ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

鮒佐 @東京・浅草橋

2014年03月31日 | 東京都(老舗)

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蕎麦の「あさだ」を出るとすぐの所に佃煮の老舗「鮒佐」(創業文久2年・1862)がある。店のHPによると、佃煮の語源ともなった佃島の魚介類の「塩煮」を馳走になった創業主が醤油を使って現在の佃煮を創り出したのだとか。江戸通り(国道6号線)沿いにある店舗には趣ある文字のみの重厚な看板が出ている。店に入るとガラスのショーケースの中に色々な佃煮のサンプルがある。曲物や折詰はある程度の量が入っているのでさすがに値が張るけれど、家庭用の持ち帰りパックなら少量から詰めてもらえて味を試すことができるので自分にはうってつけ。初めてなので5種類(昆布・しらす・あさり・海老・牛蒡)の盛り合わせを注文した。

 ↓ 下は佃煮に同梱の錦絵

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家に持ち帰ってから食べたが、いわゆる今、一般的に出回っている佃煮とは別物で、甘辛い味ではなく、きりっとした醤油の味。多分甘味は加えていないんじゃないだろうか。そのままで食べると醤油辛さが際立つけれど、これが何とも旨い。嫁はこの味がたいそう気に入ったそうで、少ししかないのに知らぬ間にほとんど食べられてしまった(苦笑)。普段あまり自分で買うことのない佃煮は、戴いたりしてもなかなか食べ切れなくて、だんだん風味が落ちて干からびるのが関の山だったんだけど、これは旨い。そうか、本当の佃煮はこういう味か。やはり実際に食べてみないと分からないなぁ。(勘定は¥1,100)

鮒佐

東京都台東区浅草橋2-1-9

(佃煮鮒佐 浅草橋鮒佐 ふなさ) 

 

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あさだ @東京・浅草橋

2014年03月30日 | 東京都(老舗)

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玩具、人形、文具、店飾の問屋街である浅草橋の江戸通り沿いにある老舗蕎麦店「あさだ」は創業安政元年(1854)。160年というからすごい歴史。店前に竹が植えられていて、まさしく蕎麦屋の風情。手洗いを借りるつもりでちょっと入ってみた。店内は思ったよりこじんまりとしている。店内は古い訳ではなくごく普通。2階もあるようだ。昼時とあってサラリーマンや女性グループでほぼ満員の盛況。給仕の女性が忙しく立ち廻っている。ひとつだけ小テーブルに空きがあったのですぐ案内された。この後に予定があったので残念ながら「蕎麦前」は自粛。さっそく品書き先頭のせいろそばを注文した。

しばらくしてそばが運ばれた。つゆだけ先に啜ってみる。東京の老舗らしくキリッと辛め。出汁の風味よりかえしが強く、自分の好み。そばは角が立って、艶々していていかにも旨そう。つゆをつけて手繰るとしっかり冷水にさらされ冷えていて、食感といい、風味といい、とても旨い。この蕎麦なら温かくてもきっといいだろうなぁ、と思えるしっかりした存在感のそば。まさに自分の好みのそばで、つゆとの相性もばっちり。基本の蕎麦がこのクオリティだと他の品書きも間違いはないはず。次は蕎麦前からいきたいな。(勘定は¥680)

江戸蕎麦手打處 あさだ

東京都台東区浅草橋2-29-11

(えどそばてうちどころ 江戸蕎麦手打処 あさだ)

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H2O / Daryl Hall & John Oates

2014年03月29日 | エイティーズ

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H2O / Daryl Hall & John Oates (1982)

おぉ、懐かしい、ホール&オーツ(Daryl Hall & John Oates)。大ファンという訳ではないが、80年代までは結構聴いていた。このアルバムはアナログで持っていた訳ではないから、たぶん「貸しレコード屋」(←こういうのがあったんです)で借りて、カセットテープに吹き込んだのを持っていたんだろう。アトランティック所属時代の70年代の彼らもいいが、やはりポップ路線で次から次へとヒットを飛ばしたこの時期の楽曲は粒ぞろい。このアルバムのように打ち込みを採用したポップな作品でも、定評あるソウルフルな歌唱力で安っぽく感じさせないところはさすが。決して派手ではないが、シンプルでそれぞれの曲の印象は強く、センスは秀逸。ヒップ・ホップ以後ってこういうメロディー重視のポップスが少なくなってしまった気がする。

