ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Live Anthology / Tom Petty & The Hearbreakers

2019年01月27日 | クラシック・ロック

 

The Live Anthology / Tom Petty & The Hearbreakers (2009)

トム・ペティ(Tom Petty)がまだ存命中の2009年に発表された4枚組ライヴ・アンソロジー(トムが亡くなったのは2017年)。どういう経緯で発売された作品なのかはよく分からなかったが、27年間に渡るライヴ演奏を収録しているスリップケース入り紙ジャケ4枚組。オリジナル・アルバムは4~5枚持っているものの自分が彼らをしっかりと聴き始めたのはまだ最近なので、こういうアンソロジー箱物についていけるかは分からなかったが、オークションに適当に入札しておいたら安価で手に入れる事が出来た。

収録されているのは1980年から2007年までのライヴ計48曲。意図があるのか分からないが、時系列ではなくランダムに収録されている。一部を除いてほとんどがアメリカ本国でのライヴ録音。年代の差が心配だったが、録音状態がいいのか、昔から演奏スタイルや声質が変わらないのか、意外なほどに違和感がなく安心して通しで聴くことが出来る。やっと最近覚えた彼らの代表曲、有名曲もちゃんと収録されていて充分楽しめた。派手なヒットとかはあまり無かったバンドなのだが、観客の熱狂を含めて聴いていると、やはり”ライヴ・バンド”なんだなァと感慨を深くする。日本には1度だけ単独で来日したことがあったのかな。

トムのヴォーカルは正直そんなにインパクトのある声でもないのだが、少しダラッとした気怠い歌い方やアクセントがだんだんクセになってくる。髭面の晩年は別として容姿も一見ひ弱そうな感じなのだが、特に映像で見るライヴではいつも男気に溢れた感じ。自分はこういうアメリカン・ロック、特にアメリカ中西部、南部の白人ミュージシャンの音楽は得意でなかったが、最近聴けるようになってきた(でもBruce Springsteenなんかは今でもちょっと苦手)。ヒップホップなど黒人の音楽文化に完全に押されてしまっている現在の白人労働者階級の代弁者となっていたのかも。ネイティヴでないとダイレクトに歌詞が響いてこないのが痛いが仕方がない…。ここでの演奏を聴く限り、ハートブレーカーズの演奏は硬軟使い分けて完璧に彼の音楽をサポートしているように聴こえる。自分が思っていたよりも音楽的な幅も広い。意外とピアノがキモだ。なぜ彼がバンドを離れてソロ名義で作品を作ったり、前身バンド(Mudcrutch)を晩年になって再結成させたのか分からないが、こうしたしっかりとした屋台骨があっての活動だったのだろう(メンバーの変遷も驚くほど少ない)。

オークションにて購入(¥2,085)

  • CD (2009/11/23)
  • Disc : 4
  • Format: Import
  • Label : Reprise / Wea
コメント

ZU & Co. / Zucchero

2019年01月23日 | クラシック・ロック

ZU & Co. / Zucchero (2004)

イタリアのアーティスト、ズッケロ(Zucchero Fornaciari)がタイトル通り様々なアーティストとコラボした演奏を集めた編集盤。このアルバムの為にゲストが集まったのではなく、それぞれと演った既発曲を集めた物のようだ。以前から”ズッケロ”という名前は聞いたことはあったが、音楽は全然聴いたことがなかったので豪華ゲスト目当てで買ってみた。にしてもこのゲストの面子の凄いこと凄いこと。ロックからはスティング(Sting)に、ベック(Jeff Beck)に、クラプトン(Eric Clapton)に、ブライアン・メイ(Brian May)など。ブルーズの大御所、BBキング(B.B. King)に、ジョン・リー(John Lee Hooker)、ソロモン・バーク(Solomon Burke)など。ふう。そしてジャンルを超えてマイルス(Miles Davis)に、同郷人とはいえパヴァロッティ(Luciano Pavarotti )とボチェッリ(Andrea Bocelli)まで名を連ねているんだからスゴイ。日本のアーティストがいくら頑張っても、いくら金を積んでも、この面子は集められないだろう。いったいどれほど凄いのか、ズッケロは。

