chaka Demus & Pliers Feat.Jack Radics & Taxi Gang - Twist & Shout (1993)   
2-02 –Tiger - Can't Test We (1986)
2-03 –Brian & Tony Gold - Pass The Dubplate (1988)
2-04 –Dennis Walks - Still Drifting (1974)
2-05 –Sean Paul - Deport Them (2000)
2-06 –Kiprich - Telephone Ting (2006) 
2-07 –Buju Banton - Mee To Bad (2006) 
2-08 –Papa San - Watch You Watch Me (Aka Watch Watch) (1987)
2-09 –Leroy Gibbon - This Magic Moment (1988)
2-10 –Horace Andy - Must Have To Get It (1986)
2-11 –Gregory Isaacs - Lock Off (1988)
2-12 –Apache Indian - Boom Shack-A-Lack (1993)   
2-13 –Junior Reid - Higgler Move (1986)
2-14 –Chaka Demus - Original Kuff (1987)
2-15 –Flourgon - Bounce (1987)
2-16 –Cocoa Tea - Cry Over You (1988)

中古店にて購入(¥180)

  • CD (2006/9/19)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Sessions

 

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資生堂パーラー名古屋店 @名古屋市中村区・名駅

2016年03月29日 | 名古屋(中村区・西区)

洋食の老舗「資生堂パーラー」の名古屋店。店は名古屋駅のJRセントラルタワーズ12階のレストラン・フロアーにあり、昼時にエレベーターを降りると、いつもズラッと女性の列が出来ていて、列に並ぶのが嫌で何度も引き返したことがある。もとより男性が入り辛い程、女性客ばかりなのが特徴だ。女性天国。この日はたまたまなのか、中にたくさんの客が見えたわりに並びが無く、名前だけ告げて少しだけ待ってみた。ほどなくして名前が呼ばれ案内される。店は開放的な明るい感じだが、銀座の本店とは比べるまでもなく、ごく普通のレストラン然としていて、”資生堂パーラー”という名前で想起されるような落ち着いた高級感は無い。客も賑やかだし、店員の動線も含めて店全体がガチャガチャしていてちょっと落ち着かない。ボックス形態の席に案内され、メニューが渡される。お手拭きも紙製…。こちら名古屋店にはランチ限定で「プリフィックス・セット」があり、定番の2品を選んで値打ちに食べる事が出来る。選んだのはオムライスとミートクロケット。オムライスは銀座本店で経験済みだが、もう随分と前の話。久々に頂点と言ってもいいオムライスが食べたくなったのと、こちらも有名なミートクロケットを食べてみたかった。

こちらは半分オープン・キッチンのような形だけれど、座った席から手元を見ることは出来ない。見れるようにしたら楽しいのになァ。セットのスープは人参のポタージュ。そして、つけ合わせの福神漬、らっきょう、玉ねぎのピクルスが少量づつ置かれ(みかんは無し)、オムライスとクロケットが運ばれた。セットなのでオムライスはサイズが小さいが、その仕様はあの色と形そのまま。ソースは最初からかけてある。普段定食屋で食べているオムライスとは別物の完璧なフォルム。ケチャップライスは裏側もしっかりと包まれて破綻が無い。揚げパセリが付くのも同じ。スプーンを入れ、中のマッシュルームがたっぷり入ったチキン・ケチャップライスと玉子を同時に口に入れる。大人しい味だが旨い。上からかかっているのはトマトソース。色や味からしてミートクロケットの皿に敷かれたソースと同じものだろう。クロケットはナイフを入れると中に肉がいっぱい。トマトソースをつけて口に運ぶと、カリッとした衣、タネ、そして酸味の効いたソースが一体になる。これは旨いわ。デザートは苺のアイスクリームとムース、それにフルーツ。最後のコーヒーもきっちり旨いのはさすが。店の雰囲気だけ我慢すれば本店には無い値打ちなセットだナ。でも食べている間にもLINEの着信音が何度も響いたり、大勢で声を張り上げておしゃべりっていう雰囲気は勘弁(←定食屋の700円のオムライスの時なら全く問題無い・笑)。(勘定は¥2,500程)

銀座本店の記事はこちら

 

資生堂パーラー名古屋店

愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4  JRセントラルタワーズ12F

( 名古屋 名古屋市 なごや めいえき 資生堂 しせいどう 銀座資生堂 資生堂銀座本店 洋食 老舗洋食 オムライス ハヤシライス ミートクロケット 池波正太郎 )

 

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坂本龍一の音楽 - Early Best Songs / 坂本龍一

2016年03月28日 | ロック(日本)

坂本龍一の音楽 - Early Best Songs / 坂本龍一 (1999)

坂本龍一(Ryuichi Sakamoto)の78年のファースト・ソロ・アルバム「千のナイフ」、79年に参加した渡辺香津美のアルバム「KYLYN」、81年の古楽器ユニット、ダンスリーと組んでレコーディングした「THE END OF ASIA」というコロンビア(DENON)時代の作品を集めた12曲入りコンピレーション。自分はYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)世代なので、坂本龍一の音楽を最初に聞いたのはもちろんYMOから。1980年のライヴ+αのアルバム「パブリック・プレッシャー」に収録されていた好みの曲4が坂本龍一のソロ曲だと知ってのち、それらのオリジナルを聴いたのは当時FMで放送された特集番組で(だったと思う)。メンバーのYMO以前の軌跡を追う、みたいなテーマの番組だったはず。それをカセットテープに「エアチェック」(死語)して何度も聴いた。ただ曲名やユニット名を書き残さなかったので、どの曲がキャリアのいつ頃の曲かは分からず聴いていたはず。あのテープ、まだどこかにあるかな…(日立マクセルやソニーじゃない無名のメーカーのカセットテープを使ってしまって後悔したなァ、そういえば)。

この坂本の初期の作品群を聴いていて、当時そのカセットテープで聴いた曲がいくつか出てきた。懐かしい。音楽以外の記憶(どんな部屋で聴いていたとか、どんな機器を使ってエアチェックしたとかの些細な事)も甦ったりするのでちょっと動揺する。人間の記憶ってすごいなァ(最近の事はすぐに忘れるのにね)。YMOで再演された1や4はアレンジもそう変わらないので、曲として「出来ていた」ということだろう。他は全てとは言わないが、フュージョンっぽい曲も含めて確かにYMOに繋がりそうなピアノ中心の坂本龍一らしい手触りの曲が並ぶ。

中古店にて購入(¥180)

  • CD (1999/9/18)
  • Disc : 1
  • Label : コロムビアミュージックエンタテインメント

 

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あまから本店 @岐阜県恵那市

2016年03月27日 | 岐阜県(東濃)

JR・明智鉄道・恵那駅前の路地を入ったところにある五平餅の店「あまから本店」。正確には分からないが創業は50年以上前だとか。実はこの近所の食堂を目指して来たのだが、まだ準備中。そこで近所をウロウロしていて目に留まった。古体な店構えの店先ではまだ何も焼かれていなかったが、暖簾をくぐり「1本だけでもいいですか?」と尋ねると「どうぞ中へ」と招かれた。外の看板にあった「くるみ五平餅」をお願いしてしばらく待つ。中では女性3人が賑やかに作業中。中にはテーブル席も用意されていて、定食やおでんも扱っているようだ。こちら特製の味噌はおみやげとしても売られている。しばらくすると味噌の焼けるいい匂いが漂ってきた。

1本だけで申し訳ないが手渡してもらい、店を出て歩きながらいただいた。ふつう五平餅は平たい楕円形が多いが、こちらは小さい玉子型が三つ串に刺さっている。味噌たれには胡麻とくるみが入っているらしい。味噌の色は淡く、信州味噌だろうか。香りが堪らない。食べてみるとやや甘めの味付けで、もちろん間違いのない旨さ。焼けた味噌の香ばしさと胡麻由来の甘さが、中部地方で一般的な豆味噌の濃い味の五平餅と違って穏やか。これを定食にするとさすがにご飯は付かないが、串6本と味噌汁と漬物になるのだとか。これとセットになる味噌汁ってどんな味の味噌汁だろう。(勘定は¥100/本)

 

↓ 車で移動し中山道大井宿(明智町)の「日本大正村」へ。「逓信資料館(旧・明智郵便局)」(明治8年・1875・建造)。建物に入った入口横にはガラス戸のついた電話室が。

 

↓ 入口から入って見上げると2階内窓には欄間のよう彫り物がある。凝ってます。元からこのモダンなパステル・ブルーに塗られていたのかな。

 