この記事を書くにあたって調べて初めて知ったが、このアルバムが彼らの最大のヒット作品だそうだ。意外だったが、彼らはアルバムチャートでも全米1位は記録してはいないようだ。80年代は出す作品、出す作品、ヒットしまくったイメージがあったけれど。

当時はヒット曲の12インチ・シングルでエクステンデッド(ロング)・ヴァージョンを製作するのが流行っていたが、彼らもその例に漏れず次々とヴァージョンを発表していた。この時期の彼らの12インチは素晴しい出来だったと記憶する。のちに彼らも採用したリミキサーのアーサー・ベイカー(Arthur Baker)登場以後は、元曲を解体して作り替えるのが流行ってしまったため、12インチ・ヴァージョンは玉石混合になり、混とんとした方向に向かってしまうが、当時を知る人間としてはやはり原曲の持ち味を損なわないエクステンデッド・ヴァージョンが多数だった85年位までが一番面白い時期だったように感じるなぁ。

中古店で購入(¥50)

  • CD (1991/8/12)
  • Disc: 1
  • Format: Import
  • Label: RCA
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    大石家 @岐阜県多治見市

    2014年03月28日 | 岐阜県(東濃)

    いっとき日本最高気温タイ記録で有名になった岐阜県多治見市。「美濃焼」と呼ばれる陶器産業で有名な町だ。ここにはラーメン好きな人達に有名な店が何軒かあり、そのうちの1軒が創業昭和38年(1963)という「大石家」。昔ながらの醤油ラーメンのお店だが、その製法とチャーシューの大きさ(分厚さ)で評判。店は川端の車がすれ違えないような住宅街の細い道を行くとある。店前に駐車場があるが、人気の店なので昼時だとここもすぐ一杯になってしまう。少し先に7~8台停められる駐車場もある。店に入ると1卓のテーブル席を除いて他は全て座敷。土間には待っている人用の椅子がある。店は給仕の女性数人と洗い場に数人、調理は男性1人で切り盛りしていて厨房はかなり広く見える。

    この日は休日の昼とあって駐車場も一杯。自分の後には店の外にまで待ちが出るほどだった。それでも回転は悪くなく、しばらくして座敷の卓へ。もちろん相席。品書きは並盛り、大盛り、チャーシュー麺などがあるが、自分には「並盛り」で充分。並盛りでも分厚いチャーシュー(厚さ1㎝~1.5㎝)が4枚のっていて、食べ応えは充分。チャーシュー麺は注文した事がないが、チャーシューが6枚位だそうだ。丼の上には他にかまぼこ、メンマ、葱がのっている。スープは今の基準で言うとあっさり醤油味。普通はタレにスープを注ぐが、この店はお湯を注ぐ「お湯割り」という製法で有名らしい(実際の作業は未確認)。麺はごく普通だが、こうした一杯は老若男女みんなが嫌いとは言わないであろう味だ。チャーシューは簡単に噛み切れる位柔らかく、やはりボリュームがすごい。この地方の有名なラーメン店はだいたい食べ歩き、昨今の濃厚なスープのラーメンには食傷気味なので、やはりこういうシンプルな1杯が一番食べ飽きない(歳をとってきた証拠だな)。(勘定は¥750)

    すぐ隣の可児市にも同名の支店があり、そちらでもほぼ変わらないラーメンを食べる事が出来ます。

    大石家本店

    岐阜県多治見市光ケ丘1-139

     (大石家 おおいしや おおいしやほんてん)

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    一新亭 @東京・浅草橋

    2014年03月27日 | 東京都(老舗)

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    歴史小説にもよく登場し、白雉2年(651)に創建され日本武尊を主祭神とする由緒ある神社「鳥越神社」を参拝した後に近辺を散歩。といっても人形や飾り物などの問屋が多いこの界隈は、いわゆる観光地ではない。そんな場所の奥まった路地にある老舗洋食店「一新亭」(創業明治40年・1907)。建物もかなり古いらしいが、壁面はトタンで覆われておりよく分からず。かなり低く掲げられた暖簾をくぐって店内へ。店内は小さく、テーブルが3つほど。脇には石油ストーブが焚かれている。天井を見上げると装飾のあるモダンな造り。なるほどここに古い洋食屋の痕跡が残っていた。店は高齢のご夫婦お二人で切り盛りされているようだ。