マイルスのミュート・トランペットが寂しく響く01から怒涛の大物ゲストが立て続け。自分は勝手にイタリアの”ブルーズ・アーティスト”だという認識だったので、一聴してちょっとイメージとは違うが、例えばクラプトンが近年演っている音楽だってクラシックなブルーズとはちょっと違うし、ジョン・リーらが晩年に発表したアルバムだっていわゆるクラシック・ブルーズのスタイルとは違うモダンなもの。そんな音に通じるものがある。デビューしたのが80年代で齢30手前と遅咲きだったらしいが、ダンサブルなポップもあり、見かけと違って(失礼)幅広いジャンルのどのアーティストとの共演も違和感がない。しっかりと作品として仕上がっている。一緒にスタジオに入って録音されたのか、別々だったのか興味が沸く。残念ながらイタリア語らしき曲題もあって、どんなテーマで歌っているかも分からないのが辛いところだが、数多の大物と堂々と渡り合う風格は大したもの(←ヨーロッパ、あるいは世界においての彼の認知度を知らずにエラソーに言っています)。 

01 Dune Mosse (with Miles Davis)
02 Muoio Per Te (with Sting)
03 Indaco Dagli Occhi Del Cielo (with Vanessa Carlton, feat. Haylie Ecker)
04 Il Grande Baboomba (with Mousse T)
05 Like The Sun (From Out Of Nowhere) (with Macy Gray, feat. Jeff Beck)
06 Baila morena (with Maná)
07 Ali D'Oro (with John Lee Hooker)
08 Blue (lyrics by Bono; with Sheryl Crow or Ilse DeLange)
09 Pure Love (with Dolores O'Riordan)
10 A Wonderful World (with Eric Clapton)
11 Pippo (Nasty Guy) (with Tom Jones)
12 Hey Man (Sing A Song) (with B. B. King)
13 Il Volo (The Flight) (with Ronan Keating)
14 Così Celeste (with Cheb Mami)
15 Diavolo In Me (A Devil In Me) (with Solomon Burke)
16 Senza Una Donna (Without A Woman) (with Paul Young)
17 Il Mare Impetuoso Al Tramonto Salì Sulla Luna E Dietro Una Tendina Di Stelle... (with Brian May)
18 Miserere (with Luciano Pavarotti & Andrea Bocelli)

オークションにて購入(¥215)

  • CD (2004/6/8)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Universal UK
コメント

Revolutions : The Very Best Of Steve Winwood / Steve Winwood

2019年01月11日 | クラシック・ロック

Revolutions : The Very Best Of Steve Winwood / Steve Winwood (2010)

スティーヴ・ウィンウッド(Steve Winwood)のベスト盤。買ってから知ったが、元々は同名の4枚組ボックスセットのダイジェスト盤のようだ。10代の若さで、あのレイ・チャールズ(Ray Charles)を思わせるようなソウルフルなヴォーカルで世間を驚かしたスペンサー・デイヴィス・グループ(The Spencer Davis Group)、60年代後半にリーダーとしてグループを結成して、70年代前後半で音楽性の違いを露出したトラフィック(Traffic)、あエリック・クラプトン(Eric Clapton)らと組んだものの短命に終わったスーパー・グループ、ブラインド・フェイス(Bind Faith)、そしてアイランドに所属したソロ活動、とキャリアを通じた名曲の数々が収められているベスト盤だ。

キーボーディストであり、ギタリストでもあるマルチな彼だが、80年代を過ぎる頃にはポップな作風が多くなり大ヒットも記録した。ヒット曲を除いて自分はその頃の彼の音楽にはあまり馴染みが無かったが、こうして聴いていると、あぁ聴いたことがあるなァという曲もチラホラ。こうしてずっと一線で活躍し続けているキャリアは凄いものだ。そして2008年発表の最終曲にはまたエリックが参加している。もちろん当時はジョイントしてのツアーを行っていた時期なので、その過程で作られたものだろう。そこでは往年のハモンド・オルガン(またはそれ風)の音が復活していて感慨深い。

中古店にて購入(¥326)

  • CD (2010/6/8)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Island
コメント

The Best Of Rock On Stage / Various Artists

2019年01月03日 | クラシック・ロック

The Best Of Rock On Stage / Various Artists (1994)

中古CD屋に並んでいた何の変哲もないコンピレーションCD。もうジャケからしてダメダメで、どこかの国で作られた粗悪品パイレート盤だろうと思っていたが、一応手に取ってクレジットを見るとレーベルがConnoisseurとなっていた。レーベルが今でも存続しているのかは知らないが、ここが出すコンピレーション盤は内容が良く、自分の琴線に触れる盤がいくつもあって所有している。70年代の有名アーティストによるライヴ集だろうことはジャケで分かったが、安かったこともあって確信が持てないままダメモトで購入してみた。収録曲とアーティストは以下の通り。

01 MC5 - Come Together
02 The Velvet Underground - What Goes On
03 Jefferson Airplane - Somebody To Love
04 The Band - The Shape I'm In
05 Rory Gallagher - Messin' With The Kid
06 Lou Reed - Sweet Jane
07 Alice Cooper - Only Women Bleed
08 Peter Frampton - I Want To Go To The Sun
09 Thin Lizzy - Rosalie
10 The Pirates - All In It Together
11 Dr. Feelgood - All Through The City
12 Status Quo - Junior's Wailing
13 The Doobie Brothers - Long Train Running
14 Deep Purple - Highway Star
15 Scorpions - In Trance

CDをかけてみてビックリ、ちゃんと正規ライヴ・テイク。しかも70年代を代表する名ライヴ盤(下アルバム・ジャケット参照・収録順」)からのピックアップで、半分以上はレコードで所有しているが、初めて聴く曲もどれも出来がいい(注・下に挙げたアルバムは自分の推測です)。自分の生涯ベストお気に入りライヴ・テイクのひとつでもあり、ルー・リード(Lou Reed)の最高のリズム・ギターが聴けるヴェルヴェット・アンダーグラウンド(Velvet Underground)の02「What Goes On」が入っているのも嬉しい。やっぱりこのレーベルのコンピ盤っていいなァ(なのにジャケの酷さはどうだ?・笑)。ま、この記事を読んだ人が中古CD屋でこのアルバムにある確率はほとんどゼロに近いと思うが…。

中古店にて購入(¥280)

コメント

Storyville / Robbie Robertson

2018年12月30日 | クラシック・ロック

Storyville / Robbie Robertson (1991)

ロビー・ロバートソン(Robbie Robertson)の2枚目のソロ・アルバム。タイトルの「Storyville」とは1917年に閉鎖されたニュー・オリンズの売春地区のことらしい。ザ・バンド(The Band)の時代からニューオリンズの音楽や文化に強い影響を受けていた彼だから、失われてしまった文化に深い興味があったのだろう。ジャズやブルーズ、R&Bに強い影響を残しているニュー・オリンズの音楽だが、アメリカ人(ロビーはカナダ人だが)にとってどんなイメージがあるのだろう。このアルバムには実際にニュー・オリンズのミュージシャンも参加しているとのこと。クレジットを見ると他には盟友リック・ダンコ(Rick Danko)やガース・ハドソン(Garth Hudson)、ニール・ヤング(Neil Young)、ネヴィル・ブラザース(The Neville Brothers)の面々、ブルース・ホーンズビー(Bruce Hornsby)の名もある。この日本盤にはボーナス・トラックが入っているが、そこには坂本龍一も参加しているのだそう(聴いてみてもあまりピンとこないが)。

彼のファースト・ソロ・アルバムはまだ聴いていないのでこのアルバムの前がどんなだったかは知らないが、先日聴いた2011年発売の5枚目のアルバムは彼の囁くような、呟くような歌い方も音楽とマッチしていて気に入り今回の購入になったのだが、このアルバムも基本的には同様の音楽スタイル(聴く順番が逆だが)。昔は”歌えない”と揶揄されていた記憶があるが、こういう歌い方もあるんだな。それが今回のテーマと退廃的な世界観にもとても合っていて、とてもいい雰囲気になっている。ただ日本盤に付いていた訳詞を読むと、ダイレクトにストーリーヴィルに関した内容ばかりが歌詞に出てくる訳ではなく、音楽もニュー・オリンズを意識させるところが多い訳ではない。派手にギターを掻き鳴らすでなく、キャッチーなメロディーがある訳でなく、ただ淡々と音楽が流れている印象だが、それがいい。

ブックオフにて購入(¥280)

  • CD (1991/10/21)
  • Disc : 1
  • Label : MCAビクター
コメント

The Rolling Stones Works / Various Artists

2018年12月14日 | クラシック・ロック

The Rolling Stones Works / Various Artists (1989)

ストーンズ(The Rolling Stones)再始動の頃に発売されたミック(Mick Jagger)とキース(Keith Richards)が作曲した曲を他のアーティストが歌ったり演奏したりした曲他を集めた編集盤。レーベルはDecca(デッカ)傘下で60年代中後半のイギリスのモッド・シーンをけん引した「DERAM」。自分はその頃パンク・ロックばかり聴いていて、一番ストーンズから興味を失っていた時期。新譜の「Steel Wheels」も不思議なほどピンと来ず、伝え聞く全米ツアーでのシンセたっぷりの演奏にも違和感を感じて冷めていた。結局初来日公演時の異常な盛り上がりの時にも国内にはおらず、あの騒動も全く蚊帳の外だった(録画予約しておいた公演のテレビ放映は見たけど)。

それはさておき、こちらは当時日本で企画された盤だと思うが、重箱の隅を突くようなマニアックな選曲だ。収録曲はストーンズ自身が録音していたり、ミックがガイド・ヴォーカル(他のアーティストに提供する曲の手本の為の簡易録音)を残していたりする曲が多いので、比較すると楽しい。当時ミックの恋人だったマリアンヌ・フェイスフル(Marianne Faithfull)は3曲収録。ストーンズのマネージャーだったアンドリュー・ルーグ・オールダム(Andrew Loog Oldham)がアイドルっぽく売りだそうとして取り繕った04や06の歌声と、彼女自身が作詞作曲に参加したという05の歌声とやさぐれた内容の対比が興味深い(※本当の彼女はダミ声)。18はオリジナル・メンバーで容姿の悪さからロード・マネージャーにさせられた(酷い!)ブギウギ・ピアニスト、”スチュ”ことイアン・スチュワート(Ian Stewart)の作品。19はビル・ワイマン(Bill Wyman)がプロデュースしたバンドの作品、と周辺音源も収録。

01 George Bean - Will You Be My Love Tonight  
02 George Bean - It Should Be You  
03 Adrianne Poster - Shang A Doo Lang  
04 Marianne Faithfull - As Tears Go By  
05 Marianne Faithfull - Sister Morphine  
06 Marianne Faithfull - Blowin' In The Wind  
07 The Mighty Avengers - So Much In Love  
08 The Mighty Avengers - Blue Turns To Grey  
09 The Mighty Avengers - Walkin' Through The Sleepy City  
10 Bo & Peep - Young Love  
11 Bobby Jameson - All I Want Is My Baby  
12 Bobby Jameson - Each And Every Day  
13 Bobbie Miller - What A Guy  
14 Bobbie Miller - You Went Away  
15 Lulu And The Luvvers - Surprise, Surprise  
16 Vashti - Something Just Stick In Your Mind  
17 Thee - Each And Every Day  
18 Ian Stewart And The Railroaders - Stu Ball  
19 The End - Shades Of Orange  
20 Brian Poole & The Tremeloes - Time Is On My Side
21 The Dennisons You Better Move On (Live)
 

オークションにて購入(¥686)

  • CD (2000/1/13)
  • Disc : 1
  • Label : ポリドール
コメント

American Beauty / The Grateful Dead

2018年12月11日 | クラシック・ロック

American Beauty / The Grateful Dead (1970)

グレイトフル・デッド(The Grateful Dead)の5枚目のオリジナル・アルバム。バンド解散後もフィジカルやネットでも大量の音源を発表し続けているデッド。ベスト盤とネットで公式に発表されているフリー音源(毎年30曲のライヴ音源を無料でダウンロード可)は持っているが、オリジナル・アルバムを購入するのは初めて。元々少しかじっただけの彼らの音楽はピンとこなかったし、”デッドヘッズ”に代表される彼らを巡るコミュニティーが独特で、自分にとっては永くとっつきにくいバンドの代表格だった。どうしてこのバンドがここまで永く深く愛され続けるのか、やっと最近ベスト盤を購入して試しに聴いてみたところ。