↓ 旧郵便局の隣も渋い。酒屋兼米屋兼何でも屋といった風情の「またほん」。創業は大正12年(1923)。変わった名前の店だが「マッターホルン」に由来しているのだとか(笑)。

↓ 「JAひがしみの明智支店」(昭和10年・1935・建造)。表は入口以外は古そうには見えないが、裏にまわると住み込み用だろう階段が見え、古いタイプの木造住宅だということが分かる。

 

↓ 下左「旧・明智役場のち八光館(製糸場)」(明治中期頃建造)。現在は一部が駄菓子屋になっているよう。右は町で見つけた写真館「ささき」。一部にモダンな雰囲気が残っていた。

 

 

あまから本店

岐阜県恵那市大井町295-12

( 恵那 恵那市 えな あまから あまからほんてん 大井宿 中山道大井宿 五平餅 五平もち くるみ味噌 おでん 田楽 近代建築 大正村 日本大正村 明智町 )

 

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Let Me Get By / Tedeschi Trucks Band

2016年03月26日 | オルタナティヴ・ロック

Let Me Get By / Tedeschi Trucks Band (2016)

レヴューする予定のCDがたくさん詰まっているが、参加予定のライヴ(3月30日)が迫っているのでこちらを先に。今年に入って発売されたテデスキ・トラックス・バンド(Tedeschi Trucks Band)の3枚目のオリジナル・アルバム。何故か分からないがアルバム毎にレーベルが違う彼ら、このアルバムはFantasyから。Fantasyレーベルと言えば、何と言ってもクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル(Creedence Clearwater Rivival、C.C.R.)で有名。(今なら引く手あまただろうに)どういう経緯でこのレーベルを選んだのかは分からないがちょっと興味深い。

このアルバムはアナログ録音だとのこと。今までもそうじゃなかったの?と思うくらいアナログっぽいテイストの音楽を演る彼らだが、何か期するところがあったのだろうか。スーザン(Susan Tedeschi)のハスキーな声も最初は印象が薄かったが、聴いているとだんだん心地良くなり、ここぞという時にはガッツがある歌声なので大好きになった。デレク・トラックス・バンド(The Derek Trucks Band)時代のちょっとクセのあるリード・ヴォーカリスト、マイク(Mike Mattison)の扱いは気になるが…(このバンドにも在籍中)。このニュー・アルバム、特に音楽的新機軸が見られるわけではないし、大所帯(ツインドラムの総勢12名)の特徴はアルバムではあまり感じられないが、聴き重ねるとじわじわと味が出てくるスルメのように渋い。相変わらずキャッチーな曲が多いわけでもないし、目玉のデレク・トラックス(Derek Trucks)のスライド・ギターを武器にして強調した曲がさして多いわけでもない。なのに聴いていると何とも言えずクセになる控えめなところが真骨頂。気負いがないというか、自然体というか。さぁ、もうすぐ来日公演(3月30日名古屋公演、しかも大好きな会場、名古屋市都市景観重要建築物の名古屋市公会堂!)。2年ぶり。楽しみ。

前回2014年の来日公演はこちら

amazonにて購入(¥1,600)

  • CD (2016/1/29)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Fantasy

 

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YAJIMA COFFEE(ヤジマコーヒー) (2) @岐阜県岐阜市

2016年03月25日 | 岐阜県(岐阜)

雲ひとつ無い素晴らしい冬晴れの日の午前中に、揖斐川上流の藤橋村(現・揖斐川町)までドライヴ。現役の素晴らしい大正時代の遺産を(勝手に)見学し、仕事の都合もあって自宅に帰る前に、わざわざコーヒーを購入するために寄ったのは、岐阜市の岐阜公園の前にある「YAJIMA COFFEE(ヤジマコーヒー)」。珍しく店の前の少ない駐車場に空きがあった。でも店の中にはきっちりと客が。最初から豆を挽いてもらうだけのつもりで寄ったので、入ってすぐのケーキやコーヒー豆の並ぶガラスケースを眺める。特に目当ての銘柄は無かったが、主人に勧められた「ルワンダ・コカギ」を購入し、ペーパードリップ用に挽いてもらう。最近は依然多用していたフレンチプレスは出番が無く、ペーパードリップばかり。