    こちらと言えば名物「三色ライス」。オムライスとカレーライスとハヤシライスが同じ皿にのるという洋食好きには夢のようなメニュー。食べ歩きの最中なのでご飯を少なめに注文。快く引き受けて下さった。奥の調理場ではご主人が手際よく調理を進めている。店内にはとても素晴らしいモノクロの写真が飾ってある。聞いた訳ではないが、ご主人が趣味で古き良き昭和の東京の風景を記録に残していらっしゃるようで、写真集も出版されているようだ。

    しばらくして運ばれてきた平皿にはどーんと3種のライスが合い盛りになっている。ご飯少なめとは思えない盛りっぷり。たぶんサービス精神でそうしてくださったのだろう。それとも普段の盛りはもっとすごいのかも。これに味噌汁と香の物がつく。まずはオムライス。オーソドックスな味のケチャップライスが玉子に包まれ、上からケチャップがかかっている。カレーの色は淡く、辛さは無いが滋味深いやさしい味で旨い。そしてハヤシライス。濃いめの色で炒めた玉ねぎ由来のコクがあり、これまた旨い。手作りの丁寧さが光る、他にはない味。どれも単品で食べ直したいくらいだった。こういうのを食べるとセントラル・キッチンで製造されて、店で温めるだけのチェーン店仕様のものは食べたくなくなるよね。これだけ手がかかっていながらどのメニューも安いのが嬉しい。(勘定は¥1,000)

     ↓ 写真は近くの鳥越神社

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    一新亭

    東京都台東区浅草橋3-12-6

    (いっしんてい)

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    Handsworth Revolution / Steel Pulse

    2014年03月26日 | レゲエ・スカ

    Steel_pulse

    Handsworth Revolution / Steel Pulse (1978)

    イギリスはバーミンガム出身のレゲエ・バンド、スティール・パルス(Steel Pulse)。タイトルのHandsworthとはバーミンガムにある彼らの出身地区の名前だそうだ。アナログはベスト盤を持っていたが、このデビュー作は持っていなかったので購入。アナログで聴いた若かりし頃は、さして強い印象が残った訳ではなかったが、今回聴いたこのデビュー・アルバムは素晴しかった。さすがに名盤として伝えられるだけの事はある。

    周知の通り、70年代後半のイギリスは移民の流入による民族間闘争と貧困による失業問題を抱えていて、音楽的にも若者のフラストレーションを反映したパンク・ロック登場の素地となっていた。ジャマイカからの移民のコミュニティーは同地区に暮らす白人の若者達とも互いに影響しあい、時には右寄りのスキンヘッド達と闘い、時には左寄りのパンク達と共闘した。そんな中から、本国ジャマイカからの輸入ではなく、イギリスの地元でルーツ・レゲエのバンドとして登場したのが彼ら。

    ヴォーカルもバンドも明らかにボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ(Bob Marley & The Wailers)に強く影響を受けていて、その声も音楽性もそっくりの実力派。ローカルなバッキンガムの政治問題や民族問題を歌詞にのせて再現している。今の視点だと目新しい方法論ではないかもしれないが、当時はまだボブ・マーリー現役時。素直にリスペクトしていたという事だろう。発表当時、彼らはパンクの連中、ストラングラーズ(The Stranglers)やジェネレーションX(Generation X)ともステージを共にしていたそうだ。一般的にはいまだに「ジャマイカの民族音楽」と間違って捉えられるレゲエの本質の一面とも言うべき「抑圧と反抗」が、本国以外でもストレートに受け継がれている。

    中古店にて購入(¥50)

  • CD (1994/1/19)
  • Disc: 1
  • Format: CD, Import
  • Label: Universal I.S.
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    梅花亭 @東京・浅草橋

    2014年03月25日 | 東京都(老舗)

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    ずっと雲が低く、雨が降ったり止んだりの天気だったが、柳橋から両国橋を渡り両国方面へ。老舗しし鍋店「ももんじや」の横にぶら下がっている猪を横目に、人っ子一人居ない「旧安田庭園」や横網町公園の「復興記念館(関東大震災の資料を展示)」を観て回った後、また柳橋まで引き返してきた。柳橋の袂にある創業が明治中期という和菓子の老舗「梅花亭」。川端にこじんまりとした店がひっそりとある。神田川が大川(隅田川)に合流するこの界隈は船宿が多くあり、周囲はビルばかりだが、川沿いだけは独特の雰囲気が残っている。

