ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Soul Cages / Sting

2024年07月02日 | クラシック・ロック

The Soul Cages / Sting (1991)

1991年に発表されたスティング(Sting)の3枚目のソロ・アルバム「The Soul Cages」。プロデュースはスティング本人と、ポリス(The Police)時代からお馴染みのヒュー・パジャム(Hugh Padgham)。レコーディングには後に現在に至るまでずっとコラボレーターとなるドミニク・ミラー(Dominic Miller)が初参加。サックスであのブランフォード・マルサリス(Branford Marsalis)も参加している。当時は興味が無くて知らなかったが、アルバムは本国イギリスでチャート1位にもなったのだそう。アルバムにはのちにベスト盤に含まれたり、昨年の来日公演でも演奏された曲が収録されていて、スティング本人が今も愛着を持っていることが分かる。自分が今頃になってこれを買ったのも馴染みのある曲が収録されていると知ったから(遅い)。

ファーストから続くジャジーな雰囲気は維持しつつも、独特の静謐な感じが前面に。後から調べて知ったが、何でも数年前(当時)に父親が亡くなってから曲が書けなくなっていたそう。このアルバムはそんな父親の死にまつわるコンセプト・アルバムで、船乗りだった父に影響を受けた公開や海をテーマにした曲が並んでいるのだとか。うーん、この辺りはネイティヴでないとなかなか直接歌詞が頭に入ってこないなァ。テーマからいくともっとダークな音楽性なのかなと思っていたがそうでもなく、前知識無しでも十分に楽しめた。いわゆるロックっぽい曲は少ししか見当たらず、彼のキャリアで後々にも顔を出すスパニッシュ・ギターに影響を受けたような演奏が印象的。

中古店にて購入(¥330)

  • Label ‏ : ‎ A&M
  • ASIN ‏ : ‎ B000002GL2
  • Disc ‏ : ‎ 1
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Year Of The Horse / Neil Young & Crazy Horse

2024年06月20日 | クラシック・ロック

Year Of The Horse / Neil Young &Crazy Horse (1997)

ニール・ヤング&クレイジー・ホース(Neil Young & Crazy Horse)の1997年に発表されたライヴ盤2枚組。収録されているのは前年96年のツアー音源で、同名の映像作品(未試聴)の一環として発表されたようだが、映像の方とは収録トラックに違いがあるのだそう。時代としてはニールが”The Godfather Of Grunge”として若い連中からのリスペクトを受け、一緒に活動したりした後で、クレイジー・ホースとのアルバム「Broken Arrow」に伴ってのツアーという時期になる。

ディストーションの効いたギターの音色はそのままに、曲調としてはややスローダウンして落ち着いたテンポの曲が揃っていてじっくり聴かせる感じに仕上がっている。選曲は先述のアルバムからは3曲と寂しく、他の曲もいわゆる代名詞的な曲は無し。もちろんニールのことだからあえてそうしているんだろう。レコード会社上層部はきっと「有名曲を入れてくれー」と懇願したに違いない(笑)。故にガーッと盛り上がれるアルバムではないのだが、この時期のニールの音はずっとひとつの曲をジャムっているような感じがあって、知らず知らず引き込まれていく魅力がある。

ネット・ショップにて購入(¥465)

  • Label ‏ : ‎ WEA
  • ASIN ‏ : ‎ B000002NGH
  • Disc ‏ : ‎ 2
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

The Joker / Steve Miller Band

2024年05月06日 | クラシック・ロック

The Joker / Steve Miller Band (1973)

1973年に発表されたスティーヴ・ミラー・バンド(Steve Miller Band)の8枚目のオリジナル・アルバム。以前レビューした「Fly Like An Eagle」の1つ前のアルバムになる。収録された9曲のうち2曲がライヴという変則的な構成。調べてみてもこのジャケの変てこりんなマスクが何なのかさっぱり分からないが(苦笑)、それまでのキャリアから音楽性の変化が受け入れられて大ヒットしたアルバムなのだとか。