コーヒー豆を挽いてもらって一番好きなのが帰りの車の中。新鮮で香ばしいコーヒー豆の香りが車の中に充満して、何とも幸せな気分に。鉄瓶で沸かしたお湯をドリッパーに盛った粉の上にゆっくり少しだけ落として蒸れるのを待つ。挽きたてのうちはこんもりと泡が膨らみ、香りも強い。1日に2~3杯はコーヒーを飲むが、やはり買って最初の1杯は格別。この「ルワンダ」は薄めの色付き。口に含むとコクは控えめ、酸味は強めでスッキリとした飲み口。毎日飲むにはこのくらいのスッキリさがちょうどいい。コーヒーには何も入れないが、何も無しでは飲まないので少し甘いものを脇に置いて(これがいけない・笑)楽しんだ。(勘定は¥1,300)

以前の記事はこちら

 

↓ 橋の上から眺めた壮大な「イビデン東横山発電所(旧・揖斐川電力東横山発電所)」(大正10年・1921・建造)。社員の方がいらっしゃったのでお願いすると快く写真を撮らせてくれた。

 

↓ 風格ある煉瓦造りの建物。本来はコンクリート屋根なのだが、赤いトタン屋根があとからかぶせてあるんだとか。痛みはあるが現役で働いているのが信じられない建物。素晴らしい。

 

↓ 「横山ダム」(昭和39年・1964・建造)。ちなみに「西横山発電所」は湖底に沈んでいるのだとか。上流には建設差し止め訴訟などで話題になり、村が沈んだ「徳山ダム」がある。

↓ 揖斐川町の古い町並み(「所酒造」のある辺り)で見つけた「所薬局」(詳細不明)。この通りで近代を感じさせる建物はもうわずか。

 

 

YAJIMA COFFEE (ヤジマコーヒー) 

岐阜県岐阜市大宮町1-8

( 岐阜 岐阜市 ぎふ ヤジマコーヒー YAJIMA ヤジマ珈琲 矢島コーヒー シェルパコーヒー 山田珈琲 徳山ダム 横山ダム イビデン 徳山村 藤橋村 近代建築 )

 

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日本の人 / HIS

2016年03月24日 | ロック(日本)

日本の人 / HIS (1991)

娘を車で迎えに行った際、これを車内で聴いていたら、いつも自分の聴いている音楽には無反応の彼女が「何?コレ」とズッコケた、細野晴臣(H)、忌野清志郎(I)、坂本冬実(S)のユニット「HIS」。学生服とセーラー服がステージ衣装。当時、RCサクセションからザ・タイマーズの活動へと移行し、日本語訳の洋楽ロックに力を入れていた忌野清志郎が坂本と共演し、細野を迎えてユニット結成に至ったとか。たぶんアイデアの源流は1982年の金沢明子「イエローサブマリン音頭」(大瀧詠一プロデュース) あたりにあるような気もする。タイマーズには興奮した自分も、このアルバムの発売当時はその満載のキワモノっぽさに、シングル・カット曲程度のお付き合いしかしなかったが、ふと思い立ち今頃になってアルバムを購入してみた(坂本冬美は嫌いじゃない、いやむしろ好きかも)。

当時のテレビ出演等では何度か目にしたけれど、カヴァー曲ばかりというイメージに反して、意外にもアルバムには12曲中5曲のみがカヴァー曲。それ以外はほとんどが清志郎の作詞・作曲する曲で、プロデュースは細野晴臣。演歌寄りというよりは、ポップス寄り。なので余計に坂本のコブシを回す演歌型歌唱が際立って聞こえる。面白いかとい問われれば、面白いと答える。好きかと問われれば、好きじゃないなと答えます。ずっと、このユニットを細野氏はどう捉えて(プロデュースだけでなく)メンバーとしてまで演るに至ったのかなと不思議だったけれど、彼の中では演歌というよりオキナワンポップスが念頭にあったような気がしてならない。

中古店にて購入(¥600)

  • CD (2006/1/25)
  • Disc : 1
  • Label : EMIミュージック・ジャパン
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ハセ珈琲店 @名古屋市中村区・名駅

2016年03月23日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

名駅(名古屋駅)から那古野の交差点に向かう途中にある喫茶店「ハセ珈琲店」。入っているビルはまだ新しそうだが、創業は昭和29年(1954)という歴史のある店なのだとか。明るい店内に入ると、正面にカウンター、窓側にテーブル席がある。タクシーの運転手が店前に車を着けて朝の一杯とおしゃべりを楽しんでいた。駅近くにありながら店の前の道路は少し広くなっていて、一時駐車しやすいのだろう。他にも「モーニング」を求めてか何組も客が居たので、主人は調理に忙しい。自分はコーヒーだけ楽しみたかったのでブレンド・コーヒーを注文。ちなみにこちらのモーニング・サービスは、ドリンク代+50円でトーストとゆで玉子、100円でチーズ又は小倉トーストとヨーグルト、ゆで玉子が付くようです。

テレビのニュースをぼんやりと眺めながら待っていると、店のオリジナル・イラストの描かれたソーサーとカップでコーヒーが運ばれた。こちらのコーヒーはしっかり色も濃く、強い苦味もあって、この地方の昔からのクラシックなストロング・タイプ(砂糖とミルクを入れる前提か)。自分の目の前に置かれた「サニーマシーン」と銘の入った年代物のミルで挽かれた豆なのかな。洒落た輸入菓子(クッキー)と一緒に香りと味を楽しんだ。物腰やさしい主人は客とにこやかに談笑している。常連客にとってこの店に立ち寄る事は、最初から一日の予定にしっかりと入っているのだろう。(勘定は¥400)

 

↓ 名駅5丁目辺りの路地を散策。年季の入った建物が点在し「屋根神様」の上がっている家屋もちらほら。知らなかったが、歩いてみるとこの辺りには「海苔」を扱う会社が多く集まっている。

 

↓ 堀川端の道路沿いに建つ古い建物には道路面に対して腰高なものが散見される。昔はこの辺りまで川端だったのだろうか、それとも堀川の氾濫対策だろうか。

 

 

ハセ珈琲店

愛知県名古屋市西区名駅3-11-2

( 名古屋 名古屋市 名駅 めいえき 名古屋駅 コーヒー 老舗 喫茶 喫茶店 純喫茶 モーニング モーニングサービス 小倉トースト )

 

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Live At Hull 1970 / The Who

2016年03月22日 | クラシック・ロック

Live At Hull 1970 / The Who (2012)

永い間、他のベテラン・ロック・バンドに比べて、特に日本では不当に情報が少なかったザ・フー(The Who)も、90年代以降は続々と過去音源、映像が発表され、知らないうちに発売されているものに追いついていけなくなるという、嬉しいような悲しいような状況に陥っている。各種デラックス・エディションをはじめ、新旧のライブ音源の発掘が盛んに行われ(ツアー全公演発売とか…)、フーもすっかり他のバンドと同様の(供給過剰な)リリース状況になった。今となっては全然珍しくない(当時の)レア盤や海賊盤を漁った頃が懐かしくなるが、こうも色々オフィシャル発売となるとちょっと食傷気味になるからファン(消費者)というのは勝手なものだ。

このライヴ・アルバムは、「あの」リーズ公演の翌日の公演だという。元々は音源自体も名盤「Live At Leeds」の40周年スーパー・デラックス・エディションで発表されたが、リーズだけで何種類も買わされていたので購入を見送り、後から単体で発売されたもの(ヨカッタ…もうリーズ物はたくさん)をやっと今頃購入した。ま、音源としてはとっくの昔に聴いていたのだが、これがまた…スゴイ。こんな渾身の演奏を毎日演っていたのかと呆れるくらいの押しの強さ。一体どれだけのパワーがあったんだろ、奴らは。おかずたっぷり乱れ打ちのキース・ムーン(Keith Moon)のドラム、ベースの枠を外れまくるジョン・エントウィッスル(John Entwistle)の雷(リード)ベース、連日というのが信じられないシャウトのロジャー・ダルトリー(Roger Daltrey)、そしてぶっとい音でクオリティの高いソロ連発のピート・タウンゼント(Pete Townshend)と鉄壁の布陣、演奏。文句なしです。

2008年の初単独公演には大阪城ホールで、2012年のロジャーのソロ・Tommy公演には名古屋市公会堂で参加したが、それぞれ年齢(当時)相応に素晴らしい内容だった。今も片翼飛行とはいえツアーを続けている彼ら。また日本に来てくれないかな…。

amazonにて購入(¥1,228)

  • CD (2012/11/6)
  • Disc : 2
  • Format: CD, Import
  • Label : Geffen Records
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