ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

日之出食堂 (3) @岐阜県岐阜市 (※閉店)

2019年12月24日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜グランドホテルで仕事の用事があったある日、用事が済んだ後はホテルでフルコースの料理とフリードリンクが用意されていたのだが…、普段顔を合わせたこともない見知らぬ人達とのコース料理は遠慮したい気分だったので、ちょっと勿体無いかなとは思ったけれど事前に断っておいた。そしてのんびりと歩いて向かったのは…「日之出食堂」(笑)。夜に来るのは初めてかも。庇看板の”之出”は台風で飛んだのかな。ここは通し営業だと思ったが、まだ5時を過ぎたばかりの早い時間とあって、ご高齢の夫婦は客席で休んでいらっしゃった。申し訳なし。カウンター席に着いて注文したのは「エスカロップ定食」。以前から食べてみたかった品だ。「エスカロップ」というと北海道は根室のご当地洋食として有名。炒めたライスの上にトンカツがのり、デミグラスソースがかけてある物と認識している(未食)。でもどういう経緯でこちらのメニューにラインナップされているのかは分からない。ここは「トルコライス」といい、「チキングレー」(※現在はメニュー落ち)といい、本当にメニューが不思議。どうやってこの岐阜市まで(というか親父さんまで)伝播したのだろう。定食だと通常ラーメン鉢に入ったスープと大盛ライスが出てきてしまうので、女将さんに「スープとご飯は半分で。」と告げておく。さっそく主人の調理が始まった。

L字カウンターの短辺に座ったので主人の所作がよく見える。大きなカツを揚げ始め、寸胴に入ったたっぷりのスープに火を入れた。主人が北京鍋を熱して何か炒め始めた。そこにケチャップとお好み焼きソース(!)らしきものを投入している。しかもそれをカツの上にかけるんじゃなく、しっかりと鍋での中で一緒に煮込んでいるようだ(細かい所までは見えない)。そして完成した「エスカロップ定食」が女将さんによって運ばれる。

大きな楕円の平皿に盛られた「エスカロップ定食」は迫力ある大きなカツが濃い色のソースをたっぷりと纏って鎮座している。添えられているのは大量の千切りキャベツときゅうり、トマト。野菜には最初から線状にマヨネーズがかけられていた…(→苦手)。早速エスカロップを口に入れる。ソースはかなり甘めの味付け。煮込まれているのでカツの衣はもちろんゆるゆるに。ソースの中にとろっとした口当たりのものが入っていて最初何か分からなかったが、途中で火入れしたトマトだと気づいた。これがなかなか面白い風味を加えている。全体の味付けは自分には甘過ぎるので酢を足したり、辛子をつけたりしてご飯を掻き込んだ。ご飯は半分でお願いしてもまだ普通サイズの茶碗に多めの量だが、スープは常識的な量だった(←普段が多過ぎ・笑)。それでもさすが「日之出食堂」、カツも大きいし、キャベツも多いのでお腹はいっぱいに。これでご飯が普通サイズ(大茶碗に山盛り)でスープも普通サイズ(ラーメン鉢)だったら食べ切れなかったかも。ビール頼まなくてヨカッタ…。勘定してもらった時には何人も客が入って来て忙しくなったので、”エスカロップ”の由来を訊くのはまた別の機会に。(勘定は¥1,550)

以前の記事はこちらとこちら

 

日之出食堂

岐阜県岐阜市長良真生町2-15

※残念ながら閉店されました(令和4年11月現在)

 

 ( 岐阜 ぎふ 長良 ながら ひので食堂 日ノ出食堂 日の出食堂 中華 中華料理 中国料理 エスカロップ スカロップ トルコライス チキングレー定食 オタフクソース 閉店 廃業 ) 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする