鶴舞公園に近い千代田にある中華そばの「一夜堂」へ。昔ラーメンを食べ歩いていた時にも一度も寄ったことがなく初訪。店は商店の少ない地域にポツンとあり、店構えがとてもシンプル。暖簾をくぐって中に入るとコの字カウンターがあるだけのこじんまりとした造り。先客は3名。このカウンター席の感じと広さ(狭さ?)が堪らなくイイ。居酒屋にしたい(笑)。店は腰の低いご高齢の夫婦でやられている。腰掛けて壁に掛かった品書きを見る。といっても、こちら「中華そば」「焼豚中華そば」「一夜堂中華そば」の3種類しかない。潔い。選んだのは”玉子とじ”だという「一夜堂中華そば」。名古屋には古くから何軒か”玉子とじ”ラーメンを出す店がある。
テレビを見ながら待っていると「一夜堂中華そば」が完成。水面にはチャーシューが5、6枚、蒲鉾、刻みネギ、そしてとじ玉子が浮いている。スープはやや濃いめの色付きで、色といい香りといいたまり醤油っぽさが感じられ、麺も細縮れなのでまるで高山ラーメンのよう。スープは最初薄めに感じるが、麺を手繰っていくうちにだんだんいい感じになっていく。香りもいい。細く刻んであるネギもつゆの邪魔をしないし、つゆをまとったとじ玉子も口当たりよし。旨いなァ。食べ終わる頃には体もじんわりと暖まってきた。旨味過剰の今どきのラーメンとは違って毎日でも飽きなさそうな旨い中華そばだった。次は「焼豚中華そば」にしてみようっと。(勘定は¥600)
↓ かつてはおどろおどろしい外観で迫力満点だった「名探第一記念橋ビルヂング」(昭和49年・1974・建造◇)が綺麗に塗り直されていた。
↓ 大須通の「記念橋」(明治42年・1909・建造◇)のクラシカルな親柱。記念橋は鶴舞公園で明治43年に開催された「第10回関西府県連合共進会」を期に架けられたのだそう。
↓ 舞鶴橋から見た新堀川の突きあたり◇。この先はどこに繋がっているんだろう? 暗渠になっているのかな。
一夜堂
愛知県名古屋市中区千代田3-33-4
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