     ↓ 写真左は柳橋(昭和4年・1929建造)と橋から見た屋形船と船宿

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    ガラスのショーケースには少量づつ綺麗に菓子が並べられている。どれも旨そうだけれど、お店の名前にもなっている梅の花の形をした「三色梅最中」に目が留まった。最近本当に最中好きになったなぁ(笑)。(後で調べて知りましたが)紅梅、白梅、たそがれと粋な名前のついた三色の最中には それぞれ別の種類の餡が挟んである。大きさは本当に一口サイズで小さい。皮は強く持つと崩れてしまうほどで、行儀が悪いが店を出てまだ湿気てしまわないうちに口に放り込んだ。甘さ控えめな餡で、皮とのバランスが保たれてて、あっという間に溶けていく。ペットボトルでなくちゃんとしたお茶が必要だ。余裕のない食べ歩きはダメですね。

    ショーケースに飾られた和菓子はまだまだ魅力的なものがたくさんある。特にコメントで教えていただいたり、ホームページに説明のあった「三笠山」はぜひ次こそ食べてみたいなぁ。取り寄せしちゃうか…(でも出来れば実際に店に行って買いたい人間です)。(勘定は¥600)

    梅花亭

    東京都台東区柳橋1-2-2

    (ばいかてい)

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    八幡屋 @名古屋市西区・名駅

    2014年03月24日 | 名古屋(中村区・西区)

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    名古屋駅(この地方の人は「めいえき」と呼びます)を出て、名駅通を北に向かって5分程行った辺りは近年こそいろいろお洒落な店も出来ているが、若い時分はあまり足を踏み入れた事のない場所だった。最近はビルばかりになったこの界隈には、それでも昔ながらの店が残っていて、名古屋の典型的な居酒屋である八丁味噌ベースのどて煮や串カツ(味噌串カツ)、とん焼きなどをつまむ事の出来る大衆的な店が並んでいるエリアがある(うち1店は閉店した模様)。昔はこの界隈の労働者が帰りに立ち寄る場所だったそうだ。店は明るいうちから営業を始めていて、満員で店に入れない人も軒先にスペースがあり、目の前で焼かれる串や串カツをつまみながら歩道上に溢れて立ち飲みをしています。

    土曜日のこの日、当初はすぐ横の「のんき屋」に入るつもりだったのだが、19時前ですでにお店の片付け中(笑)。そして、すぐ横のここ「八幡屋(やはたや)」には待ちの並びが出来ていた。名前を書くようになっていたのでさっと目を通し、カウンターの空きを確認し、名前を書いて少し待ってみる。案の定、程無くしてグループ客を追い越してひとりカウンターに呼ばれた。

    さっそく燗酒と串(とん焼き、心臓、肝揚げ)を注文。串はどれも75円と安い。焼きは主人が行い、その周りで若い店員さん達(5名程いただろうか)がいそがしく動き回り注文を捌いていく。隣の棟にもテーブル席があり、1人からグループまで、年齢は若い子達からお年寄りまで様々な客層だ。

    まずとん焼きが皿に乗って運ばれた。ここのたれは濃い目。手に着いたたれはテーブルに置かれたカット済み新聞紙で拭く。濃いめなので最初はビールの方が良かったかな。ステンレスのバットに入れられた生のキャベツをソースに漬けてつまみつつ、順次運ばれてくる串を楽しんだ。その間にも次から次へと注文が入り、串カツなんかは皿にてんこ盛りにされて運ばれていく。味噌カツの場合は焼き台の横の大きなどて鍋(味噌おでん)に串カツを潜らせて盛られる。旨そうだったので追加で串カツを何本か注文した。

    店の外の歩道にはまだ席待ちをしている人達や、最初から店には入らず、店先に陣取って焼き台の主人の前で立って食べている人がいる。うん、ああやって立って食べるのが一番旨そうだ。(勘定は¥1,200程)

    八幡屋 (やわたや)

    愛知県名古屋市西区名駅2- 18-7

     

    ( 名駅 めいえき ホルモン 串カツ ホルモン通り やわたや やはたや はちまんや )

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    The Legacy Of Fats Waller

    2014年03月23日 | ブルーズ

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    The Legacy Of Fats Waller (1990)

    戦前のジャズ・ピアニストで、当時の映画にも出演しているファッツ・ウォーラー(Fats Waller)。「Blue Bird」というレーベルから出ている2枚組のアンソロジー盤。インストゥルメンタル曲、ヴォーカル曲などバラエティに富んだ選曲で1929年から1942年までの音源を収録している。この盤は一応BMGビクターから出た日本盤だが、詳しい曲目解説以外の情報はあまり出てこない。もちろん時代が時代だけに、収録曲はレコード盤起こしで、ノイズも入るし、音はあまり良くない。