収録されているロバート・ジョンソン(Robert Johnson)のカヴァーからすると元々の音楽性はブルーズがベースになっているだろうと予測は出来るんだけれど、アルバム全体としてはちょっと独特で不思議なポップさが満載。曲調からルーツがはっきりと分かる訳でもなく、あまり誰と例えようがない不思議な音楽スタイル。曲によってはちょっぴりファンキーさもあったりして面白い。バンド・メンバーまではよく知らないけれどベース・ラインが都会的で独特なのかな。にしてもキャッチーなタイトル曲が中途半端にフェード・アウトするのは何で?…。後半に収録されているライヴは曲数が足りなかったからなのかどうか知らないが(スタジオ録音曲の出来がいいだけに)やはりちょっと”取って付けた”感がある。

ネット・ショップにて購入(¥780)

  • レーベル ‏ : ‎ Capitol
  • ASIN ‏ : ‎ B00000DRBI
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Live At Monterey / The Jimi Hendrix Experience

2024年04月08日 | クラシック・ロック

Live At Monterey / The Jimi Hendrix Experience (2007)

本国では無名のサイド・マンに過ぎなかったジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)がイギリスで旋風を巻き起こし、凱旋帰国して地元の観客をあっと言わせた1967年6月のモンタレー・ポップ・フェスティヴァル(The Monterey International Pop Festival )での名演の再発。この音源は改変で悪名高きプロデューサー、アラン・ダグラス(Alan Douglas)によって1986年にやっと発売されたが、彼の仕事の中でも一番評価されたものだろう。それまで断片で、しかもオーティス(Otis Redding)との変てこりんなパッケージでしか発表されていなかったはず。単独のレコードとヴィデオ作品で発売されたのは凄いインパクトだった。自分は当時レコード(写真下左)とVHSで購入。この時の衝撃は凄かった。

 

その後は購入したモンタレーの4枚組ボックスCD(写真上右)にも完全収録されていたのでずっと購入しなかったが、今回中古店で見つけて、遺族が関わっているExperience Hendrixからの再発で何か変わったのか聴いてみよう購入した。

取り敢えずジャケはこれが一番いい。故ブライアン・ジョーンズ(Brian Jones)の紹介によってジミが舞台に上がる(←発表当時これにだってビックリした)。その1曲目、ハウリン・ウルフ(Howlin' Wolf)の01「Killing Floor」、これでいきなりトップ・ギアだ(是非映像も)。ジミはこの後もこの曲を何度か演奏しているが、どのヴァージョンもこのモンタレーの強烈な疾走感には及ばない。音はどうなんだろう、ひょっとしたらリマスタリングで変わっているのかもしれないが、あまり印象に変化なし(→厳密な聴き比べはしていません)。これも一連の再発といっしょで”リパッケージ”というところかな。バンドの「いっちょ、やったるかー!」という意気込みまで伝わってくる歴史的名演。

中古店にて購入(¥980)

  • Label‏ : ‎ Experience Hendrix
  • ASIN ‏ : ‎ B000VI6T6K
  • Disc ‏ : ‎ 1
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

30 Days Of Dead 2023 / Grateful Dead

2024年04月03日 | クラシック・ロック

30 Days Of Dead 2023 / Grateful Dead (2023)

2010年から毎年恒例のグレイトフル・デッド(Grateful Dead)の音源フリー・ダウンロード企画「30 Days Of Dead」。11月の毎日、1曲づつ音源が発表され無料でダウンロード出来る。最初は本当に1曲づつだったのが、13年目となる今回は1つのファイル(mp3)に同じ会場の音源が複数入っていたりするので物凄いヴォリューム。何と全30ファイルで9時間超(苦笑)。こんなん本当に全部聴けるかなと思いつつも、無料だという誘惑は強く今回もダウンロード。2023年版の収録曲は以下の通り。