このアルバムが数多い彼らのアルバムの中でどういう位置、評価を確立しているのか全く知らないのでほぼニュートラルな状態で聴いたが、”LSD””フリードラッグ””ヒッピー”なんていう自分の勝手なイメージで、もっとサイケデリックな要素が強いのかなと思いきや、牧歌的な雰囲気を持つストレートにカントリーな曲調が多く「へぇ、こんな感じか」と意外な聴き易さに驚く。以前に購入したベスト盤に収録されていた楽曲(01、02、03、06、10)も多いので馴染み易かった。でも付いていた歌詞カード(購入したのは日本盤)を読むと、しっかりその辺のドラッグ・カルチャーを認識させる歌詞が盛り込まれている。何度も聴いているとだんだん心地良さを感じるようになってきたが、これでデッドにハマる可能性はあるかしら…。

ブックオフにて購入(¥108)

  • CD (1998/10/25)
  • Disc: 1
  • Label : ダブリューイーエー・ジャパン
コメント

Live At Leeds '71 / The Groundhogs

2018年12月05日 | クラシック・ロック

Live At Leeds '71 / The Groundhogs

イギリスのハード・ロック3人組、グラウンドホッグス(The Grounghogs)のライヴ・アルバム。このバンドの知名度は高くなく、自分も英音楽誌「MOJO」のコンピレーションに入っているのを聴いたことがあるのみ。このアルバムが正式に当時発売されたのかもよく分からないのだが、実はこのライヴ、71年のストーンズのUKツアーでのリーズ大学でのコンサートの前座公演の音源。なのでストーンズの「The Rolling Stone Mobile」(写真下左・スタジオ機能を載せたトラックで、これでストーンズのみならず数々のロック名盤の録音やライヴ録音がなされた・責任者はオリジナル・メンバーでロードマネージャーのイアン・スチュワート)を使ってグリン・ジョンズ(Glyn Johns)の手によって録音されている。一説によると録音テープがミック(Mick Jagger)からメンバーにプレゼントされたとか。90年代にはイタリアにおいて別ジャケットで発売されているようだ(写真下右)。

 

その日のメイン・アクト、ストーンズの演奏は完全版が2015年発売の「Sticky Fingers」のスーパー・デラックス・エディションにて聴けるようになったが、それ以前はBBCで放送された不完全版が海賊盤として出回った有名な音源だった(例:写真下)。

それはさておきこのグラウンド・ホッグス、当時人気を博していたへヴィーなギターをフィーチャーしたバンドで、聴いてみるとブルーズを基調としたジャムっぽい演奏が持ち味のよう。3ピースとは思えない厚みのある演奏で、演奏力も高い。ポップな所が無いので一般受けしなかったのは仕方がないだろう(見た目もとても売れる面子じゃない・笑)。どうしたってクリーム(Cream)と比べられただろうな。あまり会場の様子が分からないのでストーンズ・ファンにどの程度ウケたかは知る由もないが、このライヴ演奏を直に聴いたら評判が上がったんじゃないだろうか。音楽プレーヤー用に、これとストーンズの演奏を繋げて聴けるようにして71年のリーズ大学講堂に居る気分を味わおう。

amazonにて購入(¥871)

  • CD (2001/12/26)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : EMI
コメント

Guitar Speak 3 / Various Artists

2018年12月02日 | クラシック・ロック

Guitar Speak 3 / Various Artists (1991)

「Guitar Speak」と題され、一流ギタリストのインスト曲ばかりを集めた編集盤の第3弾。ネットで見つけて調べてみるとこれが凄い面々。あわてて第1弾と第2弾を調べてみるも、そちらではこの盤ほどの数は自分がそそられるアーティストの名前は無かった。強いて言えば第1弾はドアーズ(The Doors)のロビー・クリーガー(Robby Krieger)の名前もあったりしてちょっと気になるが、よく知らないアーティストも、たぶんそれぞれのジャンルというか括りでは凄い面々なんだろう。にしても第3弾でこの人達ってなかなか大したものだ。その収録アーティストと曲はこちら(カッコ内は主な在籍バンド)。