    ジャズに詳しい人には当たり前の事なんだろうけど、彼の演っているジャズ音楽は他のジャンル(ブルース、リズム&ブルース、ゴスペル)などとの音楽的垣根が低く、ジャンル分けが難しく、あまり意味のないことのようにも感じる。以前は自分がこの頃の音楽に影響を受けているとの認識は無かったが、最近になって「あ、そうか!」と気付いた。そう、自分は小学生の頃に夕方、繰り返しテレビ放送された「トムとジェリー」を見続けていたのだ。それこそ何回も何回も再放送を繰り返していたので、音楽も体に沁み込んだ。そこに流れていたご機嫌な音楽は当時の大衆流行音楽、それもちょっと「黒い」方面の音楽が多かった(そのため「トムとジェリー」はその暴力描写と流行音楽で、当時からアメリカでもあまり子供に勧められない低俗なものとされていた節がある)。クラシックはもちろんの事、ジャズ、デキシーランド・ジャズ、ブルース、R&B、ゴスペル、ブギウギなど、まさにこのアルバムに収録されているようなご機嫌な音楽が散りばめられていた。あまり好きだったので息子が小さい頃にDVDの全集を購入して、息子も一緒に、いまだにそれを繰り返し見ている(笑)。←ただし自分が好むのは「ハンナ&バーベラ」制作時期のストーリーに限る。

    ファッツ・ウォーラーは名前だけ聞いた事があったが、この盤に収められている楽曲は、コロコロと転がるピアノで、どれもご機嫌だ。スイングするもの、しっとり聴かせるもの、いろいろなスタイルで弾いているが、タッチは意外と繊細。過去にファッツが出演した映画の場面をYou Tubeで少しだけ見たが、その愛嬌ある容姿と歌声と相まって、見ているこちらも楽しくなってくる。道化を演じていたのが彼の本意ではなかったとしても、音楽の楽しさは変わらない。。この盤を聴いても「ファッツ=太っちょ」と呼ばれた巨漢の指がピアノの鍵盤の上を踊っている姿が目に浮かぶよう。まさに「トムとジェリーの音楽」が好きな自分のような人間にはうってつけ。

    中古店で購入(¥50)

  • CD (1990/9/21)
  • Disc: 2
  • Label: BMGビクター
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    大木唐からし店 @東京・東日本橋

    2014年03月22日 | 東京都(老舗)

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    雨がそぼ降る中、浅草橋駅から柳橋を越えて、両国橋方面へ。右に折れて日本橋方面に向かう大川(隅田川)沿いにある小さな唐辛子店「大木唐からし店」。歩道の上に唐辛子の形をした可愛らしい路上看板がある。江戸中期の創業だそう。

    その昔、この近辺は「薬研堀(やげんぼり)」と呼ばれていた。両国橋の袂は火除け地として広くなっていて、だんだんそこに芝居小屋や商店が立ち並んで、江戸随一の繁華街だったとのこと。繁華街が浅草方面に移り、今でもその名を残す1625年創業の「やげん堀七味唐辛子本舗」は浅草で営業中。前回上京した時はそこで山椒多めに調合してもらった七味唐辛子を買ったので、今回は現在でも江戸の頃から同じ場所で営業しているこの大木唐からし店で「七色(なないろ)」を買ってみた。

    店構えは新しく、まだ建て替えてそんなに経っていないようだ。サッシの引戸を開けて中に入ると、木枠のガラスケースや調度品、道具などは古いままのようで、どれも味わい深い。こうして古いままのものを使い続けるって修理やら何やらで大変だろうけど、いいなぁ。香辛料のいい香りが漂ってくる店頭の土間はとても小さく、2人位が立つのがやっと。ケースの中に飾ってある瓢箪型や茶筒型の入れ物の中から、一般的な缶入りと袋入りの「七色」を選び、辛さは中辛でお願いした。その場で調合してくれる七色唐からしは色鮮やかで、風味も抜群。帰ってから色々なものにかけて楽しんでいる。

    今では自動車がひっきりなしに走り、ビルばかりとなって、ここが江戸一番の繁華街だったといっても想像し辛いが、この界隈の昔の華やかな姿を頭に思い描きながら、古くからある店を訪ねたり、ぶらぶら歩くのは本当に面白い。

    ↓ 写真は両国橋(うっすらと東京スカイツリーが見える)

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    大木唐からし店

    東京都中央区東日本橋2-21-5

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