01 Comes A Time (1980)
02 Casey Jones - Sugar Magnolia (1971)
03 Feel Like A Stranger - Bertha (1994)
04 My Brother Esau - High Time (1987)
05 Estimated Prophet (1977)
06 Saint Of Circumstance - Jam (1979)
07 Loose Lucy (1973)
08 Scarlet Begonias - Fire On The Mountain (1980)
09 Let It Grow - Might As Well (1976)
10 I Need A Miracle - Crazy Fingers
11 He's Gone (1979)
12 Dark Star - St. Stephen - The Eleven (1968)
13 Row Jimmy - Picasso Moon - Don't Ease Me In (1991)
14 Playing In THe Band - China Doll (1983)
15 New Minglewood Blues - Peggy-O (1978)
16 Here Comes Sunshine (1993)
17 Uncle John's Band (1977)
18 Foolish - Playing In The Band -  Uncle John's Band (1992)
19 Shakedown Street - One More Saturday Night (1979)
20 Brown-Eyed Women - My Brother Esau (1984)
21 Goin' Down The Road Feeling - Jam (1986)
22 U.S. Blues (1976)
23 Space - The Other One - Black Peter - Throwing Stones - Playing In The Band (1991)
24 They Love Each Other - Cassidy - Tennessee Jed - Let It Grow - Don't Ease Me In (1981)
25 Dire Wolf - Casey Jones (1969)
26 Lost Sailor - Saint Of Circumstance - Deal (1980)
27 Feel Like A Stranger - Ship Of Fools - Samson And Delilah - Never Trust A Woman (1981)
28 China Cat Sunflower - I Know You Rider - High Time - Dire Wolf (1970)
29 Victim Or The Crime - Dark Star (1989)
30 Dark Star (1971)

古くは60年代後半からジェリー・ガルシア(Jerry Garcia)の逝去に伴って解散した1994年まで(→バンドは後に色々なフォームで活動継続)。自分は彼らの膨大なディスコグラフィーは全然把握していないし、どの時代が好きとか言えるほど聴き込んでいないけれど、カントリーの側面が強い彼らの音楽はジャムが多く、さほどハードな面は無いので流し聴きしていてもChill Outして気持ちがイイ。いい音ではないが、聴き通しても年代や録音による音質の差はさほど気にならない。他のアーティストもやってくれないかな(笑)。今日もBGMにしてダラダラと聴いています。

ネット・フリー・ダウンロードにて入手

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Bluenote Café / Neil Young And Bluenote Café

2024年03月25日 | クラシック・ロック

Bluenote Café / Neil Young And Bluenote Café (2015)

次々と発表されるニール・ヤング(Neil Young)のアーカイヴ・シリーズ(Neil Young Archives Performance Series、NYAPS)。HPもそうだけれど、ニールは過去の音源の公開に積極的だ。こちらは2015年に発表された1987~1988年のツアーから抜粋されたライヴ音源集CD2枚組。タイトルからブルーノート・カフェという会場での演奏かと思っていたら、北米各地での演奏で構成されているようだ(当時のバンド名はThe Blue Notes)。ジャケ写真はニールの故郷にあるカフェだそう(紛らわしい)。

バンドの構成は、ニールには珍しいラッパ隊付き。過去にもっとあったような気がするが、意外と見当たらない。ニールやクレイジーホース(Crazy Horse)の連中のギターはフリー・フォーム(もしくはそれに類する)スタイルの演奏が多いから、リフレインの多いホーン・セクションとはやり辛いのかもしれない。じゃ、これはどうかというと、これがまたすごくいい感じ。ニールのヴォーカルとオールド・スタイルでファンキーなラッパの響きが、まるでスタンダードを演奏するような感じでビタッとハマっている。この路線での作品が他に無いのが意外なくらい。この後にこういうスタイルを続けなかったところをみると、やはり彼にとってアブノーマルな形なんだろうけれど、とても楽しめた。

ネット・ショップにて購入(¥1,065)

  • Label ‏ : ‎ WARNER MUSIC
  • ASIN ‏ : ‎ B018577CGE
  • Disc ‏ : ‎ 2
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Cornerstone / Styx