01 Nils Lofgren (Bruce Springsteen) - Crystal Ball
02 Steve Hackett (Genesis) - A Life In Movies
03 Tom Verlaine (Television) - The 62
04 Bob Mould (Hüsker Dü) - No Water In Hell
05 Adrian Belew (King Crimson, David Bowie, Talking Heads) - Still Life With A Dobro
06 Gary Myrick (Havana 3 A.M.)  - That Boy's Evil
07 Mick Taylor (John Mayall & The Bluesbreakers, The Rolling Stones) - Red Shoes
08 Dominic Miller (Sting) - Otis
09 Robert Fripp And The League Of Crafty Guitarists (King Crimson) - Eye Of The Needle
10 Steve Morse (Deep Purple) - Morning Rush Hour

ライナーもしっかり読んでいないので、これがどんな企画で集められた物なのかも定かではないし、収録曲もこの企画の為のオリジナル曲なのかどうかも知らないが、えらく幅のあるミュージシャン達。自分が気になるのは01ニルス・ロフグレン、03トム・ヴァーライン、05エイドリアン・ブリュー、07ミック・テイラー、09ロバート・フリップ、といったところだが、それぞれが何となく雰囲気が納得出来るような色の作品で演奏している(名前を見てから聴いているから当たり前)。インストなのでちょっと印象に残り難いのは仕方がないが、流して聴くと悪くない。同じギターを使っていても(フェンダーのストラトキャスターが多い)エフェクターは抜きにして、完成したそれぞれの音が全然違うのはやはり面白い。どのアーティストもっていう訳ではないが、そこはかとなくスパニッシュ・ギターのような奏法が垣間見えるのは腕の覚えのあるギタリストにとってやはりそういう文化的な影響力が結構強いのだろうか。 

オークションにて購入(¥267)

  • CD (1991/9/10)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Capitol
コメント

Asylum Choir II / Leon Russell & Marc Benno

2018年11月07日 | クラシック・ロック

Asylum Choir II / Leon Russell & Marc Benno (1972)

レオン・ラッセル(Leon Russell)とマーク・ベノ(Marc Benno)によるアサイラム・クワイア(Asylum Choir)のセカンドにして最後のアルバム。自分はマーク・ベノをどんな人物か全然知らなかったのだが、調べてビックリ、あのドアーズ(The Doors)の名曲「L.A. Woman」にギターで参加しているのだった! もちろん70年のレオンのソロ・アルバムにも参加。このアサイラム・クワイアのアルバムも実際には1969年までに録音されていて、その年に発売される予定だったのだとか。つまり実際はレオンのソロ・アルバムの直前に録音が終わっていたことになる。どういう経緯で遅れたのか知らないが、結局71年も遅くになってシェルター・レコーズから発売されている(ファーストはまだ聴いたことがないが別のレコード会社から)。

アルバムは最初からあのレオン節で幕を開け、彼単独の作品とテイストもあまり変わらず、音の感触にも違和感が無い。それもそのはずレコーディングに参加したメンバーは以下の通り。

Marc Benno – guitars, vocals
Leon Russell – bass, guitar, keyboards, piano, vocals
Jesse Ed Davis – guitars
Chuck Blackwell – drums
Carl Radle – bass
Donald "Duck" Dunn – bass

マルチなレオンは別として、ジェシ(Jesse Ed Davis)に、チャック・ブラックウェル(Chuck Blackwell)にカール・レイドル(Carl Radle)、それにThe MG'sのダック・ダン(Donald "Duck" Dunn)という凄い面子で、Mad Dogs & Englishmen周辺のメンバーが揃っている。レオンのヴォーカルのアクが強いのでギターのマーク・ベノの存在は分かりにくいが、一部ではヴォーカルも担当している。ボツになったのか、アルバムがレオンの人気に便乗して編集されたのか、ベノのヴォーカルはボーナストラックに集中しているが、なぜかその声やサウンドを聴くとまるでサイケデリック期のブリティッシュ・ロックといった感じ。これはこれで面白い。録音は67年(Summer Of Love)に始まっていたというから、そのサイケデリックな音作りと、のちに”L.A.スワンプ”などと称される一連の音と音楽性に差が出てしまってオミットされたのかもしれない。ファーストも聴きたくなった。

中古店で購入(¥756)

  • CD (1990/5/31)
  • Disc : 1
  • format: Import
  • Label : Dcc Compact Classics
コメント