2024年02月26日 | クラシック・ロック

Cornerstone / Styx (1979)

スティクス(Styx)が1979年に発表した9枚目のオリジナル・アルバム。デビューからアメリカン・ハード・プログレとしてアルバムを発表し続けていたが、この辺りからヴォーカルのデニス・デヤング(Denis Deyoung)の書くポップな曲がヒットしたことでメジャー路線になって、ギターのトミー・ショウ(Tommy Shaw)との間でかなり大きな軋轢が起こったらしい。これは個人的に大好きな「Paradise Theater」(’81)のすぐ前のアルバムで「Babe」がシングルとして大ヒット(※唯一の全米No.1)して、自分も当時聴いた覚えがある。

以前にも書いたことがあるけれど、自分が初めてスティクスを聴いたのはNHKの音楽番組「ヤング・ミュージック・ショー」で来日公演のライヴ映像を観てから。あの番組は自分の世代の洋楽好きにとてつもない影響力があったと思う。それ以前のアルバムは持っていなかったので編集盤等で有名曲を聴いたのみ。こうしてアルバムを聴いてみると、確かにポップな部分が強いがバラエティに富んでいて聴き易く、彼ららしいドラマチックな展開もあって”らしさ”はしっかり。でも言われてみれば、ややとっ散らかっていると言えなくもない。それぞれの曲の出来は申し分ないと思うんだけれど。この反動で次のアルバムがしっかりとしたコンセプトに基づいたアルバムになったのかも。

中古店にて購入(¥300)

  • Label ‏ : ‎ A&M
  • ASIN ‏ : ‎ B000002GBU
  • Disc ‏ : ‎ 1
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Winterland / The Jimi Hendrix Experience

2024年02月18日 | クラシック・ロック

Winterland / The Jimi Hendrix Experience (2011)

2011年に発表されたジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス(The Jimi Hendrix Experience)の1968年10月、サンフランシスコ、ウインターランドでのライヴ盤。3日間で6回のステージに上がったこの音源は古くから有名で、一番最初は80年代にどういう訳かライコ(Rykodisc)から発売されたのでそれを購入した。現オフィシャルのExperience Hendrixは既発の音源を新たに出し直していて、これもそんなうちの1つ。この盤は1枚物だが、他に日付別の4枚組、5枚組ボックス・セットが発売されている。収録内容もライコ盤と違って新たに編集されたもの。ベースにノエル・レディング(Noel Redding)、ドラムスにミッチ・ミッチェル(Mitch Mitchell)を擁した、まさに絶頂期と言っていい演奏だ。

ボックス・セットと違い、複数のステージからの抜粋なのだが、編集は丁寧に繋いであるのでストレス無しで楽しめる。というか、やっぱりこの時期のエクスペリエンスの演奏は最高。3人ともノリにノっている感じ。ミッチ・ミッチェルのドラムスはオカズが多い分、もたついたりバタついたりする所が無きにしも非ずだが、後にバンド・オブ・ジプシーズ(Band Of Gypsys)解散後にもまた起用しただけあって、やっぱりジミのギターにはこのミッチの音がピッタリ。世相やら黒人問題やらもあって演奏に暗さがつきまとうようになった後年と比べて、この時期の明るく溌剌としたジミの勢いある演奏はやはり何度聴いても魅力的。決して完璧な演奏ではないんだけれどね。ウインターランドの3日間のライヴは、あのMichael Jeffery絡みの6枚組のブート(ハーフ・オフィシャル?)を持っているのだが、やっぱりオフィシャルのエディ・クレイマー(Eddie Kramer)が関わった音で聴いてみたいなと…。

ブックオフにて購入(¥792)

  • Label ‏ : ‎ COLUMBIA
  • ASIN ‏ : ‎ B0055PL5L8
  • Disc ‏ : ‎ 1
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Rubáiyát: Elektra's 40th Anniversary / Various Artists

2024年01月13日 | クラシック・ロック

Rubáiyát : Elektra's 40th Anniversary / Various Artists (1990)

エレクトラ・レーベルの創立40周年を記念してコンパイルされたアルバム。タイトルの「ルバイヤート(Rubáiyát)」とは11世紀ペルシャの詩人ウマル・ハイヤーム(Omar Khayyam)の四行詩集の題名なのだそう(何の事やら…)。1950年に創立された同レーベルは元々フォーク系のレーベルだったらしい。それが60年代から70年代にかけて、ドアーズ(The Doors)、ラヴ(Love)、ストゥージズ(The Stooges)などのサイケデリックなロックバンドを擁し、後のパンクなどにも繋がる数々のバンドが在籍した。テレヴィジョン(Television)のトム・ヴァーレイン(Tom Verlaine)はレコード会社と契約する際に「ドアーズのレーベルだったから」という理由で選んだとの発言も残していたはず。このコンピは1990年に発表されたとのことだが、偶然見つけるまでこのアルバムの存在はよく知らなかった。プロデューサーはパティ・スミス(Patti Smith)の盟友でもあるレニー・ケイ(Lenny Kaye)。もうこれでこのコンピのクオリティは保証されたも同然(→彼はかの名コンピ「Nuggets」の編者でもあるのだ)。

収録されているのは以下のバンド。面白いのは(全てとは限らないようだが)基本的にエレクトラに所属したアーティストが過去にエレクトラに所属したアーティストのカヴァーを演奏していること(カッコ内はオリジナルのアーティストと発表年)。

<Disc 1>

1-01 Hello, I Love You - The Cure (The Doors 1968)
1-02 The House of the Rising Sun - Tracy Chapman (Glenn Yarbrough 1957)
1-03 7 and 7 Is - Billy Bragg (Love 1966)
1-04 I'd Like to Teach the World to Sing - Jevetta Steele (New Seekers 1971)
1-05 Hotel California - Gipsy Kings (Eagles 1976)
1-06 Werewolves of London - The Black Velvet Band (Warren Zevon 1978)
1-07 Motorcycle Mama - The Sugarcubes (Sailcat 1972)
1-08 One Meatball - Shinehead (Josh White 1956)
1-09 Bottle of Wine - The Havalinas (Tom Paxton (1965)
1-10 Born in Chicago - Pixies (Paul Butterfield Blues Band 1965)
1-11 You're So Vain - Faster Pussycat (Carly Simon 1972)
1-12 Marquee Moon - Kronos Quartet (Television 1977)
1-13 Get Ourselves Together - Phoebe Snow (Delaney & Bonnie 1968)
1-14 Tokoloshe Man - Happy Mondays (John Kongos 1972)
1-15 Let's Go - Ernie Isley (The Cars 1979)
1-16 Going Down - Lynch Mob (Don Nix and the Alabama State Troupers 1972)
1-17 A Little Bit of Rain - Arto Lindsay & The Ambitious Lovers (Fred Neil 1965)
1-18 You Belong to Me - Anita Baker (Carly Simon 1978)
1-19 Road to Cairo - Howard Jones (David Ackles 1968)

<Disc2>

2-01 Kick Out the Jams - The Big F  (MC5 1969)
2-02 Almost Saturday Night/Rockin' All Over the World - The Georgia Satellites (John Fogerty 1975)
2-03 Hello, I Am Your Heart - Sara Hickman (Dennis Linde 1973)
2-04 Make It with You - Teddy Pendergrass (Bread 1970)
2-05 The Blacksmith - Linda Ronstadt (Kathy & Carol 1965)
2-06 Going Going Gone - Bill Frisell, Robin Holcomb, Wayne Horvitz (Bob Dylan 1974)
2-07 First Girl I Loved - Jackson Browne (The Incredible String Band 1967)
2-08 These Days - 10,000 Maniacs (Jackson Browne 1973)
2-09 Stone Cold Crazy - Metallica (Queen 1974)
2-10 Apricot Brandy - Danny Gatton (Rhinoceros 1968)
2-11 Union Man - Shaking Family (Cate Brothers 1975)
2-12 One More Parade - They Might Be Giants (Phil Ochs 1964)
2-13 I Can't Tell You Why - Howard Hewett (Eagles 1979)
2-14 Mt. Airy Groove - Leaders of the New School (Pieces of a Dream 1982)
2-15 You Brought The Sunshine - Shirley Murdock (The Clark Sisters 1983)
2-16 In Between Days - John Eddie (The Cure 1985)
2-17 Love Wars - The Beautiful South (Womack & Womack 1983)
2-18 Both Sides Now - Michael Feinstein (Joni Mitchell 1967)
2-19 T.V. Eye - John Zorn (The Stooges 1970)
2-20 Hello, I Love You (slight return) - The Cure (The Doors 1968)

あまり有名でないバンドも含まれているが、それぞれ凄い面子のアーティストをカヴァーしていてレーベルに対しての思い入れの強さが伺える。こういうカヴァーは自分の好きな曲がどう料理されているかが聴きどころ。ドアーズの1-01、2-20はロバート・スミス(Robert Smith)があの独特のヴォーカルで歌い上げている。珍しいところでは80年代のハードロック・バンド、ファスター・プッシーキャット(Faster Pussycat)があのカーリー・サイモン(Carly Simon)の名曲1-11をカヴァー。どうしてこの選曲になった?(笑)。テレヴィジョンの名曲1-12は弦楽器でのカヴァー。原曲の雰囲気を留めていてなかなか良かった。メタリカ(Metallica)のクイーン(Queen)のカヴァー2-09は1992年のフレディ(Freddie Mercury)の追悼コンサートでも披露されたのが思いだされる。なかなか面白いコンピ。

中古店にて購入 (¥500)

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Into The Great Wide Open / Tom Petty & The Heartbreakers

2024年01月05日 | クラシック・ロック

Into The Great Wide Open / Tom Petty & The Heartbreakers (1991)

トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ(Tom Petty & The Heartbreakers)の1991年に発表された8枚目のオリジナル・アルバム「Into The Great Wide Open」。長年在籍したMCAからは最後のアルバムになる。トムはこの2年前に初のソロ・アルバム「Full Moon Fever」を発表しているので、バンド復帰という形になる。そのソロ・アルバムでもプロデュースに関わったELO(Electric Light Orchestra)のジェフ・リン(Jeff Lynne)や、相棒のマイク・キャンベル(Mike Campbell)がプロデュースにクレジットされているので、バンドとどういう区別をしていたのかは知らないが、トラヴェリング・ウィルベリーズ(Traveling Wilburys)で一緒になったジェフ・リンは曲の共作者としてもクレジットされているので、引き続き2人のコラボが中心になっていたのは間違いないだろう。

アルバムは彼の代表曲ともなった「Learning To Fly」から始まる。いやぁ、素晴らしい。分かり易いリフが響く曲ではないが、トムの抑制の効いたヴォーカルがしっとりと曲に馴染み、何回聴いても飽きない。若い頃はこういうタイプの曲は聴かなかったナ。この時代には珍しくアルバムからは5曲もシングル・カットされたようだが、さもありなん。どの曲も本当に出来が良い。アルバムの成り立ちからすると同時期のトムが関わった作品との境界は限りなく低いので、バンドの存在が軽んじられている感も無い訳ではないのだが、そんな事を忘れさせる完成度がある。自分は当時この90年代初めには所謂オルタナティヴとかグランジとかの方向の音楽ばかり聴いていて”クラシック”にカテゴライズされる音楽を敬遠するきらいがあったが(主食のストーンズでさえも!)、これはもっと早くに聴いておくべきだったなァ。とは言え、あと2曲削っていればもっともっと良かったのでは?

ネット・ショップにて購入(¥590)

  • Label‏ : ‎ MCA
  • ASIN ‏ : ‎ B000002OH3
  • Disc ‏ : ‎ 1
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする